人間になりたい!実写化された「妖怪人間ベム」ってどんなドラマ?
2016/04/12
sakurayuzu
2015/02/20 更新
漫画 人間ドラマ おすすめ まとめ 記事に書かれている有名な漫画名を数個入れてください。様々な人間ドラマを描いたおすすめの漫画まとめです。宇宙兄弟やクッキングパパも紹介しております。
作者:渡辺多恵子
連載:『月刊フラワーズ』
受賞:第48回(平成14年度)小学館漫画賞受賞
幕末の京都で、壬生浪士組(後の新選組)に入隊志願した神谷清三郎。だが、実は彼は男装した少女・富永セイであった。父と兄と3人で診療所を営んでいたが、長州の反幕派の浪人により診療所は燃やされ、父と兄は殺されてしまう。セイも火傷を負うが、たまたま近くを訪れていた沖田総司に助けられる。壬生浪士組に志願しようとしていた兄の意志を継ぎ、また父と兄の仇を討つため、彼女は性別を偽り壬生浪士組に入隊したのだった。
読者の感想は…
かわいくてみんなに好かれて、やたら元気でがんばりや。
少しお節介で、気になったことには
首を突っ込まずにはいられないヒロイン。
主人公より少しだけ大人で
時に厳しく冷酷でも本当はとても優しい。
恋愛がらみの話には、どこかずれている野暮天で、
普段はどこかお間抜けでも
仕事はきっちりできて、
いざというときは、ものすごくかっこよく助けにきてくれる
あこがれの人
王道と言えば王道の組み合わせですが
決して「ありきたり」になっておらず
特にこの沖田総司は、世の中に数ある「沖田聡司」の中でも
この上もなく魅力的です。
本当はお互い好きなのに、うまくいきそうになるたびに「オチ」がついて
なかなか(ほんとになかなか)進まない純愛。
笑いあり涙あり、
男同士(または、男同士と勘違いした)の恋もあり。
まさに少女マンガの王道です。
女性が読んで面白くないわけがないっっ!
それが幕末という舞台と
多くのしっかりした登場人物たちに支えられ
とても厚みのある話になっています。
そもそもこの作品を「沖田&セイの恋愛話」と一言で言ってしまうこと自体が
失礼なのかもしれませんが
やっぱり、一番心に響くのはそこですから・・。
主人公のセイ以外は、ほとんどが実在の人物がモデルですが
作品中で彼らの予定された未来について
ほのめかすことはほとんどありません。
沖田聡司も28巻まででは
まだまだ元気で、明るく笑っています。
でも、おそらく多くの読者は「常識」として
このまま史実通りいけば、必ず訪れる未来を知っています。
聡司が魅力的であればある程、
二人の間がうまくいきそうになればなるほど、
ほのぼのとした気持ちになればなるほど・・・
本から目を離したときに、ふと
「まだ作品に描かれていない未来」を思い出して
どうしようもなく切なくなって、泣けてくる、
そんな不思議な漫画です。
演劇集団キャラメルボックスの幕末芝居「風を継ぐ者」に触発されて生まれた作品。時代考証というレベルをはるかに凌駕した作者の凝り性ぶりが爆発。コマの間から、常に「真剣勝負」な作者の気合と愛が滲み出ている。
少女漫画らしくただの新選組の恋愛物かと思いきや、歴史にも忠実でそれでいて脇キャラまで全てが魅力的。もちろん恋愛物としても切なくて。 読み出したらどんどん次が読みたくなります。 人間ドラマとしても面白くて、一気に新選組が好きになりました。 話はクライマックスに向かっていて、史実を知っていても今後の展開から目が離せないです。
作者:大今良時
連載:『週刊少年マガジン』(2013年36・37合併号~2014年51号)
受賞:「このマンガがすごい!2015」オトコ編第1位
石田将也のもとに勉強会へ招待する一本の電話がかかり、そこで西宮硝子の名前を聞く。話は過去に戻り、小学6年生の頃の将也視点で描かれる。
