木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
サイモン夫婦の前に現れた男、ゴード。
ゴードは2人に様々な「ギフト」をプレゼントしてくる。
はじめは疑うことなくそれを受取っていた2人だが、次第にゴードからのギフトは常軌を逸したものへとエスカレートしていく。
ゴードからの最後のギフトとは一体……?
【映画のネタバレ注意!】
夫・サイモンと妻・ロビンは、ロビンの流産をきっかけに1軒家を購入し、シカゴからカリフォルニアへと引っ越しました。
そこで、サイモンの高校時代の同級生だというゴードという男と25年ぶりの再会を果たします。
しかし、サイモンはゴードのことをよく覚えていない様子。
近隣への挨拶などを済ませてきた夜、ゴードの名前で一本のワインが玄関先へと置かれていました。ゴードからの最初の「ギフト」です。
ここからどんどんゴードからのギフトはエスカレート。
「子供がいないので池に魚でもいれようか」とロビンが言えば池に鯉を。ディナーへと招待されたかと思えば、その家はなんと他人の家。
ゴードがおかしいと感じはじめたロビンは、だんだんと精神を病んでいきます。
サイモンはゴードに「もう関わらないでくれ」と伝え、一方的に縁を切ります。
ゴードにディナーに招待された後日。ゴードから封筒が届きます。謝罪を連ねた内容でした。
しかし、手紙の裏面には「過去のことは水に流そう」という文字。
「過去のこととは?」ロビンはサイモンに問い詰めますが、サイモンははっきりとしない様子。
この時はサイモンと仲直りをしたロビン。その後、ロビンは妊娠が発覚し、だんだんと精神の安定を取り戻していきます。
臨月間近。再びゴードを見かけ、やはりゴードのことが気になったロビンは、サイモンの姉であるジョーンにゴードのことを尋ねました。すると、信じがたいことを聞かされます。
高校時代、なんとゴードは学校を中退していました。年上の生徒に性的暴行を受け、いじめを受けていたそうなのです。
現場を見て通報したのは夫であるサイモンとその友人のグレッグ。
「詳しいことはサイモンに聞いて」と言うジョーンとの電話を切り、ロビンはサイモンの机の中を調べます。
するとその中にはゴードンとダニー・マクドナルドという男性の身上調査書がありました。
ゴードのことを知らないという素振りだったサイモンは、個人的にゴードのことを調べていたのです。
ロビンは、サイモンのことが怪しいと考えるようになりました。
ロビンは、グレッグに会おうと考え整体師をしているグレッグの元を訪れました。
自分の素姓とゴードが現れたことも踏まえ、ロビンはサイモンとゴードンのことを聞きます。
言いづらそうに、グレッグは答えました。
なんと、ゴードが性的暴行を受けたという話は、全くの嘘だと言うのです。
サイモンは昔ゴードをいじめていたそうで、その嘘もいじめの一貫でした。
しかもゴードはそのせいで父親から焼き殺されそうになり、学校も退学せざるを得なかったといいます。
その話を聞いて、ロビンは「サイモンが怖い」と考えるようになりました。
帰宅し、サイモンに「ゴードに謝罪するように」と求めるロビン。
サイモンは、しぶしぶゴードの元へ謝罪へと向かいます。
しかしながらゴードの職場へと訪れたサイモンは、ゴードへ謝罪の言葉を言うことはしませんでした。
ゴードはそんなサイモンの態度を見て、「もう手遅れだ」と言います。
一体なにが手遅れだというのでしょうか。
腹を立てたサイモンは、ゴードに暴力をふるってそのまま帰ってしまいます。
帰宅後サイモンは、ゴードとはきちんと謝罪をしてわかりあえたと嘘をつきました。
ロビンはサイモンのことを信じ、再びサイモンのことを信じることに。
サイモンの国内営業担当の昇進祝いが自宅で行われました。
するとパーティーの最中、大きな音外から響きました。庭のライトをつけるとガラスがわれ、外にでたサイモンが突然何者かに襲われました。
