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2023/12/28
大今里
2007年に公開された映画「バッテリー」。
累計380万部を突破した、あさのあつこさんのベストセラー小説を「陰陽師」シリーズの滝田洋二郎監督が映画化しました。
小説「バッテリー」では、飛びぬけた才能と傲慢なまでの自信を持つピッチャー原田巧と、巧とバッテリーを組むキャッチャー永倉豪の一年間の物語が描かれています。
バッテリーとは、 野球用語の一 つで投手と捕手の組を指すようです。
「バッテリー」の人気はすごく、当時中学生に「好きな本は?」と尋ねると、2人に1人が「バッテリー」と答えたとか。2007年の映画化に先駆けて2005年に漫画化されている他、2008年には中山優馬さん主演でテレビドラマ化されています。
主人公は、ピッチャーとしての自分の才能に絶対的な自信を持つ原田巧。
中学入学を目前に控えた春休み、父の転勤で岡山県に引越してきます。巧はそこで同級生のキャッチャー永倉豪と出会い、バッテリーを組むことになります。
巧は入部早々に戸村監督と衝突しました。しかし巧の実力が本物だと見抜いた監督は、入ってきたばかりの1年生にも関わらず、巧をレギュラーにします。それを面白く思わない一部の3年生たち。巧を集団リンチしてしまいます。これが明るみになり、野球部は活動停止に追い込まれ、夏の大会に出場できませんでした。
監督は他の真面目な3年生のためにも、公式試合には出場できないがせめて強豪校との試合で引退試合をさせてやろうと画策します。その試合で、巧は強力なスラッガー門脇を三振に仕留めました。ところが試合は、順調にはいかなくなります。豪が捕球ミスを犯し、バッテリーの信頼関係が揺らいだのだです。巧は豪を信じることができず、甘い球を投げてしまい・・・
林 遣都さん(主人公・原田巧)
デビュー作にして初主演。天才肌で一本筋の通った巧を上手く演じきりました。演技初挑戦とは思えない演技力で、日本アカデミー賞、キネマ旬報ベスト・テンなどその年の多くの新人賞を受賞しました。
映画「バッテリー」では、オーディションで3000人の中から主演永倉豪役を勝ち取りました。7歳から野球を始め、ポジションは映画の配役と同じくキャッチャーでした。
映画「バッテリー」のオーディション合格後、中学野球最後の大会が映画の撮影と重なることがわかり、悩んだ末に一度は辞退したそうです。しかし、滝田洋二郎監督に「お前の中学生の最後の夏を俺にくれ」とラブコールを受け出演を決めたのだとか。
天海 祐希さん(巧の母親役)
元宝塚歌劇団月組トップスターの天海祐希さん。
凄腕の女刑事や、バリバリ働くキャリアウーマン役のイメージの強い天海さんですが、「バッテリーでは、家族に愛情深く接する母親役を熱演しました。
岸谷 五朗さん(巧の父親役)
テレビドラマや映画に引っ張りだこの岸谷五朗さん。
奥様は元トップ歌手グループ「プリンセス プリンセス」のヴォーカリスト奥居香さんです。
菅原 文太さん(巧の祖父役)
巧の祖父で、根っからの野球人で、甲子園出場校の名監督だった井岡洋三役を演じました。
萩原 聖人さん(野球部の顧問役)
野球部の監督で、通称・オトムライを演じました。威圧的で常に命令口調であり、生徒からは鬼監督として恐れられ疎まれてもいました。
最初は、巧と衝突することも多かったですが、巧との出会いを通して、生徒の力を信じて尊重すべきだという考えに変わっていきます。
「バッテリー」作者である、あさのあつこさんは岡山出身で、映画「バッテリー」は岡山の知られざる名所で撮影されたようです。映画の人気と共に、「ロケ地ツアー」も盛り上がりました。
「バッテリー」は中学生野球をテーマにした作品なので、友情だけがテーマかと思えばそんなことは全くなく、野球・友情・家族との絆、全てがバランスよく描かれた映画です。
特に豪との友情は見どころで、天才肌で傲慢なところもある一匹狼タイプの巧と、誰に対しても愛想がよく、温厚な性格の豪。二人の信頼関係にグッとくるものがあり、交流を通してお互いに成長していく姿が描かれています。
青春っていいなぁと、爽やかな気持ちにさせてくれる映画です。
また家族の絆も感じさせてくれ、限られた時間の中でよくまとまった映画という印象です。天海祐希さん、岸谷五朗さん、菅原文太さんのキャスティングも良く、原作ファンの期待を裏切らない映画に仕上がっているので、原作を読んだ方も、そうでない方にもオススメの作品です。
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