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2023/12/28
大今里
映画監督アンドレイ・タルコフスキーが手掛けた「ノスタルジア」は、カンヌ国際映画祭で創造大賞を受賞し話題を呼びました。
独特の世界観は、今の世代の方にはすんなりと内容を飲み込むことができない内容かもしれません。
一度見ただけでは、映画「ノスタルジア」の良さはわからないかもしれませんが、必ず心に残るメッセージを受けとることができるはずです。
今回は、映画「ノスタルジア」の内容を解説していきます。
映画を見る前に、少しだけおさらいをしておくと、すんなりと作品にのめりこむことができるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください。
映画「ノスタルジア」を作った監督アンドレイ・タルコフスキーが、この映画の主人公として登場しており、作品を作ったのちにソ連を亡命していることで、この作品は自身の心の中を映像化したとされています。
彼の作品には、人の悲しみや苦しみなどのネガティブである部分を、とても色濃く表現されています。
物語の内容は、主人公タルコフスキーが、自殺したロシアの音楽家パヴェル・サスノフスキーの足跡を追い求めて旅をしていくうちに、心をえぐられる深い悲しみにのまれていくことから始まります。
映画「ノスタルジア」での主人公アンドレイ・ゴルチャコフは、持病の心臓病が悪化し、余命も少ない状況で、旅の終盤を迎えている中、立ち寄った小さな温泉街バーニョ・ヴィニョーニで、ドメニコという地元では奇人をされていた男性に出会います。
ドメニコは、「もうすぐ世界の終末が訪れる」ということを信じており、人々に「私たちは無駄と思える声に耳を傾けなければならない」「私たちの耳と目に大いなる夢の始まりを満たすのだ」だという言葉を残して、自ら大衆の前で焼身自殺を図り亡くなりました。
映画「ノスタルジア」のメッセージは、この自殺を大きな展開として、人々の心に強い印象を残しています。
主人公のアンドレイは、亡くなった彼のメッセージに意味を感じ、自らの人生を振り返り、何が大切なのかを発見することになります。
奇人とされていたドメニコは、実は世界を変える強いメッセージを残していったと知るのです。
深い悲しみの向こうに、自分が何をすればよいのかを知った後に、自分の故郷を思いだすことになります。
映画「ノスタルジア」の意味は、この心にある故郷を振り返ることが、キーワードになります。
映画「ノスタルジア」の中で、意味深く映し出される「故郷」は、なんとも言えない色を伴って、回想させられます。
町山智浩の映画ムダ話、タルコフスキーの「ノスタルジア」解説サンプル
映画「ノスタルジア」の内容を、もっと詳しく臨場感を味わいながら知りたい方は、こちらの動画をご覧ください。
アンドレイ・タルコフスキーの作品は、独特の世界観が演出されている分、理解するのに時間がかかるかもしれません。
特に、言葉などで表現をされている部分が少なく、映画を一度見ただけでは、ストーリーを簡潔に整理するのも困難な場所もあるので、こちらの動画を参考にしてみるのも、また違った見方ができていいのかもしれませんね。
Blu-ray&DVD『ノスタルジア』CM「故郷」篇
こちらの動画の「ノスタルジア」では、映画のワンシーンを映しだれていますが、たった数十秒の映像にも拘わらず、色濃く映画「ノスタルジア」が表現されています。
振り返る女性の不安気な表情は、見る人に強い悲しみを与えるかもしれません。
小さい子供の顔さえも、寂しさに溢れています。
しかし、そのネガティブな感情に陥るかもしれない映画「ノスタルジア」には、単純な展開ではなく、人生をも変えてくれる大きなメッセージが隠れているはずです。
映画「ノスタルジア」の作品は、監督アンドレイ・タルコフスキーの世界観が全面に表現された代表作となっています。
誰もが持っている心の奥のノスタルジアな部分を、多方面からのぞける映画になっています。
今までに見たことのない映画として、心に残る作品となるでしょう。
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