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    あの人気cmは誰が作っている?人気cmランキングと制作会社をチェック

    テレビで見ているcmは、一体どのようにして誰が作っているのでしょうか?制作会社はどこなのでしょうか?今回は人気cmのランキングに沿って、そのcmを作っている制作会社を調べてみました。ランキング上位は楽しいシリーズものばかり。cm作りの裏側も見えてきます。

    cmはどうやって作られるの?制作会社だけで作っているの?

    身近なテレビで見かけるcmですが、一体だれがどのように作っているのでしょうか?

    cmを作るのに関わっている人たちは、cm制作会社の人たちだけでなく、色々な会社が共同で作り上げています。

    それを簡単に分けると、「企画」と「制作」の2種類の人たちがいます。

    「企画」とは、CMのアイデア、ストーリーを考える人達、
    「制作」とは、その企画に基づいて、撮影などを行い実際にCMを作り上げる人達です。

    「企画」の人たちは、主に、広告代理店の人たちです。
    広告代理店と言うと、例えば、博報堂や電通というと分かる人もいるでしょうか。有名な企業ですよね。
    詳しく言うと、その広告代理店の中の、CMプランナーという職種で、それを専門にしていたり、コピーライターやクリエイティブディレクター、フィルムディレクター(監督)、アートディレクターなどを兼ねていたりするそうです。

    そして、企画に基づいて「制作」するのが、CM制作会社の人たちです。映像系制作プロダクションとも言うようです。
    CM撮影には専用機材や専門的な技能が必要なので、広告代理店では制作を行わず、制作会社に発注するのが一般的なのだそうです。

    また、この2社だけでなく、CM音楽制作会社、音響制作会社、CG制作会社、芸能プロダクションなど様々な外部の会社も関わってきます。

    人気のcmランキング!

    そんな手の掛かるcm作りですが、実際にテレビで見て、好感度の高いcmはどれなのでしょうか。
    人気ランキングを見てみましょう。

    2017年の上半期のランキングです。(CM総合研究所の調査)

    1 (1)KDDI    au         三太郎シリーズ:天才浦ちゃん
    2 (3)NTTドコモ  NTT DOCOMO  卓造の新しい家族
    3 (2)ソフトバンク  SoftBank  SUPER STUDENT:転校生
    4 (6)ソフトバンク  ワイモバイル    桐谷とピコ太郎とふてニャン:SIM太郎
    5 (7)リクルート   タウンワーク    松本人志:コーヒーショップ
    6 (ー)UQコミュニケーションズ  UQ  家族、だぞっ:JKになる三女
    7 ( 5 ) 日本コカ・コーラ  ジョージア   山田孝之:おつかれ、俺たち。
    8 (4)アマゾンジャパン   Amazonプライム   ポニー
    9 (320) サムスン電子    GALAXY       昨日までを、超えてゆけ
    10(18) 住友生命      1UP(ワンアップ)    瑛太:試験で1UP

    カッコ内は前回の調査順位ですが、3位までは前回と同じ企業ですし、携帯電話会社ばかりです。
    cmの内容は、シリーズ化されたものばかりですし、今は、ドラマと同じく、先を期待させて人気を保持するという戦略を取っている㎝が目立ちます。

    ランキング上位を占める制作会社は?

    ところで、この人気cmを作っている制作会社は何処なのでしょうか?
    調べてみました。

    1  KDDI    au         三太郎シリーズ:天才浦ちゃん

    まず、一位にランキングしたこのシリーズの制作でタッグを組んでいるのは、プランナーの篠原誠さんとディレクターの浜崎慎治さんです。

    篠原 誠(しのはら まこと)さんは、電通のクリエイティブ・ディレクター、CMプランナー、作詞家です。

    浜崎慎治(はまさき しんじ)さんは、2002 年にTYO入社し、2013年よりワンダークラブに所属しています。
    このTYOという会社は、日本の大手CMの制作会社であり、2017年に同じく大手のCM制作会社であるAOI Pro.と経営統合し、AOI TYO Holdingsになっています。
    浜崎さんは、他にも最近ではTOYOTOWNシリーズ、三井不動産レジデンシャル「タイムスリップ!堀部安兵衛」、日野自動車「ヒノノニトン」、家庭教師のトライ「教えて!トライさん」シリーズ、ネオファースト生命「◯◯の妻」シリーズなどを手掛けています。

    ということで、この「三太郎」シリーズは、電通が企画し、AOI TYO Holdingsが制作していると言えます。

    2  NTTドコモ  NTT DOCOMO  卓造の新しい家族

    2位にランキングしたこのシリーズも、電通が企画しています。電通のクリエイティブ・ディレクターである窪本 心介(くぼもと しんすけ)さんが手掛けました。
    制作会社は、太陽企画株式会社という会社です。1984年ころにヒットした、小学館の「ピッカピカの一年生」のCMも作った制作会社です。