とある小学校に通学する硝子は聾唖者のため授業を止めることがあり、それが原因でクラス中から嫌われていた。クラスメイトの将也は執拗に硝子をいじめるが、度の過ぎた悪行が遠因してクラスにおいて吊し上げられた挙句、新たないじめの標的にされる。あまりにもあっけなく掌を返されてしまった彼を硝子は気にかけるが、結局、将也とは分かり合えず転校していった。
硝子の転校後、心無いことを言った将也に対し、またしても掌を返すように賛同した担任とクラスメイトを見た事で、将也は初めて自身のクラスにある、恐ろしい程の異常さを痛感し、硝子のために自ら行動を起こすようになる。
読者の感想は…
小学校の時、「クラスに障害のある子がいた」という人は多いと思います。
「聲の形」第1巻の内容を簡単に説明すれば、
健常者ばかりのふつうのクラスに転校してきた
耳の聞こえない女の子を、主人公が面白半分にいじめる話です。
ただ、この作品において、1巻は単なる序章にすぎません。
2巻からが「名作」とほうぼうで囁かれるゆえんです。
正直、1巻を読んだだけでやめる読者はかなり多いと思います。
なにしろいじめの描写が酷い。
ふつうの心を持った人なら、間違いなく気分を害しますし、
ムカつくクソガキである主人公に感情移入することはほとんどできないからです。
ただ、いじめをした主人公には、当然ながら手ひどいしっぺ返しが待っています。
今まで信じていた友達も、先生も、母親も、周りの人がどんどん自分から離れていき、
女手ひとつで育ててくれた母親には、度重なる補聴器へのいたずらに対する
弁償費として百数十万もの大金を払わせることになってしまうのです。
まさに暗転。
人気者だったのに。みんないじめを見て笑っていたのに。
ひどい手のひら返しに合います。
そして主人公は中学生になり、友達が一人もいないまま高校生になります。
学校ではクラスメイトに「あいつもダメ、あいつもダメ」とペケをつけながら
ただひたすら孤独な日々をやり過ごしています。
そんな彼の目下の目標は、「死ぬこと」。
母親に補聴器の弁償費を返そうとコツコツバイトをし、
ついに百数十万を貯め、返済します。
さらに、小学校時代いじめてしまった彼女を探し出し、謝ろうと決意しています。
ここまで見れば更生した立派な少年ですが、
彼は、彼女を見つけて謝れたら「死のう」と決意しているのです。
ただ、彼は死にません。
これから先の人生、すべてこの子に捧げようと思い直すのです。
2巻以降、彼女のやさしさに触れながら、
周りの人をも巻き込んで、彼の人間関係がどんどん変わっていきます。
1巻はかなりハードですが、ささくれた心に沁みるハートフルな物語。
ぜひ一度読んでみてください。
トラウマを完全に真っ向から。こんな漫画はなかなかない。
思っていることを全部言う。未熟な個のディスコミュニケーションでなく、価値の相克による内省と成長。避けたほうがいいよ、と読んでるこっちがハラハラしてしまうほど、逃げずに突っ込んでく。そこをどこまでもほじくるのは、誰もが避けていることで。等身大でありながら、眩しい。その繊細さと、丁寧さが現代の最先端な気もする。
泥臭くて読むのもつらい内容なのに、ギリギリのバランス感覚がエンターテイメントに。
小学生時代に主人公がイジメていた耳の聞こえない少女西宮。彼女をイジメていたことにより自分に跳ね返ってきて将也もイジメられることになります。 高校生になり将也は周囲の人を信じられなかったものの西宮と再開し青春を取り戻します。 しかしどれだけいま真摯に西宮と向き合おうとも過去に彼女にした行為はなくならずその過去と向き合い前を向いていこうとするお話。 ギャグはなく爆笑は無理ですがいつか温かい結末を迎えそうな良作です。
作者:きたがわ翔
連載:『コミックチャージ』
自殺、孤独死、殺人…、死者のいた現場を清掃し遺品を処理する仕事、それがスウィーパーズ。『ホットマン』『刑事が一匹』のきたがわ翔が描く死の現実。あなたはこの事実を直視できるか!
