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2023/12/28
大今里
キーボードクラッシャーを語るに当たりまして外せないのがこの「タピオカパン」という響きが良いワードです。ぱっと聞けば「タピオカが入ったパン」を想像する人が多いでしょうか。求肥入りのパンみたいな感じなのでしょうか?案外、もちもちして美味しいかもしれませんね。
この項ではキーボードクラッシャーと同時に流行したワード「タピオカパン」について詳細に説明していきます。
タピオカパンが実在するかしないかは置いておきまして、キーボードクラッシャーと同時に流行した「タピオカパン」に関しては、キーボードクラッシャーが動画内で発した言葉の空耳となっています。キーボードクラッシャーは海外の方なのですが、以下の発言がタピオカパンと聞こえ、あっという間にニコニコ動画で流行しました。
「Ich hab ihn umgebracht!」
意味は「ぶっ殺してやったぜ」ですね。キーボードを破壊しながら叫んでいます。みだりに使わないようにしましょう。タピオカパンと言っても誰もこの意味で捉えることは無いと思われますが。
さて、キーボードクラッシャーの動画で「タピオカパン」は空耳と判明したのですが、言われてみれば存在していそうな気もする「タピオカパン」。横道もいいところではありますが、実際に販売はされているのでしょうか?
少し調べてみましたが、タピオカパンはありませんが「タピオカパンケーキ」は販売されていました。大阪府のベルヴィル梅田店・ベルヴィル阪急岡本駅店で販売されていたようです。期間限定品であり、現在は生産終了しています。でもこれ、タピオカパンではないですね。
ただ、パンケーキに載せたクリームにお洒落にタピオカを載せたものであり、ニコニコ動画で流行した「タピオカパン」とは一切無関係であるとも言っておきますね。比較的好評だったようで、再販は望まれているようです。
「人力ボーカロイド」「ドイツ製ボーカロイド」「暴歌ロイド」の名前でニコニコでは長きに渡って親しまれました。百聞は一見にしかずということで、代表的なものを2つほどご紹介させて頂きます。Youtubeではなくてニコニコ動画ですのでご注意ください。
見てみれば判りますが、ゴリ押しの境地です。しかしこのカオスさが癖になる人が続出し、長きにわたるブームを作り上げることとなりました。ニコニコ動画の前ではそこにあるものが全てフリー素材と化すので、「一生ネットのおもちゃ」とも揶揄されます。
奇声を上げながらキーボードを壊す動画が大受けし、空耳である「タピオカパン」を使用したゴリ押しMADが長く愛され続けたキーボードクラッシャー。奇っ怪さとMADばかりが話題になりますが、そもそもこのキーボードクラッシャーとは何者なのでしょうか?
この項ではドイツ人の少年・通称キーボードクラッシャーについて判明していることを纏めていきます。
ニコニコ動画で一大ブームを起こしたキーボードクラッシャーですが、元々はYoutubeに2006年4月12日に投稿されていたものの無断転載でした。その様子が大受けし、ブームを巻き起こしたこととなります。
その動画の内容は単純明快。ドイツ人の少年である"Slikk"さんがFPSで思い通りに行かず、絶叫し「タピオカパン」と叫びながら怒り狂い、キーボードやマウスを壊す勢いで叩きながら、と言うか完全に破壊しながらプレイしている異常さに、カオスさを好むニコニコ動画視聴者の心に突き刺さったんですよね。結果、悪乗りの境地として流行することとなりました。
FPSゲームで怒り狂い周辺機器を破壊するようするから、キーボードクラッシャーはインターネット依存症というかFPS依存症ではないかと噂されることとなりました。ニコニコ動画のコメントでは「精神異常者」と容赦のないコメントが流れていたりもします。
しかし結局、ドイツ人の少年であり以降は動画なども投稿していなかったことから、かなり長い間、このドイツ人の少年の詳細は不明のままでした。しかしFPSゲーマーがこんな人ばかりなら、間違いなくゲームは規制されてしまうことでしょう。
実はこの動画、日本ではニコニコ動画での流行でしたが、この奇行は世界でも拡散されており、全国ネットである程度の知名度がありました。それに目をつけたメディアがキーボードクラッシャーに取材を行った結果、この奇行は全てパフォーマンスであったことが判明しています。しかし演技だとしてもこの迫真っぷりは凄いと、ブームは衰えることはありませんでした。
最大のブームは2008年から2009年頃でしたが、今でもキーボードクラッシャーは「素材」としても活用されている現状もあります。一度心をガッツリと捉えられた人は、今もキーボードクラッシャーの幻影を追っているのです。
その結果、日本国内だけではなく世界全国で「ネットの晒し者」になってしまったキーボードクラッシャー。当然、ドイツ国内でも話題になり、学校でからかわれたり虐められたりして、友だちができないレベルの暗い学生生活を送っていることが判明します。
