木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
2017年(平成29年)10月31日に発覚した連続殺人・死体遺棄事件(座間9遺体事件)の容疑者として当時27歳であった白石隆浩が逮捕されました。
被害者をおびき寄せる手口として、私たちの身近なツールであるSNSを使ったり、解体した遺体をクーラーボックスに入れたまま生活していたりと、非道で残忍な犯行内容で世間を震撼させました。
そんな白石隆浩被告の生い立ちから犯行までの経緯や犯行の概要、動機や最新情報まで、詳しく紹介していきたいと思います。
座間9遺体事件は2017年(平成29年)10月31日発覚した連続殺人と死体遺棄事件です。白石隆浩が住んでいた神奈川県座間市緑ケ丘のアパートの室内で、女性8人と男性1人、合計9人の遺体が損壊された状態で見つかりました。
殺害や遺体の損壊を行ったのは2017年(平成29年)8月22日から10月30日までの期間です。
被害者が多く謎の多い事件であったため、報道された当時は共犯がいるのではとされていました。しかし、本人の供述等により、全て白石隆浩単独での犯行であったとされています。
白石隆浩被告が、被害者をおびき寄せる手口として利用したのは「自殺サイト」です。その中で自殺志願者を募集し「一緒に自殺をする」という名目で犯行現場となったアパートへ呼び寄せました。
そして、アパート内のロフトのはしごからローブを垂らし、首吊りの形で絞殺したとされています。その後、のこぎりなどを使い死体を損壊させ、クーラーボックスに入れて室内に保管していました。
白石隆浩被告の事件は、日本だけではなく、海外メディアにも大きな影響を与えました。特に、犯行で利用された SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) のTwitterは、事件の影響を受けて利用規約の変更をしました。
事件発覚のきっかけとなったのは、東京都八王子市20代女性が行方不明となり捜査されていたことです。そんな中、白石隆浩被告のアパートの室内にあったクーラーボックスから、切断された頭部や遺体の一部が発見されたことです。
殺害や遺体の損壊を行ったのは2017年(平成29年)8月22日から10月30日までの期間です。
その後、他7人の遺体も発見されました。合計9人となった被害者全員に対して、強盗・強制性交等殺人、死体損壊・死体遺棄、強盗殺人を行ったとして、白石隆浩は起訴されました。
この事件は、日本国内を震撼させただけでなく、SNSを使った猟奇的な連続殺人として世界中でも大きな注目を浴びることとなりました。
白石隆浩被告は、世の中を驚愕させるほどの非道で残忍な犯行に及ぶまでの間、一体どのような家庭に育ち生活していたのでしょうか。
白石隆浩被告の小学生時代の生い立ちや、中学生の頃に流行した「首絞めゲーム」などは、何か犯行との関係があるのでしょうか?順を追って調べてみました。
実家近所の方の証言いわく、少年時代は愛想がよく可愛い子だったそうです。その頃は友人に買ったばかりのテレビゲームを貸してあげたり、ゲームにわざと負けてあげたりと、やさしく気遣いのできる性格だったようです。
白石隆浩被告は、穏やかで、争いを好まず、学校にも真面目に登校しルールを破るような人間ではなかったそうです。
しかし、女子から人気があるタイプでもなく、目立たない男の子だったようです。当時を知っている同級生からすると、事件とのギャップが激しく信じられない様子だったとか。
中学時代も目立たない存在であった白石隆浩被告。そんな中、あるゲームで失神をしてしまった経験があるそうです。
それは白石隆浩被告が中学生の頃に流行っていた『首を絞めあい失神させるゲーム』です。当時はこのゲームで失神する生徒や児童があとを絶たず、社会現象にもなりました。
白石隆浩被告もこのゲームで気絶した経験があるそうです。この経験と犯行との因果関係は不明ですが、逮捕後の白石隆弘は警察の取調中に「首を絞めて失神させたかった」と供述しているそうです。
1990年(平成2年)10月に座間市内で誕生した白石隆浩被告。家族構成は、父親、母親、2~3個歳の離れた妹の四人家族とのことです。
