天才はサヴァン症候群なの？絵の才能が開花した人物とは？【画像】付

サヴァン症候群とは、知的障害や発達障害などのある者のうち、ごく特定の分野に限って優れた能力を発揮する者の症状を意味しています。過去にこの症状を持つ、天才的な著名人が数人現れています。

2018年の現在サヴァン症候群を発症し有名になった著名人などの詳細や、またサヴァン症候群の詳しい症状やその要因についてまとめてみたいと思います。

サヴァン症候群とは自閉症の症状が多い患者がある種の、特異的な能力現象を発揮したことから、過去にイギリスの医師「ジョン・ランドン・ダウン」という人物がこの症状を、「イディオ・サヴァン=賢い白痴【仏語】」と名付けました。

その名付けたイディオ・サヴァンという言葉の語源から、サヴァン症候群という症状や、その症状を発症した特異な能力をもつ、ある意味天才的な人たちを「サヴァン症候群」と呼んでいます。

サヴァン症候群という症状には、むずかしいところですが、様々な諸説があります。同じ症状（能力）を持つ人はいないということです。主に発達障害や自閉症障害・言語障害をもつ人たちすべてに、発症する症状でもなく、その特異な能力が2つとも、同じでは症例は、ないということなのです。

サヴァン症候群と言われる人物には「伝説的な天才や偉人」も存在します。例えば、世界的な有名な、発明の父と言われているエジソンや、著名な物理学者のアインシュタインなども、今回のサヴァン症候群ではなかったのではないか？という記述や諸説もあり、注目されているのです。

人と話すのが苦手だったり、極度の日常生活での行動や言語障害をもつ人たちが、あまりにも、その奇抜とも感じられる行動や能力に、天才的な才能を発揮する理由があり、その要因が、サヴァン症候群という見方もあります。

サヴァン症候群には2つの能力があると言われています。サブァンとはフランス語で「白痴」という言葉を示します。

白痴とは、知能が極めて低いということであり、重度の精神的な障害のことを意味していて、サブァン症候群は「学士の白痴」とも言われます。

サヴァン症候群とは今まで、ご紹介してきたように、なかなか理解しがたく、難しいとも言える症状ですが、なぜサヴァン症候群が注目されるようになったのでしょうか？それは上の画像をご覧ください。1988年に公開された映画「レインマン」が、大ヒット映画となったからでした。

映画「レインマン」でサヴァン症候群の主人公を演じたのは、世界的に有名なハリウッドスター、ダスティ・ホフマンです。また、そのサヴァン症候群の主人公の弟を演じる俳優が当時、大人気だったトム・クルーズのキャスティングだったため、話題になります。

また映画の主人公は、実在するサヴァン症候群の「キム・ピークス」という方がモデルとなったということで、注目されました。

今回ご紹介した映画サヴァン症候群の主人公を演じた、俳優のダスティ・ホフマンの演技は素晴らしかったというファンの投稿などが多くみられました。

自閉症の人物像を演じるということは、なかなか簡単にできる事ではありません。そのせいか、サヴァン症候群という症状に人々は興味を持つようになったのです。

サヴァン症候群の主人公との兄妹愛を描く作品でした。公開後の翌年第61回アカデミー賞と第46回ゴールデングローブ賞、さらに第39回ベルリン国際映画祭においてそれぞれ作品賞を受賞した為、日本でもこの映画ファンは多く、この映画が空前の大ヒットをおこしたことで、「サヴァン症候群」という言葉はその後、ざまざまな場所で注目されるようになったのです。

サヴァン症候群の文献や記述を確認してみると、必ずと、言っていいほど登場するのが「ナディア」という少女です。彼女には周りの人たちとの関りが少なく、コミュニケーションもうまくなかった自閉症の女の子でした。

今回ご紹介した画像はサヴァン症候群と言われるナディアが描いた絵です。この絵は白い紙にボールペンのようなもので、絵が描かれています。驚くのはこれは写真を見たわけでもなく、何かをまねて描いた絵でもない、彼女の見た、記憶の場面だということです。

サヴァン症候群と言われていたナディアという少女は、アメリカの少女で、生まれつき言語障害のような自閉症でした。5歳児の時のIQ（知能）が3歳児ぐらいのレベルしかなかった少女は有名な芸術家ピカソにも劣らない絵を描いたということで、大人たちの注目を浴びます。

しかも、日常生活すら困難な状態だったナディアは、絵を描くときはまるで、普通の健常者と同じように絵を楽しそうに描いていたらしく、絵を描くときにだけ、彼女のサヴァン症候群的な特別な才能が開花されていると話題になったのです。

サヴァン症候群と言われ、天才的な絵の才能を世界に、発信し人々の注目をあびた少女ナディアは、成長するとともに、小さい頃のよりも、人との関りや、コミュニケーションの場が多くなり、大人へと変化していきます。

言葉を覚え、言語障害の症状が少なくなったナディアは、優れた才能とまで言われた絵を描くことが困難になります。言葉を覚えた少女は天才ではなくなったのです。
このことからサヴァン症候群が何らかの、自閉症・発達障害などを持つ人たちが、天才的な・驚異的な才能を多く発症しているという、裏付けのようなカタチになったのです。

山下 清（やました きよし)画伯とはサヴァン症候群だったと言われています。日本でも有名な画家です。言語障害や発達障害を持っていたらしく、コミュニケーション能力は乏しかったようです。

1922年（大正11年）3月10日 の生まれですから、大変昔の画家です。1971年（昭和46年）7月12日）に亡くなっていますが、作品画像からも見られるように大変鮮やかな色彩の絵を描く画家です。

日本中を放浪していたことで有名で、戦後は「日本のゴッホ」とまで言われています。現在の日本のテレビなどでも「裸の大将」というドラマ番組で話題になったこともあります。山下　清は、一度観たものを瞬時に記憶、絵にすることができる、瞬間記憶記憶能力の持ち主でした。

トミー・マクヒューという人は、普通の人間でした。長い間の薬物依存者であったのですが、51歳の時に、脳出血を起こし死にかけますが、その後驚異的な、絵の才能を見せました。

このような症状は後天性のサヴァン症候群とも言われますが、画像のように睡眠時間以外のほとんどの時間を、絵を描くことに費やし、その勢いは止まらず、床・壁・天井までもが彼の驚異的な能力で埋め尽くされました。

ジェイソン・パジェットという人物は、暴漢に襲われて、頭に傷を負います。頭部に損傷を受けたということは、ジェイソン・パジェットさんの命を脅かすものに近かったという話です。

しかしその後彼の頭の中には幾何学や数式に見える共感覚のようなイメージ・風景が現れ、その数式や風景を、絵として描いています。

ジェイソン・パジェットさんはその後、様々な幾何学や数式をイメージし、シュミレーションすることで、まるで芸術のような絵とも言える、幾何学な図式（フラクタル）の作品を世に送り出すようになりました。この結果、サブァン症候群の知名度は益々世界中でも注目されるようになりました。

今回は天才はサヴァン症候群なのか？絵の才能が開花した人物の詳細を【画像】付で、まとめてみました。一般的に何らかの言語障害や自閉症・発達障害を持つ人々に多くみられているという意見が多いようです。後半にご紹介したように、サブァン症候群における脳の構造やその役割についても、まだまだ謎が多いようです。今後もサブァ症候群の情報や動向に注目しましょう！