その影響でキーボードクラッシャーは動画の投稿をやめて、一般人に戻っていきました。彼本人の動画投稿は2006年で、ニコニコ動画内で流行したのは2007年であるため、日本で流行した頃は既に投稿は停止していた状態ですね。そしてこのことから、二度と復活しないと思われていました。
思いつきで投稿した熱演の動画がまさかの流行からの世界的な拡散により、人生が変わってしまったキーボードクラッシャー。このトラウマの根は深く、二度と復活しないものだと誰もが思っていました。しかし12年の月日を経て、成長したキーボードクラッシャーが復活したことが2018年に話題になったようです。
この項ではキーボードクラッシャーの成長と現在について見ていきます。
12年の月日を経て2018年に姿を見せたキーボードクラッシャーは、26歳の大人へと成長しました。なんと身長は2mにも達し、体重は100kgの筋骨隆々。太っているわけではなく、全てが筋肉の重みであり、マッチョ好きにはたまらないガッシリ系イケメンへと変貌を遂げています。
そこにはFPSゲームで思い通りに行かなくて、「タピオカパン」「天皇陛下万歳」と空耳ワードの奇声を繰り返しながら、とにかくモノに当たり散らしていた少年の面影はありませんでした。
「キーボードクラッシャー」と名乗った復活は2018年でしたが、slikkさん(本名)はYoutubeに2014年から動画を投稿されています。名義も違って「Hercules Beatz」と名乗っており、海外であることも手伝って誰もキーボードクラッシャーその人とは気づくことはなかったようです。
しかしあくまで有名なのは「キーボードクラッシャー」としてのslikkさんなので、別名義で音楽を投稿したところで、現状は流行しているとはいい難いようですね。それでslikkさんは懸命に音楽投稿を続けています。
slikkさんが投稿されているのは音楽関係の動画です。その音楽はすべてが自作であり、ヒップホップやラップなど、多岐にわたります。ニコニコ動画によって「人力ボーカロイド」に仕立てられた少年は本当に音楽の道に進んだというのも、数奇なものを感じさせますね。
ただ、slikkさんが当時に自分が使用されたゴリ押しMAD動画を見たかは定かではありません。基本的には日本国内サイトで、しかも当時は会員登録制であったニコニコ動画で流行したものなので、Youtubeに転載でもされない限りは、海外の方がブームを知るのはなかなかに難しいことです。
キーボードクラッシャーことslikkさんですが、復活にあたって「過去の自分が暴れた動画を見る」と言った自傷にも近い動画を投稿されています。自分の人生を狂わせた一端であるキーボードクラッシャー動画ではありましたが、slikkさんは「笑い」「苦笑し」時には「ドン引き」しながら、1人の視聴者として自分の過去の奇行に反応を示しています。
正に若気の至りではありますが、今は大人の対応ができていることから、すっかりとご自身の過去とは決別できたのかもしれませんね。
今でこそ大人の対応と客観的に見ることを身に付けたslikkさんですが、学校で虐められた後には精神を病むレベルにまで達しました。このことが原因で荒れに荒れて逮捕されたり、ドイツ中で悪い意味で名前と顔が知れ渡っていたために、就職活動すら困難な時もあったと語っています。一つの動画を投稿しただけで人生が狂ってしまいました。
slikkさんはその状況の全てに悲観し引き篭もっている時期もありましたが、今は見ての通り筋骨隆々の青年です。トラウマとなっていた動画投稿を再開したことも、Youtubeに動画を投稿して第二の人生を切り開こうとしている決意なのだとか。結局、就職できているかは不明なのですが、心身ともに健康的に見えますよね。
ニコニコ動画の伝説の1人であるキーボードクラッシャーの復活は、またたく間に日本のネットメディアで取り上げられ、当時、ニコニコ動画にハマっていた人は、懐かしみを感じながら当時を回想することとなりました。彼はある意味では偉人の聖域に達しているのです。
キーボードクラッシャーに好意的に反応した方は口をそろえて「あの頃は良かった」と言っていますね。ニコニコ動画も後期はクリーン化を推し進めている傾向があり、初期のようなカオスさは今はありません。
「ハロー、英語が理解できる日本の友人たち。会えてうれしいよ。 ご覧のように、僕は2006年からやってきた本物のキーボードクラッシャーだ。 今、僕は26歳で身長は2メートル。つまり6フィート7インチで、体重は100キロだ。10年間の沈黙を経て、ラップやヒップホップを作っているんだ。 作曲も作詞も、ラップも全部1人でやってるよ。 もし僕が何と言っているのかわからなくても、音楽や動画、トークを楽しんでくれることを願っている。 以上だ。じゃあね」
翻訳ですが、動画内で彼は日本のファン?に向けてもメッセージを送っています。キーボードクラッシャーという呼び名は通名であり、タピオカパンは空耳です。どれしも彼自身が名付けたものではありません。この口ぶりから、slikkさんは日本で「皆のおもちゃ」にされていたことも知っているようですね
