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「一世風靡セピア」とは?グループメンバーの現在(2022)は?

80年代に、「一世風靡セピア」というパフォーマンスグループがあったことを知っているでしょうか。哀川翔や柳葉敏郎が所属していましたが、メンバーたちは現在どうしているか気になる方もいるでしょう。そこで今回は、「一世風靡セピア」の概要やメンバーの現在について見てみたいと思います。

「一世風靡セピア」とは何?

80年代に人気を博した一世風靡セピアとは、どんなグループだったのでしょうか?一世風靡セピアのデビューから、解散するまでの経緯を簡単にまとめました。

80年代に「劇男一世風靡」として結成

1983年頃に、男性の路上パフォーマンス集団『劇男一世風靡』が結成されます。劇男一世風靡は、ディスコで知り合った仲間で結成されたグループで、初期メンバーは総勢12名だったと言われています。劇男一世風靡には、最盛期で50名のメンバーが所属していました。

 

毎週日曜になると渋谷区のNHK前の路上で、ダンスやストリートパフォーマンスを披露していました。この劇男一世風靡から派生したグループが一世風靡セピアです。

「一世風靡セピア」の誕生

劇男一世風靡の先輩が、「歌やりたいやつ手を挙げろ」と言ったところ、小木茂光さん・哀川翔さんら7名が手を挙げますこの7名で一世風靡セピアは結成されました。メンバーの1人・武野功雄さんは、途中で脱退しています。

 

「メンバーそれぞれの色が混じったらどんな色になるだろう」と考えたのが、グループ名にセピアが入る由来となっています。

「前略、道の上より」で歌手デビュー

結成から1年後の1984年に、一世風靡セピアは「今、我に正直に生きてみたい」でポスターデビューします。ポスターは2万枚限定でした。その後、音楽活動を開始し「前略、道の上より」で歌手デビューしています。

1989年に解散

歌手としてデビュー後も、「賽を振れ!」、「汚れっちまった悲しみに…」などのヒット曲をリリースしていた一世風靡セピアですが、1989年に解散します。メンバーは解散ではなく、卒団や消滅という表現を使っていました。

 

メンバーのうち4人は、その後も芸能界で活動しています。2004年には『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』で、15年ぶりにメンバー7人が集合しました。

メンバーは現在どうしている?

5年ほどで解散した一世風靡セピアですが、7人のメンバーは現在どうしているのでしょうか?一世風靡セピアのメンバーの現在についてまとめました。

哀川翔

哀川翔さんは主演作品が100本を超えるなど俳優として活躍しており、最近はバラエティー番組にも多数出演しています。ラリージャパンに参戦するなどレーシングドライバーとしても活動しており、昆虫飼育では88mmのカブトムシを育てギネスブックに掲載されました。2010年6月4日には、孫も生まれています。

柳葉敏郎

柳葉敏郎さんはテレビドラマや映画にコンスタントに出演しており、俳優として幅広い層に人気があります。『踊る大捜査線』の室井慎次役が一番の当たり役で、東京湾岸所の一日署長を務めたこともあります。『ゴチになります』にもレギュラー出演していました。

 

現在は東京ではなく、故郷の秋田に移り住んでいます。

小木茂光

小木茂光さんは、一世風靡セピアのリーダーで正統派のイケメンでした。リーダーに選ばれた理由は、高身長で力が強くメンバー内で一番強かったからと言われています。一世風靡セピア解散後は俳優に転向し、クールな役柄で悪役などの脇役で活躍しています。

春海四方

春海四方さんは、現在芸能界の名わき役として活躍しています。2018年に公開された松山ケンイチさん主演の映画『隣の家族は青く見える』では、主人公の父親役として出演していました。

西村香景や松村冬風など

一世風靡セピアが解散するまでメンバーとして活動した西村香景さんと松村冬風さんは、現在俳優などの芸能活動はしていないようです。本業のソバ屋に専念するため一世風靡セピアを途中退団した武野功雄さんは、退団後も劇男一世風靡の活動は継続していました。

 

劇男一世風靡解散後も俳優は続けており、武野功雄さんは2020年のテレビドラマ『課長バカ一代』に出演しています。武野功雄さんの生年は公式発表では1963年となっていますが、1959年説や1961年説など複数の説が存在します。

「ソイヤ!」が有名になった?

一世風靡セピアと言えば、楽曲の掛け声の「ソイヤ!」が有名です。「ソイヤ!」は、2009年のCMでも使われて話題になりました。一世風靡セピアの掛け声「ソイヤ!」に関する話題についてまとめました。

「前略、道の上より」に登場

一世風靡セピアのデビュー曲「前略、道の上より」は、冒頭部分の「ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!」という勇ましい掛け声からスタートします。この「ソイヤ!」の掛け声は、一世風靡セピアの象徴的なイメージにもなっています。

CMで使われ話題に

2009年には『麒麟焼酎淡麗ストレート』のCMで、「ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!」の掛け声が使用され再び注目を浴びます。「ソイヤ!ソイヤ!ソイヤ!」の掛け声がバックに流れ、DAIGOさんがポーズを決めて「ソイヤ!」と叫ぶCMになっていました。

 

CM放送後には着うたダウンロード数が急上昇し、一世風靡セピアの人気が再燃したと話題になりました。

「ソイヤ!」って何?