一軒家に住み、中学時代の家族関係はとても良く見えていたそうです。大手自動車メーカーに勤める父と、専業主婦の母を持ち、周囲の目には理想的な家庭と映っていたようです。
白石隆浩被告の家族は、座間の事件が起こるまでの間、犯罪とは無縁に思われていた家族でした。いつからか歯車が狂い始めてしまったようです。
1990年(平成2年)10月に座間市内で生まれました。1994年(平成6年)ごろ、当時4歳だった白石隆浩被告、は大手自動車会社に勤務していた父親、母親、妹の一家4人で、同じく座間市内の一軒家に引越してきました。
白石隆浩被告は、とてもおとなしく、控えめで真面目で愛想の良い少年だったため、当時を知る同級生たちは信じられない様子だったそうです。
同級生の話によると、理想的な家族のイメージだったそうです。もちろん、連続殺人事件の犯人になるとは思いもよらなかったでしょう。
事件のあったアパートからは2.5キロほど離れたところに白石隆浩被告の実家があります。そんな実家で、ある日事件が起きました。
それは、白石隆浩被告が10代後半の頃、母親と妹が家を出ていってしまったのです。白石隆浩被告は、2人が出て行ったきり、父親との2人暮らしとなりました。
その頃、父親は1人で自営業をしていたそうです。2人暮らしになったものの、白石隆浩被告と父親との関係は悪くなく、むしろ良好だったそうです。
白石隆浩被告は、横浜市内の商業系高校を卒業しました。その後は大手スーパーに正社員として就職し、真面目な勤務態度で目立ったトラブルもなかったそうです。
しかし、2011年(平成23年)10月には、自己都合として大手スーパを退職してしまったそうです。退職後は海老名市内のパチンコ店に勤務したり、神奈川県内で職を転々としていたそうです。
さらに、副業として白石隆浩被告は男性との添い寝をしていたり、風俗店へ女性をあっせんしたりと、お金のために犯罪にまで手を染めたこともありました。
大手スーパを自己都合で退職したあと、職を転々としていた白石隆浩被告。金銭的に困っていた際には、男性と添い寝をするアルバイトをしていたそうです。
白石隆浩被告の性的対象は女性だったようなので、自身の嗜好のためよりというよりは、仕事として添い寝のアルバイトをしていた可能性が高いですね。
男性が男性と添い寝をするサービスは中々ないようなので、添い寝のサービスは結構稼げるアルバイトだったのでしょうか。
白石隆浩被告は、実は座間の殺人事件以前にも、2017年1月に逮捕されています。逮捕当時、新宿6丁目に「EXCELLENT」という職業紹介会社があり、そこで女性を風俗店に紹介するスカウトとしてアルバイトをしていました。
しかし風俗店で売春させるために女性を紹介するのは、有害業務の職業紹介となります。そのため、白石隆浩は職業安定法違反の容疑者として逮捕され、執行猶予付きの有罪判決となりました。動機は「楽して生活したかった」からと供述していたそうです。
これ以降まともな仕事はせず、2017年3月よりTwitter(ツイッター)を利用して自殺願望を持つ女性たちと交流し始めます。
白石隆浩被告が犯行現場の座間市のアパートを賃貸契約し入居した際、実は被害者と一緒に内覧をしたり、契約の際に必要な資金51万円を被害者に振り込ませたりしていたのです。
入居後Twitterを使用し被害者たちを順に自宅へ招き寄せました。殺害の手口は、睡眠薬や酒を飲ませ気絶させた後に、ロフトのはしごにくくったロープで首を吊るというものです。
また殺害後、8箱の内7箱のクーラーボックスに、遺体の一部を入れて室内に保管していました。白石隆浩被告は被害者に「一緒に死のう」と呼びかけたものの、実際に自分は死ぬつもりはなかったのです。
白石隆浩容疑者は、自殺サイトやTwitter上で「首吊り士」を名乗り、自殺志願をしている女性を探し自宅へ呼び寄せ犯行に及んでいました。
睡眠薬や酒で気絶させ手足を拘束した被害者たちをクーラーボックスに座らせ、ロフトのはしごに括り付けたロープの輪っかに首をかけ、クーラーボックスを引き抜き、首を吊らせました。
