木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
突然ですがあなたの性別は何ですか?女性か男性、どちらでもない、あなたが今思い描いた性別は、どうやって証明できますか?乳房があり生理が来るから女性。精通があり声が低く筋肉質だから男性、で証明できるでしょうか。
どれも正しいように思えますが、実はそのような特徴があるからといって性別が証明できるとは限らないのです。カタツムリなどには繁殖のための両性具有が存在しますが、哺乳類にも染色体の異常のため、上に挙げたような性別の証明方法には当てはまらない方々がいます。
両性具有とは「男女の性別を併せ持つ」という意味として使われている言葉で、よく、男女の性質を兼備=両性具有とひとくくりにされてしまいがちです。しかし人間には両性具有は存在しませんし医学用語でもありません。こちらでは、両性具有と混在されがちな「性分化疾患」や「インタージェンダー」や「トランスジェンダー」などを詳しく紹介していきます。
基本的には男女両方の性の性質を持っている存在の事を言います。両性具有は、医学や生物学、神話などで使われますか、それぞれの概念によって少し意味が違ってくるのです。ひとくくりにしないように注意が必要であり、実はデリケートな言葉でもあります。
生物学上での意味は、両性具有とは女性と男性を兼ね備えているということです。その中でも両性具有はアンドロギュノスとヘルマフロディトスに分けることができます。アンドロギュノスはアイデンティティ(LGBTなど)での性別の兼備で、ヘルマフロディトス性器の兼備という意味です。
他にも神話や象徴や儀式で存在する人物や神様や概念でも、両性具有という言葉が使われています。ギリシア神話の神様である「ヘルマフロディトス」は、男女両性を兼備していたと言われている存在なのです。
創作上では「ふたなり」や「はにわり」といったような、男女の性器を両方持つ存在が登場しています。これらは一般的に両性具有と言われているものに近い存在といえます。
実は、両性具有は人間には存在していません。ただ、いわゆる世間的に両性具有と呼ばれるものは、医学的には「性分化疾患」という名前の疾患に近いものであると言えます。性分化疾患=両性具有だと混同されることもありますが全くの別物です。
人間の性別は染色体の中でもX染色体とY染色体の二つで決まります。遺伝子に司られた染色体によって、男女それぞれに精巣や卵巣といった性別を分ける決め手ともいえる性器が作られるのです。
性分化疾患とは、そういった性器が作られる途中でなんらかのトラブルがあり、性別に関係する機能が生まれつき典型的でない状態のことを言います。英語では頭文字を取って「DSD」と呼ばれています。
性分化疾患やトランスジェンダーのことを「両性具有」と誤って呼んでしまっていることがしばしばあります。でも「両性具有」は生物の中にはいますが、人類には存在しないため、両性具有という呼び方を人間に対して使うのは控えたほうが良いかもしれませんね。
医学的に性分化疾患に分類される方々は、世間で言われる両性具有でなく「インターセックス(半陰陽者)」と呼ばれます。彼らの身体的な特徴は、男性や女性としてはっきり分類できない状態であることが多々あります。
例えば、見かけは女性ですが体内に子宮でなく精巣がある、といった場合などもあります。そのため不妊検査をするまで自分がインターセックスであることに気づかなかったといった状況になることもあるのです。
遺伝子によって司られている染色体には、性を決定する4種類のX、Y、Z、Wと名づけられたものたちがあります。哺乳類の一般的な染色体は「雄ヘテロXY型」というもので、正常な染色体の組み合わせは、メスは「XX」で、オスは「XY」です。
しかし、インターセックスの方の染色体は、多い順にXX、XY、46、XX/46、XYモザイクなどが存在しているとされています。その場合、性器の状態にも人によって個性があり、尿道の場所が違っていたり、女性型では陰部の割れ目が閉じてしまっているという状態もあります。
こういった染色体の異常とは一体どういうことなのでしょうか。詳しく紹介します。
性別は遺伝子が司る染色体によって決まります。しかし、染色体の働きに問題があると一般的に両性具有と言われる「性分化疾患」となります。
性分化疾患の中には「真性半陰陽」といった、睾丸と卵巣をそれぞれ持つ人も存在しています。しかし、両方持ってはいるものの、生殖能力はどちらかが機能していなかったりと、不完全な場合が多いです。
例えば三毛猫にオスが少ない理由はご存知でしょうか。それも似たように染色体の話で、猫の毛の色の遺伝子を決める要素は、メスの性別を決めるX染色体にしかないためオスは通常2色しか毛の色の種類を持てないからです。メスは多くて3色持てます。珍しいオスの三毛猫は染色体異常と言え、生殖機能がない場合もあります。
