2016/08/17
iwanaga
1放送5作品で構成された、耳に残るテーマ曲と視聴後の後味の悪さに定評のある長寿番組で、数々の有名俳優を輩出してきた番組のひとつです。
ミステリアスな雰囲気のタモリさんがストーリーテラーを務め、2015年で25年目を迎えました。
その中でも今回は1991年に放送された、世にも奇妙な物語作品のひとつ「三人死ぬ」をご紹介していきます。
まずは「三人死ぬ」のあらすじからご覧下さい。
世にも奇妙な物語の傑作・名作選でも選ばれる「三人死ぬ」。
「三人死ぬ」のキャストは弁護士役を務める露口茂さんです。
世にも奇妙な物語の「三人死ぬ」は1979年三菱銀行北畠支店で起きた人質事件(梅川事件)がモデルとのこと。
さて、その内容とは…
主人公は弁護士。
彼はテレビのワイドショーに出演し、
「緊急避難」について視聴者へ解説しますが、
「私なら自分を犠牲に他人を救う」と言います。
しかし、彼は数年前にタイムスリップ。
今度の出演時にテレビで解説予定だった、
銀行強盗事件に巻き込まれてしまいました。
そのことに気づいても後の祭り・・・
資料をちゃんと読んでおらず、置き忘れたために、
3人の人質が死んだことくらいしか思い出せません。
自分がその1人なのではと不安になる弁護士。
折悪く、犯人にも目を付けられてしまいます。
警察へ通報した銀行員と、他の人質解放を訴えた男性。
彼らが殺害され、最後の3人目は自分だと思った彼は・・・
犯人がよそ見をしている間に、
にげようとする人質がいることを告げ口。
まさに、「緊急避難」を行ったんですね。
かつて「私なら自分を犠牲に他人を救う」と言った彼は、
他人を犠牲に、自分を救う手段を取ってしまいます。
他の人質からはその行いを軽蔑されながらも、
弁護士は「これで自分は助かる」と安心するのです。
しかし、自分の予想どおり彼が3人目だったんです。
彼が3人目に仕立て上げようとした人質は一命を取り留め、
弁護士は警官隊の突入時に暴発した犯人の散弾銃で
頭が吹っ飛ばされる・・・
弁護士は身分証明を持たず、犯人の味方をしたとして、
他の人質も調査に協力しませんでした。
そんな中で、弁護士は思い出すのです。
「3人死亡、1人重傷、犠牲者の1人は身元不明だった」と。
「三人死ぬ」は、いかにも世にも奇妙な物語といった、よく構想された物語だと思います。
「私なら自分を犠牲に他人を救う」と言いながらも、実際は三人死ぬうちの一人が自分であるかもしれないという疑念から自分を守る為に他人を売ってしまう弁護士。
もしも自分が弁護士の立場だったら…?
「三人死ぬ」で、どれだけの人が本当に自己犠牲を惜しまないのか、考えさせられますね。
それでは、世にも奇妙な物語「三人死ぬ」の世間の反応は?
世にも奇妙な物語の「三人死ぬ」は、「怖い」「奇妙」であるのはもちろんのこと、出演者の演技力の高さなども評価されています。
特に露口茂さんの演技が「三人死ぬ」に嵌っていたようです。
これは出演の男性の演技が最高だった!
間違いない!
なんて言ったら良いか分からないけど、昔の怖い雰囲気
出演の男性の声が妙に怖かった
最後銃で撃たれるエンドヤバいぐらい怖い
まぁ昭和の時代だからこそだせる味と言った所かな
これは力作。
露口さんの演技力と演出が凄い。
犯人が主人公に向けて、「お前、刑事なんだろ?」と言うシーンにはちょっとニヤりとした。
「太陽にほえろ」の山さんだもんね(笑)
世にも奇妙な物語の「三人死ぬ」は、露口茂さん演じる弁護士の演技の評価に対する声が多いですね。
それもそのはず!
