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【ネタバレあり】シャマラン監督作・映画「ヴィレッジ」の秘密とは?

「シックス・センス」でおなじみのM・ナイト・シャマラン監督による2004年の映画「ヴィレッジ」。シャマラン監督といえばラストのどんでん返しが有名でネタバレ厳禁ですよね。映画「ヴィレッジ」もラストに衝撃の結末が。ネタバレを含むのでまた観ていない方はご注意を!

シャマラン監督作 映画「ヴィレッジ」とは?あらすじをご紹介

ヴィレッジの予告動画

なんだか不穏な空気がビシビシ伝わってきますよね。

映画「ヴィレッジ」は2004年に公開されました。
予告を観る限りではホラー要素も強いように見えますよね。
あらすじはこんな感じです。

深い森に囲まれた数十人が自給自足で暮らす小さな村その村には決して森に入ってはならないという古くからの「掟」があり、村人は森に住むという「怪物」を恐れ、境界線を守って暮らしていた。「掟」を守る限り、森に住む「怪物」が村の平和を破ることはなかったからである。しかし、ダニエルという少年の死を境に、村に異変が次々と起こり始める。

出典:https://ja.wikipedia.org

「ヴィレッジ」の主人公、アイヴィーは盲目の少女です。
演じるのはブライス・ダラス・ハワード。
透明感のあるアイヴィーを見事に演じきっています。

そんな心優しいアイヴィーを慕っている精神薄弱の青年はノア。
演じるエイドリアン・ブロディは数々の作品に出演している実力派です。
「戦場のピアニスト」「エクスペリメント」などは日本でも公開されて話題になりましたね。

アイヴィーと惹かれあっている青年、ルシアスはホアキン・フェニックスが演じています。
映画「グラディエーター」でアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされ有名になりました。

その他にも、映画「ヴィレッジ」にはシガニー・ウィーバーやウィリアム・ハートなど有名な俳優たちも出演しています。

ヴィレッジに言い伝えられる3つの掟※ネタバレなし

映画「ヴィレッジ」の舞台は1890年のペンシルベニア州の小さな村です。
深い森に囲まれた小さな村には60人ほどの村人がおり、牧歌的な生活を営んでいます。
一見平和に見えるこの村ですが、3つの掟が存在し、それを守ることを義務とされています。

その掟とは、
・その森に入ってはならない。”彼らが待っている”
・不吉な赤色を封印せよ。”彼らを呼び寄せる”
・警告の鐘に注意せよ。”彼らがやってくる”

というものです。
”彼ら”とは何なのか。
劇中では、”彼ら”が村を襲いにやってくる様子も出てきます。
赤が不吉な色とされているのは、”彼ら”が身につけているマントのせいでしょうか。

村人たちはこの掟を守って平和に暮らしているのですが、ルシアスという青年は外への興味を捨てきれずにいます。
また、精神的に幼いまま大人になったノアも、森への恐怖が薄いのか、森と村の境界線をいつもうろついています。

謎の多い「ヴィレッジ」ですが、どんな展開が待っているのでしょうか。

映画「ヴィレッジ」ストーリー展開 ※ネタバレなし

人口100人にも満たない小さな村で自給自足の生活を営んでいる村人たち。
主人公のアイヴィーは盲目ですが明るく活発で、ルシアスという青年と愛を育んでいます。
精神的に未熟な青年ノアも、アイヴィーに思いを寄せています。

村の外れにある森から外に出てはならないという掟を守って生活している村人たちですが、ルシアスはいつも、外の世界を見てみたいと考えています。

平和な毎日を送っていた村人たちですが、アイヴィーの姉の結婚式が行われる前日に事件が起こります。
ノアが、禁断とされている森に足を踏み入れ不吉な赤い花を持ち帰ってきたためです。

この村では森に足を踏み入れることと赤い色のものを持つことを禁止されています。
それらを破ると”彼ら”と呼ばれる何かが村にやってきてしまうためです。

家畜が無残に殺されたり、”彼ら”の襲来があったりと村は混乱に陥ります。
そんな中、アイヴィーとルシアスの仲に嫉妬したノアが、あろうことかルシアスを刺してしまうのです。

ルシアスを救うためには、街の外に出て薬を取ってこなければなりません。
その大役に自ら立候補したのが、アイヴィーだったのです。

アイヴィーのことが好きなノア

ヴィレッジにて”彼ら”と呼ばれているもの※ネタバレなし

村で恐れられている”彼ら”とはこんなビジュアルです。
獣と人が混じり合ったなような恐ろしい風貌ですね。
けっこうな大きさがあり、人間よりも頭一つ分飛び出ています。

映画「ヴィレッジ」結末はどうなる?※ネタバレあり

愛するルシアスを救うため、森の外に出ると決意したアイヴィー。
そんな彼女をサポートするために二人の青年がついてきますが、森の中を進むうちに”彼ら”の存在や村の掟のことを思い出して逃げ帰ってしまいます。

