2015/10/09
yuumi28
初代将軍・徳川家康の時代から、江戸城に「大奥」と呼ばれるところは存在していました。しかし当時は、政治を行う場である「表」と、城主の私的な生活の場である「奥」の境界がハッキリしていなかったのです。この境界がハッキリしたのは、2代将軍・徳川秀忠が「壁書」を制定した時からです。本丸は幕府政庁の「表」、将軍が政務を執る「中奥(奥)」、将軍の私邸「大奥」に区分されました。3代将軍徳川家光乳母・春日局によって組織的な整備がなされていき、こうして現在知られる形の大奥に整えられていきました。
大奥のドラマと言えばフジテレビの「大奥」が有名ですよね。ほかにも「篤姫」とか有ったと思いますけど、ここではフジテレビの「大奥」について調べてみましょう
2003年の6月3日から8月19日まで放送されました。菅野美穂・浅野ゆう子・池脇千鶴が主演をしていますね。
菅野美穂主演の2003年度のドラマ大奥
第一部(第1話 - 第4話)は篤子と瀧山の確執、第二部(第5話 - 第10話)は和宮と実成院の嫁姑バトルを軸にドラマが構成されています。池脇千鶴が演じる町人出身の女中「まる」がドラマの語り手を務めました。
鷲尾真知子、山口香緒里、久保田磨希の奥女中トリオは秘かな人気を呼び、特に久保田が演じる浦尾の台詞である『美味でございます〜』はお茶の間の笑いを誘ってます。ドラマですから笑いも少しはないとね。 ドラマでは篤子は菅野美穂が演じてましたね。 和宮は安達祐実が実成院は野際陽子
浅野ゆう子は瀧山を演じてます。
2012年の映画『大奥』だけでなく、その以前、2003年に放送されたフジテレビドラマ『大奥』でも菅野美穂が主演を務めています。しかし、実は『大奥』の内容はオリジナルの内容が多いとのことです。
史実に基づいてドラマは作ってあると思いますが、ある程度のフィクションは必要なのでしょうね。だから嫁と姑の戦いとか女同士のドロソロした戦いがドラマとして描かれていたのでしょう
春日局の松下由樹 ドラマ「大奥第1章」より
2004年から大奥第1章としてドラマが始まります。この時の主演は松下由樹・瀬戸朝香・高島礼子等です。春日局の松下由樹を中心にドラマは展開していきます。
誕生間もない大奥が後の女の戦場となる過程を描いているため、前作ほどのドロドロ感はなく、いかにもエピソード1ものといった、後の話の伏線となる箇所が随所に散りばめられていますよね。
2005年から「大奥 華の乱」が始まります。大奥の最盛期でもある元禄期を扱ったこともあり、前作「第一章」の時代(三代将軍徳川家光と春日局の時代)からあまり月日が流れていないのにも関わらず、2003年版以上に女性同士のドロドロした修羅場や駆け引きが随所に散りばめられています。
実在はしたものの、大奥に入ったという史料のない牧野安子を主役においてドラマは進んでいきます。
このドラマでもフィクションが盛り込まれていて、譜代大名で5代将軍綱吉の寵愛を受けていた柳沢吉保が、綱吉を恨んで殺意を抱いたと言う話が盛り込まれています。 そのことがドラマをいっそう盛り立てたのでしょう。
安子は内山理名・綱吉の正室信子には藤原紀香・綱吉の側室お伝には小池栄子・柳沢吉保には北村一輝・綱吉には谷原章介などがこのドラマでは演じています
大奥の跡地と言われる場所
大奥奉公に上がる際には、内情を漏らさぬように誓詞血判していたし、職制が複雑多岐であるため、一人の女中が大奥全体を知ることは不可能に近かったのである。
事実、明治維新後に旧女中から聞き取りした結果でも細部については統一性を欠いているという。
ドラマの大奥は女の戦いなどが描かれていますが、実際の大奥ってどうなんでしょうか・・・・?
大奥女中たちの通用門
大奥は、将軍の御台所(正室)や側室や生母、彼女らに仕える女中の生活の場である。
御殿には、将軍の大奥での寝所や御台所らの居室や奥女中の詰所があり、長局には、奥女中の住居がある。狭義に大奥という場合には、この御殿と長局のみをいう。
広敷は、別棟となっており、大奥の事務を行う男性職員が詰めている。
大奥には広敷といわれる一角があり、男性職員が多数詰めている。例えば、御台所の食事などは基本的には、この広敷の台所役人(男性)によって作られていて、この広敷と大奥御殿は自由に出入りができるわけではなく、御広敷御錠口によってのみしか出入りができず、厳重に管理されています。
享保年間の大奥法度によれば「九歳までの子・兄弟・甥・孫」の呼び寄せが可であり事情によっては1泊のみ認められた。
完全に男子禁制ではなかったのですね。だけど料理を男性が作っていたのですねぇ
2003年のドラマ大奥・・江島役の浅野ゆう子
「まあ2000人も女性が集まってる場所ってのは、そうそう無いから女子大、女子寮、宝塚、男子禁制ですから秘境って感じですね。…大奥に関する一般的なイメージってのは、面白おかしく描いた映画、テレビドラマの影響が大きいですね」
あれあれあれ・・?ドラマみたいな女の戦いは大奥ではなかったのかでしょうかねぇ。
逸話として大奥での出来事が少し残っているようです。どれも信憑性が有る物ではないと思われますけどね。
お福はお伊勢参りに行くと偽り、駿府で隠居する大御所、徳川家康に「どうか竹千代様を将軍に」と直訴したのです。
江戸城にやってきた家康は、竹千代を上座に呼び寄せた…つられて上座に上がろうとする幼い国松、その時家康は、「国松はそこにいろ、上座に上がるのは将軍のみである」と一喝、こうしてお福がお江とのバトルに勝利したのです。…という逸話があります。
なるほど~~正室と言えば本当の奥さんであり、お福(春日局)は乳母で有り単なる家臣なんですね。
お江とお福
大奥って面白いですよね・・いろいろと想像を駆り立てられます。今で言えば女子校とか女子大か女性ばかりの役所みたいなところですからね。しかも男があまり入ることが出来ないから、秘密の花園って感じますよね。
ドラマみたいなドロドロした愛憎劇とか多少は有ったと思いますけど、脚色されたドラマみたいな女の戦いはなかったのでしょう。
今の世の中に大奥みたいな所があったら行ってみたい気もしますけどね・・・こっそりとね(笑)
これからも大奥を題材にしたドラマは作られると思いますけど、単純にドラマを楽しみましょう~~
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