「ソイヤ!」は単純な掛け声ではなく、正確には「素意や」と書きます。“素意”という言葉は、人が元から抱いていた考え・願いという意味で「ソイヤ!」の掛け声にもメッセージが込められています。

 

「前略、道の上より」の歌詞は人生そのものに問いかける内容で、だからこそ歌詞が「素意や」から始めるわけです。インパクトの強い「ソイヤ!」ですが、中々深い意味のある掛け声になっています。。

「一世風靡セピア」の衣装が個性的?

一世風靡セピアは、衣装も個性的で印象に残るものでした。一世風靡セピアが衣装に着ていたズートスーツについてまとめました。

衣装はズートスーツ

一世風靡セピアのメンバーは、ズートスーツという衣装がトレードマークになっていました。ズートスーツは1940年代のアメリカで流行したスーツですが、ヨウジ・ヤマモトの展開する洋服はズートスーツの影響を受けたデザインが多数あります。

 

映画『マスク』でジム・キャリーが着ているスーツも、ズートスーツと言われています。

ズートスーツはマフィアも着ていた?

ズートスーツは、シルエットが極端にぶかぶかしているのが特徴のスーツです。極端に長いジャケット、極端に太いパンツ、極端な色と柄など、何もかもが極端なのが特徴と言われる場合もあります。

 

ズートには大麻という意味もあり、ズートスーツはマフィアが良く着るスーツとしても知られています

勝俣州和も「一世風靡セピア」のメンバー?

お笑い芸人の勝俣州和さんは、一世風靡セピアのメンバーだと言われることがあります。勝俣州和さんが一世風靡セピアのメンバーなのかどうかについてまとめました。

メンバーではない!

一世風靡セピアのメンバーとして紹介される場合もありますが、勝俣州和さんは一世風靡セピアのメンバーではありません。現在俳優として活動している中野英雄さんもメンバーとして紹介される場合もありますが、彼も一世風靡セピアには所属していいませんでした。

「劇男一世風靡」のメンバーだった!

なぜ、勝俣州和さんと中野英雄さんは、一世風靡セピアのメンバーとして紹介されることがあるのでしょうか?勝俣州和さんと中野英雄さんは一世風靡セピアの前身だった劇男一世風靡のメンバーとして活動していたため、一世風靡セピアだと勘違いされる場合があるようです。

勝俣は「一世風靡セピア」の付き人

一世風靡セピアのメンバーではありませんが、勝俣州和さんは一世風靡セピアの付き人をしていたことがわかっています。勝俣州和さんは、裏方として一世風靡セピアのメンバーの面倒を見ていたそうです。そのためか、今でも勝俣州和さんと一世風靡セピアのメンバーはかなり仲が良いと言われています。

「一世風靡セピア」には伝説がある?

硬派な男気系ユニットだった一世風靡セピアは、破天荒な伝説を数多く残しています。一世風靡セピアに関する伝説についてまとめました。

特別扱いを要求

デビューシングルがヒットした一世風靡セピアは、「夜のヒットスタジオ」への出演依頼が舞い込みます。デビュー間もない一世風靡セピアですが、緊張するどころか番組に特別扱いを要求します。スタジオ中央の階段をメンバーが降りてくる演出を要求し、それができないなら出演しないと言ったそうです。

 

デビューシングルが出たばかりの新人アーティストとは思えない強気の態度です。

紅白歌合戦でも特別扱いを要求

全国的に人気となった一世風靡セピアは、紅白歌合戦からのオファーが舞い込みます。紅白歌合戦に対してもNHK前広場で寸劇をするから、生中継するように特別扱いを要求します。この要求はNHKからあっさり却下されたそうです。

 

一世風靡セピアは多数決を取って4対3で出ない派が多かったため、紅白歌合戦には出場しませんでした。出ない派が誰だったのかわかっていませんが、哀川翔さんは「出とけばよかった」とこの時のことを振り返っています。

暴走族に立ち向かう哀川翔

哀川翔さんは、光GENJIの諸星和己さんらと一緒にいた時に、暴走族50人に囲まれたことがあります。この際、哀川翔さんは「おまえは有名人だから車の中にいろ」と言って、暴走族に立ち向かったといいます。

 

車を降りた哀川翔さんが、「もう帰ったほうがいいよ、君たちは」と言い放つとその場は収まってしまったそうです。

飲み屋のはしごは暴走族を使う

哀川翔さんは、『六本木で一番元気な男』として噂になり、『ネオチンピラ』の主役に抜擢されています。『六本木で一番元気な男』と呼ばれるようになった理由は、暴走族をタクシー代わりにして飲み屋をはしごしたり、暴走族に1人で立ち向かったりしていたからだそうです。

 

哀川翔さんが一声かけると知らない暴走族が、頼んだ店まで連れて行ってくれたといいます。ネオチンピラが大ヒットし、哀川翔さんはチンピラ役で有名になりました。

根強い人気の一世風靡セピア

80年代に文字通り一世を風靡した一世風靡セピアについてご紹介しました。すでに解散して30年以上経つ一世風靡セピアですが、度々話題になるなど根強い人気があります。再結成は難しそうですが、現在でも第一線で活躍するメンバーが多いです。

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