読者の感想は…
誰かが死ぬ後、具体的に何が起こるか、普通は全然触れないリアリティーの後始末。
きたがわ先生の絵が素晴らしい。以前の人気作品はファミリーコメディーや恋愛物で、その暖かい感じを良く表現していた繊細なスタイルで腐った死体が残した油や毛ややって来た虫を描いているから、どんなリアルでグロくても別に「キモッ!!これ見たくない!!」とは思いませんでした。
キャラは全部面白くて魅力的。主人公の純粋というか単純さと先輩(玲児さん)のクールな魅力とのギャップは面白い。まるで陰陽という感じ。この作品をくれぐれとお薦めします。
知られる事がない裏の仕事。読む際は、注意。
部屋で亡くなった人の悲惨な現場を生々しく描いてます。
死体などは、2~3体しか出ませんが
気持ち悪くなります。
病死、事故死、自殺
生で溢れている世の中、死を考えさせられる作品。
死によって生についても考えさせられる、すごくショッキングな内容。でも、死はいずれ平等に訪れるんですね。それを描ききったきたがわ翔先生はえらいっ!(←じつは私、別マデビュー時代からの大ファンです)カラー画が相変わらずキレイ!三輪さんストイックで美しすぎ!これは読まなきゃ!読めば、自殺なんて考えられなくなりますよ!
作者:真鍋昌平
連載:『ビッグコミックスピリッツ』(2004年第24号~)
丑嶋のもとを毎朝9時に訪れる「奴隷くん」と呼ばれる人々。それはパチンコ依存症の主婦たちのことで、丑嶋は彼女らに3万円の現金と引き換えに5万円の借用書にサインさせる。あらかじめ金利・手数料2万円を引いた上、1日3割もの暴利を課しているにも拘わらず、今日も彼の会社には哀れな訪問者が引きも切らない…。オモテの金融機関に見捨てられた、哀れなヤツらの人生にトドメを刺す―― 闇金融の世界に生きるダークヒーロー、ここに誕生!!
読者の感想は…
なにわ金融道より遙に強烈な話で、一瞬ひるむ。
しかし、何か人間の性、非論理性のようなものを描いていて、それを読みたさにページをめくるという感じだろうか。
この号は、見栄っ張りで転落していく女性の話が強烈。
あとは、闇金狩りが策・術におぼれる話か。さすがに闇金にチャレンジする人はいないと思うのだが。
パチンコ依存の主婦は闇金のカモで、旦那が堅い商売で家計に無頓着なら更によし、とは身につまされる。
自分なりにまとめると、究極の経済破綻ババ抜きゲームの最終局面に必ず参加するプレーヤーは闇金だということか(しかも、彼らは決して負けない)。
評判は聞いていたのだが絵を見るとちょっとあやふやな線でまぁいいかなぁというとこだったのだが、雑誌でほめているのを見かけて読みたくなった。
ちらっとした絵だけで判断したこちらのミスでした。
普通主人公というのはワルでもどこか共感を呼ぶとこがある。萬田銀次郎のようにきびしいとりたてをしていてもどこか魅力がある。
ところがこちらのウシジマくんにはそれがない。単に極悪非道である。
その生き様というよりは、彼に餌食になる社会のはぐれものの転落の様だ。そちらに主眼がある。反面教師としての迫力があり引き込まれる。
慣れてくると絵も味わいがある。
最後、涙、鼻汁、よだれがぼとぼと落ちるというシーンはこのマンガの真骨頂でしょうか。ちょっとはまりそう。
あまりに面白くて一気に読んでしまいました。リアルすぎるくらいリアルで、色々考えさせられますね・・・。話も面白いけれど、絵も本当に魅力的!!早く続きが読みたいです。
作者:小山宙哉
連載:『モーニング』(2008年1号~)
受賞:第56回小学館漫画賞一般向け部門受賞、第35回講談社漫画賞一般部門受賞
2006年7月9日、謎のUFOを目撃した南波六太とその弟の日々人は、「一緒に宇宙飛行士になろう」と誓い合う。それから19年後の2025年、夢を叶え宇宙飛行士となった日々人は、第1次月面長期滞在クルーの一員として、間もなく日本人初となる月面歩行者として歴史に名を残そうとしていた。一方兄の六太は、勤めていた会社をクビになってしまい、鬱屈した日々を送っていた。そんな六太の下に、JAXAから宇宙飛行士選抜の書類審査通過の通知が送られてくる。それは、共に宇宙を目指すという夢を諦めない日々人が応募したものであった。いつの頃からか、宇宙飛行士になることを諦めていた六太は、再び宇宙を目指すことを決意する。
