記事ID130872のサムネイル画像

年末いっき見!人気ドラマを映画化!映画版トリック4作を総まとめ!

2000年にスタートしたドラマ「トリック」。山田と上田の凸凹名コンビの活躍はドラマだけに留まらず、映画にも及びました。映画「トリック」をポスター画像やyoutubeで公開されている予告動画も合わせて公開順に全4作ご紹介します!

大人気ドラマ「トリック」が映画に!

自称天才マジシャン・山田奈緒子と日本科学技術大学物理学教授・上田次郎が超常現象や不思議な事件を奇術のトリックを用いて解決していくミステリードラマ。

2000年にドラマ「トリック」の第1シーズンが開始すると、面白いと口コミで話題となりたちまち人気に火がつきました。その後、ドラマは第3シリーズまで放送され、スペシャルドラマが3本、映画が4本公開され堤幸彦監督の代表作として知られています。

ドラマ版では3シリーズとも歌手の鬼束ちひろさんがエンディング曲を手掛け、ドラマ「トリック」を語る上で欠かせないものとされています。

個性溢れる魅力的な登場人物

山田奈緒子(仲間由紀恵):自称天才マジシャンだが、いつも仕事をクビになり、ぼろアパートの大家に家賃を催促される生活が続く。上田からの誘いでいつも事件に巻き込まれるが、マジックの知識をいかしトリックを見破り、「お前がやったことは全てお見通しだ!」の決め台詞で解決に貢献している。

上田次郎(阿部寛):日本科学技術大学で物理学の教授をつとめる。どんな現象も物理学によって説明できると豪語している。態度は大きいが気が小さく、簡単なトリックに騙され、すぐに気絶してしまう。「どんと来い超常現象」や「なぜベストを尽くさないのか?」などの著書を出版している。

矢部謙三(生瀬勝久):山田と上田が関係している事件に必ず捜査にやって来る公安部の警部補。コンプレックスでもあるカツラをかぶっていることは周囲にはバレてないと本人だけ信じている。作中でカツラが外されると、もじゃもじゃとしたモザイクが出現する。関西弁でしゃべり、長い者には巻かれる主義である。歴代の部下(石原、菊池、秋葉原)はクセ者ばかり。

山田里見(野際陽子):山田奈緒子の母親で、実家の長野県で書道教室を開いている。シャーマンの家系で、ルーツである黒門島から駆け落ちしてきた過去を持つ。金儲けの商売を得意としている。

堤幸彦監督の世界観

映画やテレビドラマの世界に、オリジナルの手法を取り入れた撮影を行い、「堤以前・堤以後」と言われる程、テレビ・映画業界に変化をもたらしたと評価されています。
オールロケでの撮影や効果音の取り入れ方、作品の随所に盛り込まれた小ネタは堤監督作品の特徴として知られています。

代表作
『金田一少年の事件簿』、『トリック』、『20世紀少年』、『ケイゾク』、『spec(スペック)』など

映画1作目「トリック劇場版」

「トリック劇場版」
2002年公開
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治

ファン待望の「トリック」一作目の映画化は、ドラマのシーズン2が放送された後に公開されました。

ストーリーはもちろん、おなじみの登場人物に加え、神を名乗る3名の男(竹中直人、ベンガル、石橋蓮司)や村人の山下真司、子役時代の成海璃子など、キャスティングにも注目です。

【ネタバレ注意!】
切り株に左から縦読みのメッセージを残すことで、2人の関係を知られることなく連絡を取ろうとした山田と上田。上田から山田への「アイタイ イマカラ シスラナ テハイ」というメッセージは、思わずドキッとしてしまうものとなっていました。

あらすじ

300年に一度、亀によって災いがもたらされるという糸節村。神がその災いから村を救ってくれるとの言い伝えを信じた村人に依頼され、神を演じることになった山田奈緒子。
その後村へ赴くと、他に3名神を名乗る人物がいることが判明する。
著書「どんと来い、超常現象」の取材で糸節村を訪れた上田と山田が出くわし、糸節村に埋蔵金が隠されていることを知る。
山田が本物の神様を名乗ることで埋蔵金の情報を得ようとした2人は、3人の自称神と対決するが…

