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2023/12/28
大今里
ヒメアノールとは、古谷実の漫画作品で週刊ヤングマガジンにて連載されました。コミックは6巻まで発売されています。
主人公の岡田進と安藤勇次の主に恋愛にまつわる話と並行して、森田正一のサイコキラーとしての日々を描いているのが特徴的です!
タイトルにつけられている『ヒメアノ〜ル』とはヒメトカゲという体長10cmほどの小型爬虫類で、つまり強者の餌となる弱者を意味しているのだとか。
生年月日:1972年3月28日
出身地:埼玉県浦和市
浦和市立善前小学校卒、浦和市立大谷口中学校卒、埼玉第一高校卒、ハリウッド美容専門学校卒。
中学時代は卓球部、高校時代はラグビー部に所属し、漫画家になる前は1年間美容室で働いていたそうです。
古谷実先生の漫画の代表作は「行け!稲中卓球部」「わにとかげぎす」「ヒミズ」などあります。
作風は稲中卓球部のようなギャグ漫画から、「ヒミズ」のようなサスペンス的な路線の漫画へと変移していきました。
古谷実先生の漫画「稲中卓球部」についての動画
岡田進…ビルの清掃会社のパートタイマー。25歳。女性との交際経験なし。何もない毎日を不満に思っている。安藤さんの恋の相手・阿部さんに告白され交際を始める。
安藤勇次…岡田の勤務先の先輩。31歳。阿部さん、風俗嬢、山田さんと次々に運命の人が現れ、その度に傷心し寝込むほどのピュアな性格。
阿部ユカ…岡田の職場の近くのカフェで働いている。21歳。岡田に告白し交際を始める。
森田正一…岡田の高校の同級生。高校時代凄惨ないじめに遭っていた。人の首を絞めて殺すことに性的興奮を感じる。
織田涼子…スポーツジムで働く女性。24歳。感情を表に出せないことを悩んでいる。感情をストレートに表現する安藤に惹かれ、結婚を前提に付き合って欲しいと告白する。
主人公はビルの清掃のアルバイトとして平凡な冴えない毎日を送っている岡田君という青年です。ある日職場の先輩・安藤さんに相談するも、逆に安藤さんの恋のお手伝いをさせられる羽目になりました。しかし岡田は安藤さんの恋の相手・阿部さんに好きだと告白され内緒で付き合うことに。
一方、岡田の高校時代の同級生・森田はいじめっこを殺めた時の快楽が忘れられないでいました。森田は次々と殺人を犯していきます。
あらすじを読むとシリアスな漫画かと思われますが、主人公と安藤さんそれぞれの恋愛模様や、ポップなギャグが満載ですし、また登場人物の個性も強烈で思わず笑ってしまう箇所が多くあります。
淡々と殺人を犯す森田の描写は恐ろしいですが、ギャグもあり、恋愛模様もあり、と「ヒメアノール」は他にはあまりない要素を持った独特の漫画です。
ユカちゃんをターゲットにした森田は、岡田が邪魔なので彼を殺害しようと企てます。
しかし、好奇心から森田を追っていた売れない漫画家・高橋は森田の意図に気がつき、岡田に匿名の手紙を出し警告します。
森田に狙われていると気がついた岡田は恐怖に震え、ユカちゃんと共に横浜へ引っ越します。
森田は躍起になりユカちゃんの引越し先を突き止めようとします。そんな中高橋に「通報する」と声をかけられ、殺してしまいます。
森田はこれまで、いじめっこ、同級生とその彼女、豪邸に住む女性、警官、ユカちゃんの隣の住人を殺害し、証拠隠滅のため自宅のアパートまで放火していました。
豪邸から異臭がすると通報を受けた警察はようやく動き出します。
警察から話を聞いたユカちゃんはショックを受け恐怖でパニックになり、病院に運ばれます。
一方岡田は犯人は森田に違いないと警察に証言します。
もう後がないと追い詰められた森田は公園のベンチで寝ている最中に悪夢を見ます。
右脳が切除され、元の状態にするため医者の診察を受けています。