真性半陰陽である場合、男性でも女性でもないと考えている方は全体の四分の一ほどといわれています。それ以外はほとんど男性か女性であると自認しています。
例えば遺伝子は男性で外見は女性といった場合でも一生女性として過ごすことも多くあります。そういった方に対してむやみに遺伝子や身体的特徴で性別を決めることは、異なるアイデンティティを強要し他人の力で性同一性障害へ結びつけてしまう恐れがあります。
インターセックス(半陰陽)や両性具有は性同一性障害と一緒にされやすい言葉ですが全く性質が違うものです。つまり肉体的であるのが性分化疾患(DSD)であるインターセックス(半陰陽)、心理的であるのが性同一性障害です。
両性具有は動物には存在しますが、人間には存在していません。誤って両性具有と呼ばれることが多いのですが、正しくは「インターセックス」の方々です。
そんなインターセックスの方には生殖機能や性器、体型などの外見には個人差がある場合が多いです。そのため中には、遺伝子は女性なのですが、自分は男性と思って生活している方なんかもいます。
一体どれくらいの割合でインターセックスの方が生活しているのでしょうか。詳しく紹介していきます。
両性具有と言われているインターセックスの方(半陰陽者)は2000人に1人存在しているといわれています。身体と性自認に差があるため、不妊の検査で性分化疾患であると判明する人もいます。
また、優位なホルモンが、男性ホルモンである時期と女性である時期など、変化していく場合もあります。それが原因で生理がなくなってしまったり、身体的特徴が男性から女性っぽくなったり、その逆になったりすることがあります。
2000人に1人と言われています。しかし、見当たやアイデンティティなどで簡単に生物学上の性別を決めるのは難しいため、実はもっと多いのかもしれませんね。気づいていないという方もいると思います。
性分化疾患の方々の出産は、難しいことが多いと言われています。なぜなら、染色体に異常がある場合がほとんどであるためです。
しかし、子宮や卵巣や男性器が未発達の場合でも、生殖機能に問題がない場合があります。もちろん、その逆で不妊の場合もあります。つまり妊娠できるかどうかにもかなりの個人差があります。
そういった身体的特徴からくる妊娠出産に関する個人差や、妊娠した場合に子供に与える影響などを詳しく紹介していきます。
基本的に染色体に異常があるので、両性具有と言われる性分化疾患の方の出産は難しいことが多いです。疾患の状態は個人によって差があるので一概にできないともいえません。
性器も正常に機能し、生殖機能があれば妊娠出産することが可能と思います。しかし、子供に遺伝することもあるので、自分で妊娠をして出産することは覚悟が必要かもしれません。
妊娠出産をするかどうか、できるかどうかはそれぞれの状態によって違ってきます。最終的には個人の判断が必要となります。
両性具有と言われるインターセックスは、男女の生殖機能を兼ね備えていたとしても、妊娠するための生殖器が、正常に機能している状態でない場合も多々あります。
そのためセックスをするためには、そのための性器が正常に機能しているかどうかということが、一つの条件となります。個人差があるので一概に、できるorできないと断定はできません。
つまり、セックスはその人の持つ性器の状態によって、可能かどうかが違っているため、個人によって差があり、できる場合もあればできない場合もあります。
アンドレア・ペイジックは(Andreja Pejic)はアンドロジニーモデルとして活動している世界的に有名な男性モデルです。彼の場合、両性具有と言われる性分化疾患(インタージェンダー・半陰陽)ではありません。男性から女性へのトランスジェンダーです。
つまり生まれつきの身体は男性ですが、心は女性であったということで、身体的ではなく精神的なトラブルがあったということです。2014年に心と体の違和感をなくすため、性別適合手術を受け女性とはなっています。
アンドレ・ペイジックは、2015年5月号のVOGUEにも掲載されるほど有名なモデルです。トランスジェンダーのモデルとしてVOGUEに掲載されるのはアンドレ・ペイジックが初となりました。アンドレの中性的な魅力は唯一無二の存在感を放っています。
佐藤かよさんも、アンドレ・ペイジックさんと同じくトランスジェンダーの方です。元々は男性でしたが、心と体の性別に違和感があったため、15歳の時から女性ホルモンの注射を受けるようになったそうです。
性別適合手術を受けたかどうかは、はっきりとは明言していませんが、週刊誌のインタビューにおいて「戸籍以外はほぼ女性になった」と語っていたそうです。その後、テレビで性別適合手術を受けたことをカミングアウトもされました。
