ずっとプレイされ続いてる「三国志」シリーズ

「三国志」シリーズといえば小説を発端に熱狂的なファンが多いですよね。

そんな「三国志」の世界をゲームでプレイできるのが、コーエーテクモゲームスから発売されている歴史シュミレーションゲームです。

 

今回はシリーズ13まで発売された「三国志」ゲームを、過去作から一挙ご紹介していきます!

三国志とは?

三国志とは180年から280年頃にかけて、中国の後漢末期から三国時代に群雄が割拠していた時代を記したもので、中国を代表する史書です。

撰者は陳寿

三国志の撰者は晋に仕えた陳寿です。「魏書」「蜀書」「呉書」よりなり、北宋時代にまとめて「三国志」と呼ばれるようになりました。曹操、劉備、孫権など多くの魅力的な人物が登場し、長い年月が経っても人々を惹き付けて止みません。

長編口語小説としての「三国志演義」

陳寿の「三国志」をもとに虚構を交えて描いた長編口語小説が「三国志演義」です。劉備、諸葛孔明を中心に描いており、劉備が主役で、曹操が悪役というイメージは、ここから来ています。「三国志演義」は「水滸伝」、「西遊記」、「金瓶梅」とともに四大奇書と呼ばれています。

コーエーテクモゲームスとは?

コーエーは1978年に創業したゲームソフト開発会社です。2009年に同業のテクモと経営統合し、2010年に吸収合併し、コーエーテクモゲームスとなりました。

創業者は襟川陽一

コーエーの創業者は襟川陽一です。襟川陽一は1950年10月26日生まれ、栃木県出身で、慶応大学卒業後、1978年にコーエーを創業しました。コーエーテクモゲームスの代表取締役社長を務めています。

妻・襟川恵子は多摩美術大学出身で、1978年にコーエーの専務取締役となり、2013年には コーエーテクモホールディングスの代表取締役会長となっています。

ブランド名としてのシブサワ・コウ

コーエーのゲームのプロデューサー名としてクレジットされるのが、「シブサワ・コウ」です。シブサワ・コウは襟川陽一のペンネームとされ、歴史シミュレーションゲームのブランド名となっています。

歴史シュミレーションゲームとは?

歴史シミュレーションゲームとは、歴史を題材としたコンピューターゲームの一ジャンルです。主に歴史上の国家経営や戦争を扱っており、コーエーのゲームによりジャンルとして確立されました。

歴史シミュレーションゲームの先駆け:信長の野望シリーズ

コーエーの歴史シミュレーションゲームを代表するシリーズの一つが、信長の野望シリーズです。1983年に第1作「信長の野望」が発売され、2017年の「信長の野望・大志」まで現在、15作が出ています。

信長の野望シリーズと並ぶ人気の三国志シリーズ

日本の戦国時代を題材とする信長の野望シリーズと並ぶ人気を誇るのが、中国の後漢末から三国時代を扱うのが三国志シリーズです。1983年に第1作「三国志」が発売され、2016年「三国志13」まで13作品が発売されています。プレイヤーは君主や武将を操作し、全国統一を目指します。

当時は革新的な初代コーエー三国志

1985年に発売されたのが、初代「三国志」です。PCゲームとしてリリースされ、後にファミリーコンピューターにも移植されました。

pc版の使いにくさをファミコンで解消

実は30周年ということでいろいろなやってみた実況動画がYouTubeやニコニコ動画に上がっていたりしますが、正直パソコン版は使いにくかったです。若干ファミコン版ではその操作性が解消しております。ただし当時としては画期的な本格シュミレーションゲームであったことは間違いありません。

一番強いのは?呂布?関羽?いやいや...!

この三国志の武将能力は武力、知力、カリスマの三点で評価されます。当然武力が高い武将が強いです。ですが戦場において火計が使えるので、風向きを考えて火をつけると、たとえどんな武力が高かろうが、知力が高かろうが、一ターン火の中に入ると即死なのです。これを使えば逆転も可能!

