大村崑の生い立ちや経歴は？結婚や子供は？現在(2022)は筋肉ムキムキ？

大村崑の本名は”岡村睦治”といいますが、なぜ“大村崑”という芸名になったのでしょうか。まず、大久保怜に弟子入りした際に、大久保の“大”と大村崑の本名・岡村睦治の“村”をとり”大村”と名付けられました。下の“崑”という名前については、元は昆布から取った“昆”であったといいます。

しかし、コントの台本に“崑”と誤植されことで、大村崑が反対に気に入ったことから使い続けているのです。

大村崑がどういった生い立ちにより育ったのか、気になる方もいるかもしれません。続いては、大村崑の生い立ちについて迫ってみたいと思います。彼はどの様な環境で育ったのでしょうか。

芝居小屋にやってくると、父親は大村崑を残しどこかへ消えていったとされています。芝居小屋に大村崑を連れてきたのは、その舞台に出演している女優と食事をするためだったのでした。大村崑は芝居小屋に1人残された格好となりましたが、劇団の人たちに可愛がられ舞台にも上げられたといいます。

幼い大村崑が「かかさまの名は～おつると申します～」と舞台で演じると、観客にそれが受けたのです。そして、“おひねり”も飛んできたとされるでしょう。

大村崑は、小学校に入学すると教室で落語や寸劇をするようになりました。その頃に、クラスメイトに笑ってもらえる喜びを知ったといいます。小学3年生の頃には、担任教師がつわりにより早退をしたことがありました。その際には、大村崑が教師に「先生帰るから、後はお願いね」と託されたのです。

そして彼は、教壇で「えー一席笑いを申し上げます」とクラスメイトに告げ、落語をやり皆を笑わせたことで人気者となったのでした。

大村崑が9歳の時に、父親が腸チフスにより他界してしまいます。腸チフスとは、チフス菌に感染することで全身に症状を引き起こす感染症です。日本では終戦後まで見られたものの、衛生環境が改善されたことにより減少しているでしょう。なお兄弟の中で、唯一大村崑のみが父親の死に顔を見たとされています。

その後、大村崑は子供のいなかった伯父夫婦の養子となりました。伯父も写真館を営んでいたといいます。養子となった大村崑でしたが、和裁教室を営んでいた伯母から和裁の物差しで殴られるなど、暴力を受けることになりました。それが原因で、彼は難聴になってしまったのです。

そしてその後は、喧嘩を繰り返すなど生活が荒んでしまいました。伯母のことは、「お母さん」とは呼べなかったとされています。なお大村崑の実家はというと、一家離散してしまいました。上の妹は母親の妹の家に養子に出され、弟も養子に出されています。

母親自身は、下の子を抱えながら岡村家(大村崑の実家)から除籍となってしまいました。

大村崑が高校生となった頃は、ちょうど戦時中であり学徒動員で学校には行っていませんでした。彼は、進駐軍の倉庫に忍び込むなどして闇物資商売をしていたといいます。その頃に、進駐軍に訪れていた横山ノックと出会ったのです。

大村崑は、どの様な経歴を持っているのでしょうか。続いては大村崑の経歴について迫ってみたいと思います。彼はどの様な活躍をしてきてのか、見てみましょう。

1958年に、大村崑はコメディドラマ『やりくりアパート』でデビューしました。芥川一郎や佐々十郎とともに出演し、学生である“コンちゃん”役を演じ人気となっています。

1958年に出演した時代劇コメディドラマ『頓馬(とんま)天狗』で、大村崑は爆発的な人気となりました。主役を演じており、とぼけたキャラクターから“崑ちゃん”と呼ばれ全国的に認知されるようになったのです。

大村崑は、多数のCMにも出演しており“CMキング”とも呼ばれるほどでした。そして、幅広い年齢層から支持され“国民的タレント”という地位となったのです。例えば彼は、大塚製薬のオロナミンCやオロナイン軟膏等のCMなどに出演していました。なお、オロナミンCのCMへの出演は、一度断っていたとされます。

その理由は、過去に右肺を切除していたことにあった模様です。若い頃に肺結核を患ったことで、右肺を切除していたころから彼は、健康には不安感がありました。そしてオロナミンCが栄養ドリンクということもあり、もしCMに出演し自身の体調が悪化したら会社側に迷惑になると考えたのです。

しかし、ある時に妻がCMのオファーを受け入れたため出演することになったといいます。

大村崑は様々な賞も受賞しています。1998年には第33回大阪市民表彰文化功労賞、2001年に社団法人日本芸能実演家団体協議会芸能功労者表彰を受賞しました。また2004年の文化庁長官表彰でも受賞しています。そして、2017年には旭日小綬章を受章しました。

続いては、大村崑のプライベートについて迫ってみたいと思います。大村崑は結婚をしているのでしょうか。大村崑の妻についてご紹介しましょう。

大村崑の妻は瑤子(ようこ)という女性であり、毎年イタリアでも勉強をするような本格派のカンツォーネ歌手でした。また、ネイルアーティストとして活動をしていたこともあるとされています。1985年には、ネイルアートの技術を学ぶためにアメリカに留学をしました。

