2016/08/17
poco3456
2016/03/21 更新
ドラマ「人間失格」。人気脚本家野島伸司さんの作品。当時はあまりの衝撃さに世間からも賛否両論でした。中学生がいじめで自殺。現代でもありうるこの問題を正面からぶつかり人との関わり合いなどを深く考えさせられるものでした。今だからこそドラマ「人間失格」を振り返ります。
中学生がいじめが原因で死んでしまうという衝撃的な内容だったドラマ人間失格。あなたは当時みていましたか?
ドラマ「人間失格」いじめ問題や複雑な人間関係、家庭環境から起こる凄まじい出来事をドラマ化したものです。主人公の「死」があることから放送前から賛否両論を巻き起こしました。きっと今のこの時代ならば放送することができないのかもしれません。
ドラマを語る前に主なキャスとの紹介をします。
大場誠/堂本剛
この物語の主人公。「人間失格」は彼の短い人生の生きざまをドラマとはいえ見せつけられることとなり人との関わり合いなどを考えさせれるものでした。
影山 留加/堂本光一
大場誠の転校先の友人。親友だと思っていた彼の裏切りや残酷さに思春期の子供たちの思いとは複雑なのだと思わされました。このドラマの中では彼の家庭環境なども描かれ思春期の複雑な気持ちが見てとることができます。
大場衛/赤井英和
大場眞の父親通称「がっちゃん」。自慢の息子を失った父親として、物語の後半からは大場衛の復讐劇が始まります。ドラマのタイトル「人間失格」とはを考えさせられることになるのです。
このドラマの中には主人公の誠が目を覆いたくなるようないじめに合うのです。
斉藤洋介さん演じる教師の標的の的になったことにより、執拗ないじめにあう誠。ある誤解がきっかけで起きてしまったことではありますが、決して許されることではありません。ドラマの中とはいえ目を覆いたくなるシーンですね。
教師から暴行
人間失格では大場誠がクラスメートならず教師からのいじめシーンも多く出てきます。今では問題が多くきっと放送できないのではないかと思います。
学校の先生以外にもクラスメートからの執拗ないじめ。現在でもいじめがなくなる事はありませんが
ドラマの中とは言え胸が痛くなるシーンが多く出てきます。
教室でいじめ
正義感の強い大場誠は小さなことがきっかけでクラスの反感を買い、いじめの標的差にされます。いじめの度合いも回を追うことにエスカレートしていきました。ドラマが放送されていた当時同世代の若者にも大きな影響を与えたようです。
教科書へのいたずら書き
ドラマ「人間失格」のいじめシーンは給食にゴミを入れたり教科書にいたずら書きをされたりなど、あありました。主人公の大場誠がとても心優しく正義感の強い人間だからこそ胸が苦しくもありました。
ロッカーへ閉じ込められる
ドラマのいじめのシーンの中でロッカーに閉じ込められる誠。執拗ないじめを受けるます。中学生がここまでのいじめをするのかと大きな衝撃を受けた人も多かったのではないでしょうか?。
追い詰められた誠がついに「死」をむかえることになります。ドラマ前半部分の山場でもあります。
楽しいはずだった学校で
思春期ながら父親とも良好な関係だった大場誠。転校することなり期待に胸を膨らませて通ったはずの学校で誠の人生は大きく変わっていきます。人間失格いうドラマはこの誠が自殺しその周りの人達の様々な人間関係について深く考えることになるのです。
亡き母の墓前で
自分がいじめられている事を心配させない為に父親には言えなかった誠。幼くして母親を亡くした誠は墓前で亡き母を思い出す。衛に「前の学校に戻ろう」と言われ亡き崩れるシーンです。大好きな父親にかけられた言葉で勇気を取り戻し再度学校に通う決心をする誠でした。しかしこれがさらなるh劇を生むきっかけになるのです。ドラマの山場となるシーンです。
あるときいじめグループから屋上に呼び出された誠。ある事件のことで追い詰められ逃げ場を無くし足を滑らせ転落死するのでした。ドラマ人間失格には数々の衝撃シーンがありますが、やはりこのシーンが一番の衝撃だったことは間違いないです。
自慢の息子が転落死、学校でいじめを受けていたことを全く気付いてやることのできなかった自責の念。ドラマはここから後半戦へと進み衛の復讐が始まるのです。
いじめ以外にも複雑な人間感情が絡み合うのもこのドラマの特徴でもあります。
誠と瑠伽が所属する写真部の顧問。表向きはさわやか好青年ですが裏では窃盗癖や狙撃的な写真の収集癖がある。また婚約者がいながら同性愛者でもある。あるドラマのワンシーンで瑠伽のおでこにキスをするシーンが出てきますが、人間関係がかなり複雑に入り混じっていることがわかります。
留加にとって誠が初めての友達でしたが、徐々に恋愛感情に近くなっていきました。教師のいじめでプールサイドで気を失ってる誠に留加がキスをし初めて友情とは違った好意を示すシーンです。ドラマ「人間失格」はいじめ以外にも思春期の子供の心の葛藤も描かれています。
最愛の息子を亡くした衛は息子が虐められていたことをガールフレンドとの手紙のやり取りの中で知ることになります。ドラマの後半は息子をいじめで無くした親のやりきれない部分が多く描かれています。
衛はクラスメートに学校での様子を聞いて回ります。どんな小さなことでも良い。知っていることがあればと。子供の敵をとる父親の姿です。ドラマだとわかっていてもあれだけの残酷ないじめを受けた子をもつ親としてはいてもたってもいられないのだと、思ってしまいますよね。
最終的には衛は敵をとる形で犯罪者となり刑務所に入ることになるのです。敵を獲ったところで息子が帰ってくるわけではありません。このドラマ「人間失格」を通し子を持つ親の気持ちを改めて考えされられるシーンでした。
7年刑期をを終え出所した衛を待っていたのは夏美とのとの間にできた息子「学」でした。グランドでキャッチボールをするシーンが映ります。かつて誠と衛がしていたように。ドラマはこのシーンで終わりを迎えます。いじめをしていた生徒たち、学校の先生はそれぞれの人生を進み衛と夏美は新しい人生を歩んでいくのです。
サイモンとガーファンクル ~ 冬の散歩道
ドラマの主題歌はサイモンとガーファンクル「冬の散歩道」です。この曲を聴くとドラマを思い出す人も大変多くいる事でしょう。
このドラマも衝撃は凄まじいものがありました。しかしあれから20年以上たった今でもいじめ問題がなくなると言う事はありません。このドラマを通し何を思い何を感じ何が出来るのか。ひとりひとり考えて胸に刻みたいものです。必ず心に響くものはあるはずです。見る機会があれば一度見ていただきたいものです。
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