襲ってきた男の正体は、同僚のダニー・マクドナルド。会社で不正が見つかって内部調査が行われた人物です。
「僕のポストを奪いやがって!」と叫ぶダニー。なんとサイモンは、ここでも嘘で自分の利益のために他人を陥れていたというのです。
その時、ロビンが破水します。隣人のルーシーが病院へと付き添い、ロビン無事に出産を終えました。
サイモンは入院中のロビンを尋ねますが、「あなたとは、家に帰りたくない」と言いわたされ、絶望します。
サイモンが帰宅すると、玄関先にベビーカーと「1」「2」「3」と番号が振られた「ギフト」がおいてありました
1つめのギフトは、サイモンとロビンの家の合い鍵。
2つめのギフトは、CD。「Play Me(聞いてみて)」と書かれています。
聞いてみると、ゴードにディナーに招かれた日の夜の夫婦の会話が録音されていました。
3つめのギフトは、DVD。「Watch Me(見てみて)」と書かれているそれを見て、嫌な予感が止まりません。
中身は、隠し撮りの映像でした。倒れたロビンが映っています。昼間に倒れた時の物です。
サルのマスクをかぶったゴードが、倒れたロビンを抱きあげ、ベッドに寝かせたロビンの服を脱がせようとするマスクの映像。動画はそこで終わっていました。
そのころ、ゴードはロビンの病室に居ました。
「男の子? 女の子?」と聞くゴード。「男の子よ」と答るロビン。
遅れて、慌てて病院へと駆け込むサイモンは、帰っていくゴードを見つけて追いかけます。しかし、ゴードを見つけられません。
そこへ、ゴードから電話がかかってきます。
ゴードは「目を見れば分かる」と言って電話を切りました。
ゴードからの最後のギフト。それは、産まれた子が自分の子かゴードの子かわかない「絶望」だったのです。
ここからはネタバレではなく私の考察になります。
この映画はサイコホラーというジャンルですが、「ギフト」が最大のキーワードです。
ワイン一本から始まるゴードからのギフト。元々サイモンへ復讐しようと考えて近づいたのではないでしょうか。
ネタバレとはいったものの、この映画はネタバレなどは関係なく、個人の考察によって印象が変わる映画だと感じました。
度々出てくるサイモンの「嘘」ですが、この嘘が結果的にサイモンを絶望へと貶めることになります。
この映画の結末ですが、一番気になるのはゴードが本当にロビンに乱暴したのかどうか。
個人的な意見になりますが、私はしていないのではないかと思います。
サイモンの嘘によって苦しめられたゴードが、何の罪もないロビンにそんなことをするとは思えないんですよね。
きっとなにもしていない。けれども、嘘をつき続けてきたサイモンは、何も信じることができない。
ゴードは、きっと復讐の時を待ち続けていたのだと思います。
サイモンを絶望の淵に陥れるために。
さて、「ザ・ギフト」のネタバレ、いかがでしたか?
「ギフト」とは祝福のイメージがありますが、そのギフトをこんなに不気味に描いている映画というのはあまりないのではないでしょうか。
映画を見た後、何とも言えない後味の悪さに包まれること必見です。
構成自体はあまり変化がないといいますか、とくにそこらの映画と代り映えしないものではあります。
ですが、この映画の見どころはやはり「ギフト」という題材をいかに気味悪く仕上げたかだと思います。
そのおかげで、いかにも「ありがちな映画」ではなく、素晴らしいサイコホラー映画に仕上がっています。
ゴードからの「ギフト」は復讐という名の絶望でした。
ネタバレを書いておいて恐縮ですが、できればネタバレを見ずに一度見て頂きたい映画です。
もしネタバレをみてしまった後でも十分楽しめると思いますが、それぞれの心情などを考えつつ、上記のネタバレでも紹介したキーになるシーンなどに注目しながらもう一度見てみると面白いかもしれませんね。
以上、映画「ザ・ギフト」のネタバレでした。
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