そのため、両性具有と言われる性分化疾患ではありません。彼女も心理的な性同一性障害からくる違和感だったと言えます。
キャスター・セメンヤ選手(Caster Semenya)は、中距離走を得意とする南アフリカの陸上選手です。
その大会での最高記録を圧倒的な速さで塗り替えたことや、声質や女性離れした体格であったことなどから世間から「女性ではないのでは」という疑惑を持たれました。
その疑惑を受け、調査をしてみたところ、彼女は通常の女性の3倍以上の男性ホルモンの一種を分泌していることが判明しました。また、体内には子宮と卵巣が無く、精巣があるということが分かりました。
キャスター・セメンヤ選手は、ベルリンで2009年に開催された世界選手権において、南アフリカの代表として800mの競技で活躍しました。そこで、金メダルを獲得するという輝かしい成績を残したのです。
しかし、過去の事例の中には、同じように男性ホルモンの異常な分泌が判明した選手たちが「競技生活を断念するべき」との批判を受けたといったこともありました。そのため、セメンヤ選手にも同じような批判の目が向けられることにもなりました。
ですが、セメンヤ選手の場合は、人為的に男性ホルモンの分泌を促したのではなかったため、見事に金メダルはそのまま確定となりました。その後、世界陸上選手権の大邱2011、ロンドン2017でも金メダルを獲得するなど輝かしい活躍をしています。
デュティ・チャンド選手(dutee chand)は、2012年インド国内の18歳未満の大会に出場、見事優勝を果たし有名になりました。翌年アジア陸上大会の女子200mでは銅メダルを獲得。世界ユースの100mでは決勝戦に残るなど、輝かしい活躍をみせました。
しかし輝かしい活躍で頭角を現したのをきっかけに「女子選手とは認めない」批判の声を浴びることになりました。チャンド選手も南アフリカのセメンヤ選手と同じく、一般的な女性に比べて男性ホルモンが多く分泌される体質だったのです。
そして2018年4月、国際陸上連盟(IAAF)によってホルモンを低下させる処置をとらなければ出場を認めないという決定がくだされました。それにより同年のアジア大会へのインド代表チームからチャンド選手外れることになりました。
両性具有と呼ばれてしまうこともあるインターセックスの方々ですが、染色体の異常はあるものの見た目だけではインターセックスだと判断し兼ねる場合があります。
例えば見た目は女性ですが体内に精巣があるといった状況もあるので、専門家の検査による性別判定をしてみないと性別を決めるのは難しい場合があります。
性別は生まれた瞬間に簡単に決まるのではないんですね。もし性分化疾患の子供が生まれた場合、ジェンダーに相違があれば一生つきまとう問題にもなりうるので慎重に考えていくべきかもしれませんね。
見た目だけでは判断のつきにくい状態で性分化疾患となっている赤ちゃんについては、専門機関の検査などを経た上で性別が決められていきます。親や医者が勝手に決めるわけではありません。
また、体内に精巣があるからと言って男性と決められるとは限りません。そのため、見た目だけで性別を決めることによって、その後の人生の中で、性自認の問題が出てくる場合があります。
物心ついた頃から当たり前のように自分に決められていた名前や性別。しかし、時と場合によって、性別とは生まれてすぐ簡単に決まるものではないのです。
インターセックスに対する社会の誤解や偏見は当然のようにまかり通っています。そこには知識や配慮が足りないという背景があります。現に両性具有は人間には存在しませんが、インターセックスの方のことをそのように呼んでしまう場合もあります。
インターセックスは、染色体が分化するステップで少しトラブルを起こしただけなので、男でも女でもない中間の性と考えるのは偏見になるかもしれませんね。
つまり、身体的な特徴と性自認は違います。最近世間にも浸透してきたセクシャルマイノリティの方への考えなどにも、これと同じことが言えます。つまり「身体的特徴から決めつける性別の概念」を捨てて、その人の意思や嗜好をありのまま受け入れることが大切です。
性同一性障害は心理的に体と心の性に違和感があることを言います。インターセックスと混同されがちですが全くの別物です。
インターセックスは生まれつき身体的に男女の性別の特徴を兼ね備えている、肉体的な疾患を起因としているものです。性自認や性的指向とは関係ないので、もし性同一性障害が起きるとしたら、その人個人の指向がそうであったというだけです。
つまり、両性具有と呼ばれる性分化疾患によって、性同一性障害が起きるということはないと言えるでしょう。
神話の世界などで、神様や人間が両性具有だったとする話は世界各国で存在しています。話だけではなく、儀式の中で形として残されている場合もあります。また、両性具有は、哲学や錬金術などでも象徴的なものとして存在していました。