1次試験、2次試験を終えた六太は3次試験までの間、日々人に呼ばれヒューストンに滞在する。そこで巷を騒がせていた強盗を偶然捕まえ一躍有名人となり、その評判がJAXAにも届いたことで無事2次試験を通過。各組5人で2週間を閉鎖空間で過ごす3次試験に挑む。JAXAから個別に出される秘密指令によって一時は疑心暗鬼に陥りながらも、共に問題を乗り越え結束を強めてゆく。最終日に合格者2人を自分たちで決める難題を、六太の組ではジャンケンで決めたものの、提案者の六太は落選した。その後JAXAからの追加合格者として、別組の北村と受験当初からの友人のケンジ、そして六太の3名が選ばれ、最終審査までたどり着く。
最終選考が行われるヒューストンへ再び飛んだ六太は、最終審査の合否が決定するまでの間に、日々人達CES-51クルーを乗せたロケットの打ち上げを目撃した。日本中が見守る中、2026年3月8日、日々人は遂に月へと到着する。嬉しさのあまり何度も跳び跳ねる姿「ムーンジャンプ」、マスコミに向けたコメント「イエ~!!」は一大ブームとなる。
日本に戻った六太は、JAXAの星加から合格を告げられ、ケンジ、せりか、新田、北村の4名と共に宇宙飛行士候補生となる。一方、日々人は月でのミッション中、クルーのダミアンと共に谷底に落ちる事故に遭う。NASAとJAXA、そして六太の尽力により無事救出された日々人は、ダミアンを救助した功績により勲章を授与される。
六太たち候補生はアメリカへと渡り、NASAの訓練に参加する。訓練教官のビンセントによって、僅か1年半で基礎訓練を終わらせる過密スケジュールが課せられ、砂漠でのサバイバル訓練、キャンサット(超小型衛星)作成、T-38A(N)での飛行訓練、水中での無重力訓練を行う日々が続く。その中で六太はパラシュート設計士のピコや、飛行訓練教官のデニールの目に留まり評価を得ていく。やがて日々人が月から帰還し、兄弟が幼い頃から世話になっていたシャロン博士により月面天測望遠鏡プロジェクトも進み始める。2027年、基礎訓練を終えた六太達はようやく宇宙飛行士として認定された。
多くの推薦状を得てISSのバックアップクルーに選ばれた六太だったが辞退し、せりかに譲る。代わりに、バギー事故の克服に頭を悩ませる月面基地局の開発部署へ配属される。そこで、以前務めていた会社とJAXAの協力を得て、月面ナビを発案した功績を認められ、NEEMO訓練への参加が決まる。一方、事故以来パニック障害(PD)を患っていた日々人はロシアへ渡り、イヴァンの下で密かにPD克服の訓練を始めたものの、訓練未了のままNASAに連れ戻され、閑職に追いやられてしまう。
ケンジと同組で参加したNEEMO訓練における月面基地の改良案を高く評価された六太は、ビンセント達CES-62のバックアップクルーに選ばれる。その頃、密かにリハビリを続けていた日々人は、再び宇宙を目指すための試験に挑み、復帰を望むCES-51のクルーからの励ましもあって無事PDを克服する。そして六太は、曲者ぞろいのCES-62バックアップクルー達と共に訓練を開始する。
読者の感想は…
読んでみようか迷ってレビューを覗いた方には是非読んでもらいたい作品。 自分は正直宇宙とか全く興味がなかったけど読んでハマったタイプ。 読みすすめるとそんなこともあるのかと感心させられることもあり、なにより心温まるいいお話が多い。 最初は何冊か一気読みしたので最近気付いたことだが単行本一冊一冊のまとまりがすばらしい。次の巻が気になる気持ちもあるが一冊を読み終わったあとの満足感がとてもある。 新品で買っても値段以上のものを与えてくれる作品だと思います。派手さはないがいいお話が大好きという方には是非読んで欲しいです。 ちなみに漫画に挟まっているアンケートはがきを生涯初めて書いた作品です。
