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2023/12/28
大今里
2018/01/23 更新
医療ドラマの代表作とも言える『白い巨塔』。今回は、1978年と2003年にテレビドラマ化された時の、白い巨塔キャストを比べてみたいと思います。医療現場で起きている、非常に重要な部分を描いたドラマだけに、厚みのある名俳優たちがキャストに名を連ねます。
『白い巨塔』は、1963年から1965年まで『サンデー毎日』に掲載された、山崎豊子の長編小説です。
読者からの反響が大きく、1967年から1968年に同じく『サンデー毎日』に『「続・白い巨塔』として続編が掲載されました。
その後、何度も映像化され、韓国でもテレビドラマとして制作されました。
1966年に映画化 (主演:田宮二郎)
1967年にテレビドラマ化 (主演:佐藤慶)
1978年にテレビドラマ化 (主演:田宮二郎)
1990年にテレビドラマ化 (主演:村上弘明)
2003年にテレビドラマ化 (主演:唐沢寿明)
2007年に韓国でテレビドラマ化 (主演:キム・ミョンミン)
ストーリーは、国立浪速大学に勤務する財前五郎と、授里見脩二という対照的な人物を通し、医局制度などの医学界の腐敗を鋭く追及した社会派小説です。
第一外科助教授の財前五郎は、次期教授の座を狙う野心のある人物で、医師として患者の治療にあたることよりも、自信の出世を優先に考えていました。
一方の第一内科助教授の里見脩二は、患者の治療を優先し、出世には全く興味が無く、研究熱心な医師でした。
入院患者の佐々木庸平の病状をめぐり、財前五郎と里見脩二は対立、検査を求める里見脩二を無視し、財前五郎はドイツの学会に出掛けてしまいます。
その結果、佐々木庸平は亡くなり、死亡解剖の結果、財前五郎の手落ちが発覚します。
遺族は財前五郎を告訴します。
裁判では、里見脩二は遺族の為に証言します。
里見脩二を阻止し、自身の利益を優先させ、財前五郎を教授の座に着かせるために動く鵜飼良一。
財前五郎の行動を快く思わず、財前五郎を自身の後任にしたくない一心から、他の大学の医師を推薦するものの、教授選で敗北した東貞蔵。
身近な病院という中で起きている泥沼の闘い、それぞれの医師の思惑が入り混じり展開されていくストーリーは、視聴者を物語の中に引き込みました。
この白い巨塔での「インフォームド・コンセント」訴訟は、医学会で一種のテキスト的な扱いを受ける程だそうです。
ここで、1978年と2003年に放送されたテレビドラマキャストを比較します。
主人公の一人である財前五郎は、
1978年 田宮二郎
2003年 唐沢寿明
でした。
1968年の『白い巨塔』キャスト。
財前五郎役の田宮二郎。
田宮二郎は、端整な顔、身長180cmという長身でありながら細身で筋肉質という、素晴らしい体形の持ち主でした。
演技も上手く、甘い二枚目から冷酷なエリート、ユーモラスな拳銃使い、ヤクザ、欲望のためなら手段を選ばない悪役までもこなし、大映の看板俳優として活躍していました。
田宮二郎は、1966年に最初に映画化された白い巨塔で財前五郎を演じてからは、白い巨塔のテレビドラマ化を熱望していました。
1978年、希望が叶いテレビドラマ化され財前五郎を演じる事になりましたが、この頃の田宮二郎は私生活で問題を抱えており、借金を抱え、鬱状態であったと言われています。
撮影現場でも金銭を工面するための電話を架けたり、突然撮影を放棄して「ウランの採掘権を取得」するために一週間ほど消えてしまった事もあるとか。
田宮二郎は、死んでいく財前五郎を演じるために3日間食事を取らずに役作りしたり、財前五郎の遺書を自分で書き、ストレッチャーで運ばれる財前の遺体役を自らしたりと、財前五郎の役にのめり込みました。
苦労の末、撮影をなんとか終了させてから一か月半ほど経った時、猟銃自殺を図り、帰らぬ人となりました。
2003年の『白い巨塔』キャスト。
財前五郎役の唐沢寿明。
唐沢寿明は、1963年生まれの俳優で、妻は女優の山口智子です。
下積み生活時代は、バイトや裏方をしたりして食い繋いでいましたが、1992年の人気ドラマ『愛という名のもとに』で大ブレイクし、一気に世に知れ渡りました。