しかし風向きがわり、自分が焼け死んだなんてことも...。

諸葛亮孔明の言うことは絶対!

三国志2までの軍師は基本知力が高い人が確率的に正確な意見を述べてくれます。知力100は諸葛亮孔明、彼の言うことは必ず当たります。

悲しい悲劇の婚姻外交コマンド

使者も命がけです。外交などのコマンドに使者を殺すとか、使者を捕らえる、後は婚姻を結ぶときにその姫もろとも殺すなどのコマンドも!初期ならではの暴君プレイも楽しめます。

いまだに名作との評価も!コーエー三国志2

三国志2は、1989年にPCゲームとして発売され、その後、多くの家庭用ゲーム機に移植されています。

吉川英治三国志に近づいた

コーエーの三国志シリーズのなかで、これが吉川英治の三国志に一番近いのではという意見もあります。ただ夏侯惇(かこうとん)が夏侯惇(かこうじゅん)だったり、いろいろツッコミどころがあるのですが、前作のように火計で死ぬことが無くなり怪我で済むようになりました。

絶妙なゲームバランス!しかし武将数に少し難が...。

ちょっと武将の数に偏りがあるかなぁと感じていますが、ゲームバランスが良いです。特に劉備ファンにはたまらない作りになっています。

武将数が少ない割に外交や計略などで死んだり、独立する武将が多いため(よく司馬懿に計略をかけていた)、少し後半になると武将が足らなくなってしまうのが、欠点だと言えます。

アプリ版第一バージョン!手軽にスマホでも

スマホアプリでは一番はじめにこれが移植されました。手軽にプレイすることが出来るモバイル版コーエー三国志として、多くの人がダウンロードして楽しんだことでしょう。

武将の個性を引き出したコーエー三国志3

三国志3は、1992年から1993年にかけてPCや家庭用ゲームとして発売されました。2001年にはプレイステーション版も発売されています。

文官、武官システムで役割がハッキリと

このコーエー三国志3になると武官と文官が任命できるようになり、役割分担がハッキリとなるようになります。要衝の戦場などもマップに出てきて、水軍戦も楽しめるようになりました。

一番能力値が高いのが曹操ではなくなる

新たに水軍の要素が加わり、指揮(陸上、水上)が能力値として出来たので、コーエーの三国志の中では、唯一曹操が一番能力が高くはない仕様になっています(一番高いのは周瑜)。三国志2と比較するとちょっと魏と呉に武将が増えました。

評価も再検証コーエー三国志4

三国志4は、1994年から1995年にPCや家庭用ゲーム機として発売されました。2007年にはスーパーファミコン版がWiiバーチャルコンソールとして配信されました。

細かいスキルが武将を引き立たせる

このコーエー三国志4になると、大きな進化を遂げています。武将の細かいスキルが決まっていて、それによって戦局を左右することも。特定のチートスキル(天変、落雷)などもあります。

リメイク版も売れた

これも非常に面白い作品でしたね。今でもWIIバ-チャルコンソールなんかで売れたようです。前作3作品に対する大きな違いは、武将個体で戦うと言うより、勢力で戦うと言う感じが強くなっています。

また武将数が大幅に増え(特に後半の)勢力のバランスが非常に良いので、プレイしていても最後まで楽しむことが出来ます。

シナリオが追加されたコーエー三国志5

三国志5は、1995年にPCで先行して発売され、1996年以降、家庭用ゲーム機に移植されています。

ついに黄巾の乱のシナリオが!張角が舞う

これまでのコーエー三国志と違うところはやはり黄巾の乱のシナリオが追加されたことです。これによって特徴あるbgmに張角勢力でプレイが出来るようになりました。

実は評価の高い名声システム

今回この記事を書くに当たって、実は私の個人的なつながりのあるゲーム仲間に「コーエーの三国志の中でどれが一番面白かった?」と聞いてみたところ、この三国志5と答えた人が一番多かったです。

