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    テイルズオブベルセリアでのエレノアはスパイであり真面目枠であり

    テイルズオブベルセリアは従来のテイルズオブシリーズのように家族のような関係はみられません。エレノアもはじめはスパイです。誰もが己の目的を持ち世界を救うより己の目的が最優先。そんな中でエレノアは唯一目的を持たず、旅を通して何を得るのかを主軸にしているのでした。

    テイルズオブベルセリアの真面目枠、エレノア・ヒューム

    テイルズオブベルセリアと言えば、パーティメンバーのほとんどがお尋ね者の犯罪者で構成されている異色作です。
    主人公ベルベットは世界の敵である『災禍の顕主』、ロクロウは兄を斬り殺すために腕を磨いている業魔、自称大魔法使いであり、聖寮と何かしらの因縁のあるマギルゥ。アイゼンはアイフリード海賊団の副団長で通称『死神』、聖隷のライフィセットはとある事情から社会を律する聖寮からさらわれ、更に聖寮から狙われる存在。
    そんなテイルズらしくないお尋ね者集団のなか、エレノアだけは、聖寮の一等対魔士であり、世界の敵である彼らを見張る存在としてパーティに参加しています。最も、対外的には、聖寮から切り離されたから仕方なくついていっているという理由なのですが…。その生い立ちからエレノア自身は生真面目で、奔放というか無法集団のパーティの中では極めて真面目な、苦労人というわけです。

    テイルズオブベルセリアのパーティにおいてのエレノアの役目

    テイルズオブベルセリアにおいて世界の秩序を掲げている聖寮。
    その聖寮に必要としている聖隷ライフィセット、『災禍の顕主』として世界を脅かす主人公ベルベットこの二人を基本として、エレノア以外のだれもが聖寮が統治する世界を直接的にしろ間接的にしろ、破壊しようと目論んでいます。誰もが己の目的を持ち、その目的に都合がいいから一緒にいるビジネスライクな関係の中、エレノアは聖寮のトップの一人から、彼らのことを見張るスパイとしての役割を命じられます。
    生真面目なエレノアは、聖寮から追われる立場となるのを承知でこの任務を請け負いますが、もちろん、他のメンバーは一筋縄ではいかない者たちばかりで、スパイが目的だと完全にバレています。それでも、ばれていることに気付かないエレノアは、何とか任務を果たそうと、彼らと協力していくことになるのでした。

    戦闘中のコンボから見られるエレノアの立ち位置

    エレノアは、聖寮の中でもトップ三人に次ぐ実力者で知られています。テイルズオブベルセリアの戦闘パートは各キャラクターが自動に動き、そのうちの一体を自分で操作するというもの。その戦闘において、エレノアは槍と術技を中心にした戦い方をします。ゲーム中のコンボでは、HP吸収などテクニカルな戦い方を特徴としています。
    聖寮の中でもトップレベルであり、術技に長けたエレノアは、ライフィセットが業魔化しかけた際に、思わず助けるために器として契約することになります。この器となれるのはエレノアしかおらず、ライフィセットの強大な力に、時には力が逆転して、エレノアをライフィセットが操るなどの自体も発生しますが、その関係は良好で、だんだんと姉弟のような関係へと発展していくのでした。

    テイルズオブベルセリアが異色作とはいえ、エレノアもまた

    テイルズオブベルセリアは前述した通り異色作です。主人公が正義の味方ではなく、むしろ社会、世界の敵であり、復讐者であるという作品。従来のテイルズオブシリーズのように主軸が主人公たちが正義であり世界を救うのではなく、主人公の復讐譚であるということ。
    しかし、そこはテイルズオブシリーズを冠した作品です。復讐譚が大筋ではあるものの、中盤で聖寮という世界を統治する組織は完全なる秩序を目指すために神の力によって人々の感情を排した世界を創ろうと目論見が発覚します。主人公たちは己が目的のついでで世界を救うために動きますが、エレノアにはそのような目的がありませんでした。
    だけれど、このままで良いのか、エレノアには迷いが生じます。聖寮の教えの通り、秩序をよしとするのか、スパイが目的であったはずのパーティメンバーの行いは秩序無きものであるが、芯があり、聖寮の行いよりよほど正しいのではないか…。そういった迷いからエレノアはだんだんと聖寮の正しさから離れ、自分の答えを見つけるべく己自身の道を歩いていくのでした。

    1000年後のテイルズオブゼスティリアに見え隠れするロゼがエレノアの子孫説

    テイルズオブゼスティリアといえば、テイルズオブベルセリアの前作にして1000年後を舞台にした作品です。
    テイルズオブゼスティリアのヒロインであるロゼ・ティファはエレノアと極めて類似した特徴を持っています。
    そもそも、エレノアは、作中において、パーティメンバーのロクロウ・ランゲツとある種独特な関係を気づいていきます。ビジネスライクな関係において、彼と彼女の関係は一風変わった空気が流れ、いずれ男女の仲になるのではないか、と考えさせるような雰囲気を持っていました。
    そして、1000年後。テイルズオブゼスティリアにおいて、ロゼはかつて聖隷とよばれていた天族の器となる才能を持ち、赤い髪を携え、更には、ロゼはロクロウと同じ二刀流で技も嵐月流を使用します。ここまでそろえば、エレノアとロクロウの子孫だと推測がいっても仕方がないというものでしょう。
    とはいえ、テイルズオブベルセリアでは、作中最後まで二人が男女の仲になる描写はなく、ロクロウは強敵を斬る旅に出る一方、エレノアは世界をめぐって人々を助けてまわるという別々の道を歩んでいきます。そのため、テイルズオブゼスティリアでのロゼが本当に子孫なのかは、どれだけ類似点があったとしても、憶測の域をでないのでした。

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