その後に、ネイルアートの知識を広める目的でネイルサロンを開いたでしょう。

大村崑と妻の瑤子は、大村崑が妻に猛烈アピールしたことにより結婚したとされています。出会いは、妻がテレビ番組のディレクターに会いに行った時に、その場に大村崑が居合わせたことでした。交際8か月で結婚したので、スピード婚だったことも特徴です。

結婚から10年経ったある日に、突然妻の瑤子が家でをしてしまいました。その場所は何とアメリカでした。結婚してからは、相撲部屋のような大家族の世話をする主婦を妻がしていました。当時、大村崑家にはお手伝いさんもいた模様ですが、取り仕切るのは妻の役目となっていたのでした。

夫である大村崑は仕事で忙しかったこともあり、夫婦の会話もなかったといいます。そして、妻はとうとう「このテープを子供たちに聞かせてください」とテーブルに置いて家を出ていきました。その当時のことを妻は後に振り返っていました。

妻によると、家出について『本当にもう家に帰るつもりはなかった』や『ストレスがたまってたまって。それが爆発してしまった』と回顧しています。その後には妻は帰国をしており、この事態に大村崑も改心して妻を大事にするようになったのです。

大村崑と妻・瑤子は2010年に金婚式を迎え、ロイヤルホテルでお祝いをした模様です。宴の半ばには、八代亜紀もサプライズ登場したでしょう。

では、大村崑と妻・瑤子との間には子供はいるのでしょうか。ここで、大村崑の子供についてご紹介します。子供は何をしているのか、見てみましょう。

長男の名前は純治といい、YouTuberとして活動しています。父親である大村崑の、出演作品の紹介をするチャンネル『元気ハツラツ崑チャンネル』の運営をしているのです。なおYouTuberとしては、”李優作”の名で配信しています。また長男は、会社の経営も行っています、

次男の政治は、映像クリエイターとして働いています。映画の制作等に携わっている模様であり、ハリウッド映画の助監督を務めたという噂もあるでしょう。

大村崑がどうしているのか、気になるところかもしれません。ここで、大村崑の現在について迫ってみたいと思います。彼は現在どうしているのでしょうか。

大村崑は衣装やジーンズが入らなくなったため、妻から「服を選んであげられない」と言われてしまったといいます。それもあり、86歳にしてRIZAPでトレーニングを開始しました。大村崑本人は、”体が筋肉痛になる喜び”を感じていた模様です。なお、2か月で10キロの減量に成功しました。

そしてウエストも9センチ減ったでしょう。

大村崑は1999年の『流転の海』以来27年ぶりに映画出演しました。2021年7月に、出演映画『ロボット修理人のAi（愛）』が公開されたのです。映画の中で、大村崑は”伝説の老人役”を演じました。

2022年3月16日に、『今日ヤバい話を聞いた』というYouTubeチャンネルに『西郷輝彦と大村崑の関係に一同驚愕...「どてらい男」で共演した先輩俳優が明かす西郷輝彦の意外な性格...』というタイトルの動画が投稿されました。

ドラマ『どてらい男(やつ)』は、作家・花登筺の小説が原作であり1973年より放送されました。このドラマで、2022年2月22日に亡くなった西郷輝彦と大村崑が共演しています。YouTube動画では、この際の“くしゃみの演技”にまつわる2人のエピソードについて語られています。

コメディアンであり俳優でもある大村崑は、大相撲とは関わりがないようにも感じられるかもしれません。では、大村崑は大相撲と関わりがあるのでしょうか。最後に、大村崑と大相撲についてのエピソードをご紹介します。

大村崑は、相撲観戦を趣味の1つとしています。仕事がある時以外には、毎場所観戦に行くほどの相撲好きなのです。彼が最も記憶に残っている取組は、1991年の5月場所・千代の富士と貴花田の一戦だったといいます。この取組では、千代の富士が貴花田に負けています。

そのことで、千代の富士に引退を決意させた取組だったことでも知られているでしょう。

相撲中継で、大村崑が観戦している姿がテレビに映ることがあるといいます。2018年に『ノンストップ』に出演した際に、中継で映る理由について『服装も考え、観に来ていることをアピールしている』と語っていました。服装は、トップスを原色のものにしてズボンは白にするというこだわりがあるでしょう。

コメディアンや俳優として活躍してきた大村崑は、9歳で父親を亡くしたり20歳を前に肺結核を患うなどの生い立ちで育ちました。その後はコメディアンとなり『頓馬天狗』などで人気を博しています。また、オロナミンCなどのCMでも知られる存在になりました。

また彼は、カンツォーネ歌手だという夫人と結婚をして、2人の息子にも恵まれています。現在も健在であり、86歳でRIZAPに挑戦するなど元気に過ごしているでしょう。これからも、大村崑にはまだまだ元気に活躍して欲しい限りです。