輝き続ける女優・宮沢りえを支え続けた「りえママ」こと母・光子さん
2015/11/02
onozawa
宮沢りえさんは1973年東京生まれ。オランダ人とのハーフです。14歳で【三井のリハウス】の初代リハウスガールに抜擢され、芸能界でメキメキと人気を集め、19歳で貴花田(現在の貴乃花親方)と婚約し、「世紀のカップル」と日本全国大報道されたほどの大物女優です。
宮沢りえさんが14歳で【三井のリハウス】CMに出演、「今度、朝日ヶ丘にリハウスしてきました白鳥麗子です」と転校生を演じました。まだ中学生らしい幼さが可愛いですね。
宮沢りえ 三井のリハウス
「娘のハミングが聞こえる住替えを『リハウス』という」という幸せそうなフレーズの中で、宮沢りえさんが良家のお嬢様らしくヴァイオリンを練習しているシーンが印象的な、1987年(昭和62年)のCMです。
宮沢りえさんはNHK大河ドラマにも数多く出演しました。最初の作品は1989年『春日局』の「お初」役。2作目は1991年『太平記』で足利尊氏の恋人「藤夜叉」役。宮沢りえさんの時代物での着物姿は初々しく「和の美」を感じさせます。
2011年(平成23年)大河ドラマの記念すべき50作目『江ー姫たちの戦国』では、宮沢りえさんは、豊臣秀吉の妻として有名な美貌で名高い「淀君」役を務めました。主演の上野樹里さん(江役)に次ぐキャストとして、ドラマに凛とした品高く、深い憂いを漂わせた美しい演技でした。
1992年、宮沢りえさんはTBSドラマ『東京エレベーターガール』の主役「沢木つかさ」を演じました。前年の18歳では時代物の「藤夜叉」役、翌年19歳でTBS系ドラマ主演3作目です。「淀君」役の際には30代後半のしっとりとした大人の女性らしさで圧倒されましたが、エレベーターガールを演じた頃はまだ少女らしさが愛らしかったものです。
宮沢りえさんは2014年、ほぼ7年ぶりに映画出演し、『紙の月』で美しき女性横領犯を演じました。この作品は第27回東京国際映画祭・最優秀女優賞を受賞。この頃には既にタトゥーを入れていたのかもしれません。
宮沢りえさんが堂々とした麗しい江戸末期の女性を演じ、2002年に公開された『黄昏清兵衛(たそがれきよべえ)』は、宮沢りえさんの出演映画の中で最も人気を博していると言われています。主演「清兵衛」役の真田広之さんに並ぶ主演級の「飯沼朋江 」役を務めました。
藤沢周平の人気時代小説を「男はつらいよ」の山田洋次監督がリアルに映画化。幕末を舞台に、名もない下級武士の正直な生き方と、家族の絆をしみじみと描く感動作だ。
日本映画界で愛される山田洋次監督の地道な苦労の末に完成し、江戸時代の雰囲気をリアルに再現したと言われる『黄昏清兵衛』を、日本アカデミー賞史上2度目の「全部門最優秀作受賞」に導いた中には、宮沢りえさんの達者な演技力も大いに貢献していることでしょう。
2004年、宮沢りえさんは井上ひさしさん原作の『父と暮らせば』を映画化した作品で主演の「福吉美津江」役を演じ、「第47回ブルーリボン賞・主演女優賞」を獲得しました。広島原爆で生き残った美津江は亡くなった父・竹造の幻と日々会話を交わします。その幻が去った最後、「おとったん、ありがとありました」との美津江の言葉が感動的です。
舞台女優で宝塚出身のトップスター、天海祐希さんが、『おのれナポレオン』(ナポレオンの死の謎に迫る舞台劇)にて主演を務める最中、2013年5月6日、軽度の心筋梗塞で緊急入院。代役は急遽宮沢りえさんに決定。宮沢りえさんは2日間ほどで台詞の非常に多い「アルヴィーヌ」(ナポレオンの愛人)役をマスター、天海祐希さんの代役を立派に果たしました。
「タトゥー」という言葉は英語で、「刺青」を意味しますが、言葉の印象面から現在では「タトゥー」がよく使われます。そしてそのタトゥーに、数々の名作に出演した大物女優の宮沢りえさんがはまっているという噂なのですが...?