作者:原秀則
連載:『ビッグコミックスピリッツ』(1991年~1996年)
県内ベスト8止まりの朝霧高校野球部に、新監督として喜多条が就任する。甲子園で優勝経験のある喜多条の猛烈なシゴキに耐え、ナインは甲子園を目指すが…。
エースの加入、ピッチャーから捕手への交代、喜多条の名采配など、ドラマティックにそしてヴィヴィッドに、白球に青春をかける若者たちの熱い魂を描く。
1年生エースである江崎やキャプテンの加納を中心としたチームが甲子園に初出場し、喜多条の母校である成京学院高校を倒して甲子園ベスト4入りを果たすまでの前半、成京学院高校との試合で肩を壊した江崎が再びエースとして復活し、甲子園で優勝投手になるまでの後半からなる2部構成と見なすことができる。
読者の感想は…
やったろうじゃんは、ちばさんの「キヤプテン」に少し似ているかもしれないい。生きていく上で誰もが思う自分のふがいなさ、欠点、意志の弱さ、そういうものに正面からぶつかっていく漫画だ。決してスーパーヒーローがいるわけじゃない、ただひたすらに、ただひたすらに、いつの日か日の目を見るため、やれることを精一杯やる。自分が思うようにうまくはいかない。けど、そこに何かぐっとくるものがあるんだ。ぜひ見てみてほしい。
単純なスポ魂漫画に思いきや、心理・心情面での訴えかけや、笑いあり、涙ありと読ませてくれます。 敵チームの作り方も様々で、ジャストミートを思い出し単行本読み直しました(笑)
作者:うえやまとち
連載:『モーニング』(1985年14号~)
読者の感想は…
いやー歴史を感じますねー。自分はこの本に出会った頃小学生で、まこと君より小さく、今や荒岩も係長になり、大平さんも退職されてしまいました。そして自分は・・。この本を参考に自炊することもしばしば。ほのぼのとした内容もさることながらやっぱり定番料理から各国の料理、アイディア料理などメニューもバリエーション豊で楽しみながらできるところがいいですね!冒頭の作者の「料理って楽しいんですよー」というフレーズが今でも好きです。ぜひみなさんも読んでみてください。そいえば昔アニメ化されてましたよね☆
料理が趣味の荒岩一味とその家族を中心に展開する「日常」がひたすら描かれている
このアットホーム料理ドラマには
ついついほのぼのした気持ちになってしまう
あくまでも話の中心は荒岩一家とその周辺であり
料理は話の重要な要素ではあるけど脇役的な位置にあり
料理マンガにありがちなアカデミックな要素(=「料理に関するウンチク」)が
ほとんどないのがいい点
気軽に読めて心が和む
子供の頃にアニメで観ていました。子供だったので、モーニングという雑誌をしったのもその頃です(笑) 今では家族3代で読んでおります。 もうすぐ4代目も漢字を覚える頃なので、 文章読みの勉強と漫画の読み方と料理の… よりも何よりも!!ほっこりあったかい絵柄と、 お料理カットのキラキラした美味しそうな絵が読んだら幸せになるから大好きです。
作者:芹沢直樹
連載:『モーニング』(2010年13号~2011年44号)
内戦中のアフリカ某国の野戦病院でボランティア活動に従事していた医師・勝海由宇は、自分の命を守るために襲ってきた兵士を射殺してしまう。
人を殺した医師失格の烙印として右手に堕天使・ルシフェルの刺青を刻み、日本へ戻り横浜へと流れ着いた勝海は一人の医師と出会う。
読者の感想は…
NPOボランティアで海外戦場における医療活動を行った経験を持つ主人公・勝海。彼は医師として類まれな腕を持ちながら、その時の凄惨な経験から医師を辞めていた。
ところが、そんな勝海がひょんなことから、ヤクザや浮浪者を含め、治療が必要な者ならどんな奴でも受け入れる皆戸野医院で働くことに。右手に入れた「戒め」のルシフェルの刺青。彼はその手で再び人を救う!
