勉強法を知りたい!噂のビリギャルとは?

「ビリギャル」を知っていますか? 成績が学年でビリだったギャルのことです。しかしこのギャルは学年最下位の成績でありながら、たった1年の勉強で慶應義塾大学に合格してしまいました。

ビリギャルを指導したのは坪田信貴(つぼた・のぶたか)という塾講師。従来の受験勉強法とは大きく異なる坪田先生の勉強法のおかげで、ビリギャルはどんどん実力をつけて、ついには慶應に合格してしまうのです。

坪田先生がビリギャルに教えた勉強法とはどんなものなのでしょう? 早速ご紹介します!

坪田信貴先生が教えたビリギャル勉強法まとめ!

名古屋市の青藍義塾(現・坪田塾)塾長・坪田信貴がwebサイトに投稿したビリギャルのストーリーは、実際にあったことでした。

このストーリーをまとめて書籍化したものが、アスキー・メディアワークスから2013年に刊行された『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』、通称『ビリギャル』です。

このストーリーの主人公は素行不良のギャル。名前はさやか。高校2年生の時点でなんと学力は小学4年生程度しかないという惨憺たる状況です。

しかし坪田先生の指導の下で勉強に励み、偏差値はみるみる上昇。慶應義塾大学に現役合格するまでになりました。坪田先生がwebサイトに投稿し、書籍にまとめられたストーリーには、先生とさやかが成功を収める過程が描かれています。

主人公・さやかのモデルとなった女性は、『ビリギャル』は受験ではなく家族の話であり、本当に伝わってほしいのは「自分で考えて自分の意思を持ち、ワクワクすることに挑戦すること」だと述べています。

それを伝えようと、現在はウェディング・プランナーとして働きながら、国内各地で講演を行っています。

『ビリギャル』は大人気作品となり、書籍は発行部数が100万部を越えるベストセラーとなりました。さらに有村架純主演で映画化もされました。

本まとめでは、ビリギャルに勉強を教えた坪田信貴先生が教える勉強法をご紹介します!

ビリギャルを教えた坪田信貴先生が教える勉強法①:勉強の前にモチベーションアップ!

勉強に限らず、何ごともまずはやる気が出ないことには取り組むことができません。本気で勉強するためのモチベーションを生み出すにはどうすればいいでしょう。

成績が低い人ほど「自分には無理」、「自分はダメなやつ」と思ってしまう傾向にあります。それは周囲の人間がそのように言うからです。しかし、坪田先生ははっきりと言います。

「ダメな人間などいません、ダメな指導者がいるだけなのです」

無理だと思っていても、どんな人にも可能性はあるということです。では、「無理だ」と思い込んでいる人のモチベーションを開花させる方法を見てみましょう。

ビリギャル勉強法の極意:モチベーションを上げるのは信頼関係

成績が奮わない人に「やればできる!」と活を入れようとしたことはありませんか? 実はこれはよくない方法です。

「お前はダメだ」と言われ続けてきた人にそのようなことを言っても聞き入れられませんし、却って反発心を持たれてしまうこともあります。

人がやる気を覚えるときはどんなときかと言えば、「成長を認められたとき」です。ちょっとしたことでいいのです。知っていて当然のことだったとしても、できて当たり前のことでも、ひとつひとつを認めて誉めましょう。

そんな小さな1ステップを重ねていくことで、信頼関係が生まれます。

やってみてできなかったとしても、以前と少しでも変化があれば「成長してるね」、「成功だ」と言葉にしていきましょう。失敗したとしても「いい経験になった、これも成長だ」。小さな成長の積み重ねが大きな成長に繋がります。

「やればできる」のではなく「やれば伸びる」のです。

ビリギャル勉強法の極意:目標は宣言してしまおう!

