ネットで話題の「誤チェスト」とは?その言葉の意味と由来をご紹介!

ネットで話題になっている言葉「誤チェスト」の意味は何なのでしょうか。山口貴由先生作の漫画、「衛府の七忍」にて登場したパワーワードであり、それがネットを媒介としてあっという間に広がったといわれています。その言葉の意味と使い方、由来について詳しく調べてみました。

一気にパワーワードになった誤チェストについて

誤チェストは、漫画「衛府の七忍」作中で登場した言葉です。薩摩の武士のあまりに細かいことを気にしない性格と無関係な侍が次々に殺される衝撃的な展開で、あっという間にパワーワードになりました。

他にもチェストの入ったパワーワード「チェスト関ヶ原」も話題になっています。誤チェストの由来や元になったチェストの意味、チェスト関ヶ原の真実、作者の山口貴由先生の作品についてもご紹介します。

「誤チェスト」とは

誤チェストとは字の通り、誤ってチェストしてしまうことを言います。本来のチェストは全く違う意味の言葉です。漫画で初めて使われた誤チェストは、誤って相手を斬り殺してしまう意味でした。

その語感の良さと言葉が使われた漫画のシーンの強烈なインパクトから、短期間にパワーワードとして有名になりました。誤チェストが広まるきっかけになった漫画の展開やチェストについてまとめてみました。

「誤チェスト」が広まったのは漫画「衛府の七忍」!

誤チェストという言葉が初めて登場したのは、漫画「衛府の七忍」の作中です。宮本武蔵を探すことになった薩摩藩の武士たちが、宮本武蔵が本当に腕が立つ人物か確認するために通りすがりの武士に片っ端から斬りかかります。

この時チェストと叫びながら斬りかかり、次々に侍を殺してしまいます。この時誤って斬り殺したことを誤チェストと言っていました。

確認してから、斬りつけることにすら気づかない馬鹿馬鹿しさが、完全にギャグになっています。展開の面白さと語感のセンスで、誤チェストはすぐに話題になりました。ちなみに、誤チェストを口にした中馬大蔵は実在する人物です。

「チェスト」という言葉は実際に使用されていた!

ちなみにチェストという言葉は、漫画の中で作られたわけではありません。現流で切りかかる時の掛け声として紹介されることが多いです。ただ、この言葉は間違いなく存在しますが、かけ声として使われることほとんどありません。小説から広まった誤ったイメージのようです。

チェストという言葉の意味は、様々な説があります。衛府の七忍の中では、「意味を聞くような奴はチェストできん」と説明があります。結局、宮本武蔵はチェストとは知恵を捨てることと解釈しますが、「智を捨てよ」が語源という説は本当にあります。

ここで言う智とは雑念の意味です。漫画ではギャグっぽく描かれていますが、以外にも的を射た説明になっています。漫画では斬りつけることをチェストと呼んでいますが、これは明らかに間違った使い方と言えます。

「チェスト関ヶ原」

漫画「衛府の七忍」が由来のパワーワードは誤チェストだけでなく、「チェスト関ヶ原」という言葉があります。もちろんこの言葉もチェストと関係があるわけですが、漫画内の造語ではなく実際に使われている言葉です。

漫画内では島津家の隠語で「ぶち殺せの意味である」と物騒な解説がされていますが、実際の意味は違います。まるで現代の言葉のような語感のチェスト関ヶ原ですが、実は関ヶ原の合戦の直後から使われていたようです。

昭和47年には「チェスト関ヶ原 島津義弘と薩摩精神」という本が出版されており、古本がネットでも購入できるほか、Amazonにもカタログが存在します。チェスト関ヶ原にまつわる行事やグッズについてご紹介します。

「妙円寺参り」で「チェスト関ヶ原」という言葉が使用されている?

妙円寺参りは、西郷隆盛や大久保利通も参加したといわれる鹿児島三大行事の一つです。この行事は関ヶ原の戦いで島津勢が敵陣の中央を突破して、薩摩に戻ったことから始まったと言われています。

その後、関ヶ原の戦いが行われた前日の旧暦の9月14日になると、甲冑に身を固めた薩摩藩の武士が往復40kmを移動し妙円寺に参拝するようになります。現在の10月12日に当たります。これが、妙円寺参りの由来ですが、関ヶ原と縁が深いことがわかります。

チェスト関ヶ原は関ヶ原での敗戦を決して忘れないという意味の言葉で、漫画内とは全く意味が異なります。チェスト関ヶ原は、徳川幕府への恨みの言葉と考えられることが多いです。しかし、薩摩藩が幕府に友好的だったため、単に敗戦を忘れないための戒めの言葉だったとも言われています。

「チェスト関ヶ原」がグッズに!

実際に昔から使われていたチェスト関ヶ原ですが、チェスト関ヶ原と文字が書かれたTシャツがAmazonで販売されています。どういう経緯で作られた商品なのか分かりませんが、商品説明を見る限り妙円寺参りを意識して作られたTシャツのようです。

残念ながらAmazonのレビューはないのですが、チェスト関ヶ原が有名になったことでTシャツも話題になっています。

なぜ「誤チェスト」という言葉は一気に広がったのか?

