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2023/12/28
大今里
2017/12/24 更新
ちばあきおが作者の野球漫画・キャプテンは、作者のちばあきおが亡くなって30年以上経過した今でも、現役のプロ野球選手へ影響を与えた名作であり、アニメや実写映画も上映されました。そんなちばあきおの名作・キャプテンの魅力をまとめていきます。
ちばあきおを作者とする野球漫画・キャプテンは、1972年2月号から1979年3月号まで「月刊少年ジャンプ」で連載され、1980年にはアニメ化、2007年には実写映画化までされ、現在は小説も学研より発売されている作品です。
ちばあきおが生み出した、キャプテンは当時、巨人の星や侍ジャイアンツなどのそれまで主流だった、魔球などを使うような現実的には考えられない、熱血野球漫画と違い、欠点を持ち合わせた等身大のキャラクターが、仲間と一緒に努力しながら成長していく過程を描いており、その親近感が受けて、スポーツ漫画としての新たなスタイルを築き上げました。
また、当初主人公であった谷口が卒業したのちも、代々のキャプテンを主人公にすることで連載を継続して、まさに代々のキャプテンを描いているのも特徴的です。
作者のちばあきおは1984年にお亡くなりになりましたが、その後2017年春から続編のプレイボール2がコージィ城倉によって連載をされています。
また、検索するとネット上ではダウンロードさせるzipやrarのファイルでキャプテンが全巻読めるものも存在しますが、中古本屋店などで単行本も売られていますので、そこで安く買って読むことの方が当時のスポ根漫画というのを味わえるのでおすすめです。
ちばあきおのキャプテンは、1970年代の漫画ということで、2017年現在でいくと、45歳くらいの年代のプロ野球選手は幼少期のバイブル的な存在となっている選手も多いと言われています。
代表的なところでは、
世界のイチローは、オリックス・ブルーウェーブ入団の際にコミックスの全巻を寮に持ち込んだと言われていますし、
また、侍ジャパンの稲葉監督も子供の頃の野球漫画といえばという質問にキャプテンと答え、理由に「個性的な選手の集まりなんだけど、チームの勝利のためにひとつになっていく。ストーリーが熱いですよね。すごく影響を受けた作品です。努力家の谷口キャプテンが好きでした。」と語っています。
他にも、元阪神タイガースの新庄剛志や、オリックスの駿太も影響を受けたと語っています。
ちばあきおが生み出した個性豊かなキャプテン・谷口は、第1次キャプテンと言われますが、続編のプレイボールを見てもそうですが、実質的にちばあきおの生み出した野球漫画の主人公という位置付けと言われています。
ポジションはサードとピッチャーを兼任します。
レジェンド・イチローや稲葉監督も影響を受けたキャラクターであり、とにかく努力を惜しまない人で、リーダーシップのカリスマ性もあります。
そんな谷口は数々の名言でナインを鼓舞します。
「青葉のナインとはからだつきからしてちがうんだ!二倍も三倍もやらないとまけちゃうよ!」
という言葉は、谷口の性格を表す名言とされています。
ちばあきおが生み出した個性豊かなキャプテンの丸井は谷口の後を継いだ、第2次キャプテンでポジションはセカンドです。
彼を端的に評すると、強い熱意でチームを引っ張るタイプのキャプテンですが、かなりの激情家です。
お調子者のイメージですが、キャプテンになり、コミュニケーションの失敗を繰り返しながら成長する姿は等身大の人間性が出ていて共感を覚える人も多くいます。
ちばあきおが生み出した個性豊かなキャプテンのイガラシは、第3次キャプテンで小柄な体格ではありますが、才能が溢れた天才プレイヤー気質があります。
1年からレギュラーとして出ているのもその証明となっています。
一方で、できない人の気持ちが分からない部分も当初はあり、あまりの非情なスパルタぶりと選手の怪我が問題になり、春の全国大会辞退という結果も招いてしまったりもしますが、
結果的に悲願の全国制覇を達成するという、初志貫徹でポリシーを貫き通す強さが魅力のキャラクターです。
ちばあきおが生み出した個性豊かなキャプテンの近藤は、第4次キャプテンでポジションはピッチャーとライトが主になります。
今までの3人と違って、あまり努力することなどが好きそうに見えない、センスだけでやっているお調子者で空気が読めなそうなイメージが当初ありますが、1年生時の決勝戦では、肩を壊しながらも最後まで完投にこだわる根性や、面倒見の良さは周囲も認めるところであり、そのギャップが近藤というキャラクターの魅力となっています。
こうして、ちばあきお作のキャプテンについて、まとめてきましたが、
この漫画の魅力の一番はやはり等身大の人間臭さであり、読者が読んでいて、どのキャラクターの心境にも入り込みやすい親近感が大きいと言われています。
そんなキャプテンは、続編でプレイボール2がこれからも続いていくと思いますので、等身大のキャラクターに入り込んで読んでいきましょう!
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