映画2作目「トリック劇場版2」

「トリック劇場版2」
2006年公開
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治

ドラマ第2シーズン、新作スペシャルドラマが放送後に公開された映画第2作目。
堀北真希さんや平岡祐太さんらが出演したことでも話題になりました。
2カ所を舞台にストーリーが展開され、これまでのトリックのパターンとは異なり、ファンの間では異彩を放つ作品として知られています。

【ネタバレ注意!】
「箱のゆーとぴあ」の幹部との戦いで上田の腕が某アニメの主人公のように伸びるという演出がなされていました。「ゴムゴムの…」というセリフまで飛び出しています。
また劇中でコントコンビゆーとぴあの持ちネタである「よろしくね!」というセリフが多様されており、前作までと同様多くのパロディシーンが見られました。

あらすじ

箱を組み立てることで、天界と地上を自由に行き来できるという霊能力者・筐神佐和子。彼女が代表を務める宗教団体「箱のゆーとぴあ」は筺神島を本拠地としていた。
一方、富毛村の青年・青沼和彦から10年前に筐神佐和子に連れ去られた幼なじみ西田美沙子を探してほしいと依頼された上田次郎。例のごとくマジシャンの助手のアルバイトをクビになった山田奈緒子を誘い、西田美沙子を救い出すために筺神島へ向かう。

映画3作目「劇場版トリック 霊能力者バトルロイヤル」

「劇場版トリック 霊能力者バトルロイヤル」
2010年公開
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治

シリーズ10周年記念作品となる映画3作目は松平健や藤木直人、佐藤健、夏帆など豪華なキャストを迎え、前作から4年の時を経て公開されました。

映画のタイトルは前作までとは異なり「劇場版3」にはならず、「霊能力者バトルロイヤル」という副題がついています。
2011年6月12日にテレビ朝日系列にて「トリックちょうど1周年フェア」と称し初めて地上波テレビ放送されました。

あらすじ

ある日、上田のもとを訪れた万練村の青年・中森翔平。村に伝わる「カミハエーリ」と呼ばれる霊能力者の跡継ぎを決める儀式を止めさせるため、一緒に村に来てほしいと依頼する。
一方、山田はクビになったステージの管理者から勧められた万練村での「カミハエーリ」選抜の大会参加を決めていた。
別々の目的で村へ向かった2人は鉢合わせし、知り合いだとバレることなく協力して、村に伝わる財宝を手に入れようと企てる。
しかし、1人のカミハエーリ候補者・鈴木玲一郎によって大会の結末は悲惨なものへと向かっていく。

映画4作目「トリック劇場版 ラストステージ」

「トリック劇場版 ラストステージ」
2014年公開
監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治

「トリックシリーズ14年間の集大成!本当に最後です!」というキャッチコピーで宣伝されたシリーズ最終作。シリーズ初となる海外ロケで撮影され、ロケ地に選ばれたのはマレーシアでした。

シリーズラストを飾る劇場版のゲストとしてキャストに選ばれたのは、東山紀之、水原希子、北村一輝、吉田鋼太郎などそうそうたる面々でした。

主題歌として選ばれたのはドラマ第1シーズンのエンディング曲だった鬼束ちひろの「月光」だったことで、ファンの間で話題となりました。

【ネタバレ注意!】
映画のラストシーンで、1年間行方不明だった山田が記憶喪失の状態で霊能力者と面会していた上田の研究室を訪れ、初めて2人が会ったときと同じ手品を披露。過去作の回想も相まって、ファンにとっては泣ける感動の終わり方となっていたのではないでしょうか?

あらすじ

村上商事社員・加賀美からレアアースの採掘事業を妨げている赤道スンガイ共和国の霊能力者・ボノイズンミと会い、現地で霊能力など存在しないことを証明してほしいと依頼さえた上田は何も説明せずに山田を連れて、赤道スンガイ共和国へ向かった。
ボノイズンミが暮らす村に着くと、次々と殺人事件が起こってしまう。その中でボノイズンミの能力を目の当たりにするが、霊能力者ボノイズンミもまた殺されてしまった。
ボノイズンミに変わって、村の霊能力者になった山田はその役割に気づき、自らを犠牲に村を守ることを決意する。

それぞれの話が独立しているため、何作目から見ても大丈夫な「トリック」の映画ですが、やはり公開順に見ていくのが王道ではないでしょうか?

映画だけでなくドラマ、スペシャルドラマを合わせてみることで、さらに映画トリックを楽しめることは間違いありません!年末年始の休みに一気見してみてはいかがですか?

TOPへ