ホットパンツとショートパンツの違いは？呼び方で世代バレする？

まずは、ホットパンツとは何かを確認します。その定義と、語源も見ていきます。デザインにも、バリエーションがあるようです。

ホットパンツとは、極端に丈の短いショートパンツの総称です。股下がとても短いこともあり、インナーが見えないようにぴったりとしたタイトなサイズを穿くことが多いです。基本的に、丈が短い、タイトである、という二つの条件を満たすものを指します。

ホットパンツには、ヒップハングのデザインのものもあります。ヒップハングとは、ローライズとほぼ同義であり、股上が浅いものを指します。このデザインのものは、ウエスト周辺に注目を集めやすく、細さを強調したり、曲線を魅力的に見せる効果が高いです。

「ホットパンツ」という名称は、1971年のパリコレで紹介された時に、最新である（ホット）、男性の視線が熱かった（ホット）が由来であるという説があります。ホットパンツという呼び名が定着しているので、この由来を知らなかった人も多いのではないでしょうか。

次に、ホットパンツとショートパンツの違いを確認します。この両者は、広義では同じ意味であり、混同されがちです。しかし、厳密にはそれぞれに定義があるようです。

ショートパンツとは、丈の短いズボン全体を指し、その意味では、ホットパンツもショートパンツの一種であると言えます。しかし、特にファッション業界においては、それぞれに細かい定義があるので、それを確認していきます。

ホットパンツは、ショートパンツよりさらに丈の短いもので、ウエストから裾までが25cmから30cm程度しかなく、身体によりフィッットしているためおしりのラインが強調されるタイプを指します。よりファッショナブルでセクシーな印象を与えます。

ショートパンツはその名前の通り、丈の短いズボン全般を指しますが、その中でも股下がある程度あり、ひざ上10ｃｍ程度のズボンを指します。ホットパンツよりも定義が広く、より色んなデザインのものが含まれそうです。ただ、どちらもファッション業界での一般的な認識であり、明確に決まっている訳ではありません。

この項では、ホットパンツの呼称について見ていきます。呼び名が変わってきており、ホットパンツという言葉を使うことで世代がばれてしまうようです。このような呼称の変化は、ファッション用語では良くあることのようです。

ファッションにおいては、昔は普通に使われていた呼称が使われなくなってきています。おしゃれな雰囲気が重視され、古臭い言い回しは淘汰されるようです。ホットパンツにもそれが当てはまるようです。

例えばズボンのことは、現在は若い世代は「パンツ」と呼ぶのが一般的です。これと同じように、ホットパンツとも呼ばなくなっています。「ホットパンツ」という言葉を使うことによって、年齢や世代がばれてしまい、恥をかく可能性があります。

ホットパンツのことも、現在ではショートパンツと呼ぶようになっています。目安としては、50歳くらいで呼び名が変わっているようです。同じように、「短パン」という言葉も、「ハーフパンツ」という呼称にとってかわられています。

次に、ホットパンツが許されるのは何歳までかを確認します。やはり若者のファッションであるホットパンツですが、例外もあるようです。アンケートの結果と、寄せられた意見を見ていきます。

あるアンケートでは男性の意見として、女性のホットパンツは何歳でも問題ないという声が最も多く、3割近くを占めました。脚とおしりを強調するホットパンツは、若い人限定のファッションという認識ではないようです。年齢ではなく、スタイルの問題であるという声もありました。似合っていれば歳は関係ないということですね。

ただ、若者である25歳までならOKという声も多いようです。それ以上の年齢ならば、よっぽど自信がない限り穿かない方がいいという声があります。年相応の服装をした方が良く、大人のファッションで勝負するべきだという認識のようです。

続いては、30歳までならOKという声が多くなっています。その理由としては、大人の女性にホットパンツは似合わないという意見があります。ただ、色気があるなら許されるという声もあり、大人の色気を表現するアイテムとしては許容されるようです。

次に、ホットパンツの特徴を確認します。デザインや大きさ、色や素材を見ていきます。また、有名人が着用した例とその影響についても確認します。

ホットパンツの特徴は、股下の布地がほとんどなく、タイトなデザインで、基本的にベルトなしである点です。ベルトに関しては、タイトなデザインであるため、ベルトが必要ないことが多いという事情があります。また、色は黒地が多いという特徴もあります。

素材に関しては、レザー製のイメージが強いと言えます。ただ、デニム製のホットパンツなどもあり、ある程度のバリエーションがあります。特殊な素材や装飾を施したホットパンツは存在しますが、穿く人を選ぶため、珍しい存在です。

元来はホットパンツは女性向けとされます。しかし、B’Zのボーカル・稲葉浩志氏が若い頃にライブや音楽番組で、ホットパンツ姿でパフォーマンスしてこの商品が有名になりました。そのため、日本においては必ずしもレディース商品として扱われている訳ではないと言えます。

この項では、ホットパンツの歴史を見ていきます。ホットパンツの誕生から定着までと、ショートパンツの登場も確認します。ファッションアイテムとしての定着と、名称の関係も見ていきます。

ホットパンツの誕生は1971年のフランス・パリです。女性向けのショートパンツの中でも特別丈が短く、かなり足を露出するデザインは当時のファッション業界に大きな衝撃を与えました。この登場後、日本でもホットパンツは1970年代に流行しました。当時は主にビーチでのラフなファッションとして流行りましたが、現在は場所や季節に限らず着用されています。一般的に浸透して、より定番のファッションアイテム化したことになります。露出度が高いので、真夏のファッションアイテムという印象もありますが、冬場でもロングブーツと合わせたコーディネートがあり、現在は色々な使い方がされています。

ショートパンツが女性の間で流行したのは2006年ごろと見られています。主としてニーソックスやロングブーツと合わせたフェミニンな着こなしが流行りました。それ以外にも、夏は素足でサンダルと合わせたり、冬はタイツと組み合わせたりと、女性らしさを主張するスタイルとして定着します。ただ、ショートパンツという名称が登場したのはいつ頃なのかは分かっていません。しかし、今まで「短パン」として短いパンツを総称していたものを、さらに細かく分類するために発生したと見られています。短いパンツのファッションが多様化し、一般的になったことがうかがえます。それだけニーズと人気があったと言えそうです。ひざ丈がハーフパンツで、ひざ上10ｃｍの丈がショートパンツというように、同じ短パンであっても丈の長さが違うとデザインにも違いが出るので、名前で区別する必要が出てきました。

ホットパンツについて調べてみました。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ホットパンツには様々な特徴があり、世間のイメージもある程度決まっています。しかし、強いインパクトを持つ定番アイテムであるホットパンツはこれからも愛されていくでしょう。これからも、ホットパンツを上手く穿きこなしていきましょう。