木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
メキシカンホラーとして公開された映画『パラドクス』は、知る人ぞ知るパニックホラー映画です。
海外の映画批評サイト『ロッテマン・トマト』では、脅威の91%という高評価を得ている作品です。
日本でも、同映画を見た人たちから「凄かった!」などの高評価を得ていますが、上映した映画館が少なかったこともあり、大きな話題にはなりませんでした。
無限に繰り返される空間に閉じ込められた人々を待ち受ける予測不能な運命を描き、世界各地の映画祭で注目を集めたメキシコ製スリラー。
刑事に追われる犯罪者の兄弟が、とあるビルの非常階段に逃げ込んだ。刑事もその階段に足を踏み入れるが、1階の階段を下りると何故か最上階の9階が現われ、何度下りても9階にたどり着いてしまう。そんな不可解な状況の中、兄が刑事に足を撃たれ、瀕死の状態に陥る。
一方、車で荒涼とした大地を横断していた家族4人は、一本道なのに何度も同じ場所を走っていることに気づく。やがて、娘が持病である喘息の発作を起こし……。
映画『パラドクス』は、シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭(スペイン)やバンクーバー国際映画祭(カナダ)などの国際映画祭において、称賛を浴びました。
同映画の監督は、ショートムービーを主に撮ってきましたが、満を持しての長編映画で大喝さいを浴びました。
映画『パラドクス』は、2014年メキシコで先行上映されました。
ハリウッド映画のホラーとは違う、メキシカンホラーは地元でも大人気でした。
日本での公開は、2016年1月12日でした。
冬らしくない映画ですが、内容は身も凍るホラー作品で冬にはピッタリの作品でした。
映画『パラドクス』の監督は、『イサーク・エスバン』です。
1986年4月15日生まれの31歳で、メキシコの首都メキシコシティに生まれました。
ショートムービーを多く手掛けてきましたが、2014年からは長編映画の世界にも挑戦しています。
同映画では、監督の他に製作・脚本にも携わっています。
2015年に公開された映画『LOS PARECIDOS/THE SIMILARS』
雨の中に潜む何者かに怯えて暮らす人々のパニックホラー映画です。
日本では2017年1月21日、『ダークレイン』という邦題で公開されました。
内容はネタバレになってしまうので、DVDでご覧ください。
2014年に公開された映画『 Mexico Barbaro 』
メキシコで語り継がれてきた、数々の恐ろしい伝説を8人の監督が集結して制作された映画です。
日本公開は、2015年8月23日『メキシコ・オブ・デス』という邦題で公開されました。
こちらの内容もネタバレになってしまうので、気になる人はDVDをご覧ください。
メキシコ・オブ・デス [DVD]
アルファベットをテーマにして「死」を描くー大ヒット・オムニバス・シリーズ『ABC・オブ・デス』。そのメキシコ版とも言える『メキシコ・オブ・デス』は、メキシコの新鋭監督が描くホラー・オムニバス作品!誰も見た事がない想像を絶する恐怖と残酷とエロスがあなたを襲う…。R-18
購入はこちらここでは、映画『パラドクス』を見た人たちの感想をご紹介します。
ネタバレ情報も含みますので、まだ見てない人は注意して読んでください。
なんか最近「怖い」と思える映画に出会えてない。特に邦画で。基本的に何も批判とかはしないけど○○vs○○だとか恐怖よりギャグに感じるのが増えたような? 洋画ならホラー的な怖さではないけど、去年見た中ではパラドクスが今の所1位かな。精… https://t.co/6sVls9xkSP
Tue Jan 23 06:01:31 +0000 2018
久しぶりに映画観たら哲学スリラーとでも言うような内容で、いい意味で謎な映画だった… 観ていると『パラドクス』を思い出したのだけど、案の定同じ監督だった https://t.co/VmINedkJ60
Thu Jan 18 05:20:59 +0000 2018
それでは、ここからは映画『パラドクス』の内容を順を追ってご紹介します。
完全にネタバレ情報ですので、何度も言いますがまだ見てない人は、注意して読んでください。
映画『パラドクス』ネタバレ情報①は、映画冒頭のシーンです。
エスカレーターのアップから映画は始まります。
生死不明の老婆が、ウェディングドレスをまとい、エスカレーターに横たわっているシーンが最初の衝撃映像です。
