JRAの歴代CMソングは豪華ラインナップ！あんな人やこんな人まで！

今年2017年、JRAのCMソングは木村カエラさんの『HOLIDAYS』です。
彼女らしいポップな曲調で、明るいノリの良い楽曲ですので、好感度を高めたいJRAとしては持って来いの選曲だったのではないでしょうか。
CMは年初から放映されていましたが、このCMソングがシングルとして発売されたのは5月10日でした。オリコン最高順位は23位でした。
実は昨年のJRAのCMがあまり評判が良くなかったようで、今年は挽回に向けて色々と工夫をされていたようなのですが・・・
年初の放映開始当初はかなり高評価だったのですが、結局の今年のCM好感度も伸び悩んでいるようです。
今話題の俳優陣、土屋太鳳さん、高畑充希さん、柳楽優弥さん、松坂桃李さんを起用したものの、いつまでも初心者が抜け切れていない設定が競馬ファンにはいらいらを募らせてしまったようです。
恐らくなんとか女性ファンを増やしたいJRAの思惑から、女性ファンの多い木村カエラさんをCMソングに起用し、競馬初心者向けにした設定だったと思うのですが、ゴリゴリの競馬ファンには受けが良くなかったようです。
なかなか難しいですね。
来年度の改善が期待されます。

2016年、JRAのCMソングはいきものがかりの『いこう』でした。
やはり女性ファンを取り込むべく、女性ボーカルの曲なのでしょうか。
この曲はシングル化はされていませんが、彼らのアルバム『超いきものばかり〜てんねん記念メンバーズBESTセレクション〜』に収録されています。
有村架純さん、瑛太さん、笑福亭鶴瓶さんという好感度の非常に高いお三方を起用しましたが、あまりにも競馬からかけ離れたシーンが多すぎるなど、評判が良くなかったようです。
往年のファンに向けた男臭いCMを作れば新たな若い女性ファンなどの取り込みは難しく、かと言ってF1層に向けたCMを作れば根っからの競馬ファンから受けが悪いと、あちらを立てればこちらが立たずといった具合です。
瑛太さんの奥様の木村カエラさんが翌年のCMソングを手掛けることになるのですね。

2015年、JRAのCMソングはいきものがかりの『マイステージ』でした。
2年連続での起用でした。
たしかに、JRAのCMソングと言えばいきものがかりというイメージが付いてしまっています。
2年間も流れていれば当然でしょうか。
彼らの30作目のシングル『あなた』のカップリング曲です。
それ以前にアルバム『FUN! FUN! FANFARE!』にも収録されています。
最近はJRAだけでなく、ボートレースや競輪もイメージアップを計ってCMを明るくしようとしている努力がうかがわれますね。

2014年、JRA60周年記念CMのCMソングはTOKIOの『LOVE, HOLIDAY.』でした。
このCMは大変評判が良かったんです。
“JRAやるな！”“JRAもいいCM作れるじゃないか”と高評価で競馬ファンをうならせました。
既存のファンを大事にするならば、こういう王道のCMが良いのでしょうね。
『LOVE, HOLIDAY.』はTOKIOの49作目のシングルで、オリコンの最高順位は4位でした。

2013年JRAジャパンカップ THE LEGENDシリーズのCMソングはWHITE ASHの『Casablanca』でした。
オルタナ系のかっこいいロックナンバーです。
全編英語詞ですが、意味はなく歌っていて語呂の良い単語を結び付けているようです。
残念ながらWHITE ASHは今年2017年3月をもって解散しました。

2013年JRA有馬記念 THE LEGENDのCMソングはDragon Ashの『Lily』でした。
奇しくもWHITE ASHとDragon Ash、2013年はアッシュつながりとなりましたね。
この曲はDragon Ashの26枚目のシングルで、オリコン最高順位は24位でした。
しかし彼らの曲はLilyとか百合とかが多く出てきますよね。

2011年、JRAのCM「はじめての競馬場」篇、「はじめてのドキドキ」篇、「熱弁」篇のCMソングに起用されたのはTHE BLUE HEARTSの『終わらない歌』でした。
名曲ですよね。
本来、競馬のCMソングにはこういった疾走感のある音楽が最適のはずなんです。
男くさいですよね。
「競馬」「THE BLUE HEARTS」と言えば、男にとってキラーコンテンツのはずなんです。

JRAとしては、やはり新たな女性ファンを獲得したいのでしょう。
CMソングに3年連続で女性から支持の高い女性ボーカルの楽曲を起用している所、初心者にも分かりやすいCMの演出などからも思惑が見て取れます。
企業やお店の経営でも、女性をいかに取り込むかが勝負だと言われます。
JRAの戦略としてはこれで正しいと思います。
競馬だけでなく、今は競輪や競艇もギャンブルとしてではなくレジャーとして幅広い支持層を得たいとCMをポップな演出にしたり努力が見られます。
CMが気に入らないからと既存のファンが離れるということは考えにくいです。
やはり新規顧客を獲得したいという戦略であれば、来年以降もこの方向性で行くべきではないでしょうか。
はたして来年2018年のCMソングも女性ボーカリストを起用することとなるのか、JRAのイメージ戦略を見守りたいと思います。