露口茂さんは「太陽にほえろ」の山さんで知られており、いぶし銀なベテラン刑事役を好演したことでテレビドラマ史にその名を残した名優なのです。
世にも奇妙な物語は、「三人死ぬ」だけでなく他の作品も豪華なキャストですよね!
また、「三人死ぬ」にはこんな反応もありました。
この感情を複雑に湧き上がる感じが世にも奇妙な物語ならではですね。
現代では正義感のある発言をしたにもかかわらず、タイムスリップ後に卑劣な行動をとった弁護士が撃たれたのを見てちょっとスッキリした方も多いはず。
「三人死ぬ」が放送されていた時代の世にも奇妙な物語は今の邦画・ドラマでは表現できないであろう場面もたくさんありますよね。
だからこそ今も「三人死ぬ」は高い評価を受けているのでしょうね!
世にも奇妙な物語は「三人死ぬ」以外にも傑作を生み出しています。
フジテレビのホームページで世にも奇妙な物語作品のランキングを発表しましたが、ここでは世にも奇妙な物語作品を1990年代に絞りました。
それでは、おすすめの世にも奇妙な物語作品をどうぞ。
世にも奇妙な物語作品の中でも超名作と謳われる作品。
主演は三上博史さんです。
まだ無名だった松重豊さん、手塚とおるさん、小日向文世さんといった豪華キャストでした。
大量殺人犯(三上博史)に言い渡された刑は懲役30日・・・
30年じゃなくて、たった30日で喜んだのも束の間で、なにやら怪しい薬を投与されて実際には死刑よりも酷い目に遭わされる作品でした
小堺一機さんが主演です。
今回の作品は奇妙ではありますが愛に溢れた作品です。
借金を背負う主人公は「思い出を買う男」に出会い、返済のために思い出を売っていく。
そうしていくうちに借金を返済できたのだが、絶対に忘れないと誓った別れた妻と息子との思い出以外は全て忘れてしまったのだ。
ある日、妻から息子が多額の手術金が必要な病気に冒されてしまったと言われ、家族以外の思い出を忘れた主人公がとった行動は…
大竹しのぶさんが主演です。
映像で観ると怖い、という方が多いのでぜひ映像でご覧下さい。
主婦のむつみは、ニュースの中で何故かいつもあるおじさんが映っていることを発見する。それを夫に伝えるも、夫は興味を持たない。
事故などのスクープに必ずいるそのおじさんに、むつみは恐怖を覚えていく。そんなある日、むつみは夫とでかけたドライブであのおじさんに出会う。
賀来千香子さん主演です。
小説家ジェームズ・クラベルさんの短編小説「23分の奇跡」が原作です。
教室の中、子供達の前で一人の中年女性教師が泣いている。
そこへ、時報と同時に別の女性教師が入って来る。
「子供達はどうなる」と訴えていた中年教師を教室から送り出し、
その教師は子供達に語り掛ける。
織田裕二さんが主演です。
とにかく怖かった、という声が多い作品です。
悟は慌てて外に逃げようとしたが、音を聞きつけた警備員に阻まれ、先程開いたロッカーの中に隠れる。死体を発見した警備員は、警察に連絡しに行く。誰も居なくなった室内のでロッカーから出ようとする悟だが…。
開かない。
世にも奇妙な物語の「三人死ぬ」、いかがでしたか?
世にも奇妙な物語の「三人死ぬ」が傑作だということが伝わりましたでしょうか?
世にも奇妙な物語には「三人死ぬ」のような後味の悪い作品から、悲劇作品や喜劇作品も数多くあります。
幼い頃、世にも奇妙な物語が怖くて見れなかった、という方もいると思いますが、思わぬ感動作に出会えることがあるかもしれません。
ぜひ、自分のお気に入りの世にも奇妙な物語を探してみてくださいね!
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局