名声システムを採用して、名声が高いほど行動がいろいろ出来るようになったのが一番大きなところですかね。ゲームバランス的な面においても非常に整っています。

命令の可否が運命を左右コーエー三国志6

三国志6は、1998年にウィンドウズ版が発売され、その後、家庭用ゲーム機に移植されました。

運命の駆け引き緊迫の戦場

これまでのコーエー三国志作品との違いは、命令をするとリアルタイムでフューズが進行する点ですね。
攻城戦などでどこの門を攻めるか?どこの門を守るか?罠はどこに仕掛けるか?などの面白要素が沢山あります。

セリフが生きるドラマチックなイベント

イベントの量も豊富に増え、非常にドラマチックに展開していきます。今まではイベントの発動条件が少し厳しかったので、隠し要素みたいになっていましたが、今回は普通に出てくるように、セリフもカッコいいです。個人的には劉備、関羽、張飛の桃園の誓いが一番良かったですかね。

武将プレイの先駆けコーエー三国志7

三国志7は、2000年にウィンドウズ版・マック版が発売され、その後、家庭用ゲーム機に移植されています。

武将単体での生き様が味わえる

いろいろな生き方を体験出来たり、良くも悪くも武将プレイの先駆けとなった三国志7、評価はいろいろ分かれるところですが、ともかく自由度が非常に増しました。また君主から下野して、放浪し、良い土地(荊州か益州辺り)で独立なんてプレイをしたのを微かに覚えています。

交流で自分磨き!立身出世プレイが流行る

武将同士交流が出来るようになり、能力が高い武将から指南を受けて、能力アップなんて楽しみ方も、これによって立身出世プレイも流行りました。いろいろな武将の個性や生き方も尊重しないといけない君主より、気楽な浪人の方がいいやって人も多かったのでは?

初心者に優しいコーエー三国志8

三国志8は、2001年にウィンドウズ版が発売されました。その後、家庭用ゲーム機やパワーアップキット、廉価版などが発売されています。

一番難易度が抑えられた作品

個人的には一番初心者に優しかったのは、この作品だったかと。いろいろな要素は前作よりも増え、交流なども必要になったりする点などはありますが、一端もするととっつきにくいシュミレーションゲームにおいて、新しいユーザー層を獲得する努力は、非常に良いです。

味方の中にも敵が!

この作品になると、同じ勢力の武将の中でも、敵対する人間が居たりとか、よりシリアスに三国志を描けています。諸葛亮と魏延など評定を開くたびに争ったりしているのをニヤニヤしながらプレイしていた記憶があります。

一枚絵でリアルタイムコーエー三国志9

三国志9は、2003年にPC版とPS2版が発売されました。PC版とPS2版では若干の違いがあります。2006年以降になると、廉価版や別のハードのものが発売されています。

一枚マップでいろいろな駆け引きが可能に

中国全土が一枚の地図になり、命令を終了するとリアルタイムに動いて、それぞれに駆け引きが楽しめるのが、この三国志9の大きな特徴です。この作品はやり込んだ記憶があります。とにかく斬新で、面白かったです。

要塞化が流行る

私が個人的に流行ったのが、守備に徹するプレイ、一か国しかないところに新君主として立ち上げ(曹操などの側の空いている空白地で)そこでどこまで生き残れるか的なプレイですね。

まぁ正直私がへたくそなのかも知れませんが、結局は滅亡するのですが、とにかくそれをやり込んだという感想があります。

武将プレイに戻ったコーエー三国志10

三国志10は、2004年にPC版、2005年にPS2版が発売されています。記念すべきシリーズ10作目であり、プログラムの自動アップデートなどネットワークとの連携が強化されました。

武将が生き生きと

また、武将プレイに戻った三国志10。大きな特徴として武将などが遠征などをすることができるようになり、かなり遠くの相手の本拠地まで、攻め込んだ記憶があります。ともかく一騎打ちなどいろいろ進化を遂げて、武将プレイの真髄を味わえる作品です。