「猿ロック」で知られる芹沢直樹の医療もの。設定など含め、医療もの好きとしては先が楽しみな作品でした。
評価が低かったので、どうかなと思っていたのですが、無駄のないストーリー展開で、結構面白かったです。 若干、先を読めてしまうところが、マイナス評価ですかね。 自分は、かなり好みの作品です。
作者:かわぐちかいじ
連載:『モーニング』(2000年35号~2009年49号)
西暦200X年の6月。日米新ガイドラインの下での海外派遣によりエクアドルへ向かう海上自衛隊の自衛艦隊のイージス艦みらいはミッドウェー沖合で突如嵐に巻き込まれ落雷を受ける。その直後からレーダーからの僚艦喪失、送受信機の故障ではない衛星通信の不通、突如の降雪という不可思議な現象に直面する。そして戦艦大和以下大日本帝国海軍連合艦隊に遭遇したことによりミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップした事が判明する。
異常事態の中、みらい副長 角松洋介は、撃墜され水没しつつある零式水上観測機の後席から自ら救助した帝国海軍通信参謀 草加拓海少佐に未来世界の情報を公開したことから、みらいは徐々に変化してゆく歴史の流れに巻き込まれて行く……。
読者の感想は…
この本で描かれているのはただの戦争という場ではないと思う。現在の日本が抱えている国防上の矛盾である「専守防衛」という相手の攻撃が着弾するまで、反撃のための行動すらできないという思想を持った「みらい」と世界の常識が激しくぶつかるところに本来のこの作品の意味があると思う。ここから日本の世界との矛盾が見えてくるような気がする。とくに自衛隊派遣をめぐる国会の議論を見ていると感じることである。
太平洋戦争の時代にタイムスリップした、最新鋭の自衛隊イージス艦「みらい」。かわぐち氏ならいつかは描いてくれるかも?と期待してたが、簡単そうで難しいテーマによくぞチャレンジしてくれたと思う一作。
日本の最新鋭イージス艦が太平洋戦争時にタイムスリップしちゃうお話。 と読んだ感想は・・イージス艦強過ぎ! 何も知らずに自衛隊は弱いと思ってました、自衛隊員さんごめんなさい。 そこまで強いのに健気にも専守防衛と人命救助目的を固く守る自衛隊員さんが涙ぐましいです。 それと国を愛する当時の軍人さん達の思いも印象に残りました。 同じ架空戦記の紺碧の艦隊が好きな方も是非読んで下さい。
作者:秋本治
連載:『週刊少年ジャンプ』(1976年42号~)
読者の感想は…
劇画的ギャグ漫画。劇画ブームに育った作者はさいとうたかをのような劇画漫画を目指していたらしいが、何度投稿してもうからず劇画でギャグ漫画を書いて集英社に送ってみたところ、見事通ったらしい。軽く書いたために作者のペンネームも当時は山止たつひこを使っていてこんなに長い作品になるとは思わなかったらしい。両さんや背景も思いっきり劇画で今の細い線の両さんとはだいぶ違う。両さん自身もだいぶ若く痩せている。まだどれが大原部長かよくわからない。今のメンバーとは違う派出所で起こるどたばたも面白い。麗子にいたっては出てこない。確か11巻で初登場。年はまだ10代で出てた。でも大学いってたはずだけど。両さんも煙草を吸ってたり今とは違う設定もたくさんあるので比べると面白いと思います。
大筋の流れは時代劇のように決まっているのになぜか飽きない。
飽きないどころか何度も読み返してしまいます。
また漫画、物語として面白さ以外にも情報メディアとしての役割も非常に大きく魅力的です。
最新の物からバラ栽培とか鯉(熱帯魚)飼育とかの趣味物まで取り扱われています。
もちろん内容には?がつく箇所もありますが、ガイダンスとしては十分過ぎる内容と面白さではないでしょうか。
個人的にはPCを説明をした回など、今でも初心者に説明する時などには借用していたりします。
ちなみに初期の頃はドタバタ喜劇の割合が非常に強いのですが、それはそれで面白かったりします。
作者:高橋のぼる
連載:『週刊ヤングサンデー』(2005年38号~2008年35号)、『ビッグコミックスピリッツ』(2008年41号~)
谷袋署交番勤務で警察の問題児である主人公の菊川玲二が、広域暴力団数寄矢会(すきやかい)の会長、轟周宝(とどろきしゅうほう)を逮捕するため、モグラ(潜入捜査官)として入団。ヤクザであるが故の血生臭い修羅場とモグラであるが故の宿命(味方を敵に回し、敵を守らねばならない)の渦巻く中で、正義感と悪運を武器に活躍する姿を描く。
読者の感想は…
高卒巡査、菊川怜二 20歳が主人公。
テンポのいいストーリー展開で、冒頭から引き込まれる。
日本最大の暴力団のトップを検挙するため、警官のポジションを捨て、
相手方の中に潜入する隠密の捜査官に、菊川は身を投じてしまう。
様々な敵との闘いを通じて、徐々に菊川は本部の中心に近づいていくのだが、
本作品の中でも、主人公以上の存在感を示す日浦の兄貴・クレイジーパピヨンとの
交流が本作品を高度なものに引き上げている。
スーツの背中に、色鮮やかなアゲハ蝶のデザインを施し、
往年のエルビス・プレスリーのような色男・クレイジーパピヨン。
違法カジノでの初対面時には狂っているのか?と思わせるぶっ飛びぶりだが、
その生き様は、一言で言えば「真摯」。
まじめなヤクザなのである。
債権を回収するために議員の虫歯を電気ドリルで粉砕するかと思えば、
借金を踏み倒した息子の老父母の行方を追い、農作業で疲労しきった姿に
回収を即座に断念。
襲撃された菊川を助けるために、ヒットマンから両足を奪われる悪夢。
そして、奇跡の復活。
日浦の兄貴とのバトルがどのような形で決着するのか?
