木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
「エクアドル哲夫」、略して「エク哲」、「プリケツ大往生」という言葉は、ある事件をきっかけに生まれたネットスラングです。
エクアドル哲夫とは、南アメリカの西海岸に位置する国、エクアドルで2013年に起きた事件の被害者・人見哲生さんのことです。
彼がどんな人物だったのか、またプリケツ大往生とはどんな意味の言葉なのか解説しましょう。
エクアドル哲夫こと本名・人見哲生さんは、妻の真梨子さんとエクアドルを旅行していましたが、強盗に襲われ殺害されてしまいました。
人見哲生さんは、1983年に埼玉県白岡市で生まれました。早稲田大学商学部を卒業し、石川県にあるリクルートの関連会社で働いていたそうです。
カナダやイギリスで暮らしたこともある帰国子女で、英語が堪能だったらしいです。
人見哲生さんは、エクアドルで強盗殺人事件に巻き込まれて死亡する以前、SNSで意識が高いメッセージをたびたびツイートしていました。
そのツイートはツッコミを入れたくなるようなものが多くが、おかげでネット利用者の間ではそこそこ知られるようになり、ある種の有名人だったようです。
そして事件が起き、ニュースで報道されると、それまで人見哲生さんのツイートにむかつき嫌っていたネット利用者達が、興味本位で反応し始めました。
人見哲生さんが意識が高い系のツイートをしていたばかりに、それがあだっとなったようです。
ネット利用者達は彼のことを「エクアドル哲夫」略して「エク哲」と名付け、おもしろおかしく話のネタにするようになったのです。
本名が人見哲生ですから、最初は彼の名前からとった「エクアドル哲生」とネットでは表記されていました。
しかしある時、「てつお」という名前繋がりからか、吉本のお笑いコンビ・笑い飯(西田幸治・哲夫)のネタ風にアレンジした書き込みがネットに投稿されました。
これが注目を浴びたらしく、笑い飯の二人の名前をいじって「エクアドル西田」と「エクアドル哲夫」として、さらにおもしろおかしく書き立てられるようになり、「エクアドル哲生」はいつしか「エクアドル哲夫」と表記が変更されるようになったようです。
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人見哲生さんが妻の真梨子さんと共にエクアドルで強盗に襲われた事件が、いったいどういったものだったのか説明しましょう。
人見哲生さんと真梨子さんは同じ会社で出会い、結婚に至ったようです。
南アメリカの西海岸、赤道直下にある国エクアドルには新婚旅行で訪れました。
ガラパゴス諸島への経由としてエクドルの最大都市・グアヤキルに滞在していた夜に事件は起こりました。
人見哲生さんと真梨子さんは、レストランで食事を終えた後、街を走っていたタクシーに乗り込みました。
最初は、ホテルから手配してもらったハイヤーでレストランまで送迎してもらう予定だったそうです。
でも、レストランへ到着後にハイヤーの運転手が普通のタクシーの10倍近い高額を要求してきたため、人見さんは運転手とケンカになりました。
そして、口論の末に帰りのハイヤーを断ってしまいました。
ホテルへ戻る手段として、タクシーだけでなく電車も利用できました。
でも、人見さん夫妻は、電車はタクシーより運賃が高いからという理由で、安い方の流しのタクシーで戻ることにしました。
電車と流しのタクシーの運賃は、1ドルほどしか変わらなかったんですが。
市内をしばらく走った後、後ろから追跡されていた数人グループの強盗に襲われてしまいました。
そして、強盗達の放った銃弾を受け、人見さんはあえなく亡くなったのです。
人見哲生さんがエクアドルで強盗グループに殺され、その時に撮られた彼の上位をはぎ取られた悲惨な遺体写真がニュースで報道されると、それを見たネット利用者から「プリケツ大往生」と名付けられました。
人見さんの遺体写真が、ジーンズからお尻が半分出ている状態だったからです。
そのお尻がプリッとしていたことから「プリケツ大往生」と名付けられたようです。
人見さんの意識高い系のツイートにむかついていたネット利用者にからかわれてしまったせいでしょう。
エクアドル哲夫こと人見哲生さん夫妻がなぜ被害にあったのか、いろいろ理由が囁かれています。
ツイートした人見さんの言葉から推測するに彼の育ちや性格のせいだったのでは思われるところがあります。
また、英語は堪能でもエクアドルの言葉はあまり理解していなかったせいだとも言われています。
