記事ID62100のサムネイル画像

宮部みゆきさんのドラマって怖い?面白い?ちょっと検証してみました

人気作家、宮部みゆきさんの原作ってたくさんドラマになっていますね。中にはどうやってドラマにできるのか?と思うようなSF的なものもあったりしますが、面白い風にドラマに仕上げてあるのはさすがだと思います。たくさんある宮部みゆきさん作品のドラマ、検証してみました。

人気作家、宮部みゆきさんってどんな人?

宮部みゆきさんのデビュー作は、1987年「我らが隣人の犯罪」。
時代小説やファンタジー、推理小説などを書いていらっしゃいます。
ドラマになった原作はたくさんあります。

宮部みゆきさんは、1960年東京都江東区生まれ。
日本推理作家協会会員で、日本SF作家クラブ会員。
小説家になる前にはいろんな仕事をしていらしたようですね。
OL、法律事務所や東京ガスの集金課に勤務していたようです。
ドラマ顔負けの経歴ですね。

ミステリ・ランキング
週刊文春ミステリーベスト10

出典:https://ja.wikipedia.org

宮部みゆきさんの作品はミステリランキングに常に上位に入っています。
作品もたくさんありますが、その中でも人気の作品がドラマ化されているようです。

宮部みゆきさん原作のドラマ 「名もなき毒」

宮部みゆきさん著の「誰か somebody」は、ドラマ「名もなき毒」の前半のストーリーに使われました。
今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手の娘たちから父について本を書きたいと相談を受ける。過去を突き詰めていくうちに意外なことが・・・。

宮部みゆきさん著の「名もなき毒」は、ドラマ「名もなき毒」の後半のストーリーに使われました。
連続無差別毒殺事件や経歴詐称のアルバイトの過去など・・・。
杉村三郎にはなかなかの難事件です。

宮部みゆきさん原作のドラマ「名もなき毒」の杉村三郎は、絵本を作る会社を辞め、今多コンツェルンの娘と結婚し、今多コンツェルンの広報室で働くようになります。
奥さんは社長の娘。
2人には娘もいます。
なのに、なにかと事件に関わることが多く、家族をおろそかにしてしまう杉村・・・。

原作は宮部みゆきさんの「誰か somebody」と「名もなき毒」を2つ合わせてドラマ化しました。
前半の第1話から第5話で『誰か somebody』を、後半の第6話から第11話で『名もなき毒』の物語を展開しました。

ドラマ「名もなき毒」の中では、今多コンツェルンの社長から、運転手の娘たちが父親について本を書きたいと言うので手伝ってやってくれと言われます。
この姉妹ちょっとクセものなんです。
さすが宮部みゆきさんです。こういうシチュエーションうまいですよね。

1つのドラマに2つの原作構成。
ヒロイン役は、前半「誰か somebody」(宮部みゆき著)は深田恭子さんで、後半「名もなき毒」(宮部みゆき著)は真矢みきさんへとリレー形式で変更されました。

宮部みゆきさん原作のドラマ 「ペテロの葬列」

ドラマの原作は、宮部みゆきさんの「ペテロの葬列」。
杉村三郎シリーズの3作目です。
企業の小さな広報室の副編集長なのに、なぜかいつも事件に首をつっこむはめになってしまいます。
奥さんは、今多コンツェルンのトップの娘。

宮部みゆき著「ペテロの葬列」
同名でドラマ化。
TBS系にて2014年7月7日から9月15日まで毎週月曜日20:00〜放送されていました。

ちょっと風変わりなタイトルが付けられた『ペテロの葬列』ですが、この「ペテロ」とは、イエス・キリストの第一の弟子だった人物です。

出典:http://www.tbs.co.jp

最も熱心なキリスト信者だったペテロなのに・・・やはり人間は嘘をつく生き物なのか・・・。
宮部みゆきさんらしく、絵画をヒントにした作品でした。
ドラマでは他の絵画も見られましたよ。

