2016/08/11
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2015/06/23 更新
10代でデビューし若者たちのカリスマ的存在として多方面に影響を及ぼしました尾崎豊。
その尾崎豊の代表曲に【卒業】があります。4枚目のシングルである【卒業】で尾崎豊は世間に広く知られることとなりました。
今回はこの尾崎豊【卒業】についてまとめてみたいと思います。
尾崎豊
尾崎 豊(おざき ゆたか)
1965年11月29日 - 1992年4月25日
日本のミュージシャン、シンガーソングライター
青山学院大学高等部中退
血液型はB型
26歳という若さでこの世を去りながら、尾崎豊がのこした作品は少なくはありません。そして楽曲それぞれのクオリティー、純度の高さには今更ながらに驚かされるものがあります。
「名曲」と呼ぶにふさわしい作品も多い尾崎豊ですが、その中の一曲に【卒業】があります。【卒業】はその過激なメッセージで尾崎豊という存在を世に知らしめるきっかけとなった曲です。
今回は尾崎豊と【卒業】についてまとめてみたいと思います。
尾崎豊【卒業】シングル
「卒業」(そつぎょう)は、日本のミュージシャン、シンガーソングライターである尾崎豊の4枚目のシングル。
1985年1月21日にCBSソニーより12インチレコードでリリース。
ジャケットは教科書をイメージしたものとなっていた。
ウィキには尾崎豊【卒業】のページが存在します。
本作はアルバム『回帰線』の先行シングルとしてリリースされた。
歌詞の一部が過激とされ、「不良」のイメージを植え付けられる一方で、若者に支持されることとなる。実際、当時の全国の中学校・高校で影響を受けた学生が歌詞の通り「夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった」という。尾崎自身はこの曲によってマスメディアから『反抗する若者のカリスマ』、『十代の教祖』と呼ばれるのを嫌い、また影響を受けて窓ガラスを割った若者に対して「そういう風(窓ガラスを割ること)でしか、自分の思いを表現できない人たちに対して、責任も感じている。」と語っている。繁美夫人は尾崎の死後に、尾崎自身は「あの曲を書いていた時は、(窓ガラスを)割らなかった」と語っている。
ことさら「窓ガラス」の件に焦点を当てるのも、なんだか滑稽ですが……
それだけ尾崎豊が【卒業】で発したメッセージには若者を突き動かす力があったということでしょう。
ピアノを弾く尾崎豊
卒業はライブでの定番曲のひとつであり、ライブでは必ず尾崎がピアノを演奏していた。
晩年はサビの『卒業~♪』の部分をファンに歌わせるのが定番となっていた。
尾崎豊はピアノの弾き語りもライブでは披露していました。
卒業で2作目のミュージック・ビデオが制作されている。監督は佐藤輝。
内容は、水の中でもがく尾崎豊の映像をバックに、尾崎豊自身の歌う姿やピアノを弾く姿が写り、その中にさらに松葉杖をついて歩く尾崎豊の姿等が写るものとなっている。
MVでもピアノを弾く姿が映っています。
【卒業】のイントロのピアノは非常に印象深いですね。
ライブでは感情を露わにした尾崎豊
オール5…
成績は優秀だったようです。
尾崎豊
しかし、秀才も学校に馴染めなかった。そのときに、不良たちの中に入ると、自分と同じ感覚だったという。
中学時代に生徒会役員を務めながらも喫煙、乱闘事件に巻き込まれ青山学院高校中退。さらに、覚醒剤の所持で逮捕される。
成績は優秀でも感覚は不良たちに近かったという尾崎豊。
このどこにも属せない孤独感、焦燥感は【卒業】はじめ多くの楽曲に影響しているのではないでしょうか。
「不良の世界に共感しながらも、冷静に見ていた」
こう考えたのは、尾崎豊と親交があった女優の川上麻衣子。
青山学院高校時代の友達はみんな金持ち。それに違和感を感じていた。それが彼の曲に影響しているのではないか。
尾崎豊はどこか自分自身をも俯瞰して冷静に見ていたようですね。
ライブで【卒業】を歌う尾崎豊
尾崎豊【卒業】
卒業
歌:尾崎豊
作曲:尾崎豊
作詞:尾崎豊
校舎の影 芝生の上 すいこまれる空
幻とリアルな気持 感じていた
チャイムが鳴り 教室のいつもの席に座り
何に従い 従うべきか考えていた
ざわめく心 今 俺にあるものは
意味なく思えて とまどっていた
放課後 街ふらつき 俺達は風の中
孤独 瞳にうかべ 寂しく歩いた
笑い声とため息の飽和した店で
ピンボールのハイスコアー 競いあった
退屈な心 刺激さえあれば
何でも大げさにしゃべり続けた
行儀よくまじめなんて 出来やしなかった
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした
ひとつだけ 解ってたこと
この支配からの 卒業
誰かの喧嘩の話に みんな熱くなり
自分がどれだけ強いか 知りたかった
力だけが必要だと 頑なに信じて
従うとは負けることと言いきかした
友達にさえ 強がって見せた
時には誰かを傷つけても
やがて誰も恋に落ちて 愛の言葉と
理想の愛 それだけに心奪われた
生きる為に 計算高くなれと言うが
人を愛すまっすぐさを強く信じた
大切なのは何 愛することと
生きる為にすることの区別迷った
行儀よくまじめなんて クソくらえと思った
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過した
ひとつだけ 解ってたこと
この支配からの 卒業
卒業して いったい何解ると言うのか
想い出のほかに 何が残るというのか
人は誰も縛られた かよわき小羊ならば
先生あなたは かよわき大人の代弁者なのか
俺達の怒り どこへ向かうべきなのか
これからは 何が俺を縛りつけるだろう
あと何度自分自身 卒業すれば
本当の自分に たどりつけるだろう
仕組まれた自由に 誰も気づかずに
あがいた日々も 終る
この支配からの 卒業
闘いからの 卒業
どうでしょうか?
現在の音楽シーンにこれだけの歌詞を描くアーティストはまずいないと断言できるでしょう。
これまで卒業をテーマにした楽曲は多くのアーティストによって作られていますね。
アンケートで卒業ソングランキングが成立してしまうほどです。
その多くは、楽しかった学校生活の名残を惜しむ内容の楽曲がほとんどだと思います。
友達、先生と別れる切なさ、将来への期待と不安を歌った曲などです。
尾崎豊【卒業】はリスナーそれぞれに解釈はあると思いますが、
それら「卒業ソング」とは一線を画すメッセージが込められていますね。
「この支配からの卒業 闘いからの卒業」
尾崎豊【卒業】はこれからも長く聴き継がれることでしょう!
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