恐らく、その一点に作者は集中せねばならない日が来るだろう。
この物語の見所を一言で言えば、以下のとおり。
「日浦の兄貴の生き様に痺れろ!」
若手の警官があるヤクザの会長を検挙するためヤクザの構成員になり、のし上がる話。
ストーリーもなんかえらい都合良いし、絵もなんか凄い不自然な時あるし、
こんなヤクザいねーだろみたいなヤクザばっかり。
だからリアリティをこの漫画に求めるとまったく面白くないです。ワルに憧れる少年の気持ちになって読みましょう。
とにかくこの漫画には勢いがあるのでどんどんよめてしまう。このままダレずに完結して欲しいなと思える作品。
極道の世界を警察官が潜入捜査するという、よくあるものだが、他作品と比べてぶっ飛んでいる。 極道ものが好きな方、そうでない方でも、むちゃくちゃで面白く、楽しめる。 極道ものという敷居、ジャンルは気にならない。 次々読みたくなる作品。
作者:安倍夜郎
連載:『ビッグコミックオリジナル』(2006年10月~)
受賞:第2回マンガ大賞2009第4位、第55回(平成21年度)小学館漫画賞一般向け部門受賞、第39回日本漫画家協会賞大賞受賞
新宿・花園界隈の路地裏に、マスター1人で切り盛りする小さなめしやがある。深夜0時から朝の7時頃までの営業で、のれんには単に「めしや」と書かれているが、常連客からは「深夜食堂」と呼ばれている。メニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかないが、マスターができるものなら言えば何でも作ってくれる。深夜しか営業していないこの店を舞台に、マスターと客たちとの交流を描く。
読者の感想は…
意外と早く単行本にまとまって、嬉しい驚き。
ビッグコミックオリジナルで見かけてから、読みたいのを
我慢して待った甲斐があった。
とにかく、うまそうなのがいい。
猫まんま次の日のカレーとか、食おうと思えば
いつでも食えるものばかりなのに、意外にその機会が
ないもの。
特に冒頭の赤いウインナーなんて、この健康一直線、
着色料 must die なご時世には厳しい食材の筆頭だ。
でも、うまいよねあれ。子供のころのお弁当では
ミートボールと共に花形スターだった。
結局「美味しさ」には、多分に「郷愁」・「懐かしさ」
といったものが作用するということなんだろう。
誰にもある味の記憶を呼び起こさせる傑作。
お客さんが食べたいものをできる範囲で出す、「深夜食堂」。お酒も出すが三杯まで。ああこんなものが食べたい、という思いとそこに訪れる人たちの人間模様。これはコミックスで読む「落語」、と思いました。
ドラマ化してるのは知らずに購入しました。 素朴な絵、リアルな人間ドラマ、美味しそうな食事。まったりと読めるマンガです。すぐにマネの出来そうなレシピも出てくるのがまたいいですね。 続きを楽しみにしてます。
作者:小沢真理
連載:『Kiss』(2010年~)
イケメン高校生の律は、入院した母に代わって弟妹たちの食事を用意したことがきっかけで、次第に料理に目覚めて行く。律を密かに慕う同級生の夕子は、料理のアドバイスを通じて彼と親しくなるが、それ以上の関係になることができないでいた。そんな中、律は自分が養子だと知りショックを受けるが、友人の励ましや家族との思い出に心が癒される。
読者の感想は…
これは料理漫画というよりも、家族漫画の傑作である!
