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2023/12/28
大今里
ゴジラは、1954(昭和29)年東宝が製作・公開した特撮怪獣映画です。
核実験によって、海中から突如現れたゴジラは、恐怖の対象と共に核兵器によって生み出された怪獣が、人間を滅ぼすという社会批判も担っています。
その後、ゴジラは昭和・平成と製作されました。
誕生から70年経ちますが、今も愛され続けている人気シリーズです。
2014年、東宝製作によるゴジラシリーズが、12年ぶりに公開されることが明らかになりました。
翌年には、脚本と総獲得には庵野秀明さんが務めることが発表されました。
庵野監督は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の脚本・監督も務めており、話題となりました。
2016年7月映画『シン・ゴジラ』が公開され、2016年の映画興行収入ランキングでも。第3位に入るほどの超人気作でした。
2017年11月、ゴジラシリーズ初となるアニメ映画『GODZILLA』が公開されました。
同映画は、三部作で公開されることが決まっており、第2部は2018年5月公開予定です。
海外でも人気のゴジラシリーズは、海を越えて映画が多数製作されています。
しかし、作品によっては、街を破壊するだけの存在であったり、ゴジラとは似ても似つかないまるで恐竜のようなゴジラも登場するなど、日本のファンにとっては首を傾げたくなるような作品もありました。
核実験から生まれたゴジラですが、核兵器という微妙な問題も絡んでいるため、削除せざるを得ない事情もあることは確かです。
1999年、フィリピンでの炭鉱崩落事故を調査中の芹沢猪四郎博士らは、炭鉱の深部で巨大な恐竜のような生物の化石を発見する。
化石には別種の生物の繭が寄生しており、付近には巨大な何かがはい出たような痕跡が残っている。
一方、日本の雀路羅(じゃんじら)市にある原子力発電所に勤務する核物理学者のジョー・ブロディは、原子炉直下で発生する不可解な地震について調査を要請する。ジョーの妻で技師のサンドラが原子炉の安全確認に向かうが、突如起こった巨大な揺れによって原子炉が暴走し、原発は倒壊した。
15年後、ブロディ夫妻の息子でアメリカ海軍爆弾処理班のフォードは、父のジョーが日本で警察に逮捕されたという知らせを受ける。
ジョーは妻の命を奪った原発事故の真相を探るべく、立入禁止区域となった原発跡地に侵入し逮捕されていた。
原発跡で15年前と同じ事態が起きつつある兆候を察知したジョーは、フォードと共に禁止区域へ再侵入し実家に残されたデータを回収するも、付近をパトロールしていた武装集団に捕まり、原発跡地内の研究施設へ連行され・・・
2014年に公開された映画『GODZILLA /ゴジラ』は、今までの海外シリーズの映画とは、一線を画す作品として公開されました。
同映画で監督を務めた、イングランド出身のギャレス・エドワーズは、ゴジラの大ファンであり、日本版のゴジラを多く見てきた人物です。
そのため、2014年に公開された『GODZILLA /ゴジラ』は、核実験から生まれたゴジラがベースとなっており、また神のような存在としてゴジラが登場します。
映画『GODZILLA /ゴジラ』は、数多いシリーズと区別するため、2014年版ゴジラと呼ばれています。
2014年版『GODZILLA /ゴジラ』に登場する怪獣は、『ムートー / M.U.T.O.』と呼ばれる巨大生物です。
『Massive Unidentified Terrestrial Organism(未確認巨大陸生生命体)』の略称で、三角形の長い頭部と、1対の脚に2対の巨大な腕を持っています。
オスとメス2体がつがいで行動し、オスは飛行能力も持っています。
周辺機器を一時的に無力化する、電磁パルスを持っており、これが壊滅作戦が難航した一因となりました。
ここからは、2014年版『GODZILLA /ゴジラ』に出演した、主要キャストをご紹介します。
2014年版以外の作品にも出演しているため、どこかで見たことがあるかもしれません。
また、2014年版にはハリウッドで活躍する、日本人俳優も出演しています。
2014年版の主人公であり、アメリカ海軍の爆弾処理を専門とする舞台に所属する、フォード・ブロディ大尉を演じたのは、イギリスの俳優アーロン・テイラー=ジョンソンです。
ジョンソンは、2012年公開の『アンナ・カレーニナ』にも出演しています。
キーラ・ナイトレイ演じるアンナ・カレーニナに迫るプレイボーイのアレクセイ・ヴロンスキー伯爵を演じています。
アーロン・テイラー=ジョンソン出演作品
フォード・ブロディ大尉の妻であり、サンフランシスコ総合病院・救急救命室勤務の医師エル・ブロディを演じたのは、アメリカの女優エリザベス・オルセンです。
オルセンは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』などの映画がスカーレット・ウィッチ役として出演しています。
エリザベス・オルセン出演作品
特別研究機関MONARCH(モナーク)に所属する生物科学者・芹沢猪四郎(せりざわ いしろう)を演じたのは、ハリウッドでも活躍する日本の俳優・渡辺謙さんです。
渡辺さんは、トム・クルーズ主演の映画『ラストサムライ』や『バットマン ビギンズ』、さらにブロードウェイ舞台『王様と私』など数多くの作品に出演しています。
・週末の興行では1位だったみたい。
・熱狂はないけど、見た人は気に入ったと言っているよ。「とてもアメリカンだ」と言っていた。
・日米ハーフでアメリカに住んでいるけど、日本の家族に聞いたら、新しいゴジラにすごく感銘を受けたと言っていた。国全体については分からないけど、怪獣が戦う映画で、そんなに文句を言う人はいないんじゃないかな。
2014年版『GODZILLA /ゴジラ』についての、海外の反応を見てみると、概ね高評価を得ているようです。
多かった意見としては、ゴジラ映画ではありますが、何よりアメリカ制作のため、熱の入った意見がなかったことでした。
日本製作版と、海外製作版ではやはり違う作品として、とらえる人が多いようです。
しかし、公開直後は興行収入ではトップだったため、期待して見に行った人が多いのも事実です。
いずれにしても、2014年版は海外の人にも、受け入れられた作品でした。
2014年版の側編が、早くも2019年に公開されることが発表されました。
前作に引き続き、渡辺謙さんが出演することも決定しています。
続編となる、『GODZILLA 2/ゴジラ2』の広告ポスターも解禁されて、憶測を呼んでいることがあります。
『GODZILLA 2/ゴジラ2』のポスターには、蝶のような蛾のような生物がモチーフとなっています。
日本のファンや、海外のゴジラファンからは「続編にはモスラが登場するのでは?と話題となっています。
モスラとは、東宝映画に登場した巨大怪獣です。
1992年には『ゴジラVSモスラ』が公開されたことで、ゴジラに登場する怪獣として認識している人も多いですが、元々はゴジラとは別に製作されました。
続編となる『GODZILLA 2/ゴジラ2』には、モスラが登場するのかにも注目が集まります。
ゴジラの生みの親であり、特撮の神様円谷英二は、ゴジラシリーズが製作され続けることで『マンネリ化』に陥ることを懸念していたそうです。
しかし、初代の映画が公開されて70年経ちますが、マンネリ化することなく、今も新たなゴジラ作品が製作されています。
常に進化し続けるゴジラ作品の、今後に注目していきたいですね。
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