なぜ、アイヴィーは恐れることなく進んでいけたのでしょうか。
実は、アイヴィーは村の長から”彼ら”の正体を聞いていたのです。

村人たちが恐れる”彼ら”の正体とは、実は村の長たちが扮装した偽物だったのです。
村人たちを外に出さないために、恐怖の対象を作り上げていたのが事実でした。

怪物などいないと思っているアイヴィーですが、その背後には不穏な影が…
盲目のため、アイヴィーにその姿は見えませんが、アイヴィーの背後にはあの”怪物”が佇んでいます。

その気配に恐怖を覚えて逃げ出すアイヴィーですが、すんでのところで”怪物”を森の中の落とし穴に落とし、事なきを得ます。
実はその正体は、アイヴィーを追いかけてきたノアだったのですが、彼女はその姿を見る事ができないため、何も気づかずにその場を後にしてしまいます。

ラストのどんでん返し!映画「ヴィレッジ」のここがすごい※ネタバレあり

ここからは映画「ヴィレッジ」のネタバレを含みます。
まだ観ていないという方、ネタバレを知ってしまうと面白さが半減してしまいます!
ネタバレなしで純粋に映画「ヴィレッジ」を楽しみたいという方は読み飛ばしてください。


そもそも怪物は村の長たちの自演だった事と、実在しないはずの怪物を倒したもののそれがノアだったという展開は悲劇的ですが、映画「ヴィレッジ」はそのままでは終わりません。

無事に森を抜けた先にあったのは、なんと現代社会でした。

つまり、アイヴィーたちが住んでいる森自体が虚構だったのです。
これも村の年長者たちによる「嘘」だったんですね。

実は村の長であり創設者でもある村人たちは、外の世界で事件や事故により大切な人を亡くした人ばかりでした。
そのような悲劇を繰り返さないため、現代の社会に理想の村を作り上げて犯罪のない世界を作り上げたというのがこの映画「ヴィレッジ」のカラクリでした。
創設者が私財を投げ打って作られたこの村は、保護区に指定されています。

アイヴィーの姿を見ても保護区の警備員が驚かなかったのは、ある程度事情を知っていたからなのでしょう。

アイヴィーが森から出てきた瞬間の驚きは相当なものでした。
もちろん、彼女自身は目が見えないためにその事に気づくはずもありません。

アイヴィーは無事に薬を手に入れ、「ヴィレッジ」に戻っていくのです。

シャマラン監督といえばネタバレ厳禁!他の映画もご紹介します

映画「シックス・センス」の衝撃的なラストで世間を驚かせたシャマラン監督。
彼の映画といえばネタバレ厳禁!というのも有名ですね。

最後の最後であっと驚くようなストーリー展開は秀逸です。
観た方はつい周りの人にもネタバレしたくなってしまいますよね。

映画「シックス・センス」は死者と対話できる少年のお話でした。
ハーレイ・ジョエル・オスメントの演技も素晴らしかったですね!

映画「ヴィジット」では、祖父母の家に遊びにきた姉弟が体験する恐怖が描かれています。
シックスセンス以降、発表する映画の賛否が分かれ、ヒット作にも恵まれなかったシャマラン監督の「復活」映画とも呼ばれていました。

映画「ヴィジット」は若干ホラー色も濃い作品ですが、ラストのどんでん返しが素晴らしく、まさに「復活」にふさわしい作品でした。

ネタバレは避けますが、気になるという方はぜひDVDを探してみてください!

ネタバレ以外の作品も!シャマラン監督おすすめ作品

「レディ・イン・ザ・ウォーター」は、「ヴィジット」と同じくブライス・ダラス・ハワードが主演です。
突然現れた妖精のような女の子を救うために、アパートの住人たちが一致団結するというファンタジーです。
ネタバレ厳禁!というようなストーリー展開ではありませんが、伏線をきっちり拾う展開に唸らされます!

ウィル・スミスとジェイデン・スミスの親子共演を果たした映画「アフター・アース」。
舞台は人類が放棄してから1000年を経た地球です。
SF大作ですが、親子の絆やヒューマンドラマとしてもかなり評価の高い作品です。
こちらもネタバレ展開はありません!

2015年公開の映画「スプリット」は、誘拐された3人の女子高生と23人もの人格を持つ多重人格者との戦いを描いています。
何人もの人格を演じ分ける、主演のジェームズ・マキャボイの演技が秀逸です。

映画「スプリット」は、実はシャマラン監督作の過去のある映画に繋がっています。
ネタバレになってしまうのでその内容は伏せますが、シャマラン監督らしい大どんでん返しが味わえますよ。

もう観たという方は、くれぐれもまだ観ていない方にはネタバレしないように!
これからもどんな作品が出てくるのか楽しみですね。

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