伝説のモデル山口小夜子さんはご結婚されていたの!?真実に迫る!
2015/11/05
eddiebluesharp
身長は170センチとモデルとしては小柄な彼女でしたが、ステージに於けるあのゆっくりとした独特のウォーキングは寺山修司氏から学んだといわれ、モデルというよりは能楽など日本舞踊の表現者といった趣で他を圧倒し、ファッション・モデルの枠をこえてパフォーマーあるいはアーティストと呼ぶにふさわしい、まさにONLY ONEの存在でした
1972年にパリコレクションでデビュー、おかっぱ頭に切れ長の瞳の東洋的な美しさで注目された。その後、国際的なファッションショーで多くの著名デザイナーのコレクションに出演。77年には米ニューズウィーク誌で「世界6人のトップモデル」の一人に選ばれた。
モデルのほか、コンテンポラリーダンスで欧米を公演、女優としても寺山修司演出の舞台「中国の不思議な役人」、鈴木清順監督の映画「ピストルオペラ」などに出演し、異彩を放った。
また、フランス・リヨン国立劇場でのオペラ「三人姉妹」などでは、衣装デザインを手掛けて高く批評された。自らもオリジナルブランドの「SAYOKO YAMAGUCHI」を展開。エッセイストとしても知られていた。
山口さんは、1970~80年代に資生堂の広告塔として化粧品や香水のポスターに登場した。世界的クリエーターでフランス人のセルジュ・ルタンス氏が手がけた作品は特に有名で、資生堂の名をパリに知らしめるとともに「日本の美」を世界に発信し、20世紀の広告史に残る作品となった。日本でもハーフなど西洋的なモデルがもてはやされた時代に、東洋の美を象徴するような山口さんの存在は日本女性の美を再認識させた。
アジア初のトップモデル山口小夜子さんが亡くなったのが2007年。
亡くなってから既に八年が経ちますが、現在でも山口小夜子さんの魅力は色褪せず、東京都現代美術館で「山口小夜子展 未来を着る人」が開催されることとなりました。
山口小夜子展は東京都現代美術館で開催されました。
■山口小夜子 未来を着る人
会期:2015年4月11日(土)〜6月28日(日)
開催時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(ただし5月4日は開館)、5月7日
観覧料:一般1,200円 / 大学生・65歳以上 900円 / 中高生 600円
※小学生以下無料(保護者の銅版画必要)
※20名以上の団体は2割引
※身体障がい者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳の所持者とその付き添いは無料
神秘的な東洋の美を体現するトップ・モデルとして、世界のモードを席巻した後も、「着ること」をテーマに異なるジャンルを横断するクリエーター、パフォーマーとして活躍した山口小夜子。 晩年には若い世代のアーティストたちとのコラボレーションを行い、最後まで時代の最先端を走り続けた彼女の軌跡が、2 0 1 5 年春、展覧会としてよみがえります。
山口小夜子展のオープニングでは小夜子をイメージしたモデルたちが勢揃いしました。
1970年代からトップモデルとして世界のモードを席巻した山口小夜子。
「着ること」をテーマに、異なるジャンルを横断するクリエーター、パフォーマーとして活躍した彼女をトリビュートした展覧会が東京都現代美術館で始まった。
パリコレ出演時の映像や、資生堂の専属モデルを務めた作品と並び、晩年には若い世代のアーティストたちとのコラボレーションを行った軌跡が展示されている。
■ 雑誌や写真、スクラップブック、人形などの秘蔵資料、長らく専属モデルを務めた資生堂のアーカイヴにより、「SAYOKO」のイメージはいかにして作られたのかを探ります。
■ 小夜子をミューズとした数々のデザイナーの作品や、彼女が所蔵していた服を小夜子マネキンによって展示し、「ウェアリスト」と名乗り、「着る」ことをパフォーマンスにまで高めた小夜子の創造性に迫ります。
■ 寺山修司から2000 年代のアンダーグラウンドカルチャーまで、常に時代の最先端とコラボレーションした、パフォーマー、クリエーターとしての小夜子の軌跡を辿ります。
■ 小夜子が晩年の数年に展開した、音、映像、ファッション、文学等が一体化した総合芸術ともいえるパフォーマンスを、高画質映像によって蘇らせます。