料理は一人で食べるものではなく、家族と食べるものだと強く感じた。
昨今珍しい、心温まる素敵な作品でした。
作者:佐久間結衣
連載:『モーニング』(2014年25号~)
26歳の派遣社員・片浦渚にとって、「コスプレ」こそが人生のすべて。特に「マジカルずきん☆ウルル」の主人公・ウルルになりきることに、彼女は心血を注いでいた。「小さくて可愛い、自分とは正反対の魅力を持つウルルに、少しでも近付きたい!」だが、夢見る26歳は、やがて現実に直面する。「私はもう、少女という年齢でもない――」そんな渚に、ある日“事件”は起きた。
読者の感想は…
帯に書かれている『楽しめ。血を流しながら。』というキャッチコピーに惹かれて買いました。
26歳の女性が主人公で、趣味であるコスプレに対して真面目に全力で取り組み、その悩みや葛藤を非常に丁寧な心理描写で描いています。
悩みとは自身の年齢や身長の高さ、自分よりもずっとコスの似合うであろう子への怯え、誰かに趣味がバレる恐怖、等々。
好きなことをして楽しんでいるのにふとしたことで追いつめられていく様子は、コスプレに関する知識や興味がなくても感じるものがあります。
そんな苦悩を隠し、コスプレ初心者の子を甲斐甲斐しく世話して一緒に楽しむ姿は痛々しい程で、まさにキャッチコピーの通りかと。
趣味をひた隠しにする主人公が言った「私達のことをまるで別の生き物みたいに見てくる人もいる」という言葉も重みがありました。
暗い部分が目立ちますが、好きなアニメで一喜一憂する主人公の姿は可愛らしいし、コスプレにかける生半可でない情熱や努力には非常に好感が持てます。
読切版も載っており、そちらはゴスロリ趣味の30代の女性のお話。
こちらも衝撃的な内容ですがとても綺麗にまとまっており、爽やかな後読感を味わえます。
コスプレに興味のある方だけでなく、他人から理解されにくい趣味を持っている方も共感できる作品だと思います。
誰かに迷惑かけてるわけでもない、自分の好きなことをやって楽しんで何が悪い!という叫びが聞こえてくるような、熱を持った作品です。
レイヤーではないけど、アニメは見たりするのでコスプレ世界の裏側が見れて良かった。
「加齢」については胸が痛くなった・・・。
引き際って大事なのかもしれないけど、好きなものやめるのはどれだけつらいのだろう・・・。
それぞれが好きなもの「趣味」。その「趣味」の一つであるコスプレをテーマに「趣味」の良いところも、つらいところも描いた作品。自分自身、趣味を隠す相手もいるし、趣味には完璧であろうとしてしまうので、公子の「力抜けてるのがちょうどいい」という言葉は響いた。自分の「趣味」に悩んでいる人にはおススメの作品です。
作者:新田たつお
連載:『週刊漫画サンデー』(1988年11月15日年~2013年1月8日号)
主人公・近藤静也は昼は下着会社プリティの冴えないデザイナー、夜は1万人の子分を持つ広域暴力団新鮮組3代目総長を務める。そんな近藤静也のカタギ人生とヤクザ人生の奮闘を描いていく。
読者の感想は…
20年前にテレビでやっていましたが、今回、初めて原作を読みました。
はっきり言って、リアリティのカケラもなかったドラマより、漫画のほうが数十倍面白いです。
会社にいる時は冴えないサラリーマン姿、夜は広域暴力団新鮮組3代目総長という現実にはあり得ない設定が素晴らしいです。
いつも下を向いている弱気なカタギが、ここぞという時に野獣の顔を持つヤクザに豹変するわけですから、面白くないわけがありません。
原作に登場する強面の面々は、全員コミカルな面を持っています。
これは、極道もサラリーマンも所詮は上に仕える生き物なので、極道の人間としての弱さを描いているのかもしれません。
昼間はドジなパンティー会社の社員。
夜はダンディで強いやくざの親分。
そんな主人公と、個性派ぞろいの子分たちや
会社の同僚たちとの話。
3巻まで無料配信をきっかけに全巻読みましたが
この作品に出会えてよかったです。名作です。
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局