舌戦システム追加!外交に新しい要素が

もう一個のお楽しみは、文官の一騎打ち「舌戦」が出来るようになったことです。ほぼ知力が高い武将が有利なのですが、外交などの使者での駆け引きは吉川英治の三国志の世界そのものです。次々に論破していく爽快感がありました。

一枚絵のイラストが美しいコーエー三国志11

三国志11は、2006年にPCおよびPS2版として発売されました。2008年にはWii版が発売されています。

三国志9のバージョンアップ版

この三国志11は三国志9のバージョンアップ版と思って間違いないです。武将プレイになんとなく嫌気がさしている方には、この作品がおすすめ!

計略や戦法などに工夫があり、よりやり込み要素が強くなっています。三国志9をやるよりは三国志11をやることをおすすめします。

完成度が高い

完成度は高いです。全作品の中でもこの手のゲームにおいては一番だと私は感じています。登場する武将も面白い、パワーアップキットを買えば、いろいろな編集も出来たりするので、これで難易度をいろいろ変えて、何度でも遊ぶことが出来ます。

オンライン化コーエー三国志12

三国志12は、前作から5年開いた2012年に発売されました。シリーズのファンにとっては長く待ち焦がれたリリースであったことでしょう。同作からノートパソコンでの動作にも対応するようになりました。

オンライン対戦が熱くなる

ついにオンライン化です。どっちかというとシュミレーションゲームって他人との競争より、自分で一人家に籠ってやると言う感じが好きなのですが、対戦要素を加えて、よりスリリングな作りになっています。実はハードが売れていたらもっと評価は高かったかもと予測することが出来ます。

リアルタイムバトル武将の声が戦場に響く

特技発動などで武将の声が戦場に響き渡ります。とにかくリアルな戦絵巻を見ているようで、面白いです。リアルタイムな駆け引きが楽しめて、計略がハマった時にはガッツポーズと言う方、多いのではないでしょうか。

最新版全てを詰め込んだコーエー三国志13

三国志13は2016年1月、各ハードで同時発売されました。ゲームレビューでは高い評価を受けている作品です。

これまでの総決算

コーエー三国志30周年作品として、これまでの全てのいいところを詰め込んたというのが、この三国志13です。当然顔グラなどはよりリアルに、武将単位からリアルタイムな駆け引き、計略や立身出世プレイ、さらに加えて商人としても生きることが出来るようになりました。

武将の相関図が面白い

特筆すべきは武将の相関図を作れること。過去作でも仲が良くなって一緒に独立なども出来たのですが、今回の相関図は複雑かつ細かい作りになっています。現実の世界に近いものを感じることが出来ます。

あなたはどれで天下を取る?やりたいことが沢山すぎて・・

唯一難点を挙げるとすれば、やりたいことが多すぎる点です。ある程度縛られていた方がゲームとしては面白かったりするかも...。

どんな生き方でも勢力の為に戦場や内政、はたまた商人として動き、天下に名を轟かせるなんて現実の世界そのものです。

三国志シリーズ最高傑作は?おすすめは?

さて、今回はいろいろ動画を見返したりしてみて、やっぱりコーエーの三国志は凄いなぁと魅了されました。最高傑作はやはり13、次に11です。お持ちのハードの都合もありますが、オススメを挙げるなら、2、4、5、9そして11、13ですね。

ぜひ一度プレイを!

理由としては2はスマホゲームとしてやりやすいということ、4もwiiもしくはwiiuのバーチャルコンソールとしてやりやすいこと、5は個人的に音楽などもおすすめできること、9と11は完成度が高いので、非常に面白いこと、13は武将プレイをするならやはりこの作品が一番面白いという点です。

長々となってしまいましたが、今からでも始めて楽しめます。興味をもったら是非コーエーの三国志をやってみてはいかがでしょうか?ちなみに今から始めるなら8がおすすめです。

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