■ 晩年に彼女とコラボレーションを行った先端的なクリエーターたちによる、小夜子をモチーフとした新作映像作品(飴屋法水ほか出演)、インスタレーション等により、会場中に小夜子の気配、姿、声が点在する体感型の空間を展開します。
沢渡朔の撮影したやまもと寛斎のパリコレのためのコンタクトプリント
スペインのファッション・イラストレーター アントニオ・ロペスが小夜子を描いたドローイング
展覧会の前半では小夜子というアイコンがつくられていった様子をアーカイブ資料などとと主に振り返っているものの、後半では、むしろ亡くなったあと、その存在のまとっていた世界がいかに広範なものだったかを「不在」によって語っているようだ。山川冬樹の映像作品や、アトリウムのインスタレーションでももはや小夜子の降霊を待つような雰囲気すら感じる。生前の小夜子を知らないという世代にも、同じ時代を共有したアーティストたちを「口寄せ」として、彼女が雄弁に語りかけてくるような展覧会だ。
山口小夜子が谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を朗読しながらパフォーマンスする実験的空間。
「『着る』という、誰でも行っている行為をパフォーマンスや思想にまで磨き上げ、70年代から21世紀に至るまで、常に『かっこいいこと』を追求し続けたその精神は、ジャンルにとらわれず何かを表現したいと思っているすべての人に勇気を与えるのだと思います。彼女とともに歩んできた同世代はもちろん、若い世代からも、潜在的に知っていた『美』が急に姿をもって現れたと言いますか、こんな人がいたのかという熱い反応を感じます。常に未来を向いていた小夜子にふさわしく、展覧会も単なる回顧展ではない形をとっています。肉体を失ってもなお、これからを生きる私たちに霊感を与えてくれる存在であり続けていることが、彼女の最も特別な資質ではないでしょうか」(東京都現代美術館 学芸員・藪前さん)
――「着る」ということを考えるなら、私は地球上にあるものなら何でも着られるとおもう。光でも木でも飛行機でも壁でもビルでもテレビでも電気でも黒板でも着れるという自信がある。私はあらゆるものを着なくてはいけないんだとおもっている――
山口小夜子さんの言葉です。
時々、寝る前に山口小夜子展の、最後の大きい部屋の音や言葉や色を思い出す。もう二度と体験は出来ないけれど、その空気感はいつでも思い出すことが出来る。「水のように」と、小夜子さんが囁く声を思い出す。心を空にして、眠ろう。
山口小夜子の生前、雑誌で「蒙古斑革命」という連載を共に制作していた写真家 高木由利子は、フレームに収められた山口小夜子や登場人物の写真で壁一面を埋め尽くした。写真やファックスなどのコラージュを掲載していた当時の誌面の雰囲気を再現した。
2015年秋には山口小夜子のドキュメンタリー映画が公開される予定です。
亡くなって尚、彼女の凄さはずっと語り続けられるんでしょうね。
"日本人初のスーパーモデル"として1970年代に活躍した山口小夜子のドキュメンタリー映画「氷の花火 山口小夜子」が、2015年秋に公開される。生前に交友があったという松本貴子が監督を務め、関係者の証言や当時の映像を通じて山口小夜子の生涯を追う。
同作では山本寛斎や高田賢三、イヴ・サンローラン、ジャン=ポール・エヴァンら一流ファッションデザイナーに愛され、セルジュ・ルタンスらトップクリエイターのミューズにもなった山口小夜子にフォーカス。写真は資生堂の広告写真を数多く手掛けてきた横須賀功光が提供し、没後8年を経た今、これまで彼女が見せなかった素顔を伝える。上映時間は約98分で、シアター・イメージフォーラムほかでロードショーされる予定だ。
いかがでしたか?
山口小夜子さんと2015年春に開催された山口小夜子展についてまとめてみました。
独特の雰囲気と美しさを持っていた山口小夜子さんの魅力はいまだ色褪せませんね。
アジア人初のトップ・モデルとして世界を席巻、日本女性の新たな美を提示し、唯一無比の表現者として時代の先端を最後まで走り続けた山口小夜子。その伝説が、ハイ・レゾリューション画像によってよみがえる。
展覧会は既に終了してしまいましたが、「山口小夜子 未来を着る人」の単行本は現在でも入手できます。
山口小夜子展を観に行った方も、観に行けなかった方もぜひ一度ご覧になってみては?
山口小夜子の美しさが詰まっていますよ。
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