漫画版仮面ライダークウガとテレビ版との違いについてまとめ

漫画版の仮面ライダークウガは2014年に連載が始まりました。

テレビのクウガをそのまま漫画化した作品ではなく、世界観の違いや登場人物の雰囲気の違いなどがあり、更に仮面ライダーアギトが登場するなど、かなり実写のクウガとは異なる作品になっています。

漫画版クウガはかなり色々な点が変化しているわけですが、登場人物もかなり変わっています。

漫画だからだと思いますが、外見が派手になっている人物が多いです。

性格もかなり変わっている人物が少なくなく、エキセントリックな人物が多いです。

科警研の榎田ひかりはテレビ版では、仕事と子育ての間で板挟みになる母親としての側面が描かれていました。

漫画ではマッドサイエンティスト的な面が強く、派手な外見からしてまるで別人です。

日常の中のドラマが描かれることが多かったテレビのクウガとは、全く方向性が違うと言えます。

主人公の五代雄介もテレビに比べると多少好戦的に見えるとも指摘されています。

これはクウガアルティメットフォームがテレビ通りの設定だとすると、かなり危険な変更点です。

テレビでは最初から完成された人物像で描かれていた五代雄介は、漫画版では成長していく主人公として描かれるかもしれません。

クウガ漫画版で一番衝撃的なのがアギトが登場する事でしょう。

仮面ライダーアギトはクウガの後に放送された作品です。

元々はクウガの続編として作られた作品らしいですが、結局パラレルワールドということになり未確認生命体などの単語は登場しますが、仮面ライダークウガと直接繋がりはない作品ということになりました。

クウガとアギトの関係がどうなるのか、まだ分かりませんが「グロンギを超えるものアギト」というセリフや、グロンギが人間からアギトを作り出しているなど驚きの展開が多いです。

アギトの主人公津上翔一も当然登場してアギトに変身するわけですが、現状自分が変身することに苦しんでいて戦う意思は見せません。

これは変身することそのものには、あまり悩まない五代との対比になっているのでしょう。

翔一はいつグロンギと戦うのか？アギトとグロンギとの関係はなんなのか？など興味はつきません。

漫画版クウガではフォームチェンジはどうなるのか？

テレビでは変身したクウガの姿として未完成形態であるグローイングフォーム、基本の4形態であるマイティフォーム、ドラゴンフォーム、ペガサスフォーム、タイタンフォームが登場します。

更に４形態が強化されたライジングフォームなどが登場するわけですが、現在漫画版クウガではグローイング、マイティ、ペガサス、タイタンしか登場していません。

テレビでは早い段階で登場したドラゴンフォームがいつ登場するのかにも注目が集まっています。

テレビのクウガでは本来グロンギは人間であり、魔石の力で怪人に変身する力を手に入れている設定です。

しかし、漫画版クウガではグロンギは人間とは異なる生物が人間に化けている設定に変化しています。

これだけなら、そこまで重要な変更ではないとも思えますが、問題はグロンギの精神面での違いです。

テレビのクウガのグロンギは人間のはずなのに、価値観が違いすぎて理解不能の存在でした。

同じ人間で言葉が通じるようになっても、理解不能というところにグロンギの不気味さがあったわけです。

しかし、漫画版クウガのグロンギは人間とは違う生物なのに理解不能の存在としては描かれないようなのです。

漫画版クウガでも登場するグロンギですが、やはりテレビ版と比べてかなり変化しています。

テレビのクウガではグロンギは、人間の姿で行動しても基本的に異物として描かれていました。

奇抜な服装のグロンギが多い中、普通の服装のグロンギも現れますがグロンギはグロンギであって人間として振る舞う姿はテレビのクウガでは描かれていません。

しかし、漫画版クウガではキノコの怪人ギノガがミュージシャンのノアと名乗って、ファンの女性を殺害するなど人間として行動しています。

他にも刑務所の中で囚人を使って人体実験を行うドルドなど、テレビと違って人間社会の中にグロンギが入り込んでいる姿が描かれています。

刑務所の所長がドルドの手下になっているようですが、彼が人間なのかグロンギなのかも気になるところです。

人間ではない設定に変わっているにもかかわらず、漫画版クウガのグロンギは人間社会に入り込み活動しています。

しかし、この変更はただ不気味な敵として描かれるだけには、留まらないようです。

漫画のグロンギはテレビよりも個性的に描かれていますが、人間は弱いから殺すのは嫌だというグロンギが登場し、とうとう戦いそのものを嫌うグロンギが登場します。

テレビのクウガでは次々に通行人を惨殺するガリマが、バルバに反抗してグロンギそのものを裏切るという予想外の展開に驚いた読者は多かったのではないでしょうか？

更に偶然会った五代と友達になってしまいます。

五代は彼女がグロンギであることには気づいていないわけですが。

2017年11月時点の最新話では、ガリマは人間と生活するようになりましたが、どんな結末を迎えるのでしょうか？

１つ言えるのは漫画版クウガのグロンギは個性的になっただけではありません。

人間と違う生物として設定されたにもかかわらず、精神的にはむしろ人間に近い存在に変更されていると言えます。

テレビと違ってグロンギは倒す以外に選択肢がない敵としては描かれない可能性が出てきました。

テレビとはかなり違う漫画版クウガの評価ですが、賛否両論と言えます。

やはり、テレビのクウガとまるで世界観や描こうとしているものが違うということで評価別れるようです。

世界観がアギトや555に近いという意見やシャンゼリオンのようだという感想もあります。

ただ、話そのものは面白いので最初はテレビのクウガとは別物と思って読んでみることをオススメします。

漫画版仮面ライダークウガはテレビ版とはかなり違います。

登場人物の雰囲気や敵であるグロンギの変化など、テレビのクウガのイメージで読むと違いに驚いてしまうかもしれません。

テレビのクウガが好きという人ほど、評価が厳しいようですがストーリーそのものは面白く、テレビのクウガでは出来なかったことをしようとしている作品です。

まずはテレビとは別物と考えて読んでみることをお勧めします。