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2023/12/28
大今里
2016年1月10日から12月18日まで放送された、NHK大河ドラマ『真田丸』
脚本や物語、豪華出演者などで1年を通して話題となったドラマです。
どんなドラマだったのか、また物語や主な出演者についてご紹介します。
『真田丸』は、1963年より放送されているNHKのテレビドラマシリーズ第55作目として製作されました。
1回の放送は45分で、初回や最終回は10分から15分ほど、放送枠を拡大して放送されます。
ひとりの人物を、1年をかけて幼少期から晩年までを描くことが特徴です。
また、戦国時代や幕末など時代モノを取り上げることでも有名です。
『真田丸』の主人公は、戦国時代に生きた武将『真田信繁(サダナ ノブシゲ)』です。
晩年の『真田幸村(サナダ ユキムラ)』の名前の方が、有名になっています。
真田信繁は、信濃国(現在の長野・岐阜県の一部の地域一帯)を収めていた、真田昌幸の次男として生まれました。
2回に渡り、徳川軍に責められました(第一次上田合戦・第二次上田合戦)が、信繁たち真田家は、少数で徳川軍を打ち負かしました。
野戦が得意とされていた徳川軍に、2度も勝利を収めているのは、真田家だけと言われています。
豊臣秀吉にも仕えたことがあり、豊臣家滅亡に繋がった『大阪冬の陣・夏の陣』では、豊臣方の筆頭家臣として、徳川軍と戦いました。
忠義に厚く、負け戦と分かっていても立ち向かう姿に、現在も多くの武将・歴史ファンに愛されています。
ドラマタイトルの『真田丸』とは、大坂の陣で信繁が築いた出城のことです。これが元となり、2016年の大河ドラマのタイトルに起用されました。
『真田丸』の脚本を担当したのは、劇作家の三谷幸喜さんです。
三谷さんは、2004年に放送された大河ドラマ『新撰組!』の脚本も担当したことがあります。
『新撰組!』は放送当時、話題となったドラマだったので、『真田丸』の脚本を担当すると決まった時、「2016年は面白くなりそう」と放送前から期待されていました。
『真田丸』の音楽を担当したのは、作曲家の服部隆之さんです。
服部さんは、数々のドラマや映画の音楽を担当しています。
過去には、『新撰組!』や『半沢直樹』、映画『HERO』なども手掛けています。
『真田丸』のオープニングテーマも作曲され、ヴァイオリンの音色で勇ましい様を表現しています。
2016年12月最終回直前には、テレビ生演奏が実現しました。
NHK朝の情報番組『あさイチ』で、ヴァイオリン・ソリストの三浦文彰さん、そしてピアニストの辻井伸行さんによるテーマ曲の生演奏が行われました。
『真田丸』の主演であり、主人公・真田信繁(幸村)を演じたのは、俳優の堺雅人さんです。
堺さんは、2004年放送の大河ドラマ『新撰組!』にも出演しており、12年ぶりの三谷さんとのタッグで、話題となりました。
ここからは、主要キャストや話題となったキャストについて、ご紹介します。
『真田丸』を見ていた人は、これを振り返ってドラマを振り返りましょう。
見たことがない人は、これを参考にしてドラマを見てみてください。
主人公・真田信繁(幸村)の父・真田昌幸を演じたのは、俳優の草刈正雄さんです。
信繁は、策を講じて戦国の世を生き抜こうと奮闘した、昌幸の姿を見て育ちます。
晩年、昌幸は信繁と共に九度山(和歌山県)に流罪となり、病に倒れて亡くなってしまいます。
真田昌幸の長男で、信繁(幸村)の兄・真田信幸(後に信之)を演じたのは、タレント・俳優の大泉洋さんです。
慎重かつ真面目な性格で、父親や弟のように出たとこ勝負が苦手な人物です。
関ケ原の合戦前、徳川・豊臣どちらに付くか親子3人で悩んでいた時、「徳川・豊臣両方に付く」という奇策を信幸が考え出しました。
さらに、父親と弟が流罪になった後、徳川に「『幸』の字を捨てろ」と言われた際(『幸』は真田家代々受け継がれている名であり、それを捨てることで父親と弟と縁を切るという意味合いがありました)も、『信幸』から『信之』に字を変えただけで読み方を変えなかったことなど、父親譲りの頑固な性格も持ち合わせた人物です。
昌幸の母であり、信繁・信幸の祖母にあたる・とりを演じたのは、女優の草笛光子さんです。
真田家を一番に考え、お家の為ならばと自ら進んで人質になったり、身を捨てて行動する人物です。
昌幸の母親であるため、肝が据わっており真田家からも「ばば様」として、時には助言を求められる存在です。
信幸の正室・稲(イナ)を演じたのは、女優の吉田羊さんです。
徳川家家臣・本田忠勝の娘であるため、勇ましい性格をしており、弱腰の信幸の尻を叩くような女性です。
