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朝ドラ『わろてんか』で松坂桃李さんが演じた《THE・ダメ夫》!

NHKの大河ドラマや朝ドラにも2度の出演経験を持つ人気俳優の松坂桃李さん。穏やかな物腰で「好青年」のイメージがありますが、イメージに囚われず様々な役柄を演じています。中でも朝ドラ『わろてんか』での松坂桃李さん演じるダメ夫っぷりはネットニュースになるほどでした。

松坂桃李さんが《ダメ夫》を演じた朝ドラ『わろてんか』

朝ドラ『わろてんか』は97作目のnhk朝ドラ(連続テレビ小説)として2017年10月〜2018年3月まで放送されました。主人公「てん」を演じたのは葵わかなさん。松坂桃李さんは後にてんの夫になる「北村藤吉」を演じられました。この藤吉が曲者!物語の随所で《ダメ夫》っぷりを披露してくれます。今回は朝ドラ『わろてんか』のストーリーを振り返りながら、松坂桃李さん演じる「北村藤吉」の《ダメ夫》っぷりをピックアップしてみました。

朝ドラ『わろてんか』のあらすじ

これからもその笑顔で、ずっと──わろてんか?

明治時代後期、京都の老舗の長女で笑い上戸の藤岡てんは、厳格な父親に人前で笑うことを禁じられて育つ。あるとき、芸事好きで実は大阪船場のボンボン・北村藤吉と出会い、てんは笑いの大切さを知り、藤吉は人を笑わせる喜びを知る。二人は駆け落ち同然に結婚、やがて安価な寄席を買い取り、大阪中を笑顔にすべく二人三脚の奮闘を始める──。

出典:https://www.amazon.co.jp

朝ドラ『わろてんか』は有名な芸能事務所「吉本興業」の創設者である「吉本せい」さんをモデルとしたドラマ作品です。薬問屋のお嬢様である主人公「てん」が「北村藤吉」と出会い、様々な人との交流を通して、寄席小屋「風鳥亭」(後の「北村笑店」)の女主人になっていくという生涯を描いたドラマ作品です。主題歌に松たか子さんの8年ぶりとなる新曲が使われたことでも話題になりました。

主人公「てん」の夫「北村藤吉」

朝ドラ『わろてんか』で松坂桃李さんは主人公「てん」の夫である「北村藤吉」を演じられました。妻であるてんからは「藤吉はん」と呼ばれていましたね。松坂桃李さん演じる「北村藤吉」は作中で死亡するにもかかわらず、その後も「幽霊」として登場していました。回想シーンなどでの登場は過去にもありましたが、幽霊としての登場は異例で大変話題になりました。

出会いの味は食い逃げの味?!

二人の出会いはてんが9歳の時。この時てんは厳格な父親から笑うことを禁止されていました。寄席への無銭入場がバレて追われるてんが逃げる最中、同じように走って逃げている男を見つけます。それが藤吉です。この時、「腹が減った」という藤吉にてんが渡したのが当時まだ珍しかった「チョコレート」です。

この時、藤吉が走って逃げていたのは「食い逃げをしたから」。初登場からダメ男ぶりを見せつけてくれますね・・・。

ちなみに・・・

この時、16歳の北村藤吉を演じた松坂桃李さんは28歳。幼少期のてんを演じた子役の「新井美羽」さんとは18歳差(!)の共演でした。10代の藤吉を子役を使わずに松坂桃李さんが演じたのは、回想シーンをわかりやすくするための工夫なんだとか。幼少期と大人の姿を同じ俳優さんが演じるのは、朝ドラでもめずらしいですね。撮影を振り返り、松坂桃李さんはこのように語っていました。

松坂は「最初、(NHKに)何度も間違ってないですか?と確認しましたよ」と明かした。18歳差の共演を「非常に難しかったです。(10歳の新井を)抱えて寺のお堂に隠れる(声が出ないよう口を押さえる)シーンとか、逆に大丈夫か!?」と首をかしげ、「笑ってください。ド真面目に見られるとマズい」と照れ笑いした。

出典:https://www.daily.co.jp

嫁姑戦争勃発!?その時《夫》藤吉は・・・?

