声優でもある「田中理恵」!ではその田中理恵とは一体どんな人!?
2015/10/09
偲輝
フグ田マスオ
「マスオさん」と言えばどんな状態か分かるほど日本国民に浸透している「サザエさん」のキャラクターフグ田マスオ。マスオさんは早稲田大学商学部卒で28歳にして海山商事営業課係長という意外に勝ち組。
舅と同居
マスオさんはサザエさんの実家に同居していますが、舅の波平との関係は至って良好。一緒の電車で出勤し、毎晩一緒に晩酌をし、時には仕事帰りに落ち合って外で飲んで帰ることも。波平に趣味の悪いネクタイをもらってちょっと戸惑いながらも翌日ちゃんと仕事に着けて行ったり。マスオさんはまさに全国の婿の鏡。
妻の家族と同居している男性を「マスオさん」と呼ぶが、語源はフグ田マスオからきている。バブル期には「マスオさん現象」という言葉まで生まれた(「知恵蔵2007年版」)
マスオは婿養子ではなく、サザエ、タラオ共にフグ田姓を名乗っており、フグ田家として磯野家に同居している形である(二世代住宅)。ただし、マスオの「周りに気を遣う優しい性格」も相まって、アニメの視聴者などからは、「マスオは婿養子」のように思われることもある
基本的にはいい兄貴分であるのでカツオとワカメに慕われている。アニメ版の性格は、生真面目で不器用。気弱でかなりの心配性であり、いつも周囲に気を遣っており、優しくお人好しである。お人好しすぎて、損をすることが多い
アニメでの口癖は、驚く時によく使われる「エェーッ?!」である。特に派手に驚くときは「最初の「エ」を低音で発し、瞬時に高音で「ェーッ」と伸ばす」というもの。同時に「閉じた手のひらを下に向けた状態で腰あたりまで左右に両手を伸ばし、体を若干くの字に曲げるようなポーズ」が印象的で、芸人に物真似されることもある
マスオさんの声優は誰?
すっかりお茶の間でお馴染みとなったマスオさんの独特の温和な声や、驚いた時の「エェーッ?!」という声を出している声優は誰なのでしょうか?
マスオさんの声優 初代は近石真さん
1931年1月20日東京府出身で現在84歳の大御所声優、近石真介さんは1969年から1978年9月まで初代マスオさんの声優を務めていました。どんな声だったのでしょうか。
マスオさん現在の声優 増岡弘さん
1978年10月から近石真介の後を継いでマスオさんの声優を務めるのは、1936年8月7日生まれ埼玉県出身で80歳の増岡弘さん。テレビ草創期から声優として活躍する大御所です。今ではマスオさんの声優といえば増岡弘さんがお馴染みですね。
増岡弘
1936年8月7日生まれ埼玉県出身で現在79歳。東京芸術大学美術学部で学んでいましたが、「自由な絵を描きたい」と言う理由から2年で中退しています。その後舞台美術の仕事をしましたが、オーディションに合格し役者として活動を始めます。ドラマ「太陽にほえろ!」や「竜馬がゆく」などに出演していました。
特撮にも出演
まだマスオさんの声優をしていなかった1960年代後半から70年代前半にかけて特撮にも出演していました。悪役を演じることが多かったようです。「マグマ大使」や「快獣ブースカ」などに出演しました。
絵描きを志して芸術大学に入るが、「自由な絵を描きたい」と言う理由から2年で中退。東郷青児に世話になるなどしたが、新しいことがやりたくなり、東京でサンドウィッチマンの仕事を始める。その時の知人の誘いで舞台装置の制作にかかわり演劇の世界に入るが、家賃が払えず部屋を追い出される。
テレビ草創期から声優として活躍しており、声優業以外にも、劇団「東京ルネッサンス」を主宰して、舞台活動も行っている。また、野沢雅子、肝付兼太、白石冬美と共に東京アニメーター学院で声優科の講師も務めている。自然団法人「みそひともんちゃく」の代表でもある。
声優業の他にも、趣味の味噌作りでテレビ番組に出演することがあり、味噌作りに関する著書もあるほど。『徹子の部屋』に出演した際は、主に味噌作りの話と西武鉄道から廃品の枕木を買い、それを使ってログハウス風の自宅を建てた話などを披露した。
「サイボーグ009」ジェロニモ・ジュニア
アニメ「サイボーグ009」で声優・増岡弘が演じているのはモヒカン頭で褐色の巨人ジェロニモ・ジュニア。マスオさんとはかなりキャラクターが異なりますね。
「七つの海のティコ」ジェームス
「七つの海のティコ」ではメルビル財閥のお嬢様シェリルに振り回される執事のジェームス(中央)の声優を務めました。温和で損な役回りが多いジェームスは役柄的にマスオさんに近いものがあるかも?
「ドラゴンボール」2代目亀仙人
「ドラゴンボール」シリーズでは2代目の亀仙人の声優を務めました。
「アンパンマン」ジャムおじさん
これはもうマスオさんの声そのまんまですね、「アンパンマン」ジャムおじさんの声優も増岡弘です。
声優・増岡弘 ボイスサンプル
声優・増岡弘 ボイスサンプル これまで声優を務めたキャラクター、ナレーション、落語など2分にギュッと詰め込みました。
ジャムおじさんさんの驚きのシーンの声の表現もマスオさんの驚き方と全く一緒ですね。
声が同じなのは分かるのですが、演技もほぼ同じなので、ジャムおじさんとマスオさんが被ってしまいます。
マスオさんは怒っても全然怖くないですね(笑)
ジャムおじさんも同じくほのぼの感があります。
ジャムおじさんもマスオさんも本当にいたら、癒やし系な存在ですね。
2019年8月5日、ジャムおじさんとマスオさんの声を担当している増岡弘さんが2つの役を”高齢”により卒業されることがわかりました。
ジャムおじさんはアンパンマンが放送開始された1988年から31年間、マスオさんは1978年から41年間務めたそうです。2つの作品の重要人物に声という”生”を吹き込んだといっても過言ではありません。
長い間、本当にお疲れ様でした。
2つのキャラクターの後任は、ジャムおじさんはチーズやかばおくんの声で出演している山寺宏一さん、マスオさんは「ドカベン」の山田太郎、「名探偵コナン」の工藤優作の声などを務めている田中秀幸さんが担当されるそうです。
マスオさんの声といえばもうすっかりおなじみになっている声優・増岡弘さん。80歳になるのにはつらつとした変わらない声を保っているのには驚きを隠せません。これからもマスオさんの声優としてわたし達を楽しませてくれることでしょう。
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【この記事は2019/8/7に追記されました。】