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    武豊は社台グループに干されてない!?天才ではなく努力の武豊!?

    年間成績200勝を超えていた時期もある天才ジョッキー武豊。2010年に落馬事故にあってから年間100勝もしていません。その原因は『武豊の衰え』とも『武豊が社台グループに干された』からともウワサされました。社台グループとはどのような組織で、また社台グループは競馬界にとってどのような存在なのでしょうか?まとめてみました。

    社台グループとは?

    社台グループとは、日本の競走馬生産牧場(生産・育成・販売)の集団です。
    「社台」とは、北海道にある地名で、社台グループの創業者である吉田善哉氏が北海道白老町字社台という地に牧場を開拓しました。今は、白老ファームと言います。

    社台グループ創業者の吉田善哉氏とノーザンテーストの銅像

    社台グループは、北海道を拠点に早来ファーム、ノーザンファーム、追分ファーム、日高社台ファームなどの他に、社台ホースクリニック、山元トレーニングセンターもあり、また社台スタリオンステーションという北海道勇払郡安平町の早来源武にある種牡馬を繋養するための牧場もあります。この社台スタリオンステーションは日本の繁養種牡馬数・種付け数がともに多い牧場であり、欧米諸国から種牡馬(ノーザンテースト、リアルシャダイ、トニービン、サンデーサイレンスなど)を導入し、革命をもたらしました。

    白老ファーム

    近年の中央競馬の重賞競走には社台グループの牧場で生産された馬が多数出走しており、日本の競馬界は社台グループがその中心となっている。日本国外へのシャトル種牡馬ビジネスなどは積極的ではないが、世界的にみてもかなり大きな競走馬生産牧場集団である。

    出典:http://ja.wikipedia.org

    社台スタリオンステーション

    また社台グループは、創業者の長男である代表の吉田照哉氏を筆頭に、吉田家一族で構成されており、個人馬主でもあり、牧場からはG1勝利馬も多数誕生しています。

    武豊のプロフィール

    名前: 武豊
    生年月日 : 1969年 3月15日(46歳)
    身長 : 170.5cm
    体重 : 50kg
    血液型: O型
    星座 : 魚座
    出身地: 滋賀県
    所属 : 栗東

    出典:http://www.yutaka-take.com

    武豊は、4人兄弟の三男として生まれる。武豊の父も元騎手・元調教師であり、四男の弟も騎手などの競馬一族である。10歳のときに乗馬をはじめ、1987年3月1日に騎手デビュー。翌年の1988年には、スーパークリークに騎乗して菊花賞を制し、JRAのG1初勝利を挙げる。そして1994年には、JRAの日本人騎手として初めての海外G1ジョッキーとなる。その後は数々のレースで勝利をおさめ、また記録を更新し続けている。2010年9月、日本騎手クラブの会長に就任する。

    武豊の落馬事故とは?

    中央競馬の武豊騎手(41)が、阪神競馬場で行われた第10レースの毎日杯で落馬し、近くの病院へ搬送された。
    レントゲンの検査の結果、左鎖骨遠位端と腰椎横突起を骨折していると診断されたという。
    武豊騎手は毎日杯で4番人気の「ザタイキ」に騎乗したが、最後の直線で馬が故障し転倒。
    前につんのめるように落馬したという。

    出典:http://blogs.yahoo.co.jp

    2010年3月27日、毎日杯での武豊

    そして武豊さん、落馬事故後にブログにてコメントしています。

    不可抗力の事故とはいえ、スピードがトップに上がった場面での落馬でしたから、いま振り返ってみてもよくぞこれだけのケガで済んだものと、不幸中の幸いを感じています。腰椎のケガはさほど重大なものではないという診断を受け、左の鎖骨ですが、今日はこれからプレートを入れる手術を受けます。その後のリハビリを頑張って、できる限りの早い復帰を目指します。

    出典:http://www.yutaka-take.com

    武豊さんは、この転落事故により4カ月間の休業となってしまい、なかなか肩が上がらなくて落ち込むこともあったようです。

    復帰後の武豊は?