恨んでもおかしくないのですが、このような対応ができる辺りも精神的なイケメンですよね。また自分の音楽動画の宣伝もちゃっかり行っていることことが、逆に嫌味を感じさせなくていいですよね。
このメッセージ動画の再生数は70000再生程度。キーボードクラッシャーのMAD動画はニコニコ動画ではミリオンを軽く越えているものが複数存在しますので、見ていない人も多そうですね。でも、一見の価値ありです。
もはや懐かしみさえ感じさせるキーボードクラッシャーの成長は、ニコニコβ時代のカオスさを楽しんでいた世代の心に突き刺さりました。元々は嘲笑の大賞だったのは間違いないのですが、「かっこ良すぎ」「元気でよかった」などの温かみがある応援でコメント欄が溢れ返っています。
学生時代にニコニコ動画と触れ合った人間も、今はslikkさんと同い年。皆が皆して、子供から大人に成長したことを感じさせます。12年の月日というものを、嫌でも実感させられます。
当時のニコニコ動画はYoutubeからの転載が主な燃料となっており、数多くの「海外製の謎の動画」が転載されていることも多いものでした。グレーゾーンどころかもはや真っ黒なのですが、それが「カオス」として親しまれていたことも多いですね。
最近はあんまり聞きませんが、「エアーマンが倒せない」などもこの時期の流行であり、初音ミクを始めとする「ボーカロイド」は少しだけ後の世代となります。ただ、「人力ボーカロイド」と揶揄されていることから判る通り、ブーム時期はクロスしています。
今やニコニコ動画で生き残っているのはボーカロイドのみなのですが、そもそも音楽活動というものがすっかりとYoutubeが主戦場になってしまっているので、仕方ない側面もあるのかもですね。
他にも「ガチムチパンツレスリング」や「フタエノキワミアー!」など、訳のわからないものがこの時期に流行しています。「フタエノキワミアー!」はアニメ「るろうに剣心」の転載なので、今は投稿しただけで消されてしまう状況です。ガチムチパンツレスリングはホモネタの系譜で今は「淫夢」に継承されたと言ってもいいのですが。
結局、初期ブームの中から今もそのままにボーカロイドだけが生き残っている状態は、結局、カオス無法地帯だったニコニコ動画が一般向けにシフトを始めたことも大きいと言われていますね。ニコニコ動画は基本的にグレーなものよりも実況者のアイドル化やオフラインイベントに力を入れることとなり、初期のカオスさが好きだった層の多くは離れることとなりました。
この動きにより視聴層が大きく変わったことと、結局推し進めた実況者が多くはYoutubeに流れたことから、このクリーン化へのシフトがニコニコの衰退の導火線に火をつけたとも言われています。ボーカロイドも生き残っているだけでかなりの下火です。
初期のカオスさを取り戻してほしいと望む古参ユーザーは案外多いです。空耳もニコニコ動画のコメントが発端であり、ユーザーが作り上げた文化と言っても過言ではありません。こういった一体感が、ニコニコ動画の特徴であり、当時は「コメント職人」と呼ばれる存在も多数存在していました。
しかし昨今ではどちらかと言えばコメントは「邪魔」という認識があり、多くの動画愛好家がYoutubeへと流れる形になりました。結局カオスだからこそ、コメントが生きていたのかもしれません。もしかしたら今こそ、タピオカパンwithキーボードクラッシャーは復活するべきなのかも・・・?
ニコニコ動画の初期の英雄である「キーボードクラッシャー」と「タピオカパン」についてお話しました。「一生ネットの晒し者」「おもちゃ」として祭り上げられていたドイツ人の青年slikkさんでしたが、確かにその行動の結果、人生は大きく狂わされることとなりました。
昨今もTwitterなどで思いつきで上げた動画や、YouTuberが非常識な動画を投稿し炎上するなどは日常茶飯事でもありますが、その走りがこのキーボードクラッシャーだったのかもしれませんね。slikkさんは今でこそ笑い話ですが、笑い話ですまない案件も多くあるのですから。
私たちも何かを発信する場合、投稿する前に客観的に自分を見ることも大事かもしれませんね。
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ニコニコ動画が衰退して久しいですが、ニコニコ動画の創成期に流行した「キーボードクラッシャー」についてはご存知でしょうか?「人力ボーカロイド」「ドイツ製ボーカロイド」とも呼ばれ、ニコニコの伝統である「一生ネットのおもちゃ」「非合法フリー素材」として長く親しまれました。
その派生の中で「タピオカパン」なる言葉も流行し、初期のカオスであったニコニコ初期を代表するような存在でしす。しかしこの最初の動画の投稿は2007年であり、気がつけば10年以上の月日が経過しています。
この記事ではそんなキーボードクラッシャーの現在と「タピオカパン」を始めとして、それに纏わる情報をまとめていきます。