8年の時を超え再会したてんと藤吉。互いに惹かれ合うも、てんの父親に反対され駆け落ちをします。大阪にある藤吉の実家(北村屋)にやってきた二人。ここで藤吉の母親つまり姑は「嫁とは認めない」「女中としてなら置いてやる」と宣言。さらに姑が決めた藤吉の許嫁が登場。てんは姑・許嫁と対峙しながら、女中として北村屋の仕事を学んでいきます。

一方、藤吉は・・・

少しずつ仕事を覚えていくてんとは対象的に、藤吉は家業の跡を継ぐことを嫌い家を出たツケが回ってきます。北村屋のためにと手を出すのは良いものの結果はついて来ず、てんに尻拭いをしてもらう始末。挙句の果にはなんと北村屋を潰してしまいます。

ああ、てんの苦労は一体・・・。

祝!長男誕生!でも藤吉は・・・

北村屋を失った後、てんの「笑いを商売に」との一声で寄席小屋「風鳥亭」を開業します。苦しい時期を乗り越え、長男「隼人」が誕生します。これを機に藤吉の《ダメ夫》っぷりも改善されるかと思いきや・・・

堪忍袋とワンオペ育児

てんは日々、「おしっめを変えない」「夜泣きをしても知らん振り」など育児に協力的ではない藤吉への不満を「堪忍袋」へと吐き出します。そんなてんの気持ちを知らない藤吉はさらにダメっぷりを披露します。まさか朝ドラで「ワンオペ育児」について触れられるとは驚きです!

風太(濱田岳)が会いに来たので、てんは藤吉とともに3人で夕食をとろうと待っていました。ところがさんざん待たされた後、酔っぱらって帰ってきた藤吉は、てんの料理をひっくり返してしまいます! 

出典:https://woman.excite.co.jp

やっぱり夫婦円満の秘訣は「話すこと」!

周囲のサポートもあり仲直りしたてんと藤吉。これ以降はてんの「これからは愚痴を溜めずに吐き出すこと」という二人のルールもあり、藤吉のダメっぷりも鳴りを潜めます。朝ドラらしい、爽やかな展開ですね。

こちらも松坂桃李さんが夫役!朝ドラ『梅ちゃん先生』

朝ドラ『わろてんか』では《ダメ夫》を演じた松坂桃李さんですが、実はこれが朝ドラ2回目の出演。1回目は2012年に放送された朝ドラ『梅ちゃん先生』。なんとこちらの作品でも主人公の夫役を演じました。松坂桃李さんは朝ドラ『わろてんか』とは違い、こちらでは主人公の「梅ちゃん先生」を《支える夫》を演じていました。

朝ドラだけじゃない!?大河ドラマ『軍師官兵衛』

松坂桃李さんは朝ドラの他にも、2014年には大河ドラマ『軍師官兵衛』へ出演されました。この中で松坂桃李さんは主人公である黒田官兵衛の息子「黒田長政」を演じています。松坂桃李さんは大河出演を振り返りこのようなコメントを残しています。

もともと歴史が好きで、特に戦国乱世など奮い立つような時代に興味を持っていました。また、「日本人たるもの一度は時代劇をやってみたいな」と思っていたので『軍師官兵衛』への出演が決まったときは、うれしかったです。

出典:https://www2.nhk.or.jp

松坂桃李さんのプロフィール

本名 松坂 桃李
生年月日 1988年10月17日(29歳)
出生地 日本の旗 日本・神奈川県[1]茅ヶ崎市[2]
身長 183 cm
血液型 A型
職業 俳優、モデル
ジャンル テレビドラマ、映画、舞台
活動期間 2008年 -
事務所 トップコート

テレビドラマ
『侍戦隊シンケンジャー』
『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』
『視覚探偵 日暮旅人』
『ゆとりですがなにか』
映画
『僕たちは世界を変えることができない。』
『アントキノイノチ』
『不能犯』
『娼年』

まとめ

今回は『わろてんか』で松坂桃李さんが演じる「北村藤吉」の《ダメ夫》な部分にフォーカスしてみました。こうしてみると藤吉のダメっぷりが凄まじいですね。ドラマの中でも高橋一生さん演じる「伊能栞」との対比で、主人公「てん」と結婚することに賛否あったようです。しかし、作品の持つ明るい空気と松坂桃李さんの演技力で《笑いに情熱を注ぐ憎めないダメ夫》から、《互いに支え合う良き夫》へと変わっていったと感じます。

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