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2023/12/28
大今里
2018/01/06 更新
2017年にクリストファーノーラン監督の戦争映画「ダンケルク」が公開されました。第2次世界大戦にダンケルクで行われた撤退作戦が大まかなあらすじですが、従来の戦争エンターテイメント映画と一線を画す傑作です。歴史的事実の詳細を追いつつあらすじをまとめてみました。
人気のない街から映画は始まります
静かなオープニングからいきなり強襲される主人公、オープニングタイトルが始まるのかな、と思いきやこのまま一気に映画は本編に突入します。
1940年5月ドイツ軍は破竹の進撃を続けフランスの海岸都市ダンケルクを分断しました。その結果イギリス軍19万人とフランス軍14万人は孤立、このままではドイツ軍の爆撃により全滅は時間の問題となります。
イギリス海軍中将バートラム・ラムゼイは大撤退作戦を計画、軍艦だけでは足りず民間の船も徴用して撤退作戦を成功させます。多くの民間人が危険を顧みず小型の船舶で兵士を救出する物語はイギリス国民を大きく鼓舞させることになりますが実際は兵士のうち70%が駆逐艦や大型民間船で救出されたようです。
パイロットと救出された兵士
画面全体が寒そうです。こんな海にずぶ濡れになるのですから見ているだけで身震いします。
映画「ダンケルク」では3人の人物目線で物語が交互に展開します。ダンケルクから脱出する兵士、小型船でダンケルクへ向かう民間人、同じくダンケルクへ向かうイギリス軍パイロット。
映画と同じ時系列であらすじを説明すると恐らく混乱してしまうので個々の人物を主軸に据えたままあらすじを書いてみます。
海岸には順番を待つ兵士の長大な行列が・・・
イギリス軍やフランス軍って髪の毛伸ばしてよかったんですかね。因みに並んでいる兵士はエキストラでなくボール紙に描かれた絵らしいです。
ではあらすじを追っていきましょう。まず一つのパートとして名もなき兵士(トミーという名前なのですが、人物紹介が全くされないまま話が展開するので観客のほとんどは「彼は名前なんだっけ?」と思っていたのでは)。
ダンケルクの街を偵察しているとドイツ軍に強襲され部隊は全滅、一人で海岸へ逃げるとそこには撤退する船の順番を待つ兵士の長い長い列、待機している船は1隻のみで次の船はいつ来るのか皆目見当がつきません。今から最後尾に並んで自分の番がいつになるのやら、弱りきって座り込むと同じように呆然と佇む無口な兵士と目があいます。担架に乗せられた負傷兵が爆撃の騒ぎで置き去りにされています、二人は負傷兵を運びそれを理由に列の先頭へ進みます。負傷兵が優先されるのでこれならうまいこと船に乗れるのでは・・・と思いきや、やはり負傷兵のみ乗船が許可され二人は降ろされます。がしかしこっそり橋桁に降りて冷たい波にさらされながらもそこに身を潜め次の船が来たらこっそり乗ってしまおうと計画します。
二人の考えは成功して見事救出船に(ちゃっかり)乗り込むことに成功、名もなき兵士は戦場看護婦さんから与えられた暖かい紅茶とジャムパンで一息入れますが無口な兵士は「もし、この船がドイツ軍の爆撃にあって沈んだら甲板にとどまった方が生き残られる可能性が高いな・・・」と暖かい船内に入らずこっそりと甲板に隠れます。果たして悪い予感は的中、救出戦は爆撃に遭い沈没船内に閉じ込められ溺れそうになる名もなき兵士を無口な兵士はギリギリのところで救出、またダンケルクに引き返すのでした。
二人は生きて帰ることが出来るのか、そもそも無口な兵士は何故一言もしゃべらないのでしょうか・・・・
遊覧用のボートでダンケルクまで行くなんて自殺行為だ
名もなきボートマン、退役軍人なので残された兵士達を傍観することは出来ず船に乗り込みます。映画では他にもボート・軍艦内が描写されますがどれも閉塞感があり息苦しさを感じます。
映画「ダンケルク」、次なるあらすじ、今度はボート編です。名もなき初老の民間人がボート(7人乗り程度)でダンケルクに向かいます。2人の息子たちは反対しつつも父親一人にはできず同乗、軍艦に比べれば遅いし、何よりもドイツ軍飛行機に狙われたら命はありません。
船を進めるうちにドイツ軍に襲われ沈没、座礁した軍艦を発見し一人の兵士を救出します。兵士は精神的にも衰弱しており一刻も早く帰港したいのですがボートマンの「ダンケルクへ行く」という言葉に「あそこに戻ったら今度こそ帰れない!」とパニックを起こします。暴れる兵士ともみ合うボートマンの息子は頭を打ち付けて重傷を負ってしまいます。急いで戻り病院へ運ぶか、このままダンケルクへ向かうか・・・ 退役軍人であるボートマンは苦渋の決断を迫られます。
パイロットはネクタイするんですね。
パイロット役は「マッドマックス・怒りのデスロード」主演のトム・ハーディ。マスクのせいで映画上映中それが分からない人も多かったのでは。
映画「ダンケルク」あらすじ、次はパイロット編です。イギリス軍パイロットはダンケルク撤退作戦を妨害するドイツ空軍を排除するためダンケルクへ向かいます。燃料を節約したいのですが途中敵機を発見、空中戦を展開し競り勝ったものの燃料は減ってしまいます。さらにダンケルクを目指しますが既に燃料は尽きかけます。
あらすじから外れますがノーラン監督は極力CGを使わずに本作を製作します。空中戦はCGで空が埋め尽くされるほどの飛行機を描き派手な空中戦を描かず、現存している当時の戦闘機を借りて実際に飛ばして(飛ぶんですか?!)撮影したそうです。
身動きの取れない橋桁の上空から爆撃されたら・・・
映画ではイギリス軍はフランス軍の撤退に非協力的かのように描写されていましたが、実際はそうではなかったらしいです。
如何でしょうか映画「ダンケルク」のあらすじを駆け足でまとめてみました。映画本編は106分と短尺です。ノーラン監督は本映画を「戦場を『見る』ではなく『体感』して欲しかった。そのためには120分だと長すぎる。」と説明しています。
筆者はMX4Dで鑑賞しました。主人公が後方から銃撃されると座席後ろから「シュッ」と空気が飛び出し、成程映画本編のあらすじよりも臨場感を楽しむ映画なのだな、と思いました。映画の批評はおおむね好評でしたが「史実と違う」「ヒロインがいないので物語性が薄い」といった批判もありました。ノーラン監督の「この映画のあらすじには女なんぞいらんのじゃい!」という男気が画面から伝わってきましたが皆さんはどうでしょうか。
救出を待つ・・・
あらすじには関係ありませんが、彼らは「〇月〇日には必ず自分の救出船が来る。」と分かっていたから大人しく並んで待っていられたのでしょうか。
「救出船なんて来ない!」と内輪揉めが始まり手の付けられない暴動となり・・・と独自のあらすじを考えてみるのも楽しいですね。
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