エクアドル哲夫こと人見哲生さんは、海外での暮らしを経験している帰国子女であることから、海外での行動にあまり不安を感じず、用心深くなかったのかもしれません。
ネイティブな英語も話せるし、海外のことなら俺に任せろという自信過剰な性格だったのでしょう。
普通の日本人なら慣れない外国では用心深くなるものですが、自信過剰な性格ゆえに危機管理能力が欠けてしまったようです。
エクアドル哲夫こと人見哲生さんは、強盗グループに襲われたとき、新妻の真梨子さんを庇おうとして彼女の名前を叫びました。
でも、真梨子さんの名前が強盗グループを激高させるきっかけになってしまったのではないかと思われます。
エクアドルの公用語はスペイン語を使っていて、スペイン語で「マリコ(marikon)」という単語は「おかま野郎」と意味なのだそうです。
人見哲生さんは英語は堪能でしたが、スペイン語の知識まではあまりなかったようです。
そのために、人見哲生さんが奥さんの名前を発したことにより、強盗グループは自分達を「おかま野郎」と罵られたと勘違いしてしまい、人見さんに向けて銃を発砲してしまったのではないかと言われています。
また名字の「人見」は英語で「ヒットミー(私を撃って)」と受け取ることもできます。
こじつけですが、人見真梨子とフルネームにしたら「撃ってみろ、このおかま野郎」となり、それなら撃ってやるとなって人見哲生さんは強盗に撃たれたことになります。
もし人見哲生さんがスペイン語も堪能だったら、間違っても奥さんの名前を呼ばなかったも知れませんね。
南アメリカには治安の良くないとされる国が数多く存在します。
エクアドルも例外ではなく、詐欺、強盗などが多発し治安はあまり良くないようです。
そんなエクアドルですが、観光や経由目的で訪れる人も多く、日本人は昔からお金をたくさん持っているという印象があり、犯罪の被害者になりやすいのだそうです。
街には流しのタクシーが走っていて安いものが多いようですが、流しのタクシーの場合、運転手が強盗グループの仲間であることが往々にしてあるようです。
人見哲生さんの場合は、運転手が強盗グループの仲間だったかどうかは分かりませんが、安いタクシーを選んだことで、強盗グループに目を付けられた可能性はあります。
人見哲生さんは、新婚旅行先をエクアドル領のひとつであるガラパゴス諸島に決めていたそうです。
ガラパゴス諸島は、赤道直下に位置する世界自然遺産に登録されたところで、ここにしか生息しない数多くの固有種の動物が生息してる自然豊かな場所です。
チャールズ・ダーウィンがガラパゴス諸島を訪れ、進化論のヒントを得て「種の起源」を書いたと言う話は広く知られています。
ガラパゴス諸島は都市部の観光地と違って簡単に行けないところだけに、外国旅行に行き慣れた意識高い系の人見哲生さんが興味をそそられ、新婚旅行先に選んだのかもしれません。
ガラパゴス諸島に行くにはエクアドル経由をしなければならず、エクアドルにホテルに宿泊しました。
普通の観光客なら、治安が悪いので夜はホテル内のレストランで食事をすませる人が多いのですが、人見哲生さんは、英語も話せるし外国暮らしの経験もあるとい自信からか、外で夕食を食べようと夜に出歩いたようです。
強盗殺人事件の被害者でありながら、事件のその後、エクアドル哲夫(エク哲)と呼ばれ、ニュースで流れた遺体写真からプリケツ大往生と名付けられた人見哲生さん。
それは、人見哲生さんがエクアドルで殺害されてしまう前に、SNSに投稿していた数々の言葉が関係しているようで、ネット利用者の間で「エク哲学」とも呼ばれるほど有名になった名言があります。
その中からいくつか紹介しましょう。
「常識を疑え」は、エク哲学のなかでも一番知られている名言のようです。
人見哲生さんのツイッターでは、友人が彼にある疑問を話したことが綴られています。
「なぜ結婚式の神父って必ず外人で、日本語の発音が悪いんだろう?」と話し、人見さんが「たしかに日本人で構わないし、外人でも日本語が下手な必要はない。」と答えたそうです。
その答えに続いてツイッターでは「おれは事実帰国子女で英語の発音をネイティブ同様にできる。学び、常識を疑え。考えることをやめると脳は腐る」と付け足しました。
ネイティブな英語が発音できるという部分にイラッとするネット利用者は多かったようです。
そして、「海外旅行では日本人の常識を疑え」と被害にあった人見さんのツイートを揶揄するような発言がされ、人見さんの旅行先での行動を非難する声もあがりました。
人見哲生さんは、帰国子女と言っているだけに様々な国を訪れていたようです。
