真面目に生きているからこその名言!北野武のグッとくる名言まとめ
2015/10/09
supatako
ドラマ『流星ワゴン』は2015年の1月からTBS系列で放送されました。主演は人気俳優の西島秀俊。西島演じる永田一雄はリストラ寸前の会社員で妻と息子がいます。息子は受験ノイローゼで、妻は家を出ていきました。死んでもいいかな、と思っていた一雄の前に一台のワゴン車が現れます。
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ドラマ『流星ワゴン』の原作は、『青い鳥』『きよしこ』『ビタミンF』『十字架』など多数の感動作を輩出している直木賞作家・重松清です。
『流星ワゴン』の中で、特に人気だったのは、香川照之演じる忠さんが発する名言たち。息子である主人公・永田一雄(西島秀俊)と対立しながらも、誰よりも一雄のことを愛している忠さんは、いつも熱く語りかけます。その様子が視聴者の間で話題となりました。
ドラマ『流星ワゴン』は、とにかく名言が多いのです。ここでは香川照之演じる忠さんの名言を中心に、感動できて明日への活力となる名言をお届けします。
『流星ワゴン』の中で、時空を超えるワゴン車を運転するのは橋本義明(吉岡秀隆)です。橋本は5年前に事故を起こし、義理の子供・ 健太 (高木星)を道連れに、この世を去ったはずでした。しかし、この世に未練を残した健太は、義明とともに幽霊となってワゴン車に乗り続ける運命に。
生きているときにやり残したことがある健太。その一つが鉄棒の逆上がりでした。逆上がりができるようになりたいと望む健太ですが、幽霊となってしまった健太の成長は、死んだ時点で止まってしまっています。実は、どんなに頑張ってもおそらく逆上がりをクリアーすることはできないはずでした。
しかし!ここで忠さんの名言が発動します!
「世の中には、何かをやるやつと何かをやらないやつの2種類しかおらんのじゃ!
お前はどっちじゃ!やるんか?やらんのか!?」 by 忠さん
この名言を聞いた健太は、一念発起! 本来ならできないはずの逆上がりを見事にクリアーしてしまいます。世の中には「やるやつ」と「やらないやつ」の2種類しかいないっていうシンプルな考え方がいいですね。本気でやる気になれば不可能も可能に変えるということですね。
デパートの屋上にある観覧車。忠さんは一雄が幼いころ、決して観覧車に乗ろうとしませんでした。あんなに強面の忠さんですが、実はちょっと観覧車が怖かったのです。しかし、何か考え事をして落ち込む一雄を元気づけるため、忠さんは一念発起し、名言が発動します。
「あの上からなら、見えんかったもんが見えるようになるかもしれん」 by 忠さん
苦手だった観覧車に忠さんは乗りました。一雄は忠さんがまさか観覧車が怖いだなんて思いもしなかったようです。親子間の誤解が少しずつときほぐされていきます。
ちなみに、実際に『流星ワゴン』の中で忠さんと一雄が乗った観覧車は、横浜にあるモザイクモール港北の大観覧車だそうです。
一雄は、忠さんのような父親にだけはならないと心に固く誓って今まで生きてきました。忠さんは一雄にとって横暴で力で人を押さえつけ、母親に対しても圧力をかけて苦労ばかりかけている、そんな父親にうつっていたのです。
しかし、優しく物わかりのよい父親であろうとした一雄につきつけられた現実はきついものでした。妻は離婚届をおいて行方をくらまし、一人息子は受験の失敗から家で荒れ狂い、自らの仕事もリストラの危機にあるのです。
そんな八方ふさがりの息子・一雄に対し、忠さんの名言が発動します!
