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2023/12/28
大今里
2017/12/07 更新
テイルズオブシリーズのテイルズオブヴェスペリア。そのストーリーの重厚さやOPから伝わるアニメーションのクォリティもよいのですが、今回はキャラの関係性、主人公のユーリと幼馴染のフレンとの友情関係を紹介します。この二人がヴェスペリアの中心です。
Tales Of Vesperia - Opening - HD
オープニング
テイルズオブヴェスペリアはテイルズ9番目のタイトルです。マザーシップというのは母艦、本編という感じです。テイルズ他の作品のキャラが集まっていたり、マザーシップに位置づけられていない作品をエスコートタイトルと呼んでいます。
ヴェスペリアは2008年にXBOX360版が、2009年にPS3版がそれぞれ出ています。また、北米でのバージョンも存在しています。戦闘システムはテイルズ特有のフィールド画面からの切り替わっての戦闘。ファイナルファンタジーやポケモンのターン制バトルと異なっています。
テイルズオブヴェスペリアのストーリーの始まりをネタバレにならない程度にご紹介します。
エアルという力に満ちたテルカリュミレース。人々はエアルを扱うための道具、魔導器を使い、唯一の国である帝国のもと、繁栄をしていた。魔物の襲撃を防ぐ、結界の中、下町の用心棒をしていた主人公ユーリ・ローウェル。貴族が盗んだ下町の魔導器の動力源を取り返そうとして、帝国騎士に捕まり、城の牢へと入れられます。
脱出を試みる中、騎士に追われる明らかに身分の高い少女、彼女は騎士に言います。
「どうしても、フレンに伝えなくてはならないことがあるのです!」
「フレンだって?」
ユーリは知っている名を訊いて少女を助け、騎士として各地を回っているフレンの元へ届ける旅に同行。
そしてそれはやがて、世界の命運を握る旅へとつながっていく…というストーリーです。
テイルズオブヴェスペリアのキャラ。魅力は大いにあるのですが、今回は思い切って二人の人物に絞ってご紹介します。
主人公ユーリとその幼なじみで現役の騎士フレンについてご紹介します。
ユーリ・ローウェル(CV 鳥海浩輔)
ヴェスペリアの主人公。元騎士団所属だが、民衆を守るはずの騎士団が役人や貴族とともに人々に圧制を敷いているのを目の当たりにし、幻滅して脱退。以降は帝国の首都、帝都ザーフィアスで下町の人々を騎士団から守って睨まれ続ける生活を送ります。
面倒見が良く、『自分のことは自分で決めろ』という厳しい面も持つが、なんだかんだで困った人間を放っておけないところがあり、兄貴分として慕われているキャラです。
フレン・シーフォ(CV 宮野真守)
騎士団に所属。ユーリと育ち、騎士団に入ったときも同じだが、ユーリと違い、騎士団の現状を目にした上で、『騎士団を変えるには内側から』と残り続けて出世をしています。ゲーム開始時は小隊長。
この二人がテイルズオブヴェスペリアの核といってもおかしくありません。
さてこの二人ですが、テイルズオブヴェスペリアの中で『対になる関係』としてキャラクターが設定されています。
大事な者を守るためなら手段を選ばない、というユーリ。
大事な者を守るためにも法を整える必要があると説くフレン。
守りたい者は同じ、人々なのですが、守るための手段が違う。
ですが二人で『人々を守ろう』と誓って騎士団に入りました。
その後で道が分かれた。
そんな二人なのでヴェスペリアの作中では衝突するシーンが多く描かれます。幼なじみだからこそ遠慮なく言い合います。
ぶつかってぶつかって、お互いのやり方を認めて、ゲームの終盤では難しいこと抜きに一対一の勝負をします。そうしてようやく、昔の『人々を守る』という誓いは何も変わっていないと確認するのです。
TOV テイルズオブヴェスペリア 秘奥義集
yunoa1様製作
キャラクターの持つ必殺技が秘奥義。テイルズオブヴェスペリアXBOX360版では一つですが、ヴェスペリアPS3版では各キャラ一つずつ追加されています。
