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(ネタバレ)映画『64』は実話?4つの共通点からストーリーを解説

(ネタバレ)映画『64』は前編と後編で構成されて邦画映画で、横山秀夫の小説が原作です。しかし、『64』は実際に起こった誘拐殺人事件と共通する部分が多く、その点を解説していきながら、映画の魅力やストーリーを紹介していきます!ネタバレ注意です!

(ネタバレ)映画『64』とは

(ネタバレ)映画『64』とは

映画『64』は、横山秀夫の長編小説が原作の邦画。

映画『64』は、前編と後編から構成されている二部作。

2016年5月に前編、2016年6月に後編が劇場公開されました。

映画は、全国映画動員数初登場第3位に輝き、

映画と連動する形で、『D県警シリーズ』が

2作ドラマ化され、放映&DVD化されました。

映画のキャストも一部友情出演していますが、

原作とはことなる結末となっています。

(ネタバレ)映画『64』:あらすじ

(ネタバレ)映画『64』:あらすじ

昭和64年に、7歳の女の子が誘拐される時間が発生。

犯人は身代金に2000万円を要求し、捜査班の決定的な

ミスにより犯人を取り逃がし、女の子が殺害されてしまう

という最悪の結果となってしまいます。

主人公の三上は、事件当時捜査班の刑事として事件を

追っていましたが、事件発生から13年後の2002年は

県警秘書課の広報官として改めて事件に関わることになります。

時効間近となった2002年に広報官となった三上は、

かつての捜査官としての立場ではなく、広報官として、

記者たちと県警上層部との板挟みになりながら、事件の

真相を突き止めていくことになります。

(ネタバレ)映画『64』の元ネタ

(ネタバレ)映画『64』の元ネタ

映画『64』の原作は、''戦後身代金目的で唯一解決しなかった誘拐事件''

「功明ちゃん誘拐殺人事件」が題材になっていると言われています。

「功明ちゃん誘拐殺人事件」は、昭和64年9月に

群馬県高崎市筑縄町で発生した誘拐事件。

捜査員たちの懸命の努力虚しく、事件発生から

2日後に功明ちゃんは遺体で発見されるという

最悪の結果となってしまいました。

この事件は、2002年に時効が成立し、

戦後唯一解決しなかった誘拐事件となりました。

そこで、元ネタになった「功明ちゃん誘拐殺人事件」と

映画『64』との共通点を4点紹介してきたいと思います!

(ネタバレ)映画『64』の元ネタ1:原作者の経験

(ネタバレ)映画『64』:原作者の体験

原作者の横山秀夫は、かつて群馬県の新聞記者で

「功明ちゃん誘拐殺人事件」当時は、現役の記者

として勤務していて、この事件のことを当然知って

いたと思います。

(ネタバレ)映画『64』の元ネタ2:誘拐された子供

(ネタバレ)映画『64』:誘拐された子供

「功明ちゃん誘拐殺人」の被害者は5歳。

そして、映画『64』で描かれている被害者

少女の年齢は7歳と被害者が幼い子供である点

も共通しています。

(ネタバレ)映画『64』の元ネタ3:身代金の額

(ネタバレ)映画『64』:身代金の額

映画『64』で犯人が身代金として要求する

身代金は2000万円でした。

そして、「功明ちゃん誘拐殺人事件」で犯人が

要求する身代金も同じく2000万円です。

(ネタバレ)映画『64』の元ネタ4:決定的チャンスを逃す

(ネタバレ)映画『64』:決定的なチャンスを逃す

映画『64』では、犯人からかかってきた電話の

逆探知を捜査員のミスで失敗してしまうことで

犯人を捕まえるチャンスを逃してしまいます。

「功明ちゃん誘拐殺人事件」でも犯人からの

電話の逆探知に失敗してしまうという手痛い

失敗があったようです。

映画では、このことを警察が隠蔽したことで

記者団と警察内部で衝突が発生してしまい、

ドロドロとした大人の戦いが始まってしまいます。

(ネタバレ)映画『64』:主人公

(ネタバレ)映画『64』の主人公

映画『64』では、事件当時は刑事として事件を追い

その後は、県警の広報官として事件に関わることに

なってしまった三上が主人公として描かれています。

原作者の横山自身も記者として誘拐事件に関わり、

辛く、悔しい経験をした当事者だからこそ自身の

作品に反映され、三上というキャラクターが作られ

ていったのだと思います。

映画では、三上役を佐藤浩市さんが演じていました。

佐藤浩市さんは、映画『64』で日本アカデミー賞の

最優秀主演男優賞を受賞しました。

(ネタバレ)映画『64』:まとめ

(ネタバレ)映画『64』:まとめ

これまで『64』と実際に起こった誘拐殺人事件から

ストーリーを解説していきました。

原作者が、事件当時、事件のただ中にいたことから

『64』は、実話を元にした作品であることは確実

かと思います。

原作は、長編で映画も前編と後編で分けられて

いるので、原作を忠実に描き、映画としての

仕上がりもとてもいい作品となっています。

また出演している役者さんたちも一流なので、

映画としての作品の高さを引き上げているので

見応えのある作品だと思います。

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