    3  ソフトバンク  SoftBank  SUPER STUDENT:転校生

    3位にランキングしたこのcmシリーズも、同じく電通のクリエイティブディレクター、佐々木宏(ささきひろし)さんとCMプランナーの 澤本嘉光(さわもと よしみつ)さんが手掛けています。

    制作会社は、ギークピクチュアズという会社のようです。2007年に設立されており、その頃からソフトバンクのcmを制作しています。

    4 ソフトバンク  ワイモバイル    桐谷とピコ太郎とふてニャン:SIM太郎

    4位にランキングしたこちらもソフトバンクですが、企画したのは株式会社ツクリテという会社と、博報堂だそうです。
    制作会社は、先にも出てきた大手cm制作会社である AOI Pro.の山田博之さん、水迫恵介さんです。

    5 リクルート   タウンワーク    松本人志:コーヒーショップ

    5位にランキングしたこのcmも松本人志が様々なバイトに挑戦していて、面白いですね。電通のクリエーティブ・ディレクターの浜島達也さんが手掛けました。
    この浜島達也さんは、7位にランキングした山田孝之出演の人気シリーズ「ジョージア」も手掛けています。

    このタウンワークのcmエキストラは、本当にタウンワークでバイト募集されていました。
    本物の松本人志に会え、しかも自分がエキストラとしてテレビcmに流れるなんて、かなりお得なバイトですよね。大道具セッティングも手伝えるとか、交通費も日本全国どこから来ても支給されると書かれていました。
    タウンワークのcmだから、本当にタウンワークでエキストラを見つけようなんて、面白い試みでしたね。

    6 UQコミュニケーションズ  UQ  家族、だぞっ:JKになる三女

    ランキング6位のこのcmは、先ほど1位にランキングしていたauの「三太郎」シリーズを作ったのと同じ、電通の篠原誠さんが手掛けました。
    同じ人の作品が1位と6位にランキングするなんて、才能のある方です。
    実際、2016年は、広告制作者の栄誉「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」や、ACC賞のグランプリやギャラクシー賞CM部門大賞など数多くの広告賞を受賞されています。

    7   日本コカ・コーラ  ジョージア   山田孝之:おつかれ、俺たち。

    7位にランキングしたこのcmは、先に書いたように、電通のクリエーティブ・ディレクターの浜島達也さんが手掛けました。
    浜島達也さんは、タレントの個性を活かしたcm作りをするとのことで、制作側の人たちからも評価が高いと言われています。

    8 アマゾンジャパン   Amazonプライム   ポニー

    8位にランキングしたアマゾンジャパンのAmazonプライムのシリーズは、ほのぼのとする愛情が籠ったcmです。好感度も高いですね。

    このシリーズで、かなり好感度が高かったのは、このポニーよりも前の「ライオン」だったようです。
    その人気は、日本に留まらず、全米、カナダ、イギリスでもcmとして流され、人気CMになりました。

    「ライオン」を手掛けたことで知名度が上がったのが、元博報堂でcm・映画監督のたじまなおこさんです。
    大学卒業後、ロサンゼルスソニーピクチャーズ、UCLA 映画学科を経て、ロンドン映画学校へ進学し、2003年から2012年まで、博報堂プロダクツ企画演出部に所属していました。
    2012年に独立し、国内外でCM、映画、PVを制作しています。

    たじまなおこさんは、2児のお母さんでもあるそうで、彼女の作る暖かい内容のcmは、お母さんだからこそ作れたのかも知れないですね。

    制作会社は、先にも出たAOI Pro.で、プロデューサーの松田光平さんが手掛けました。

    ランキングしたcmの傾向

    上のランキングを見ると、上位のcmは、広告代理店は電通と博報堂、制作会社はAOI Pro.が目立ちます。

    2017年に経営統合した制作会社のAOI Pro.とTYOは、統合前は、業界では2位と3位であり、AOI Pro.が320億円(2016年3月期)、TYOが283億円(15年7月期)の年間売り上げをあげていました。
    すると、単純合算で首位だった東北新社(約600億円)を抜き、最大手になったのです。

    cm界は大手が強いみたいですね。

    制作会社は大手が上位

    電通ビル

    以上、cmを制作する人たちについて見てきました。
    普段テレビでcmを見ている時には気にもしなかった事が、こうして調べてみると分かり、裏話も聞けて面白いですね。

    同じ人が、ランキング上位のcmをいくつか手掛けていたりもしました。
    広告代理店も制作会社も、大手が強いです。

    シリーズ物のcmが多いですから、これからもどのようにストーリーが展開していくのか、気にしながら見ていきたいですね!

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