なぜ、ウェディングドレスを着ているのか、そしてなぜ横たわっているのか、謎のまま映画は進みます。
映画『パラドクス』ネタバレ情報②は、映画本編のシーンです。
犯罪を犯した兄弟が、警察官に追われ非常階段に逃げ込みます。すると、突然外で爆発音が聞こえ、兄弟と警察官は非常階段に閉じ込められてしまいます。
逃げ出そうと階段を下りていきますが、何度試してみても最上階の10階に辿り着くという、無限ループに陥ります。
映画『パラドクス』ネタバレ情報③は、4人の家族のシーンです。
非常階段のシーンから一転、とある家族が車でどこかに出かけるシーンが登場します。
1時間程走行していた時、突然爆発音が聞こえます。
そんな時、娘の持病の喘息の発作が始まります。そこで初めて喘息の薬を家に忘れたことに気づく母親は、運転手の彼氏(母親は離婚、現在は彼氏と付き合っている)に家に引き返すように言いますが、行けども行けども同じ場所を走っていることに気づきます。
無限ループに陥った4人は、車中でパニック状態になります。
映画ジャケットは、このシーンが使われています。ジャケットを見ただけだと、女性に襲い掛かるホラー系の映画だと思ってしまいます。
映画『パラドクス』ネタバレ情報④は、非常階段と男性のシーンです。
再びシーンが変わり、冒頭の非常階段に戻ります。
おびただしい缶詰が無造作に非常階段に置かれており、その中にひとりの男性が横たわっていました。
年老いた男性をよく見ると、非常階段で犯罪を犯した兄弟を追っていた、あの警察官でした。
実は35年もの時が流れており、警察官の男性はずっと非常階段に閉じ込められていたのです。
映画『パラドクス』ネタバレ情報⑤は、その後の家族のシーンです。
喘息の発作で妹を失った兄はその後、ひとり山籠もりをしていました。
一方の母親とその彼氏は、車に取り残されて廃人のように生きていました。
映画『パラドクス』ネタバレ情報⑥は、2人のダニエルです。
ここで、家族編の兄と非常階段編の警察官のシーンがシンクロします。
そして、2人は同時にあることを思い出します。それは、自分の名前は『ダニエル』だということです。
2人は同じ名前で、同時に思い出すこのシーンから、映画は終盤へ一気に進んでいきます。
映画『パラドクス』ネタバレ情報⑦は、男性の過去です。
再び非常階段の男性にシーンは戻ります。
男性は、自分がこれまで経験してきたことを徐々に思い出していきます。
この元警察官の男性は、過去にも無限ループを体験しており、非常階段にいる世界のループは、2回目であることを思い出します。
この男性ダニエルは、若い頃に無限ループに陥り、その後35年間もの間、非常階段で生活をしていたのです。
この不可思議な世界は、35年単位で繰り返される無限ループの世界でした。
映画『パラドクス』ネタバレ情報⑧は、2つの世界が分かる瞬間です。
このループ世界は、現実世界とパラレル世界の2つがあることが、ここで分かります。
非常階段の男性ダニエルと、家族4人でドライブにでかけた少年ダニエルは、ループ世界に入る瞬間、『無限ループではない世界』と『無限ループする世界』2つの世界のルートに分かれます。
さらに、『無限ループ世界での苦しみ』は、『無限ループしなかった世界での幸せの対価』として蓄積、消費されていることが判明します。
そして、このループ世界には生贄が必要で、妹が亡くなったのもこの生贄が必要だったからです。
このシーンで、今までのモヤモヤした謎がすべて解き明かされ、見ている人すべての度肝を抜いた瞬間でもあります。
映画『パラドクス』ネタバレ情報⑨は、映画終盤のシーンです。
老いたダニエルの前には、ループを脱出するための『パトカー』が現れ、家族編で成長したダニエルの前には、ホテルの『エレベーター』が現れます。
この2つは出口へ続いていますが、同時に新たなループ世界への入口でもあります。
2人はこの道を進むしかないため、それぞれの出口に足を踏み入れ、映画は終わります。
映画『パラドクス』のあらすじや監督情報、そして映画内容のネタバレ情報をご紹介してきました。
日本のホラー作品にはない、新たなメキシカンホラー作品である同映画は、無限ループが癖になりそうな映画です。
映画が見たくなってしまったら、AmazonなどでDVDが発売中です。今すぐ注文して見ちゃいましょう!
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局