    2010年7月に武豊さんは復帰しますが、成績は低迷します。
    2009年の年間成績は140勝を挙げていましたが、2010年の年間成績は69勝、2011年は64勝、2012年は56勝という成績になります。
    このような時の2012年12月『武豊は社台グループに干された』という記事が掲載され話題になりました。

    武豊が社台グループに干された記事

    武豊(43)がここ数年、極度の不調に陥っているのは、社台グループを怒らせ、敵に回したことが一因‥‥本誌は昨年12月6日号でそう書いた。発端となった「事件」として、2010年11月のジャパンカップ(GⅠ)の、レース後の審議を巡る「舌禍トラブル」が競馬関係者の間では指摘されている。

    出典:http://sutekina-hourselife.jimdo.com

    その審議とは、走行直後ブエナビスタが躓いたこと、そしてレース走行中に最後の直線で3頭の接触があったこと、またローズキングダムに騎乗した武豊の進路が狭くなっていたとのことで行われました。
    その審議の結果、1着だったブエナビスタは2着となり、ローズキングダムに騎乗した武豊は2着からG1勝利ということになりました。1着だったブエナビスタは社台グループであるノーザンファーム生産です。
    この審議が原因で「武豊が社台グループから干された」という記事になったようです。

    社台グループ代表吉田照哉氏と武豊さん

    武豊のスランプの原因は?

    2010年のジャパンカップでの武豊はG1勝利となりましたが、実際のところ、落馬事故から復帰後の武豊のレースは、これまでの武豊の騎乗スタイルではありませんでした。
    武豊は騎乗ミスとしか思われないレース展開をし、さらに成績は振るわず社台グループとの信頼を失いました。
    その結果、「武豊を乗せるな」との社台グループ代表吉田照哉氏らのお達しが出たとのことです。『社台グループから干された』のではなく武豊のスランプだったようです。

    武豊さん、成績不振のため、「衰えた」とのウワサも!?

    武豊は、ザタイキの落馬負傷前から背中と腰に激痛があって騎乗フォームも崩れて逃げ先行で馬を残せなくなっていた。

    出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

    また武豊さん、完治するまでに1年近くかかるとされる大怪我で、腰痛をかかえたまま4か月で復帰してしまったためスランプなのではとのウワサもありました。

    武豊さん、成績不振だったことについてのコメント

    2015年5月発売の雑誌のインタビューにてコメントしています。

    ちょっとしたことから歯車が狂いましたね。結果が出ないから強い馬の騎乗依頼も来なくなって、さらに勝てなくなる悪循環。僕の代わりに若い騎手や外国人騎手がポンポン勝ったらそっちのほうがイメージいいじゃないですか。日本人は新しいものと舶来が大好きですから(笑)。

    出典:http://nikkan-spa.jp

    武豊さん、落馬事故をきっかけに様々なことが重なり、社台グループからも依頼がなくなり、スランプになってしまったようですね。
    その後の武豊さんは、成績も好調となり、社台グループからの依頼もあるようです。

    天才ではなくて努力の武豊!?

    武豊さんは自分のことを「天才」とは考えていないようです。

    武豊さん、ロングインタビューにて

    武豊氏は「『天才』って便利な言葉ですよ。一口に天才と言ってもレース展開を読むのに卓越した人がいれば、コース取りに閃きのある人もいます。これって定義するのは難しいです。強いて言うなら僕とはアプローチの仕方が違う、理解を越えた騎乗で勝つ人。安藤(勝巳元騎手)さんは僕からしたら『えっ!』って乗り方で勝ってしまう。ああいう人が天才なんでしょう」

    出典:http://nikkan-spa.jp

    デビュー3年で年間の勝利数が1位と頂点に立った武豊氏は、「昔から常に試行錯誤は続けていますよ。技術面もそうだし、鐙(あぶみ)の長さを変えてみたり、道具の部分でもそう。今でも明確な答えはないですから」と不断の努力が、勝利に繋がっているようだ。

    出典:http://nikkan-spa.jp

    「天才ジョッキー」と言われている武豊さんの意外な一面を見た気がしますね!

    目標やライバル視している騎手はいるのかの質問に武豊氏は「そういう感覚はないですね。日本でも海外でも先輩でも後輩でもうまいなぁと思う騎手は自分の騎乗の参考にする意識のほうが強いです。海外でもその国のトップ騎手のロッカーを何気なしにのぞき込んで、どんな道具を使っているのか、チェックしたりしてましたよ(笑)」こんな「努力」を窺わせる答えが返ってきた。

    出典:http://nikkan-spa.jp

    こういう「努力!?」が「天才ジョッキー」「カリスマ」と言われる所以なのでしょうか?
    武豊さんは、好奇心も旺盛のようですね。

    また武豊さんは『この仕事を辞めたいと思ったことは一度もないです。子供の頃から好きだったことを仕事にできて幸せ』といいます。
    競馬に全く興味がない人でも「武豊」の名前は知られています。
    このまま武豊さんには、「天才ジョッキー」として記録更新し続け、活躍する姿を期待したいですね。

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