人見さんの投稿では「目的意識を持たないなら、大金をはたいて海外に行く価値はない」と最初に語り、以下のように続きます。
「かって自分はカナダには国外逃亡に、ロンドンには言葉を学びに、韓国には人に会いに、インドには異世界を感じに、ハワイにはただ遊びに行った」
この意識高い系のアピールに、ネット利用者はこれまたイラッとさせられたようで、人見さんが被害者となっても、からかわれてしまう結果になったと思われます。
エクアドル哲夫こと人見哲生さんは、結婚に関しても彼独特の名言をツイートしています。
人見さんによると結婚の順番は、1・ダメな奴、2・できちゃった人達、3・普通の人達、4・事情はそれぞれ!残りの人達、となるそうです。
人見さんが27歳の時にツイートしたもので、まだ彼の妻となる真梨子さんとお付き合いをしていなかった時期かもしれませんが、どうも鼻につく上から目線の見方で、これまたネット利用者をムカッとさせたようです。
人見哲生さんが金沢市にあるお店「ちょっぷスティックカフェ」に行った時の出来事をツイートしたときの言葉で、ネット利用者の間ではよく知られているようです。
なんでも会計を間違えられて、あげくに自分が誤魔化そうとしたとカフェのスタッフに思われたんだそうです。
でも、最終的に責任者が出てきて店側のミスだと謝られ、一件落着。
プリケツ大往生後は、人見さんのツイートをチェックしていたネット利用者の間でカフェの名前が広く知られるようになり、エクアドル哲夫が体を張って店を宣伝したと話題になってしまったようです。
エクアドル哲夫こと人見哲生さんの新妻の真梨子さんは、目の前で強盗グループに夫を殺され、自身も傷ついて相当なショックだったと思いますが、彼女のその後のことをお話ししましょう。
人見哲生さんの妻であった真梨子さんは、エクアドルで強盗グループに襲われたとき、彼女も銃弾を浴びました。
でも、足に重傷を負ったものの命に別状はありませんでした。しかし、目の前で夫を殺され、ひどいショックを受けていました。
精神的にひどく落ち込んだ状態が続いたと思いますが、エクアドルの病院での治療により傷は順調に回復していったようです。
しかし、まだ自力で歩行するのがまだ困難だったゆえ、迎えに来た自分の家族に付き添ってもらい車椅子で帰国することになりました。
人見真梨子さんは、エクアドルでインタビューを受け、犯人には憎しみしかないと答えました。
また、乗っていた流しのタクシーが急に止まり、複数の男たちが乗り込んできて襲われたと語ったことから、どうやらタクシーの運転手もグルだったことがわかったようです。
日本に帰国後、ネットでは亡くなった夫のことを「エクアドル哲夫」と話のネタにされ、真梨子さんへも、彼女の心を傷つけるような酷いコメントが多く寄せられてしまいました。
ヒットミーマリコ、撃ってみろオカマ野郎というハンドルネームで、奇跡の名前だと言われたり、プリケツ大往生の嫁ということで「プリケツの嫁」などと言われたのです。
「エクアドル哲夫も真梨子という名前と結婚しなければプリケツ大往生することはなかった」とまでコメントされたこともあり、真梨子さんの心は相当傷ついたのではないかと思われます。
新婚旅行という幸せの真っただ中いた真梨子さんを襲った悲劇。
夫を失い自身も傷を負い、深い悲しみにくれた真梨子さんが、帰国後もネットで悪意をもってからかわれ、精神的になかなか立ち直れなかったかもしれません。
事件から数年経ち、真梨子さんは再婚したとの噂もあるようですが、彼女は一般人ですし、マスコミが彼女の情報を追いかけるようなこともなく、真梨子さんのその後のことは不明です。
しかし、真梨子さんの心に大きな傷あとを残してしまったことは間違いありません。
エクアドル哲夫こと人見哲生さんは、自信家で外国旅行に慣れていたこともあり、危機管理能力が欠けてしまったせいで大変な被害にあったと思われます。
治安が悪いといわれる国では、危険から回避するためには、もっと用心深い行動をとる必要があります。
エクアドル哲夫にならないために、海外旅行するときに気を付けなければいけないことを幾つかお話ししましょう。
海外旅行をする際、事前に旅行先の情報を収集することは、とても大事なことです。
世界には、テロ、政治、宗教、貧困など様々な理由で犯罪や殺人が頻繁に発生し、治安が良くないとされる国が多くあります。
日本の公的機関・外務省が「海外安全情報」を発表していますので、旅行先がどの程度安全なのかを確認するといいでしょう。
「海外安全情報」サイトには、各国の危険度をレベル1から4まで色分けで表示されてます。
レベル1は「十分注意してくさい」、
