木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
高校野球の甲子園中継と言えば、テレビ・ラジオの2種類(アプリなどのネット配信はテレビに含める)で今は視聴が可能となっています。
ここではあくまでも視覚にも訴えるテレビで、高校野球の名実況をと考えると、1953年から放送をスタートしたNHKと、熱闘甲子園でおなじみの熱い中継の朝日放送の2つがあります。
結論からすると、どちらがいいのかは好みの問題であり、CMなどの中断がないNHKがいいという人もいますし、CMなどで一息つける方が長丁場の高校野球ではいいという人がいるので一概にどちらに優劣があるとも言えません。
特徴的なところでいくと、正しい言葉を使うことが前提にあるNHKらしく、丁寧で1つ1つが曖昧にならず腹落ちした感覚がいいなら、 NHKがいいかと思いますし、反対に、選手や監督の感情など、抑揚があり甲子園の熱気や臨場感をそのまま味わいたいなら朝日放送の方がいいかもしれません。
これはその時々で見るチャンネルを変えればいいかなと感じます。
甲子園の高校野球の実況を語る上で、忘れてはならない人物・小野塚康之がいます。
NHKのアナウンサーの小野塚康之は、1986年から高校野球の実況を担当し、数々の甲子園での名実況を行ってきました。
また、異動などの関係で甲子園実況を外れるとなった年には、「今年の甲子園に小野塚康之がいない!」と高校野球ファンが2chなどでちょっとした騒ぎになるなど、今では高校野球の選手と同じくらい目立った存在です。
NHKの実況は基本的に落ち着いた実況が多い中、この小野塚が名物たる所以は、NHKらしからぬハイテンションな試合実況と、インパクト抜群の独特な表現力にあります。
実況で気をつけていることについて、小野塚は「あまり自分が調べたデータを喋りすぎず、アナウンサーは言葉のトーン、「間」だけで伝えることも大切」と語っており、「セオリー」という言葉はできるだけ使わないようにしているそうで,、本人自体がセオリーにはまらない実況のためファンが多いと言われています。
「甲子園は清原和博のためにあるのか!」
この実況は、67回大会の決勝で、PL学園VS宇部商業との決勝戦で、清原和博がホームランを打った際にでた名実況と言われています。
この年は、PL学園が桑田真澄・清原和博の超高校級のコンビが3年生で登場し、圧倒的な強さを見せつけて優勝をしました。
特に清原は、この実況のあった決勝で2打席連続本塁打を放ち、大会5本塁打の新記録。1年生から通算9本塁打、春の選抜を合わせて5回の甲子園で計13本塁打という、高校生離れの迫力で、当時高校野球の中にメジャーリーガーがいるようだったとも言われました。
「勝負はしません!」
この実況の試合は、高校野球だけに止まらず社会的問題までに発展する大事件と言われました。
これは、夏の高校野球第67回大会の星稜高校VS明徳義塾との対戦で、明徳義塾ベンチは、高校野球界で怪物と呼ばれていた、松井秀喜に対して、5打席全て敬遠と完全に勝負を避けた時に伝えられた実況です。
この時は、前代未聞のスタンドからメガホンなどが投げこまれるという事態にまでなりました。
「さあー松坂をマウンドに送り出します!」
夏の高校野球第80回は怪物・松坂大輔が全ての人の注目となり、この実況はその中の準決勝の横浜高校VS明徳義塾ででた名実況です。
これは、前日の準々決勝のPL学園戦で、延長17回250球を投げた松坂大輔が疲労から準決勝の先発を外れ、4-6と劣勢の9回に流れを変えるためにマウンドに上がる際にでた実況です。
この実況が出るのも、球場の雰囲気が松坂登場で一気に湧き、そのあと奇跡の逆転へと繋がっていきます。
そして、その勢いのままこの年、横浜高校は高校野球で史上5校目の春夏連覇を達成します。
「野村頑張れ、頑張れ」
これは実況の公平性の観点から賛否両論あった、夏の高校野球第89回の決勝の佐賀北VS広陵の中で名物・アナウンサーの小野塚が発した実況で、プロ野球でなく高校野球だからこそ生み出された名実況と言われています。
広陵4-0でリードしている八回、最終的には満塁ホームランで奇跡の逆転を許してしまう、マウンドにいた現・広島の野村が四苦八苦しているところに対してでた実況になります。
のちに、小野塚は自身が両校に入り込んだ実況なので、自然とでた言葉であり、公平に両方を応援するという意図があったと語っています。
「日本文理の夏はまだ終わらない!」
これは、夏の高校野球第91回の決勝、中京大中京VS日本文理の中で6点を中京大中京がリードしているところを、最終回に5点とり、1点差まで追い上げていく中ででた実況です。
この時、中京大中京には、現在広島に所属し、元tbsの枡田絵理奈アナと結婚する堂林もエースとして出場していました。
惜しくも1点差で日本文理が破れますが、この実況にはもしかしたら奇跡が起こるかもしれないという可能性も感じ取れる実況でした。
今の時代、yahooニュースなどで結果はすぐにわかってしまう時代ではありますが、一方で結果だけではわからない臨場感や雰囲気は今後も実況というツールを通して伝えられていくはずですし、100年近い歴史の中で、数々のドラマを生んできた高校野球の実況は、筋書きのない真剣勝負の場であるからこそ、これからも多くの名実況が生まれていくことでしょう。
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