そんな両性具有の神様で有名なものはギリシャ神話と言われています。しかし、ギリシャ神話だけではなく、実は身近な日本の神話にも登場するのです。
そんな両性具有の話を神話の世界をピックアップして紹介していきます。
ギリシャ神話で有名なものは、ヘルマプロディートスの話です。それは、ニンフという者に恋をされて、無理やり男女で一心同体にされたというものです。
また、プラトンの「饗宴」の中に、有名な演説の話があります。アリストパネスは男女の愛の起源が「男女(おめ)」という両性具有者であると説きました。その内容は、手足が4本、顔と性器も2つずつあった「男女」はゼウスによって真っ二つに両断され「半身」となりました。つまり、男と女は元々一つの「男女」だったのでお互いに求めるようになったという話です。
他にも、芸術作品の中で男性と女性の性器を持った美しい存在が描かれていることがあります。
イザナギとイザナミは日本の神話なので知ってる方も多いかもしれません。日本の国土を創世した神話は「国産み(くにうみ)」として伝えられています。
イザナギとイザナミの神様たちは、矛で混沌をかき混ぜ島をつくりました。その後「古事記」などで二柱の神様が日本の島を産んだとされています。
しかし、このイザナミとイザナギ以前の神様は男性神と女性神の初めての神様であり、それ以前は両性具有神であったとされています。例えば、国産み以前の日本神話の女神であるアマテラスオオミノカミ(天照大御神)は「日諱貴本紀」という書物において、両性具有の神様として書かれているのです。
動物の場合、同一の個体にそれぞれに卵巣と精巣から作られるものがあります。例えばカタツムリ、アメフラシ、ミミズなどといったものが有名です。
生き物全体からみると雌雄異体のものが多いですが、雌雄同体のものも珍しくはありません。また、交尾の方法も様々です。
そんな両性具有と言える雌雄同体の動物を紹介していきます。
カタツムリやナメクジは雄雌同体であり、両性具有のようなものです。雌雄同体は、雄の生殖器官と雌の生殖器官をそれぞれ持っていて、ちゃんと機能します。お互いに精子の交換をし、お互いに産卵します。
こういった種類を「同時的雌雄同体」と言います。カタツムリやナメクジはパートナーとの出会いの機会が少ないです。なぜなら、動きが遅く、移動できる距離が極端に短いためです。そのため雄雌の生殖機能を兼ね備えた「同時的雌雄同体」に進化したと考えられています。ミミズの仲間も「同時的雌雄同体」です。
受精に使う精子は保存して数か月後に使用することもできます。神秘的に感じる話ですよね。
最近では出生前診断によって性分化疾患が発覚することもあります。その場合、親がどのように選択するのかは大きな問題となります。
しかし、性分化疾患であってもスポーツなどで活躍している方もいます。つまり身体的特徴は、ハンデになる場合もあれば、個性として大きく輝くことだってあります。
そのような状況に直面した場合は、お医者さんの話を聞いたり、性分化疾患の方々が集まるサイトを参考にしたりと、多方面から考えてみるのもいいかもしれませんね。
両性具有と呼ばれるインターセックスの方は生殖機能に問題がある場合もありますが、外見からはあまり性別の判断がつきにくい場合が多いです。
しかし、陸上選手のセメンヤ選手やチャンド選手のように、男性ホルモンの分泌が通常の女性よりも多いという場合には、声が低かったり、筋肉質で男性的な体格をしていたりします。そのため、身体能力も男性に近いものがあるかもしれません。
このように、本人も気づかずに女性として過ごし、何らかの検査でインターセックスだと発覚することあるので、外見ではなかなか判断がつきにくいと言えます。
両性具有と呼ばれるインターセックスの方の中には、性機能に問題がある場合があります。その場合、不妊検査をするまで自分がインターセックスであることに気づかないということも起こります。
例えば、見かけは女性に見えていても、体内には子宮でなく精巣があるといった場合などもあります。個人差はありますが性器が正常に機能しない場合や、ホルモンバランスが原因で生理がなくなってしまったりもします。
しかし、性器も正常に機能し生殖機能もある方もいるので、一概に問題があるとは言い切れません。
インターセックスは「両性具有」「男でも女でもない」と言われ、世間で認知されていないが故の偏見があります。自分にとっての普通は、誰かにとっての異常かもしれません。しかし理解ができなからといって否定するのは違います。それぞれの生き方があるので、価値観や意思を受け入れ、個人を尊重することが重要です。
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【この記事は2021/05/29に更新されました】