「お前本当は、家族のことなーんも分かっとらんのじゃないんか? その根っこを分かっとらんから、何をしても変わらんのと違うか?」 by 忠さん
忠さんの名言、深いです。家族にとって優しくあろうとした一雄は家族が崩壊しかかっているのに、忠さんは妻と最期まで一緒にいたのですから、名言に重みがあります。優しいだけじゃだめだ、家族なら、嫌な部分も全部まるごとひっくるめて見ていこうや!という忠さんの熱い思いがこめられた名言です。
『流星ワゴン』最終回から忠さんの名言です。息子の一雄に向けて、今までの流星ワゴンでの旅を振り返って、忠さんなりに感じたことを一雄に熱く語っています。流星ワゴンでの長い旅の中で一雄は確実に変わりました。忠さんは、一雄が成長していく様子を片時も見逃さず、見守っていてくれたのですね。
「その結果、過去の現実が
変わらんかったかったとしても
そんなことはどうでもええんじゃ。
お前が過去を変えようとして
努力して血眼になった
その、その積み重ねで
今の新しいお前ができとるんじゃ」 by 忠さん
一雄がどんなに努力しても、未来が変わらないことが何度もありました。どんなことをしても無駄だと自暴自棄になりそうになる一雄を忠さんは、時に叱咤激励しながら見守りました。この名言は、忠さんが最期に送る一雄への熱いメッセージなのです。
『流星ワゴン』は、忠さんのキャラクターによって支えられていたように思います。忠さんが『流星ワゴン』の中で発するセリフの数々は、名言として私たちの心に響きます。
『流星ワゴン』の核といってもいい、忠さんの名言の中でも最もグッときたのが……こちら!
「楽しかったのう、、、楽しかったのう」 by 忠さん
一雄の前に現れたときには実はすでにガンに侵されて余命わずかだった忠さん。気持ちの行き違いから、命よりも大事な一雄に誤解されたまま、何年もの時を過ごした忠さん。しかし、不思議な流星ワゴンの旅によって、最期には「楽しかった」と言える人生に変えることができたのですね。
『流星ワゴン』の中でワゴン車を運転する橋本善明を演じたのは、吉岡秀隆です。橋本は数年前の事故により義理の息子の健太を道連れに死んでおり、幽霊となった体でワゴン車を運転しています。
そんな橋本が、過去に何度戻ってやり直しても変わらない未来に落ち込む一雄に対し、放った名言がこちらです!
「確かに、つらい出来事は何も変わらないのかもしれません。でも、結果は同じでも違うこともあるんじゃないでしょうかねえ。見る角度が変われば、見える角度も変わってくる。」 by 忠さん
たどり着く先の結果は同じでも、その過程が変われば、感じ方も変わってくるし、人に与える影響も変わってきます。結果だけじゃなく、過程が大切なんだよということを示してくれる名言です。
忠さんの奥さん、つまり一雄の母・永田澄江を演じているのは、倍賞美津子です。澄江は、亭主関白の忠さんに長年仕えてきたすごい人です。その澄江による母の愛を感じる名言がこちら!
「いくつになっても、親にとって子どもは子ども」 by 忠さん
永田澄江は、父を憎む一雄に対して、親子の絆はどんなに憎みあっても切れるものではないという名言で、一雄を諭します。とても情の深い澄江。
さらに、もう一つ、『流星ワゴン』の中から澄江の名言を! 一雄は、ずっと母親の澄江は横暴な父親に我慢して我慢して仕えてきたのだと思い込んでいました。しかし……
「私は、不幸だなんて思ったこと1度もない。」 by 忠さん
澄江は、忠さんと一緒にいることで、一度も不幸だと思ったことはないと言い切ったのです。一雄がそんなふうに感じていたことが心外でもあるかのような潔い言い方で飛び出した名言です。
『流星ワゴン』の中で、夫の忠さんは澄江のことを密かに化け物呼ばわりしたこともありますが、澄江は決して化け物ではありません! 忠さんとの結婚生活も、何もかも自分の身の回りで起こったことはすべて、幸せなことだと言い切れる澄江は、キラキラと生きる気力で輝いています。こんな女性になりたいものです。
『流星ワゴン』の中でも人気の忠さんの名言を中心にまとめてみました。原作の『流星ワゴン』の中でも忠さんはとても良いキャラクターですが、ドラマでは香川照之が演じることによって、より深みを増したような気がします。
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