2016/08/26
natu634
岩下志麻
本名 篠田 志麻(しのだ しま)
旧姓:岩下
生年月日 1941年1月3日(74歳)
出生地 東京府東京市京橋区
血液型 A型
父親は俳優の野々村潔、母親は女優の山岸美代子、伯父に前進座の河原崎長十郎という家系に育つ。58年にNHKドラマ『バス通り裏』でテレビに、60年の『笛吹川』(木下惠介監督)で映画にデビュー。その後、松竹の看板女優として13年間在籍し、『秋刀魚の味』(62年)『五の椿』(64年・ブルーリボン主演女優賞)など数々の映画に出演。その後も、67年に結婚した篠田正浩監督の『心中天網島』(69年・毎日映画コンクール主演女優賞)『はなれ瞽女おりん』(77年・第1回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞)、さらには『極道の妻たち』シリーズ(86~98年)や数多くのテレビドラマなどで活躍。2004年紫綬褒章受章。
深沢七郎の同名小説の映画化で、戦国時代を背景に笛吹川のほとりに住む貧農の五代にわたる約六十余年の物語。「春の夢」の木下恵介が脚色・監督した。撮影も「春の夢」の楠田浩之。
甲斐国の笛吹橋のたもとに住む百姓のおじいは、孫の半蔵が合戦で手柄を立て、お屋形様である武田信虎のお役に立てたと大喜び。おじいはお屋形様の子の後産を埋める大役を仰せつかるが、御胞衣を血で汚し斬られてしまう。半蔵も戦で討ち死に、ミツは嫁ぎ先で焼き討ちにあうなど、次々と武田家に命を奪われていく。
主演を高峰秀子さん、田村高廣さんが演じられました。
また、市川染五郎さん、岩下志麻さん、中村萬之助さんなど多くの俳優陣が助演したこの作品は、木下惠介監督作品仲でも傑作とも言われています。
この映画、特殊なカラー効果が印象に残るが、音もいいのではないか。主人公たちの家に“政治”がかかわってくるときは、橋の板を踏むバタバタいう音が、まるで歌舞伎の、あれ何て言うの、舞台の端に座ってて板を打つヤツ、あのように響いてくる。原泉の御詠歌のチリンチリンが、戦闘場面の間にも鳴り渡る。まあ原作が傑作なんだけど、傑作文学を映画化して傑作になった稀有の映画だ。
年老いた高峰秀子が馬に乗る岩下志麻に追いすがり、力なく足を叩く「手」の演技に私は唸りました。どこまでがセットかロケか判らない、笛吹川にかかる橋の偉容もいつまでも心に残る。
戦争映画、反戦ものと言うとやたらと戦争反対、戦争の恐怖を前面に押し出して騒ぎ立てる映画が今の映画には目立つ。そんなものとはこの映画は一味も二味も違う。確かに戦争の恐ろしさを描いているものの、戦争そのものを美化するようなことはしていない。木下恵介監督らしいヒューマニズム溢れる作品になっていて感心させられる。
『秋刀魚の味』(さんまのあじ)は、1962年に松竹が製作・配給した日本映画。小津安二郎監督の遺作でもある。昭和37年度芸術祭参加作品。
平山周平(笠智衆)の勤務する事務所に旧制中学の同級生だった河合(中村伸郎)が訪ねて来て、平山の娘路子(岩下志麻)の縁談話を持ってくる。だが、平山はまだ早いと気乗りしない返事をする。更に中学の恩師と会ったのでクラス会の打ち合わせをしたいとの話になる。その夜、行き付けの小料理屋でもう一人の同級生堀江(北龍二)を交えてクラス会の打ち合わせになった。堀江は打ち合わせを2人にまかせて新婚の堀江はさっさと帰る。
主演を笠智衆さん、佐田啓二さん、岩下志麻さんがそれぞれ演じられました。また、加東大介さん、東野英治郎さん、杉村春子さんなど多くの俳優陣が出演しています。
激しく感情を高ぶらせるようなことはなく、正確な間合いで会話する登場人物たち。ひとの暮らしをモチーフにしつつ、生活臭さがない。まるでアンドロイドたちが昭和30年代を演じているようだ。その違和感がイヤかというと、そういうわけでもない。不思議な映画。
