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2023/12/28
大今里
2019/06/01 更新
トラバサミという罠をご存知ですか?トラバサミとは、狩猟に使う罠のことで、その威力が強すぎると話題になっています。大型動物に使用されるのですが、威力が強すぎて人間の骨を粉々にするほどのものであるともいわれています。今回はそんなトラバサミについてご紹介します。
トラバサミという罠をご存知ですか?トラバサミとは、狩猟に使う罠のことで、その威力が強すぎると話題になっています。トラバサミは主に大型動物に使用されるのですが、威力が強すぎて人間の骨であっても粉々にするほどとも言われています。今回はそんなトラバサミについてご紹介します。
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トラバサミとは、狩猟をする際に使用する罠の一種ですが、トラバサミの構造や名前の由来などを詳しく見ていきたいと思います。
トラバサミは、中央に敷かれた板が罠となっていて、その板に獲物の足が乗ると、ばね仕掛けによりその上で2つの半円ないし門型の金属板が合わさり、脚を強く挟み込んで離さない構造になっています。
現在ではかなり改良されていますが、かつては脚を挟む板に鋸歯状の歯が付いていて一度トラバサミに挟まれると脱出は困難なことはおろか、長時間にわたり苦痛を伴うものでした。
中-大型獣用のトラバサミでは、人間が誤って踏むと脚の骨を粉砕するほどの威力を持つ物もありました。
動物が通りそうな道に枯れ葉などでカモフラージュさせながら、相手に気づかれないように設置します。
一度トラバサミに引っかかった動物は、動きを封じられ、人間がトラバサミを解除するまでその場に拘束され続けます。ですから、人間がその場に待機することなく人間の手を離れて獲物を捕獲することができるメリットがある一方で、長時間にわたり獲物に苦痛を与えることになります。
「トラバサミ」と呼ばれるようになった名前の由来ですが、トラのような大型の獲物でも捕らえることができるという意味でトラバサミという名前になったということが考えられます。
これはトラバサミを漢字で書いた場合「虎挟み」と書かれることからもわかります。
日本では、広く「トラバサミ」の名前で知れ渡っていますが、英語圏では「ベアートラップ」や「レッグホールドトラップ」などという名前で呼ばれています。
海外では日本と違い、主要目的として熊を捕獲するために昔は広く使用されたようです。
トラバサミは、一度捕まると逃げられず確実に動物を捕獲することができる一方で、その威力は強く人間が誤って踏むと大事故につながる恐れもあり使用につき反対の声も多く聞かれました。近年では道徳的な面からもトラバサミの使用は違法とされるようになったのです。
詳しく見ていきましょう。
トラバサミの残虐性や威力、人間への危害の恐れなどから現在トラバサミは、世界各国で規制される方向へと動いています。
日本では平成19年の珍獣保護法改正により、小動物からイノシシやシカ、ヒグマなどの中型から大型動物の狩猟に対してもトラバサミを使用して狩りを行うことは、法律で禁止されるようになりました。
珍獣保護法とは、その生息数が著しく減少し、又はその生息地の範囲が縮小している
鳥獣(第一種、第二種特定鳥獣)の保護に関する法律です。
トラバサミの禁止については例外もあります。
使用目的が学術研究のためや鳥獣による生活環境や生態系に係る被害の予防のため、また特定鳥獣の生息数の調整の目的の場合のみ、環境大臣の許可を得て使用することが可能です。
法律でイノシシやシカ、ヒグマなどの中型から大型動物の狩猟に対してトラバサミを使用することは違法ということがわかりましたが、モグラやねずみなど農作物などに被害を与える害獣に対しては、トラバサミの使用が認められています。
以前はホームセンターなどで比較的簡単にトラバサミを購入することが出来ましたが、法改正後は販売店にも制限がかかり店舗で見かける機会も少なくなりましたし、、購入する際には、捕獲許可証もしくは狩猟者登録証の取得と提示が必須となり、購入自体も困難になりました。
日本以外でもドイツやスイスなど使用が全面禁止されている国がある一方で、カナダやロシア、アメリカ、オーストラリア、或いはその他の発展途上国など、大規模な皮革産業が存在する国では今でも毛皮生産の為の主力罠猟具としてトラバサミが用いられ続けています。
また、EUでは原則としてトラバサミの使用を禁じていますが、加盟国の一つであるオーストリアにおいては制限付きで使用が認められるなど、矛盾点もあり、EU内でも規制が統一されていないのが現状です。
想像するに、すさまじい威力がありそうなトラバサミですが、実際のところはどうなのでしょうか?
