オールナイトニッポン出演をきっかけに松坂桃李の人気が急増中！

ドラマに映画、舞台にCMと、さまざまな分野で引っ張りだこの若手俳優・松坂桃李さん。
松坂桃李さんは雑誌の専属モデルとして芸能活動をスタートし、イケメン俳優の登竜門ともいわれるスーパー戦隊シリーズで主演を務めた経歴をもっていますから、当然ファンの中心は女性でしょう。
ですが、今年1月に菅田将暉さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「菅田将暉のオールナイトニッポン」にゲスト出演して以来、若い男性のファンが急激に増えているようなのです。
今回は、「菅田将暉のオールナイトニッポン」の内容を振り返りつつ、なぜ松坂桃李さんが男性からの支持を得られるようになったのかについて見ていきましょう。

本題に入る前にひとつ説明しておくと、松坂桃李さんは決して男性からの知名度が低かったわけではありません。
先述したスーパー戦隊シリーズは男の子向けの特撮テレビ番組ですから、そのメインターゲット層はもちろん、彼らのお父さんたちも松坂桃李さんのことを知っていたでしょう。
また、年齢を問わず、いわゆる“特撮好き”であれば、当然顔と名前は覚えていたはず。
つまり、同年代のモデルや俳優と比べれば、松坂桃李さんの知名度は群を抜いているのです。

「菅田将暉のオールナイトニッポン」のパーソナリティである菅田将暉さんは、松坂桃李さんの事務所の後輩にあたります。
松坂桃李さんが現在29歳、菅田将暉さんは現在25歳と4歳の差がありますが、事務所に所属した時期が近く、菅田将暉さんも特撮に出演した経験があるということからお互い「似た者同士」という感覚を抱いていたようです。
2016年に公開された映画「キセキ -あの日のソビト-」をはじめ、何度か競演したこともありますが、撮影現場以外で会うことはほとんどなかったそうです。
「菅田将暉のオールナイトニッポン」でも、「松坂桃李さんとは、年に一度、事務所の忘年会で話すくらい」だったと語っています。
もっとも、これには「普段あまり外に出掛けない」という松坂桃李さんの性格が影響していたのかもしれません。

松坂桃李さんが「菅田将暉のオールナイトニッポン」に初めて出演したのは、2018年1月29日の放送。
このときは、翌週に公開を控えた映画「不能犯」の告知を目的とした出演でした。
放送が始まってからのしばらくの間はトークもどこかぎくしゃくしており、お互いのことをあまり知らない先輩と後輩という関係が見え隠れ。
菅田将暉さんから「オールナイトニッポンが流れている深夜1時、普段は何をやっているんですか？」などというあたりさわりのない質問が発せられたことからも、現場の空気が把握していただけるのではないでしょうか。
ところが、この質問に対して「スマホで『遊戯王デュエルリンクス』というゲームをやっている」という松坂桃李さんの返答から、空気が少しずつ変わっていきます。

簡単に説明しておくと、『遊戯王デュエルリンクス』は、1999年頃から小学生〜中学生の間で大流行した『遊戯王』トレーディングカードゲームを題材にしたゲームアプリです。
2016年の配信開始以来、当時のプレイヤーを中心に人気を集めています。

松坂桃李さん、菅田将暉さんともに、幼少期は『遊戯王』トレーディングカードゲームに触れてきたようです。
自身はプレイしていないものの、菅田将暉さんも『遊戯王デュエルモンスターズ』に興味津々の様子で、松坂桃李さんにその腕前を訪ねます。
すると、帰ってきた答えは「今はキングという、最上位のランク」。
呆然とする菅田将暉さん。
それを尻目に、オールナイトニッポンのリスナーたちは松坂桃李さんを「キング」と呼んで大騒ぎ。
この日のメールテーマそっちのけで、松坂桃李さんとの『遊戯王』トークに花を咲かせます。
自分のすべてをさらけ出した松坂桃李さんは、目をキラキラさせながら（菅田将暉さん談）「最近は『ヒカルの碁』という漫画にハマって、アニメも全部見た」などと他にもプライベートをぶっちゃけまくり。
「友だちとご飯に行かず、家でアニメを見てゲームをやっているところに親近感を覚えました」とオールナイトニッポンリスナーから賞賛され、そして菅田将暉さんからは軽くひかれつつ、出演を終えたのでした。

余談ですが、この日「不能犯」の告知はほとんどされませんでした。

翌週（2月5日）の「菅田将暉のオールナイトニッポン」では、前回の放送があちこちのSNSやニュースサイトで取り上げられたエピソードや、『遊戯王』の公式Twitterが映画「不能犯」の告知をしたエピソード、松坂桃李さんの意外な一面を引き出したことで事務所の社長に褒められたエピソードなどがオープニングトークとして話題に挙がりました。
あまりの反響の大きさに驚く菅田将暉さんでしたが、そんな彼をもっと驚かせる出来事が怒ります。
なんと、呼ばれていないはずの松坂桃李さんが突然スタジオに姿を現したのです。

松坂桃李さんは、前回映画の告知ができなかったため、そのリベンジとしてやってきたと語るのですが、何も聞かされていなかった菅田将暉さんは頭が真っ白の状態。
一方、オールナイトニッポンのリスナーたちは松坂桃李さんの再登場に大喜びし、またもやその日のメールテーマそっちのけで『遊戯王』トーク（と松坂桃李さんいじり）に盛り上がりました。
もはや松坂桃李さんと菅田将暉さんのあいだに先輩・後輩の距離感などなく、そして2人とリスナーのあいだにタレントと一般人の垣根もなく。
ただただ『遊戯王』について楽しく語る男の子たちがその場にはいたのです。

それからから3ヶ月あまりが過ぎた5月21日。
映画「孤狼の血」と舞台「マクガワン・トリロジー」の告知のために、松坂桃李さんが「菅田将暉のオールナイトニッポン」のスタジオに姿を現しました。
3度目の出演ともなれば勝って知ったるという感じで、松坂桃李さんは菅田将暉さんをさしおいて番組を進行。
『遊戯王』に関してのトークだけでなく、この日の数週間前の放送でテレビゲームの話が盛り上がっていたことを聞きつけ「懐かしいゲームのあるあるを募集してみてはどうか」などと、新企画を提案する始末です。
漫画やアニメだけでなくゲームにも詳しいという松坂桃李さんの新たな一面にリスナーの悪ノリもピークに達し、もはや菅田将暉さんはメインパーソナリティでありながら蚊帳の外。
「松坂桃李のオールナイトニッポンでやってくれ！」という悲鳴とともに、この日の出演は終わったのでした。

・本名：松坂 桃李（まつざか とおり）
・生年月日：1988年10月17日（29歳）
・出身地：神奈川県茅ケ崎市
・身長：183cm
・血液型：A型
・所属事務所：トップコート

ドラマや映画ではクールな役柄を演じることが多い松坂桃李さんですが、意外や意外。
プライベートは漫画やアニメ、ゲームを趣味とする“普通の男の子”なのでした。
本当に「松坂桃李のオールナイトニッポン」が実現するのなら、ファンの女性そっちのけで、男性リスナーたちとマニアックなトークが繰り広げられるかもしれませんね。