ひょうきんな性格で、交友関係も広く、この白い巨塔で共演した江口洋介とも、夫婦でバーベキューをするなど親しいです。
この白い巨塔の財前五郎と唐沢寿明は、全く異なる性格ですが、見事に財前五郎を演じた唐沢寿明は、真の役者だと言えます。
1978年の『白い巨塔』キャスト。
里見脩二役の山本學。
山本學は、父親と同じ建築家になるつもりでしたが、たまたま見た舞台装置に興味を持ち、進路を変更、養成所に所属するなどして、1957年に『裸の町』でデビューしました。
狂気的な悪役を演じることも出来る、独特な演技力のある俳優として知られています。
テレビドラマでは医師役も多く、白い巨塔はその代表作でもあります。
81歳の今でも現役であり、2017年の『おんな城主 直虎』にも出演していました。
2003年の『白い巨塔』キャスト。
里見脩二役の江口洋介。
江口洋介は、1967生まれの俳優で、妻は歌手の森高千里です。
1987年に映画『湘南爆走族』で主人公・江口洋助役を演じ世に知れ渡りました。
長髪と185㎝という長身が特徴的な江口洋介は、『東京ラブストーリー』『愛という名のもとに』など、トレンディドラマの常連で、白い巨塔の里見脩二で分かるように、善良な役柄が多いです。
1978年『白い巨塔』キャスト。
東貞蔵役の中村伸郎。
中村 伸郎は、1908年生に岐阜県の士族の7男として生まれました。
幼少期に、年の離れた姉夫婦の養子となり、東京に移り住みました。
高校卒業後、同級生らと劇団を作り活動、その後劇団文学座を創立し、中心人物として活動しました。
この劇団文学座では、後に自決をした事で有名になった劇作家の三島由紀夫と出会っており、三島由紀夫の作品に信頼を置いていた中村 伸郎は、その後も三島由紀夫が自決すまで、行動を共にしていました。
主に舞台で活動していましたが、この白い巨塔などテレビドラマや、小津安二郎監督の映画にも出演しています。
2003年『白い巨塔』キャスト。
東貞蔵役の石坂浩二。
石坂浩二は、1941年生まれの俳優・タレント・司会者・画家・作家・翻訳家・作詞家・ナレーター、元妻は女優の浅丘ルリ子でしたが、2000年に離婚、一般女性と再婚しています。
活動は非常に幅広く、知的な面もあり、『開運!なんでも鑑定団』などというクイズ番組も多数出演していました。
1978年の白い巨塔キャスト。
鵜飼良一役の小沢栄太郎。
小沢栄太郎は、1909年生まれの俳優、演出家です。
憎々しい悪役もできる演技派で、名脇役として、300本以上の作品に出演しました。
2003年『白い巨塔』キャスト。
鵜飼良一役の伊武雅刀。
伊武雅刀は、1949年生まれの、俳優、声優、ナレーターです。
声優の仕事をしていた時、小林克也からラジオ番組への出演を持ちかけられ、過激で当時のタブーギリギリの内容のコントがリスナーや放送業界内でも評判となり、世に知られました。
1978年『白い巨塔』キャスト。
東佐枝子役の島田陽子。
島田陽子は、1953年生まれの女優です。
1971年の『続・氷点』で辻口陽子役を好演し人気が上昇、その後出演したドラマでも高視聴率を出し、不動の地位を築きました。
映画・テレビドラマで、正義感あふれる良家の子女役を多く演じました。
しかし、ロック歌手で、女優の樹木希林の夫である内田裕也と不倫し、多額の借金を抱え、金銭トラブルに巻き込まれていきました。
その後、ヘアヌード写真集を出したり、AV女優として出演もしています。
2003年『白い巨塔』キャスト。
東佐枝子役の矢田亜希子。
矢田亜希子は、1978年生まれの女優、タレントです。
中学2年生の時、母親と原宿で買い物をしていたところをスカウトされて芸能界に入り、『白い巨塔』で広く世に知られるようになりました。
CMにも多く出演し、好感度の良い女優として活躍していましたが、2009年に夫の押尾学が起こした事件でイメージが悪化、離婚もしました。
しかしその後も、順調に活動を続けています。
白い巨塔
以上、『白い巨塔』キャストを1978年と2003年のドラマで比較してきましたが、いかがでしたか?
何となく、両キャストで雰囲気が似ている俳優女優が出演していると思います。
どの俳優女優も、この『白い巨塔』に出演したことで、有名になったり、更に名を上げたりしましたね。
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