実際に捕えられた動物の姿などからトラバサミの威力を検証してみます。
害虫駆除業者のブログにトラバサミに捕えられたイノシシについての記載がありました。
トラバサミに掛かってしまったイノシシは肘の関節がほとんど損傷しており、腱と皮のみでつながっていたと書かれていて、その威力が相当なものであることを物語っています。
日本では全面的にトラバサミの使用が禁止されるようになったにも関わらず、近年の家庭菜園ブームなどにより、猫の庭への侵入を防ぐためにトラバサミが俄然使用されている例が後を絶ちません。
また一般居住区だけでなく、公園などにもトラバサミで罠を勝手に仕掛けていく人がいて、トラバサミに掛かった飼い猫などが、怪我により数時間後に死亡したケースや、仕掛けてられたものに野良猫が掛かって死亡しているケースなどが報告され問題になっています。
法律で使用を禁止されているトラバサミは、私有地なら使用しても構わないのでしょうか?
実際のところどうなのか見ていきましょう。
現状では、自分の行う事業のためや、ネズミやモグラの駆除目的であれば許可などなくトラバサミを使用することが可能とされています。
しかしながら、猫を捕えるために仕掛けるなど、使用目的によっては、私有地での使用でも違法になるのです。
ただ、私有地の場合、違法かどうか見極めるのも難しいですし、万が一違法な目的で使用されていて通報されたとしても撤去されるケースは少なく、強制撤去も難しいのが現状で無法地帯となっています。
日本ではトラバサミの使用が例外を除いて法律で全面的に禁止となっています。
その例外の一つに害獣の駆除があり、自分の事業を行う際にネズミやモグラなどの駆除目的のためのトラバサミの使用が挙げられ、合法に使用することができます。
その際での使用も従来の強力な威力を持つトラバサミではなく、衝撃緩衝装置を装着した、いわゆるソフトキャッチのもののみ使用が可能です。
不幸にもトラバサミを販売している店を見つけてしまったら、一体どうすれば良いのでしょうか?
対処方法を見ていきましょう。
法律改定後、多くのトラバサミを取り扱っていたホームセンターなどのお店が一斉にトラバサミを店頭から撤去し販売を取りやめました。
しかし、法律が改正されても、それが周知徹底されるまでには時間がかかるため、今だにトラバサミを販売しているお店はあり販売に出くわす可能性は大いにあるのです。
原則使用禁止とされているトラバサミを店頭に陳列して販売しているのを見つけた場合、お店に要望を出して撤去してもらうようお願いするべきです。
お店などで販売されているトラバサミではなく、実際に違法で使用されているものを見つけた場合はどのように対処すれば良いのでしょうか?