誤チェストは、ネットを中心にあっという間に広まりパワーワードになりました。現在では、誤チェストという言葉を使う人も増えています。

誤チェストがどんなふうにして広まったのか、どんな意味で使われているのかについてまとめてみました。

「誤チェスト」の広まり

誤チェストという言葉が使われ始めたのは、2016年の後半からと言われています。現在、誤チェストを知らない人はいないと言われるほど、知名度は高くなっています。

当然、漫画で使用されてから広まったわけですが、非常に早いスピードで誤チェストが使用されるようになったのはTwitterの影響が大きいです。

「衛府の七忍」を読んだ人が、面白がってTwitterで誤チェストと呟くようになりました。それを面白いと思った人も使うようになり、更に広がっていきました。Twitterがなければ、誤チェストがパワーワードになることはなかったかもしれません。

日常生活で「誤チェスト」を使用する人も

作中の誤チェストは、間違って人を斬り殺した際に使用されています。誤チェストの場面を再現して画像もアップした書店のツイートもありますが、誤チェストは日常で使える単語ではありません。

しかし、誤チェストを日常で使う人も増えています。もちろん、物騒な話ではありません。間違った言葉を使った場合などに、誤チェストと言っています。

本来のチェストとは全く違う意味の誤チェストですが、更に意味が変化しているようです。今後は、日常生活でも使う人が増えるのかもしれません。

チェストを使った第3の単語と誤チェストが登場した漫画とは?

誤チェストやチェスト関ヶ原はパワーワードとしてすっかり有名になりましたが、チェストが使われた単語はこれだけではありません。また、他の漫画でも誤チェストが使われました。チェストが使われた第3の単語や誤チェストが使われた漫画をご紹介します。

「チェスト種子島」

薩摩藩の武士たちは大勢の侍に誤チェストを繰り返しますが、とうとう本物の宮本武蔵が登場します。何度も侍を一刀両断したチェストも通用せず、片手で防ぐ武蔵に「渾身のチェストを片手で弾かれた」という新たな使い方が生まれます。

更に武蔵に対して「チェスト種子島」と叫び、18連想の火縄銃を使用するという驚きの展開になります。しかし、武蔵は自分に斬りつけた武士を盾にしたため、チェスト種子島は通用しませんでした。

現在のところ、この他にインパクトのあるチェストは作中で登場していません。しかし、新たなパワーワードが登場する可能性は十分にあるでしょう。

ポプテピピックでも誤チェストが使われた?

ポプテピピックは、様々な作品のパロディーを行う過激な作品の人気漫画です。アニメでは、1話ごとに主人公の声優が交代することでも話題になりました。ポプテピピックは竹書房から出版されていますが、作中で竹書房へ執拗な嫌がらせをするネタで有名です。

「チェスト竹書房ォ゛ーイ゛!!」と叫んだ主人公がビルを破壊しますが、竹書房のビルではなく「誤チェストでごわす」と言ってオチがついています。ポプテピピックで取り上げられたことも、誤チェストの話題性を証明しています。

「衛府の七忍」とは

誤チェストが登場した漫画「衛府の七忍」は、チャンピオンREDに連載中の山口貴由先生の最新作です。大坂夏の陣後の豊臣の残党と徳川幕府の戦いを描いた痛快娯楽時代劇です。主人公は、一度死んでも徳川と戦おうとする怨身忍者になっています。

さすがの薩摩藩の武士も、人間離れした怨身忍者に敵いません。そこで、日本一の剣豪宮本武蔵の力を借りようとしますが、誤チェストが次々に起こってしまいます。一応、薩摩藩は宮本武蔵を見方につけることに成功しました。

残酷な描写も多い作品ですがギャグも多く、今までの山口貴由作品の登場人物がスターシステムで登場します。山口貴由先生の作品はシリアスで重苦しいこともありますが、衛府の七忍は痛快で基本的にさわやかな話です。山口貴由先生の代表的な作品についてご紹介します。

「覚悟のススメ」

「覚悟のススメ」は、山口貴由先生の初期の代表作です。文明が崩壊した世界で、人類を守るために戦う葉隠覚悟が主人公のヒーローものになっています。地球再生のため、人類を滅亡させようとする葉隠散は覚悟の実の兄です。

兄弟が戦う重いストーリーですが、ギャグが多く痛快な物語になっています。葉隠覚悟は、衛府の七忍の主人公の1人カクゴの元ネタです。その後に連載された「エクゾスカル零」は続編とされていますが、作風が全く異なります。

誤チェストからもわかるように、独特の言語センスも評価されている山口貴由先生ですが、覚悟のススメの頃から既に独特のセンスを持っています。

「シグルイ」

シグルイは、南条範夫さんの小説「駿河城御前試合」を漫画化した作品です。ちなみにタイトルを漢字で書くと「死狂い」になります。非常に残酷で救いようのない物語で、山口貴由先生らしいギャグもありません。

山口貴由先生もシグルイを描き上げた後は、精神的ダメージで勧善懲悪のヒーローものが描けなくなったといういわくつきの作品です。しかし、その重厚な物語は熱狂的なファンも多く、テレビアニメ化もされました。

シグルイの後に描かれた「エクゾスカル零」は、覚悟のススメの続編にもかかわらずシグルイの影響で陰鬱な作風になっています。ただし、エクゾスカル零は途中からギャグも増え、衛府の七忍は元の作風に近くなっています。

今後も誤チェストのようなパワーワードが生まれるかも

パワーワードの誤チェストやチェスト関ヶ原、それを生み出した衛府の七忍についてご紹介しました。薩摩の武士は漫画などで話題になることが多いですが、誤チェストを生み出したのは山口貴由先生のセンスです。

今後も、新しいパワーワードが登場するかもしれない衛府の七忍から目が離せません。

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