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2023/12/28
大今里
本名 阿部 寛
生年月日 1964年6月22日
出身地 神奈川県横浜市
身長 189 cm
血液型 A型
1983年に集英社の「ノンノボーイフレンド大賞」で優勝し、モデルデビュー。
その後、『ノンノ』『メンズノンノ』のカリスマモデルとして活躍します。
俳優デビューは1987年の映画『はいからさんが通る』です。
若い方だと阿部寛さんがモデル出身ということをご存じない方も多いのではないでしょうか。
素晴らしい演技力で生粋の俳優さんに見えますからね。
ドラマデビューは1988年の日テレ系ドラマ『恋をしましょう』ですが、実は俳優業は決して順風満帆にトントン拍子に売れっ子になったわけではないのです。
そのルックスから当初は二枚目の役ばかりでした。
しかし転機は思わぬところで訪れます。
阿部寛さんの大ブレイクは、三枚目の役どころによるあの人気シリーズへの出演がきっかけです・・・
阿部寛さんのドラマでの成功を語るうえで、2000年のテレビ朝日系ドラマ『TRICK』は外せないでしょう。
この作品と出会ったからこそ今の阿部寛さんがあるのだと思います。
阿部さんはこのドラマで上田次郎という物理学の教授を演じています。
主演の仲間由紀恵さんに次ぐ準主役です。
体や態度はデカいが気は小さいという、三枚目の役を上手く演じ一躍注目を集めることとなりました。
大ヒットしたこのドラマはシリーズ化し、その後映画化もされました。
この作品で阿部さんは自身のモデル時代の写真を自虐ネタとして多用していましたので、このドラマで元モデルの方なんだなと初めて知った方もいたことでしょう。
役者の幅を広げることになった転機と言える作品で、主役ではないものの阿部寛さんの代表作とも言えるドラマです。
2005年のTBS系ドラマ『ドラゴン桜』で主役を演じた阿部寛さん。
平均視聴率16.4%、最終回には最高視聴率の20.3%を記録し、大ヒットしたドラマです。
『TRICK』での成功から、なんだか堂々とした俳優になったように見えた阿部寛さんにとって、うってつけの配役だったと思います。
三田紀房さんの漫画『ドラゴン桜』が原作で、とにかくまずストーリーが面白かったですね。
阿部寛さんは主人公桜木建二を演じました。
山Pや新垣結衣さんも出演していました。
平均偏差値36の高校生を東大に現役合格させるという内容だったのですが、この年東大模試の受験者数や実際の東大の志願者数が激増し、一種の社会現象ともなりました。
画期的な勉強法なども紹介されていましたので、楽しくてためになるドラマと言えるでしょう。
ブレイク後の阿部寛さんは作品にも役にも大変恵まれていると思います。
2010年のTBS系ドラマ『新参者』は天才ヒットメーカー東野圭吾さん原作の人気小説です。
東野圭吾さんの作品の中でも人気の加賀恭一郎シリーズの第8作目で、この作品から舞台を日本橋に移します。
阿部寛さんはもちろん主役の加賀恭一郎役。
『このミステリーがすごい!』で1位に選ばれた作品だけあって、毎回加賀の謎解きや推理も素晴らしいのですが、ホロッと泣けるところあり、クスッと笑えるところあり、一話完結作品としても充分楽しめる各話全て良くできた内容でした。
平均視聴率15.2%、初回は最高視聴率の21.0%で、このTBSの21時枠としては2007年の『華麗なる一族』以来となる20%超えを記録しました。
阿部さんは視聴率を取れる男ですね。
加賀恭一郎シリーズはその後もスペシャルドラマや映画などで続編が次々と発表され、今年2018年には新作『祈りの幕が下りる時』が公開になります。
シリーズ完結編ということです。
是非こちらはチェックしていただきたいです。
視聴率はあまり振るわなかったものの、阿部寛さん出演のドラマで個人的におすすめなのは2012年のフジテレビ系ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』です。
監督と脚本を是枝裕和さんが務めています。
是枝監督の作品は映画もドラマも全て素晴らしいんですが、何が一番凄いって出演されている俳優さん全ての演技が自然、カットが自然、絵が自然、全てが自然で日常の風景を見ているようなんです。
特に子供の演技などは、どのように指導しているのか毎回不思議に思えるほどです。
阿部寛さんはこのドラマで主人公の坪井良多を演じているのですが、このドラマで圧巻だったのが、夏八木勲さん演じる良多の父が病院から退院して家に戻ってくるというなんともない普通のシーンなんです。
夏八木さんの奥さん役の吉行和子さんや阿部さんなど家族全員が、「お父さん帰ってきたね」とうちに帰ってくるというシーンなのですが、やれやれやっと久しぶりに我が家に帰ってきたという感じが、本当にその家に長年住んでいないとできないだろうセリフ回しや表情、そして家の造りなどもそうなのでしょうが、完璧に出来上がってしまっているのです。
是枝マジックですね。
全作品、毎回そのように感じるシーンがいくつも見られます。
伝説の小さな生き物“クーナ”という小人を巡っての、ほのぼのとした内容のドラマです。
このドラマでの阿部寛さんは三枚目の方の阿部寛さんです。
個人的には一番おすすめの作品です。
あの『新参者』以来、5年ぶりにTBS日曜劇場に登場することとなったのが2015年のドラマ『下町ロケット』です。
同じ枠で2013年に『半沢直樹』、2014年に『ルーズヴェルト・ゲーム』と大ヒットを飛ばした池井戸潤さん原作で、当初から注目を集めました。
阿部さんは主人公佃航平役を演じました。
下町の精密機械製造業である佃製作所の奮闘を描く壮大なドラマでした。
日曜劇場は予算が違いますね。
キャストも作品のクオリティーも素晴らしいです。
必ず最後にはスカッとした気持ちになれる池井戸作品は見ていて痛快です。
平均視聴率18.5%、最終回には最高視聴率22.3%を記録するなど大ヒットとなりました。
実は阿部寛さん、2016年の第4クールにNHKドラマ『スニッファー 嗅覚捜査官』に出演されて以降、丸一年以上ドラマ出演がないんです。
2017年は映画『恋妻家宮本』や『海辺のリア』に出演、そして2018年も既に『祈りの幕が下りる時』、『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』、『北の桜守』、『のみとり侍』と4本も公開予定となっています。
映画の方に力を入れていらっしゃるんでしょうか。
その告知のためか、年末年始のバラエティー番組で良くお顔を拝見しました。
映画だけでなくテレビで、しかもバラエティー番組やCMだけでなくドラマで、あの阿部寛さんの演技が見たいですよね?
あなたが見たいのは加賀恭一郎役のような二枚目の阿部寛さんですか?
それとも、上田次郎役のような三枚目の阿部寛さんですか?
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