アニメ「進撃の巨人」op「紅蓮の弓矢」の歌詞を徹底解明！！

「進撃の巨人」を見たことがない方の為に、物語のあらずじと登場人物を紹介します！

主人公である１０歳の少年、エレン・イェーガーは両親、友人のアルミン・アルレルトと

幼馴染のミカサ・アッカーマン達と平和に暮らしていました。

エレンが今、生活している国の名は「ウォール・マリア」。

その地は１００年前、突如現われた大量の巨人により、都市は破壊され、

大量の人類が殺されてしまったのです。

絶滅寸前の人類は

「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」という、

巨大な壁を作り、巨人が侵入しないように、壁の内側での生活を始めました。

巨大な壁の存在のおかげで人類は１００年間、平和に暮らしていたのです。

しかし、平和に暮らしていたエレン・イェーガーの日常は、

突如再び出現した巨人により、無残にも壊されてしまうのです…

母親を巨人に喰われてしまったエレン・イェーガーの成長と、巨人との闘い、

そして、巨人の謎を解明していくという物語です！

残酷な描写が多く目を塞ぎたくなるようなシーンも多数ありますが、

戦闘シーンがとにかくカッコいいです！！

歌詞の解説に入る前に、「紅蓮の弓矢」とはどんな意味を指しているのか、

考察してみましょう。

まず「紅蓮」がどういった意味なのかというと、猛火の炎の色に例えられるそうです。

よって「紅蓮の弓矢」という曲名は、「弓矢」を自らの犠牲も厭わずに戦う兵士に例え、

猛火の炎のように、巨人に立ち向かっていく兵士の事を指していると考えられます。

曲名の意味を知ってから曲を聞くと、さらに迫力や緊迫感がまして聞こえますよね。

紅蓮の弓矢を歌うのは、「Linked Horizon（リンクトホライズン）」というユニットで、

サウンドクリエイターでもある、Revoさんという方が立ち上げたユニットです。

「Linked Horizon」は、他の作品とのコラボを専門としています。

ユニット名には「他の世界と繋がる」という意味も込められているみたいです！

そんな「Linked Horizon」ですが、Revoさん以外のメンバーは曲に合わせて、

サポートメンバーを選出するという徹底ぶりです。

進撃の巨人のｏｐ曲である、紅蓮の弓矢がアニメとマッチしていて、

迫力がある作品に仕上がったのも、このこだわりあってなのかもしれません。

「紅蓮の弓矢」の歌詞付きの動画を紹介します。

聞いてもらえばわかると思いますが、曲の冒頭からすごい迫力です。

聖歌隊のような美しい声も、「進撃の巨人」というアニメが背景にある限り、

どこか悲しげで祈りのようにしか感じられませんね。

早速ですが、歌詞を解説していきましょう。

ます冒頭で出てくる、

「Sie sind das essen und wie sind die Jäger」（サエガセンセ　アビジベ　イェーガー）

ですが、実はドイツ語の歌詞になっています。

そしてその意味もとても衝撃的。

「お前たちは餌か？いや、俺たちは狩人だ」

という意味だったのです。

ここの部分だけからも、巨人に屈せずに立ち向かっていこうとするエレン達の

強い意思が見受けられますね。

でも何故、紅蓮の弓矢に登場する歌詞は、英語ではなくドイツ語なのでしょう？

それは物語の設定と深く関係してきます。

進撃の巨人の舞台の地はドイツで、巨人から守っている壁は

「ベルリンの壁」の事を言っているのではないかという意見もあります。

あくまで考察ではありますが、キャラクターの名前の由来もドイツ語という事もあり、

信憑性がありますよね。

「紅蓮の弓矢」の歌詞には難しい言葉がたくさん出てきます。

ここで、例をいくつか挙げてみていきましょう。

・家畜の安寧　→　安寧とは無事で安らかな事をいいます。

・虚偽の繁栄　→　虚偽とは真実でないことを真実のように見せている事です。
　　　　　　　　　進撃の巨人の物語を知っている人は「なるほど！」と
　　　　　　　　　思うはずです（笑）

・死せる餓狼の自由を　→　字のごとく飢えた狼の事を言います。

今はワンフレーズのみ紹介しましたが、このように、「進撃の巨人」の内容に

沿った歌詞になっているのです。

さてここからは、思いっきり私個人の考察です。

私が曲を聴いて「進撃の巨人」の主人公であるエレンの、心境というか意思が

よく込められているなと思ったのは、

＜Wir sind der Jäger 炎のように熱く！

嗚呼 Wir sind der Jäger 氷のように冷ややかに！

Wir sind der Jäger 己（おのれ）を矢にこめて！

嗚呼 Wir sind der Jäger 全てを貫いていけ！ ＞

というところです。

Wir sind der Jäger とは「俺たちは狩人だ」という意味です。

私が感じたのは、巨人と戦ってその度に仲間の犠牲をはらい、何が正しいのかを

常に自問自答しているエレンの姿です。

・「焔のように熱く」　
　　巨人を駆逐するという思いで燃えている姿。

・「氷のように冷ややかに」
　　たとえ仲間が目の前で殺されても、任務を優先しなければならない苦しさ。

・「己を矢に込めて」
　　自分自身を武器として戦っている様子。

・「全てを貫いて行け！」
　　悩みや迷いを跳ね除け、戦え！

という風に思えました。

あくまで私個人の考察ですが、

巨人と戦うエレンやその仲間たちは計り知れない恐怖、そして、巨人に対する

憎しみを抱いているに違いありませんよね。

「紅蓮の弓矢」は「進撃の巨人」の物語を曲の数分間の間に、

集約して解説しているように思えます。

Linked Horizon は「紅蓮の弓矢」の他にも、進撃の巨人の内容に

沿った楽曲を製作しています。

その楽曲が収録されたアルバム名は「進撃の軌跡」。

エレン達の成長をや気持ちの移り変わりを集約したようなアルバム名ですよね。

アルバムに収録された楽曲を紹介します。

1、二ヵ月後の君へ

2、紅蓮の弓矢

3、１４文字の伝言

4、紅蓮の座標

5、最後の戦果

6、神の御業

7、自由の翼

8、双翼のヒカリ

9、自由の代償

10、彼女は冷たい棺の中で

11、心臓を捧げよ!

なんだか、本の目次のようです。

アニメや漫画を見ている方はわかると思いますが、

曲名を見ただけでも、内容に沿って楽曲を製作しているのが伝わりますよね。

実は「紅蓮の弓矢」には続編ともいえる楽曲が存在するのです。

その曲とは、「進撃の軌跡」に収録されている、

・自由の翼　（進撃の巨人２期ｏｐ）

・心臓をささげよ　（進撃の巨人３期ｏｐ）　です。

どちらの曲も、アニメの進行状況にあっていてとても引き込まれるような

楽曲になっています。

「進撃の巨人」は物語の内容だけでなく、今回紹介した楽曲たちや、

アニメーションの技術面でも楽しむ事が出来ますので大変おススメなアニメです！