信幸を演じた大泉さんと吉田さんは、名前が同じ読み方『ヨウ』であったため、「ヨウヨウコンビ』言われていました。
信繁の正室・春(ハル)を演じたのは、女優の松岡茉優さんです。
豊臣家家臣・大谷吉継の娘であり、おっとりした性格を持っている半面、嫉妬深いところもあり、顔には出しませんが怒りが爆発した時には、障子を破るなど怖い一面も持ち合わせています。
真田家の侍女・きりを演じたのは、女優の長澤まさみさんです。
信繁とは幼馴染であり、生涯片想いをしていました。
常に信繁に付き従い助けますが、思ったことをすぐに口に出すため、信繁に嫌がられることもありますが、本質を見抜いていると助言を求められることもありました。
真田家に仕える忍び・佐助を演じたのは、芸人・俳優の藤井隆さんです。
戦や情報収集のため、かく乱や陽動作戦を裏で行う重要な人物です。
しかし、昌幸や信繁にぞんざいに扱われる(往復3日かかるところを、1日で行ってこいなどの無茶ぶり)時もありますが、真田家のためにと奮闘していきます。
その後制作された、物語『真田十勇士』などで登場する『猿飛佐助』のモデルは、この佐助だと言われてます。
後に兄・信幸(信之)が仕えることになる徳川家康を演じたのは、俳優の内野聖陽さんです。
『真田丸』では、臆病で気が小さい家康が描かれています。
織田信長が討たれた『本能寺の変』が起こり、身の危険を感じた家康一行が、三河に戻った『伊賀越え』を決死の覚悟で敢行したシーンは、「史実とは異なる」といった批判を受けましたが、おおむねの評価を得ました。
家康は終盤まで、真田家と深い関わりを持つ人物として描かれています。
家康の息子・徳川秀忠を演じたのは、歌手・俳優の星野源さんです。
兄と家康の正室だった築山殿が殺されたことを受け、嫡男として育てられた秀忠は、おっとりした一面を持ちつつも、徐々に家康のような怖さを持つ青年に育っていきます。
大阪冬の陣では、和睦交渉を家康に任されるようになります。
越後国(現在の新潟)の戦国大名・上杉景勝を演じたのは、俳優の遠藤憲一さんです。
養父・上杉謙信のようになりたいと望みつつも、領内で頻発する内紛や、長期にわたる織田信長との攻防に疲弊してしまいます。義を重んじる情の厚い人物です。
後の天下人となる豊臣秀吉を演じたのは、俳優の小日向文世さんです。
意表を突く言動がある一方、近しい家臣には三河弁が出てしまう愛嬌を持つ人物です。
青い羽根のようなものが着いた陣羽織がネットで話題となりました。
それを受けて、陣羽織についてNHKの大河ドラマ公式サイトでも紹介されました。
秀吉の側室・茶々(後の淀殿)を演じたのは、女優の竹内結子さんです。
明るく奔放な茶々ですが、過去には両親や兄を秀吉に殺された過去を持ちます。
信繁(幸村)が秀吉に仕える様になってからは、信繁を気に入り近くに置こうとします。
大坂の陣では、豊臣家を残そうと尽力します。
豊臣家家臣・石田三成を演じたのは、俳優の山本耕史さんです。
生真面目な性格で、合理主義者でもあります。
豊臣家を存続させるために、時には徳川家康の暗殺を企てるなど、非情な行動を取ることもあります。
堺の豪商・呂宋助左衛門(ルソン スケザエモン)を演じたのは、歌舞伎俳優・9代目松本幸四郎さんです。
外国の品を、諸大名に高値で売り付け、利益を得ていました。
信繁(幸村)の計らいで、豊臣秀吉の娘・たかを逃がすため、助左衛門が国外に逃がす手助けをします。
松本さんは、1978年放送の大河ドラマ『黄金の日日』でも主人公・呂宋助左衛門を演じており、実に38年ぶりに同じ人物を演じることになりました。
『真田丸』の脚本家・三谷幸喜さんが『黄金の日日』を見て、「こんな脚本を手掛けられるような作家になりたい』と脚本家を目指しました。
今回『真田丸』で、助左衛門を登場させるにあたり、三谷さんから直接松本さんに出依頼の電話をしました。
松本さんは、「『黄金の日日』をご覧になっていた学生が、38年経ったいま、大河ドラマを執筆されている。こんなうれしいことってありますか。役者冥利に尽きます。このような機会をつくってくれた三谷さんにお礼を言わないといけない。本当に感謝しています。」と語っています。
2016年大河ドラマ『真田丸』についてご紹介してきました。
主要キャストなどをまとめてご紹介しましたが、まだまだ伝えたい情報が満載のドラマです。
現在、DVD・ブルーレイが発売になっているので、いつでも何度でも、真田丸を見ることができます。
見たことがある人人もない人も、真田信繁の活躍を見てみませんか。
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