「目標」は、学生の場合はほとんどはっきりとしたものを持っていません。「好きな道へ」などと言っても、社会に出たこともなければ経験も少ない学生には、明確な何かを目標として思い浮かべるのは難しいでしょう。

ビリギャルさやかの場合も、高校2年生で「志望校がない」という状態でした。坪田先生が「東大にする?」と聞くと、さやかは「ダサい男ばかりいそうだからイヤ」と答えたそうです。

それを聞いて「じゃあ慶應にする? 慶應ボーイって知ってるよね?」と訊ねると「チョー金持ちで、チョーイケメンでしょ!」と、さやかはテンションが上がった様子。

「東大は難しいからダメ」などという理由ではなく、「ダサい男ばかり」という理由で避けたさやかの意識の在所を坪田先生は掴み、次に慶應というしゃれたイメージの大学を提案をしたのです。

このようにしてビリギャルさやかは目標を慶應義塾大学に設定しました。こんな風に本人の価値観に基づいて、目に見えるようにイメージを湧かせることが大切です。

目標ができたら周りに宣言しましょう。さやかの場合は「慶應に合格する」です。もともとが偏差値30の人間が「慶應に合格する」なんて口に出したら、周りの人たちはみんな笑うでしょう。バカにする人もいるかもしれません。

しかし、誰が何を言おうと目標をと口に出し続けていると、自分自身がそのように思えるようになってきます。さやかの場合なら「慶應に合格する」と口に出し続けることで、合格できる気がしてくるのです。こうなることが大事です。

自分が自分の未来を信じられること。そして、その上に信頼できる人の何人かから肯定されたなら、どんどん伸びていくでしょう。

目標を口に出す。自らがその達成を信じる。プラス少しの肯定。これが目標到達へのはじめの一歩です。

ビリギャルを教えた坪田信貴先生が教える勉強法②:英語の単語の覚え方

続いては坪田信貴先生が教える英単語の暗記法をご紹介します!

暗記と言えば、繰り返し唱えたり何度も書いたりしてコツコツ覚えていく方法が一般的ですが、暗記は本当にそうするしか方法がないのでしょうか?

答えは、いいえ。ビリギャルを教えた坪田信貴先生は、何度も繰り返すのではない暗記に関する勉強法を教えています。

ビリギャル勉強法の極意::1回だけ大きく書く!

ビリギャルを教えた坪田信貴先生による暗記の勉強法は「1回だけ大きく書く」というものです。暗記のために何度も書くのは効率がよくありません。目的が「たくさん書く」ことにすり替わってしまって、覚えられないのです。

大きく書くと、重要だと脳が認識します。だから書くのは1回だけでも覚えられるのです。

では、どれくらい大きく書けばいいでしょうか。

坪田先生によると、大きければ大きいほどいいとのことです。繰り返し何度も書く方法では小さく書きがちで、脳が認識する重要度も下がってしまうのでよくないのです。

目安としては、ノート2ページ分くらい。見開きのページに大きく単語をひとつ書きます。たとえば「study」という単語なら、「study」と2ページにまたがって書くのです。そうするとノートをたくさん使うことになりますが、それでいいのです。

ページが増え、ノートが増えると、達成感や自信に繋がって、さらにやる気が出てきます。すぐに覚えられて意欲が湧く、とても効率のいい暗記法です。

ビリギャルを教えた坪田信貴先生が教える勉強法③:国語はまず読むことから!

「書く能力」は受験にとても重要です。国語の試験には小論文がつきものだからです。そして、書くためには「読む能力」が必要です。

そこで坪田先生はある本を読むようにさやかを指導しました。政治、経済、国際情勢から芸能・文化、スポーツなどさまざまなテーマで、日本を代表する論客が意見を寄せる『文藝春秋オピニオン 20XX年の論点100』(通称『論点』)という本です。

この本は端的にテーマを論じた名文が集められていて、ひとつの記事がさほど長くもなく読みやすいのです。よい論文を書くためにはさまざまなテーマで書かれたよい文章をたくさん読む必要があります。この本はそれに最適なのです。