しかし、ユーリとフレンはもう一つ追加されていて、それは二人が戦闘要員に入っているときに発動できます。発動条件は細かいのですが、お互いを理解しているからこそ、息ぴったりのコンボです。
Tales of Vesperia Anime Opening (English Lyrics)
テイルズオブヴェスペリアのオープニングはBony Pinkさんの「鐘を鳴らして」です。テイルズのOPはゲームのストーリーを受けた上で作られています。
サビ部分の「光は陰の陰は光の果てまでついて行くのだろう」は互いの正義は相反するものであっても、守りたいものが同じだから行き着く場所は同じ、というヴェスペリアを象徴する二人を特徴的に表しています。
劇場版Tales of Vesperia ~The First Strike~
popoi303様作成
テイルズオブヴェスペリアは映画があります。The First Strikeと言ってユーリとフレンが騎士団に入りたての頃の話です。これはヴェスペリアのゲーム本編と少し設定が違うのですが、この中でも二人はぶつかり合っています。ゲーム本編よりキツいのは、二人がお互いの事情を全く考えずに互いの気に障ったことをずけずけ相手に押しつけているから。ですが、お互いを知り、最後は相手を尊重して終わり、ゲームへとつながっていきます。
また、二人の子供時代を描いた小説「テイルズオブヴェスペリア断罪者の系譜」(奥田孝明 著 電撃文庫)では二人が初めて出会い、喧嘩をして、友人になり、喧嘩して、正義とは何か、自分の守りたいものは何か考える物語です。ここでも喧嘩ばかりです。ですが、だからこそ、お互いに遠慮することのない関係を形成できた、という下地を見ることが出来ます。
ユーリとフレン
sakos2008様製作
今、守りたいものを守るためなら時として犯罪に手を染めるユーリ。
たとえ何があっても、法がなければ、その場しのぎの対応ではずっと守っていくことが出来ないと道を正していくフレン。
全く考え方の違う二人はぶつかってヴェスペリアのゲーム内で互いに剣を向けることもあるほどです。
ですがそれでも、お互いから逃げることなく向き合い、「どうすれば守りたいものを守れるか」それを実現していきます。
フレンが最後まで加入することにより、より深みを増したPS3版もいいのですが、XBOX360版の台詞が消えてしまいました。
二人がぶつかり合った果てに同じ方向を見た、その証とも言うべき言葉です。
XBOX360版の最後。ボスを倒した後、世界は変わる時を迎えます。その時、人々を守るため騎士たちを率いながら、フレンはユーリが世界を救ったことを知ります。そして言う。
「君こそ、僕の誇りだよ、親友」
ぶつかって、それでも互いを認め合って、守りたいものを守るーーー友人って良いものですね。
テイルズオブヴェスペリアはそれまでのテイルズシリーズと違って、主人公とヒロインが好き合ったりとかしていません。いえ、嫌い合っている、というわけではないのですが、それまでのテイルズでは「ああ、この後主人公とヒロインが家族になるんだろうなぁ」という終わり方だったのですが、ヴェスペリアは「正義を貫く」というテーマを通すため、色恋は排除してあります。メインヒロインともパーティーメンバーともそれなりにフラグがあるのですが、誰ともくっつきません。
そしてその割に、ユーリとフレン、距離が近い。PS3版、ラストダンジョン入ったところで、ただ台詞入れるだけなのに、なぜあなたはユーリの近くに近づくのか。ラストのシーン、メインヒロインではなくフレンが一番にやってきて隣に立つ不思議。他にも色々あるのですが、腐女子の方が喜ぶ展開であります。フレユリ、と言われることが多いです。ユリフレもありますが。友情越えてます。
そういう見方もありますので、一応最後にご紹介しておきました。
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