宮部みゆき原作「ペテロの葬列」ドラマでのあらすじは、
杉村三郎を含むバスジャックにあった乗客7人は、人質になったが、犯人黒木は「事件が終わったらみんなに迷惑料を払う」と言います。
が、黒木は、バスの中で自殺してしまいます。
そして、数日後、みんなのところにお金が宅配便で送られてきたのです・・・。

宮部みゆきさんの原作にはない同僚編集者・手島雄一郎(てしまゆういちろう)と、
原作『誰かsomebody』のみに登場するアルバイトの椎名遥(しいなはるか)は、前作のドラマ『名もなき毒』に引き続き出演しました。

宮部みゆきさん原作のドラマ 「火車」

宮部みゆきさん作「火車」は、サラリーマン金融やカード破産などがテーマになっています。
カード破産と多重債務をめぐる取り立ての中生きている女と、彼女のことを追い求める刑事の視点から描かれた作品です。
スペシャルドラマでドラマ化されました。

2011年11月5日に「宮部みゆき原作ドラマスペシャル「火車」」としてドラマ放送されました。
また、1994年にも土曜ワイド劇場でドラマの名前は、「火車 カード破産の女!」と、ワイド劇場らしい題名にて放送されました。

宮部みゆきさん原作のドラマ「火車」のキャスト

追う刑事本間俊介は、3ヶ月前に左足を撃たれ休職中の刑事。上川隆也さんが演じます。
警視庁捜査一課の刑事で本間の相棒掟貞夫は、寺脇康文さん。
そして、逃げる女新城喬子は、佐々木希さんが演じます。

宮部みゆきさんの作品をドラマ化する際、いや、宮部みゆきさんだけに限らず、ドラマ化となると、かなり原作とかけ離れたストーリーとなることが多いようですが、こちらは原作にわりと忠実に作られていました。

ドラマのストーリーは、本間俊介は、犯人確保時に左足を撃たれ休職中。
そんな彼に亡くなった妻の弟和也が婚約者の関根彰子を探して欲しいとお願いに来ました。
彰子は、クレジットカード作成の審査で自己破産経験者だということが判明。
問い詰められた彰子は失踪してしまいました。
勤め先に話しを聞きに行った本間はある相違点に気がつく・・・。

実はこのドラマに出ている佐々木希さん。演技力にかなり心配があると皆さんも思っていたようです。
でも、気がついた人いますか?
なんと、佐々木希さん、このドラマでのセリフは一つもなかったらしいですね。
すべて彼女の美貌と目力のみでストーリーは進んでいったようです。
それは・・・原作者の宮部みゆきさんの意向なのか、そうでないのか・・・。

宮部みゆきさん原作のドラマ 「魔術はささやく」

宮部みゆき著 「魔術はささやく」
日本推理サスペンス大賞受賞作です。
マンション屋上からの飛び降り事件、地下鉄への飛び降り事件、タクシーの前に飛び出して・・・
無関係にしか見えない3つの事件の背後には何か??

2011年9月9日にフジテレビ系の金曜プレステージで「宮部みゆきスペシャル魔術はささやく」としてドラマ化されました。
主演は木村佳乃さん。

実は、1990年にも日テレ系の火曜サスペンス劇場で山口智子さん主演でドラマ化されていました。
題名は同じく「魔術はささやく」。もちろん宮部みゆきさん原作です。

2011年のドラマ化の時には、個性派俳優が勢ぞろいで、
主演は木村佳乃さんで、16際の頃は谷村美月さん。
木村佳乃さん役高木和子の弟役には中村蒼さん。
そして、小池栄子さんや松重豊さん、大杉漣さんや加藤治子さんなどなど。
さすが宮部みゆきさんのドラマ化だけに錚々たるメンバーですね。

やはりすごい宮部みゆきさん!

いかがでしたか?
今回は一部のドラマ化のみをご紹介しましたが、ほかにも「理由」「スナーク狩り」「長い長い殺人」など、20作余もの宮部みゆきさんの作品がドラマ化されています。
機会があったら是非全部観てみてください。

TOPへ