また、小論文を「書く」練習をはじめる前に『論点』を読むと、それだけでも知識が増え、国語力も上がります。読むだけでも小論文を書く能力の基礎ができていくのです。

国語力が上がれば試験の問題文を理解する力が上がります。よい文章を読むことはすべての教科の成績向上に繋がります。

ビリギャルを教えた坪田信貴先生が教える勉強法④:社会はマンガで情報整理

社会という科目は暗記する項目がたくさんあります。特に日本史・世界史は歴史上の人物同士の関わりなども理解していなければならず、なかなか取り組むのが難しい科目です。「大きく書く」を実践してみても、人名や年号を1回ずつでも書いて覚えるのは大変です。

そこで坪田先生が提案した勉強法が「マンガを読む」ということです。

歴史は「日本の歴史」や「世界の歴史」のタイトルで学習マンガになっています。主に小学生向けの本ですが、これが有効に使えます。読むだけで歴史の流れや、どの人物が何をしたのかが分かるので、覚えやすいのです。

ビリギャルさやかは歴史マンガを何周も何周も繰り返し読んで、日本史を理解したそうです。歴史をストーリーとして、人物をキャラクターとして理解するのが大事なようです。

ビリギャルを教えた坪田信貴先生が教える勉強法⑤:数学の答え合わせのやり方

問題に取り組んだ後の答え合わせにも、ビリギャルを教えた坪田信貴先生による効率のいい勉強法の極意が隠れているようです!

一般的な答え合わせは正解に○をつけ、誤答には✓をつけて、誤答のそばには正解を赤ペンで書き込んだりします。しかし、坪田先生の答え合わせは少し違います。

坪田先生が教える答え合わせを見てみましょう。

ビリギャル勉強法の極意:問題文に○をつける

ビリギャルを教えた坪田信貴先生が教える答え合わせは、答えではなく、問題文に赤ペンを入れます。答えを間違えた問題文に印をつけ、重要なポイントに○をつけます。

たとえば数学の「分数÷分数」の計算問題なら、「分数」であること、「割り算」であることが分かるように「÷」や分数に○をつけておきます。そのようにして「解き方」が分かるようにするのです。

答え合わせで大切なことは、答えを知ることではなく、答えを導き出す方法を身につけることです。答え合わせのときにこれを気をつけておけば、試験の高得点への近道になるでしょう。

ビリギャルを教えた坪田信貴先生が教える勉強法⑥:効率のいい休憩の方法

ビリギャルを教えた坪田信貴先生が教える6つ目の勉強法は、休憩の方法です! 勉強中の休憩にも成績向上の極意が隠されていました。

休憩しようというとき、「この問題を解き終えたら」、「このページをやってしまってから」などと、切りのいいところまでやってしまおうと考えてしまってはいませんか? 

確かにやりかけたことを途中で放り出しておくのは、気持ちが悪いものです。しかし、その「気持ち悪い」のがポイントです。

たとえば、テレビドラマは毎回いいところで終わって、続きが気になります。続きが気になるから次回も見てしまうのです。勉強も同じです。途中で放り出してしまって気持ちが悪いから、休憩が終わったらすぐに続きをやる気になるのです。

「ミロのヴィーナス」をご存じでしょうか。世界最高峰の芸術と言われる彫像です。「ミロのヴィーナス」には両腕がありません。つまり未完成の状態です。

完成されていない、さらに別の姿になるのかもしれないという想像をかき立てる部分こそが、最高峰とうたわれる由縁であるとも言われています。「途中」の方が強く意識に残るということでしょう。

ビリギャルを教えた坪田信貴先生の勉強法は、人の心理を使った理にかなった勉強法ばかりだった!

ビリギャルを教えた坪田信貴先生の勉強法をご紹介しました。これら勉強法は、人間の心理についても充分に考えられた素晴らしい勉強法ばかりです。

本まとめでご紹介した勉強法を実践して、ぜひビリギャルのようなサクセスストーリーを目指してください!

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