しっとりとした大人の女性のイメージが定着している《宮沢りえ》。タトゥーとは無縁のように思えますが、実は左肩甲骨の上に折り鶴のデザインのタトゥーが彫られています。
宮沢りえさんは「タトゥーや刺青が入っていることで驚かれる有名人のランキング第一位」だそうです。驚かれる、というのは、タトゥーにガッシリとした男性が彫り込むような刺青のイメージがあるからでしょう。
これは宮沢りえさんが『おしゃれイズム』という番組に出演した時の、宮沢りえさんの左腕の手首から肘の部分の画像です。よく見ると、葉っぱのような模様が連なっているのがお分かりになるかと思います。
こちらも、『おしゃれイズム』出演時の宮沢りえさんの右足画像です。ふくらはぎから脚の指先近くまで、葉が所々渦巻きを描くようなデザインが見られます。
『おしゃれイズム』では公開されなかったらしい画像ですが、宮沢りえさんの首筋左側をよく見ると、折鶴の模様が描かれています。宮沢りえさんは『おしゃれイズム』での左腕と右足の模様を「これがタトゥーです」とお話したそうです。この折鶴もタトゥーなのですね。
『おしゃれイズム』で司会者の方が「タトゥー」という言葉に驚いていると、宮沢りえさんは「これは【ヘナタトゥー】と言いまして...」と説明したとのこと。これで宮沢りえさんのタトゥーの噂が本物だとわかりますね。
宮沢りえさんの19歳時での貴花田との婚約で、日本中まで幸福の頂点に巻き込まれましたが、程なく婚約解消。その際の記者会見も日本中の一大ニュースでした。その頃から激痩せや拒食症など、マスコミからのバッシングを受けるようになり、一時期米国サンディエゴに移住したほどです。
激痩せが徐々に回復し、再び日本での芸能活動を再開した最初が、2002年(平成14年)の『たそがれ清兵衛』です。今では本木雅弘さんと共に出演してきた「サントリー緑茶 伊右衛門」のCMシリーズも10周年となりました。このしっとりはんなりとした着物姿の影に、宮沢りえさんの「タトゥー」というのは連想できませんが...
しかし『おしゃれイズム』出演時のタトゥー紹介画像を見ても、いわゆる「刺青、入れ墨」という印象はありません。むしろ上品で落ち着いたアクセサリーを付けるような奥ゆかしさが感じられます。その理由は宮沢りえさん自身が語ったように「ヘナタトゥー」だからではないでしょうか。
宮沢りえさんの入れているのは【ヘナタトゥー】です。これは日本古来の【刺青】とは異なり、ヘナと呼ばれる植物を染料にして、腕や手首などに花や模様を描く、インドから西アフリカにかけての女性のおしゃれなのです。
これはインドの花嫁さんのヘナタトゥーされた手の画像です。「タトゥー」という言葉から連想される派手な絵柄ではなく、まるで輝くレースを纏ったよう。「メヘンディ」とも呼ばれるヘナタトゥーは「ボディジュエリー」とも呼称されるほど、非常に洗練された体に優しいファッションなのです。
Mehndi (メヘンディ ) はインドの言葉 (ヒンディー) で Henna Tatoo(Henna Body Art)のこと。砂漠に育つヘナという植物の葉のペーストで描くボディアートです。
「入れ墨」というのは正式には体に絵柄を「彫り込む」もので、一度施されたら、レーザー・切除・植皮などの手術を受けない限り、一生体から消えません。しかし、ヘナタトゥーは植物性染料を用いて、専用のアーティストが細い筆で優しく女性の皮膚に美しくデザインを描く素敵なおしゃれです。2週間前後で自然と消えるため、肌を痛める心配もありません。
これはマリア書房出版『メヘンディデザイン集』です。表紙には「Mehndi design collection」(メヘンディ・デザインコレクション)と書かれています。デザインを見ると、女性が好む花々や蝶などの華やかで美しい絵柄に溢れています。これらがおしゃれに敏感な女性達の肌をヘナタトゥーで彩るのですね。
これはヘナタトゥー、すなわち「メヘンディ」の染料のもととなる植物、ヘナです。このヘナを摘み、水で溶かして染料にしたものを用いて、デザイン帳から好みの模様をヘナアーティストに依頼して手や脚などに描いてもらいます。
既にパウダー状に梱包された商品が多数販売されていますが、このようにヘナをパウダー化したものを水で溶き、ヘナタトゥーの染料にした状態がこの画像です。
4000年の歴史があるヘナタトゥー「メヘンディ」。かのクレオパトラも、ヘナでマニキュアをしていたとのことです。昔からファッションリーダー達はおしゃれの最先端に敏感だったのですね。
美しい衣装で一生の幸福を願うインドの花嫁さん。祈りと幸福を込めて、手の甲から指先に、真珠のような煌めくヘナタトゥーを染めています。ヘナタトゥー、「メヘンディ」は女性のボディアートというファッション的意味合い以外にも「魔除けや幸運」のために身体を染めるものだそうです。
こちらの女性は、赤を基調とした豪華な花嫁衣装に加えて、手首から指先にかけて、はっきりとした赤茶系統のヘナ染料でヘナタトゥーをしています。ドレスと同じ色調に合わせて、とってもファッショナブルで威厳溢れる姿ですね。
メヘンディは古代インドから4000年の歴史がありますが、現代ではその「ファッション性」と身体に優しい「一時的なおしゃれの魅力」という点に惹かれて、日本や世界中にヘナタトゥーのアーティスト達が生まれ、手や胸元、首筋、上腕、足首などワンポイント的にヘナタトゥーを楽しむ人々が増えています。この女性は手に蝶、胸元に曼荼羅のデザインを入れていますね。
いかがでしたか?「タトゥー」という言葉は、体格のガッシリした男性が背中に彫る「入れ墨」を連想されがちですから、「あの『しっとりはんなり』の落ち着いた美貌の宮沢りえさんがタトゥーなの?」と驚かれるのも無理はありません。でも宮沢りえさんが愛好しているのは身体に優しい上品なワンポイントおしゃれ、「ヘナタトゥー」=メヘンディだったのですね。今後もメヘンディアートは女性のおしゃれの主流となっていくかもしれません ♪
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