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女優・名取裕子さん!サスペンスドラマ女優としての位置を確立!

名取裕子さんと言えば、サスペンスドラマ、ミステリードラマというイメージが強いですが、若い頃は清純派女優として活躍していました。名取裕子さんの転機となったのは、映画「吉原炎上」ではないかと思います。それから役の幅も広がったのではないでしょうか?

名取裕子「3年B組金八先生」では男子生徒の憧れ!

いつまでも若々しくおキレイな女優・名取裕子さん。
デビュー作となった「3年B組金八先生」の頃から、ちっとも変わらない上品な女優さんです。
「3年B組金八先生」の現場でも、名取裕子さんは男子の憧れの存在であり、出演していた田原俊彦さんは、毎日のように公衆電話から、名取裕子さんに電話していたくらいです。
名取裕子さんと言えば、今や「2時間ドラマの女王」とも呼ばれ、サスペンスものに欠かせない女優さんとなっています。
名取裕子さんが出演していたドラマを振り返って、その人物像に迫ります。

名取裕子主演ドラマ「京都地検の女」は蟹江敬三亡き後、新シリーズはやらない?

ドラマ「京都地検の女」は、木曜ミステリー枠で放送されきたドラマシリーズ。
「これ、主婦の勘!」の名セリフが定番だった京都地方検察庁の検事「鶴丸あや」を演じ、主婦ならではの視点を生かして、事件を解決していく人気ドラマでした。
シリーズとしては2003年からの第1シリーズから、2013年の第9シリーズまで、10年に渡り放送されました。
いつ第10シリーズが始まるか、皆が待ち望んでいましたが、2014年3月30日に蟹江敬三さんが亡くなったことで、事実上第9シリーズで最終回となりました。
それに代わって、2015年から木曜ミステリーで、「最強のふたり~京都府警特別捜査班~」に名取裕子さん主演のドラマが放送されました。
この名取裕子さん主演の「最強のふたり」が、今後シリーズ化することが有力です。

名取裕子はテレビ朝日でのドラマが多い?「法医学教室の事件ファイル」

「法医学教室の事件ファイル」は、法医学を駆使して事件捜査に当たる、法医学者・二宮早紀(名取裕子)と、その夫であり横浜東警察署の警部・二宮一馬(宅麻伸)の活躍を描いたテレビ朝日系で放送されたドラマです。
連ドラの第2シーズン終了後は、2時間ドラマとして1994年~年1~2作のペースで、毎年放送されています。
名取裕子さんがいつもタイトスカート姿で、犯人の所へ乗り込んで行き、追い詰められてすっ転んでアタフタしている所に、夫の宅麻伸さんが助けに来て「バカ野郎!!」と、名取裕子さんを叱るというのが、連ドラの時からのお約束。
お約束場面があるのが、長寿シリーズの人気の秘訣です。
「京都地検の女」しかり、この「法医学教室の事件ファイル」しかり、名取裕子さんと言えばテレビ朝日のミステリー作品に多く出演しているというイメージがあります。

「2時間ドラマの女王」名取裕子が添乗員役に挑戦していた!

名取裕子さんが添乗員役に挑戦していたのは、ドラマ「早乙女千春の添乗報告」というドラマです。
旅行代理店のドリーム観光で添乗員をしているが、実は大財閥早乙女グループの令嬢。
独身で、イイ男を見たら、一目惚れしてしまう性質がある。
このドラマでも名取裕子さんは蟹江敬三さんと共演していました。
毎回、たまたま知り合って、惚れてしまったイイ男が参加するツアーに、無理矢理添乗員となるという定番の展開は、ドラマならでは。
そして、蟹江敬三さん演じる、旅行代理店の上司・須藤と名取裕子さん演じる千春との、漫才のような掛け合いも人気のシーンでした。

松本清張シリーズ「けものみち」で魅せた名取裕子の演技

名取裕子さんが難しい役をこなした、松本清張シリーズの「けものみち」。
一人の女の流天の人生を通して、政財界の裏にうごめく悪にスポットを当てながら、色と欲に目がくらんだ「けもの」のような人間たちを描いた作品です。
松本清張作品の中では、社会派サスペンスの代表的作品。
当時のチーフ・デレクター和田勉さんならではのキャスティングが注目されました。
同じ松本清張作品「ザ・商社」では夏目雅子さん。
「天城越え」では大谷直子さん、など、清純派若手女優のイメージを打ち破る、大胆な起用をしてきた和田勉さん。
その和田勉さんが、ドラマ「けものみち」には名取裕子しかいない!と、直接名取裕子さんの自宅に電話をかけて、口説き落としたことでも知られています。
このドラマの各シーンでは、松本清張さんのご自宅で撮影されたという秘話もあります。

名取裕子が後藤久美子の母親役で共演

名取裕子さんが、後藤久美子さんの母親役として出演したドラマ「もう涙は見せない」は、その当時のドラマ3部作、「もう誰も愛さない」「あなただけ見えない」に続く、ジェットコースタードラマとして放送された連続ドラマです。
後藤久美子さんの役どころは、生後間もなく母によって、カナダ、ケベックの孤児院に預けられ、邦人のシスターに育てられた碧役。
だが、瀬戸夫婦によって誘拐され、日本へ帰国。
瀬戸兄弟の父親・竜生の養女になるが、虐待を受け、冷酷な性格の女性になってしまった。
碧はタレント業をしながら、幼少期に送られてきた手紙の、イニシャル「KK」を頼りの母を探す。
一方、名取裕子さんは、後藤久美子さん演じる碧の実母の役どころ。
出生の秘密を隠し通すために、碧に冷酷な態度で接してしまう。
このドラマ「もう涙は見せない」のキャストを見ると、今では考えられないほどの豪華キャストが揃っています。
昔は、ドロドロの人間関係のドラマが流行っていました。
今や、娘さんが芸能界入りした、後藤久美子さんの結婚前最後の作品となりました。

名取裕子さんの年の取り方が素敵!

名取裕子さんはご自分の年齢と、上手く合わせた役を演じられてきた印象があります。
一番美しい時期に、映画「吉原炎上」で、ため息が出るような美しいヌードを披露。
ある程度年を重ね、ミステリードラマに出始めると、妻の役、母親の役も多くなりました。
その都度、違う顔を見せてくれる名取裕子さんのような、年の取り方は素敵だと思います。

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