小津映画の不思議な手法(カメラの端から見切れて登場しない、2人で向かい合って話すシーンがないなど)をたっぷりと堪能できる。 ストーリー自体は、古き良き日本を感じるなあぐらいの感想で別段どうってことないが、 自分も娘を送り出す立場になったらまた違う印象を受けるのだろうか。
ストーリーは相変わらずで、娘が嫁に出る出ないの話。もっとも、岸田今日子がいたり岩下志麻がいたりと、新鮮味を感じることはあった。その他は、観たことあるようなセットと役者。だからといって、作品の出来が悪いわけではない。ほのぼのとしていて上品で、どこか残酷。ひょうたんに感情移入したり、笠智衆に感情移入してみたり、岩下志麻に感情移入してみたり、誰に感情移入するかで、感じ方を選んで楽しめそう。
『極道の妻たち』(ごくどうのおんなたち)は、1986年、東映配給網により公開されたヤクザ映画。監督五社英雄。主演岩下志麻。製作は東映京都撮影所。好評を博し、主演女優を替えながらシリーズ化された。通称『極妻(ごくつま)』。最新作は高島礼子主演『極道の妻たち 情炎』(第15作目)。岩下志麻の劇場シリーズは1998年の「決着」で一応の完結となっている。
粟津環は堂本組若頭補佐で粟津組組長の妻である。気丈な彼女は、服役中の夫・等に変わり組を守っていた。ある日、環は貧しい工場を経営する父・保造と暮らす妹・真琴に縁談を持ちかけた。そんな時、堂本組総長が急死した。
劇場シリーズにおける主演は2作品を除き、岩下志麻さんが演じていらっしゃいます。1作目では、かたせ梨乃さん、佳那晃子さん、竹内力さん、清水宏次朗さん、家田荘子さんといった俳優陣が多数出演しています。
シリーズ第一作。当時ビデオで当時のツレと鑑賞しました。社会を裏から仕切る組織やそれに挑むインディー集団の大抗争。元を見れば人と人との意地ゆえの争いでしかなく、肉親ゆえの執着もあり、男と女だからこその情念が引き金な訳よね。タイトルと相対的に、男たちの描き方も秀逸です。
見たことあるかなぁと思ってたら意外に見てなかった作品。見てみるといかにも80年代!って雰囲気いっぱい(特にかたせ...)。そんな中でも志麻さんは一作目から凛々しくかっこいいです。
岩下志麻のプロモーションビデオといってもいいくらい、志麻さんは『極妻』ハマリ役です。ただ「着物にピアスかよ!」て言いたくなります(笑)。まあそこはそこでいいです。あと高島礼子など数々の女優さんがしてきた『極妻』ですが、やはり志麻さんが一番です。あの迫力は永遠です!
『お墓がない!』(おはかがない!)は1998年2月7日公開の日本映画。監督は原隆仁。『夜逃げ屋本舗』のように、死や葬式といった社会派的題材も扱ったコメディ映画。
お墓のない人気女優である桜咲節子は、墓を紹介する業者の新人川嶋とともに墓を探す旅に出る。日本の葬式に対するしきたりにふれた桜咲は、墓は必要ない、大事なのは心が通い合うことだという結論を出す。
この作品、この女(ひと)だから引き込まれました!
若い頃は自分が未熟過ぎて気付かなかったけど、(大物女優さんであることは承知してましたが、)
とても綺麗で演技の一つ一つが
華がある!
綻びなど微塵もない!!
大スター〃大女優さんだと改めて痛感させられてました。
ただの貧血をガンだと勘違いするところは、少々無理があったようにも感じるが、
大女優ならではの早合点だと思えば笑ってしまうような程度だった。
岩下志麻さんの映画は初めて観ましたが、なかなかコメディにもすんなりと溶け込んでいて
終始笑って観ることができました。
いかがでしたでしょうか。
近年では、テレビドラマ「ドクターX」に出演し、その存在感と貫禄ある演技で視聴者に強い印象を残してくれた女優、岩下志麻さん。
今後も日本の映画、テレビドラマになくてはならない俳優のひとりとして、益々のご活躍をお祈りしたいと思います!
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