トラバサミを合法的に使用している人は、狩猟免許および狩猟者登録票、および都道府県知事または市町村長が発行する「有害鳥獣捕獲許可証」を持っているはずなので、確認します。また、使用している人の氏名や住所など必要な情報が書かれた標識が見やすい場所に貼られているかもチェックしたいポイントです。
それらのポイントを確認後違法使用だと判断できた場合には、直ちに警察および都道府県か市町村の鳥獣保護担当者、および鳥獣保護員に通報し、撤去してもらう必要があるでしょう。もしトラバサミを違法に設置した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の刑が科せられる重い罪なのです。
もしも身近にトラバサミに掛かった動物を発見したらまずは、警察に通報し、同時に鳥獣保護員にも通報します。もし鳥獣保護員に連絡できない場合は、都道府県庁に連絡します。
また通報するだけでなくトラバサミに掛かっていた現場の証拠写真を撮り、証拠を保全します。また、動物を獣医に連れて行った際には、診断書を書いてもらうことが大切です。
さらには、犬や猫がトラバサミに引っかかっている光景を見つけるだけでなく、自分自身の指などがトラバサミに引っかかってしまうこともあるでしょう。
トラバサミは通常、挟まってしまった場合、基本的には押したり引いたりしても、自分では抜けられませんし、無理やり抜こうとすることで状態を悪化させることもあります。
パニックにならず深呼吸をしてまずは落ち着き、トラバサミについている板バネと言われる刃の横の部分を踏むことで、刃が開き解除されまので、そこを踏んだ状態で挟まれた部分を抜くようにしてください。
現在ではトラバサミ以外にもたくさんの動物捕獲のための罠があります。
どのような罠があるのか、さっそく見ていきましょう。
罠の歴史は古く、文明が発祥するより以前には既に落とし穴が狩猟に利用されていたというから驚きです。日本国内で発見された最古の罠は旧石器時代の落とし穴が発見されています。
『日本書紀』天武天皇4年(675年)3月10日条には、禁肉食令の一環として、檻・落とし穴・仕掛け槍を作ってはならぬという命令が出されています。
罠は対動物だけでなく、対人にも使われました。古代エジプトの墳墓に盗掘者対策の一環として、落とし穴と見られる構造も残っています。
括り罠(くくりわな)は、鹿やイノシシなど中型の動物の捕獲に良く使われる罠の一種で、動物が仕掛けに脚を踏み入れるとワイヤーが締まり、捕獲できるタイプの罠です。
しかし、トラバサミの使用と同じく規制があり、輪の直径が12cmを超えるものや締付け防止金具の装着がないものなどは使用が禁止されています。
箱罠(はこわな)は、野生動物(主に哺乳類)を捕獲する際に用いられる箱状の罠のことです。箱罠の使用には、トラバサミ同様特別な許可を得なければ使用できません。
箱罠には捕獲する動物や地形、目的などによってさまざまな異なるデザインや材質でできたものがありますが、基本的に捕獲する仕組みは同じで、地面に置いた侵入口のある箱状の構造物に動物が入り込むと、作動装置の働きにより侵入口が閉じて動物が閉じ込められ生け捕りにされます。
侵入した動物が踏み板を踏むと侵入口の作動装置が働いて扉が落ち、扉には返しが付いていて中からは開けることはできず動物は捕獲されます。箱罠内に動物を誘因するためには、その捕獲対象動物に合った餌が利用されます。箱罠によっては、熊などの大型動物の捕獲も可能です。
ブービートラップ(booby trap)は、戦争における戦術の一種で対人のための罠です。ブービーには間抜けなという意味があります。
撤退後という非戦闘状況下での相手の心理的余裕を巧妙に利用した物も多く、日用品や貴重品など戦利品になりそうなものに仕掛けられていることも多く、占領軍の兵士がそれらに手を出したとたん、内蔵された爆薬やワイヤーで繋がれた手榴弾などの爆発物が爆発し、殺傷に至ります。
ベトナム戦争時、死亡した米兵の死体の下に爆弾が敷かれ、米兵が死体を回収しようとすると爆発したり、落とし穴の底に釘や竹槍・杭を設置して殺傷する火薬を用いないトラップ、人糞などを塗付して黴菌による感染症を狙ったものもブービートラップの一種です。
日本だけでなく世界中で狩猟のために使用されてきたトラバサミは、威力が強すぎて、罠にかかった動物を死に至らしめるような大きな危害を加える恐れがあるだけでなく、犬や猫、また子供などにも危害を加える恐れがあることから例外を除いて法律で使用を全面的に禁止されるようになりました。
合法的に使用するためには、狩猟免許および狩猟者登録票、および都道府県知事または市町村長が発行する「有害鳥獣捕獲許可証」などを取得する必要があります。
ただ、法律の周知徹底には時間がかかり、ホームセンターなどで今だに店頭販売されていることもあり、お店からの全面撤去にはもう少し時間がかかりそうです。公園など意外なところにも仕掛けられているかもしれないトラバサミには、危険性を理解し、遭遇したら適切な対処を行うことが大切です。
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