脳が元のようにくっつくとフツーの人間に戻れるか医師に問う森田。
その可能性は2割程度と聞き、彼は無理だと悟ります。
帰り道、全身真っ黒の人影に背中を刺されます。
「どうだ、痛いだろう?お前に殺された連中もみんな怖くて痛かったんだ」
森田は、「思い出した。中学の時自分が完全にフツーじゃないとわかって死にたくなった、悔しかった」と泣き出します。
森田は起きろ、と警察に起こされます。 警察は森田を逮捕しに来たのでした。
「何だお前泣いてんのか?」と警官。
ヒメアノールの結末は以上です。
結局岡田とユカちゃんは森田に危害を加えられることなく終わりました。
森田は、殺人の罪悪感がないと言いながらも、殺した人達の亡霊を見たり、悪夢を見たりと、それを感じていたのではないでしょうか。
快楽殺人をしてしまう自分も好きでこうなったわけじゃない、仕方ないと開き直っているかのように思えましたが、ラストの発言から顧みると、やはり「普通じゃない」自分が悔しくてたまらない葛藤もあり、苦しむ面もあったのではないかと思われます。
映画「ヒメアノール」は2016年公開されました。V6の森田剛さんが単独初主演を果たし、作中での怪演が話題になりました。
監督は吉田恵輔さんで、R-15指定に設定されるなどグロいシーンがあるようです…
映画「ヒメアノール」では、原作にないシーンがあったり、シリアルキラーの悲哀が十分に描かれていなかったりと、原作が改変されています。
森田正一役:森田剛
生年月日:1979年2月20日
出身地:埼玉県春日部市
身長:163cm
血液型:A型
活動期間:1993年 -
岡田進役:濱田岳
生年月日:1988年6月28日
出生地:東京都
身長:160cm
血液型:A型
活動期間:1998年 -
阿部ユカ役:佐津川愛美
生年月日:1988年8月20日
出身地:静岡県
身長:152 cm
血液型:O型
安藤勇次役:ムロツヨシ
生年月日:1976年1月23日
出生地:神奈川県横浜市港北区菊名
身長:168 cm
血液型:A型
活動期間:1999年 -
監督によると、原作の方は森田が抱える痛みが大きなテーマになっていますが、映画ではそれを外して、観客に解釈をゆだねさせたそうです。
原作で森田がシリアルキラーになった理由は、生まれつき"普通じゃない"と彼自身が自覚したことでしたが、映画では森田の内面がほとんど語られないので理由が明示されない。しかし映画では"普通"の森田がいじめを受けたことがきっかけで怪物になってしまったという理由で森田が変わってしまったことが示唆されています!
原作とはラストがまったく異なり、吉田は映画のクライマックスにはエンタテインメントな要素が必要だと語り、森田と岡田が対峙するシーンを作ったそうです。
漫画「ヒメアノール」はギャグもあり独特のサスペンスで、映画「ヒメアノール」は過激な描写と森田剛さんの怪演に定評があります。
「ヒメアノール」は漫画と映画では結末が異なりますが、それぞれ面白さがあります。
この作品以外も古谷実先生の漫画は独特な世界観でとても興味深いので、他の漫画作品も是非読んでみてくださいね♪
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古谷実さんの漫画『ヒメアノール』はご存知ですか?
この作品は恋愛の話と並行してサイコキラーの日々を交差しながら描いた独特なサスペンス作品です。
今回は、ヒメアノールのあらすじや結末のネタバレなどについて詳しくご紹介します!
ヒメアノールの人気の高さからV6の森田剛さんを主役に、実写化もされました。
実写化のヒメアノールは漫画とは異なった部分があり、その違ったポイントもご紹介しますよ♪
漫画でも映画でも楽しめるヒメアノールの魅力について、まとめてみました!