レベル2は「不要不急の渡航は止めてください」、
レベル3は「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」、
レベル4は「退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)」
となっています。
ただ、外務省の「海外安全情報」サイトは役に立ちますが、あまりうのみにし過ぎないよう注意する必要があります。
渡航先の国でデモやストライキが発生していて渡航を避けた方がいい場合でも、「海外安全情報サイト」に掲載されていないケースがあるからです。
だから、渡航するときは、直前までネットなどで現地メディアの情報を得たり、渡航先に在住している日本人がいれば、その人から情報を聞くなどをした方がいいでしょう。
そして、レベル4の危険度があると思われるのなら、思い切って渡航先を変更するべきでしょう。
海外で犯罪者のターゲットにされるリスクを避けるためには、隙を見せないことです。
たとえば、高価そうな装飾品を身に着けていたり、周囲をキョロキョロしたりするなど、一目で観光客だと分かるような服装や態度をとっていると、犯罪者のターゲットにされやすくなってしまいます。
日本人はお金をたくさん持っているというイメージがいまだに海外では強いので、治安が悪いとされる国を訪れるときは、自分の持ち物に注意を払い、ひったくりに遭わないようにしなければいけません。
また1人っきりならず、グループで行動するほうがいいでしょう。身の安全のためですし、強盗にあうリスクも避けることができますから。
ホテル、ゲストハウス、宿などに宿泊するときは、盗難や強盗などに遇わないために行った方がいいことをお話しします。
一つは、荷物は目のつくところに置かないことです。貴重品は、ホテルならセーフティボックスに保管するのが安全です。
二つめは、部屋にいてもいなくても、部屋をロックされた状態にしておくことです。観光客で金を持っていると思われたら、犯罪者は部屋にだって巧みに入ってくることがありますから。
また部屋をノックされても、ドアを開ける前に相手が誰かを確認することです。
そして部屋を出るときは、キーを持って歩かずフロントデスクに渡しておきましょう。
治安の悪い国に旅行した時は、夜遅くに出歩くのはとても危険です。もし、出歩くのであれば、数人グループで出かけ、明るくて人通りの多い通りを歩くようにしましょう。
また、夜は高価そうな服装を避け、多額の現金を持たないようにするべきでしょう。
装飾品やカメラなどを持っている場合は、なるべく人目につかないようにしておくべきです。
パスポートやクレジットカードは、薄いポーチなどに入れて肌着の下に隠すなど、厳重に身に付けるようにしましょう。
誰かに狙われていないか気を付けるために、時々背後を振り返る素振りを見せるのもいいでしょう。
海外旅行するときに、あれば便利で、ヤバイ状況に陥るリスクを避けることができそうな便利グッズを幾つか紹介しましょう。
海外旅行していて、現地の言葉をしゃべれなくても、今ではスマホがあればほとんどの言語が翻訳できます。
でも、スマホがなかっても大丈夫なグッズがワードリーダー「imisiru(イミシル)」です。
意味を知りたい単語をimisiruで撮影すると、文字認識機能によって意味が表示されます。
これがあると、相手の国の言葉の意味を誤解することもなく、安心して旅行を楽しめそうですね。
人見さんも、事前にimisiruでスペイン語の「マリコ」の意味を調べていれば、被害に遭わなかったかも?
日本ではあまり考えられませんが、海外では偽札へのすり替えトラブルが結構多いようです。
お札には大抵ブラックライトで浮かび上がる仕掛けが施されていて、日本のお札なら印章が光ります。
ですから、小さな店などで買い物をしてお釣りをもらう時や両替する時など、ハンディブラックライトを当てて、本物かどうか確かめる必要が生じることもあります。
エクアドルで強盗に殺害された人見哲生さんは、意識高い系のツイートをしていたばっかりに、死後に「エクアドル哲夫」としてネット利用者におもしろおかしくネタにされてしまいました。
確かに、人見さんの事件は悲惨なものでしたが、治安の悪い国に来たのだから、彼がもう少し用心深く慎重に行動していれば殺されることもなかっただろうと思われます。
エクアドル哲夫の事件を反面教師として、海外に出かけるときは、十分下調べをし、安全で楽しい旅を心掛けましょう。
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