殺害する相手が自殺願望を持っていたことから、白石隆浩被告に罪の意識がほとんどなく、むしろ人助けに近い感覚だったのではと考えられています。しかしその一方「本当に死にたがってる人いなかった」という旨の供述もしていたようです。
白石隆浩の一連の犯行は、警察の取り調べによると金銭や性的暴行が目的だったとされています。
白石隆浩被告は「単純にお金が欲しかった」「その次がセックス」「首を絞めて乱暴することがこれほどすごい快感なのかと、自分の中で何かが突き抜ける感じがした」などと供述しているそうです。
ただ、被害者の中には数百円しか所持金がない場合もあったため、単に金銭目的とも言い切れない場合もあります。真の動機は、未だ見えてこないのが現状です。
凄惨すぎる犯行のため「裁判員の辞退者が続出するのでは」という懸念すら出たそうです。イラストなどに置き換えられるかもしれませんが、クーラーボックスに入った頭部など、証拠写真の想像をしただけで吐き気がしますね。
これだけ残忍な犯行に及んだため、白石隆浩被告の精神鑑定のための鑑定留置が終了するまで、刑事責任能力が認められるかどうかがポイントとされていました。
また、白石隆浩被告の被害者が9人と多く、証拠などがが膨大であるため、「公判前整理手続き」にたくさんの時間が必要とされていました。
2018年4月3日から5か月間にわたり鑑定留置し、専門家が白石隆浩被告の精神鑑定を行いました。
2018年9月3日には鑑定留置が終了しました。精神鑑定の結果「被疑者の男には刑事責任能力が認められる」と東京地検立川支部によって判断されました。
これによって白石隆浩被告は、被害者である9人全員に対する強制性交等殺人、強盗殺人等の罪状で起訴されました。白石隆浩被告は「情性欠如型」と言われ、生まれつき人間性が欠如しているとされています。
白石隆浩被告が逮捕された当初、殺人容疑のみでしたが、捜査が進むにつれて、女性8人に対しての罪状は、強盗・強制性交等殺人および死体損壊、死体遺棄となりました。また男性1人に対しての罪状は、強盗殺人および死体損壊、死体遺棄となりました。
強盗殺人などの罪で起訴されたものの、被害者が9人と多く、証拠類が膨大なため公判前の整理手続きに時間がかかっていました。
公判から判決までにはまだまだ時間がかかるでしょう。
メディアで初めて白石隆浩被告に接見したのはNHKです。白石隆浩被告は、NHKの接見に応じた理由について「一番お金がありそうだからだ」と話し、金への強い執着を垣間見せたそうです。
しかし、未だに被害者や遺族に対するはっきりとした謝罪の言葉はありません。身勝手な動機や自己中心的な発想で、遺族や世間を振り回し続けているのは許しがたいことです。
そんな中、ワイドショーで芸人さんなどが放った白石隆浩被告への苦言も世間の注目を集めました。
白石隆浩被告には、未だに反省の色が見られないようです。メディアの中で初めて白石隆浩被告と接見できたのはNHKです。
白石隆浩被告はNHKを選んだ理由として「一番お金がありそうだからだ」と話したそうです。しかし、NHKからは要求した金銭は断られてしまったそうです。そのため接見では詳しい質問には答えませんでした。
それどころか「お金をいただいてから話をする」と話し、接見は一方的に打ち切ったそうです。
白石隆浩被告は、被害者に対する贖罪の念はなく、謝罪の言葉もいまのところありません。非常に動機が身勝手ですが、精神疾患はなく、精神鑑定では刑事責任能力が問えるとの結果が出ています。
おそらく、生れながらのサイコパスであり、反社会性人格障害とされています。
ワイドショーの中で、ダウンタウンの松本人志さんは白石被告について「残念ながら教育とか育て方とかを超えた存在。人間を工場で例えるなら、何千、何万個に1個出て来る不良品なんでしょうね。そいつがたまたま座間に住んでいた。」とコメントしました。
若い女性を狙った連続殺人事件・死体遺棄事件。白石隆浩被告が身近にあるSNSを駆使していることから、遠い世界の話とは限りません。スマホやPCの画面の向こう側に、白石隆浩被告のような人間が潜んでいるかもしれないと考え、改めてSNSの使い方を見直していきましょう。
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