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    漫画「クローズ」の春道と漫画「ワースト」の花はどっちが最高な男か

    不良漫画の最高傑作として語り継がれる漫画「クローズ」と漫画「ワースト」。その漫画の主人公である、春道と花は、クローズからワーストへと世代が異なるため交わることはありませんでしたがどちらも多くの仲間に囲まれ最高の男と言われました。そんな二人の最高度を追います。

    漫画「クローズ」とは

    漫画「クローズ」は男子のバイブル的な漫画であり、高橋ヒロシによる日本の不良漫画作品です。
    1990年から1998年まで『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載され、全巻26巻+外伝3巻と完全版全19巻+シリーズに連動した外伝2巻が出版されました。
    「クローズ」という題名は、不良少年をカラス(クロー)に例えたことから付けられています。
    物語は、戸亜留市にある超不良校・鈴蘭男子高校に転校してきた主人公・坊屋春道を中心に、様々な強敵と喧嘩をしながらも、のちに友情を育んで、時には仲間になっていく様子を描いています。
    そして、漫画「クローズ」の特徴でもあるのが、登場人物は基本的に全て男性です。
    女性も初期段階では何人か端役や憧れの人的な存在など登場するが、物語の終盤になればなるほど女性が登場することはなくなります。
    また主に学校が舞台ですが、授業、部活動等の学生生活本来の風景はまったくと言ってよいほど描かれず、教師も端役以外では登場せず、ただひたすら喧嘩に遊びといった不良的な青春の描写が続きます。

    漫画「ワースト」とは

    漫画「ワースト」は強くなりたい男子のバイブルとして今なお語り継がれる、高橋ヒロシによる日本の不良漫画です。
    「月刊少年チャンピオン」(秋田書店)にて、2001年から2013年にかけて連載され、全33巻と外伝1巻が出版されました。
    物語は前作の漫画「クローズ」の終了より約1年後から始まっている(鈴蘭高校第25期生の卒業と鈴蘭高校第28期生の入学で終了した前作に対し、今作では鈴蘭高校第29期生の入学から鈴蘭高校第32期生の入学まで)。漫画「クローズ」のメインキャラクターより4歳下の世代を軸に、不良高校生たちの抗争と日常生活を描く群像劇となっています。
    クローズのキャラクターもその一部が引き続き登場する一方で、黒焚連合が消滅し、天地率いる竜胆高校が新設され、鳳仙学園では月光兄弟の光政らを中心にした勢力が飛躍するなど、黒焚連合が4大勢力の中心にいたクローズに比べて戸亜留市における勢力図は大きく変わっています。
    この画像でもあるように、鈴蘭では代々校舎の屋上をその時代のトップランカーが根城とすることがステータスとなっています。

    クローズの主人公・坊屋春道の性格は

    漫画「クローズ」の主人公、坊屋春道は、高校2年生になった時に鈴蘭に転校をしてきますが、中学時代のトラウマから徒党を組む事を好まず一匹狼のような生き方が好きなようです。
    また、スケベでお調子者の面もあり、いつもヤスを困らせています。
    一方で仲間意識は非常に強く、仲間の危機となると自分の身を危険に晒すことも厭わず突っ込んで行きます。
    またワーストの花との違いは、かなりの照れ屋な面があり、そういった部分は他人に見せたがらないので、感情を表に出す花とは正反対の感情表現と言えます。

    ワーストの主人公・月島花の性格は

    漫画「ワースト」の主人公、月島花は、 「圏外から来た男」の名の通りとにかく、常識で測れない部分が多分にあります。
    かなりの田舎で生活をしていたということが理由ではないが、 100m走で11秒を切り、30キロの村民マラソン大会で便所で5分遅れても優勝する体力に関しては、無尽蔵に近いものがあります。
    そして、性格は少し天然な部分もありますが、純粋で友情などをとても大事にします。
    クローズの春道との違いでいくと、友情の感情の出し方がストレートなように感じます。

    クローズの主人公・坊屋春道の喧嘩の強さは

    春道は、クローズの中で数多くの喧嘩をし、武装戦線の九能龍信や鳳仙学園の美藤竜也といった強者との喧嘩や、不良界最強の男の九頭神竜夫との喧嘩にも勝利しますが、唯一鈴蘭高校の先輩になる、滝谷源治や芹沢多摩雄でも叶わなかったリンダマンには敗北を喫します。
    ただ、その敗戦も周りに感動を与え、より一層仲間が集まってくるきっかけとなりました。

    ワーストの主人公・月島花の喧嘩の強さは

    花の喧嘩の強さはこれまた尋常ではなく、得意技はアッパーで、相対した人間も消えると言う人間もいたりと規格外の強さを誇ります。
    そのため、基本的には喧嘩で負けず、先輩であるグリコと萬侍帝国のビスコには敗北を喫しますが、グリコとのタイマンは鈴蘭校内で皆が観戦し、その敗北によって鈴蘭の生徒も花を認め、鈴蘭で史上初の番長の座につきます。

    クローズの主人公・坊屋春道の周りの人間は

    春道の周りは基本は少数で、
    ヒロミ、ポン、マコとそしてヤスが基本的に連む仲です。
    ただ、いざ喧嘩となれば、九能や美藤らも駆けつけたりと、常に一緒に行動をするというよりは存在を認めている仲間が多くいるといった方が正しいかもしれません。
    またもちろん、兄弟分を交わしたブルもそのうちの一人になります。

    ワーストの主人公・月島花の周りの人間は

    花の周りは、花を鈴蘭の番長にしようと目標にしていたのもあり、蓮次や迫田など梅干一家で共に生活しながらも、花組という派閥で常に一緒に過ごしています。
    この辺が少し春道と違うところではありますが、どちらにも共通するのが、人間性を認め、器の大きさに可能性を感じるからこそ一緒に成し遂げたいというようなことを感じさせる人間だということだと感じます。

    漫画クローズとワーストの主人公はどちらも最高

    漫画クローズの中で、花澤三郎(ゼットン)の名言、
    「九頭神竜男が最強の男なら坊屋春道は最高の男よ!たかが最強程度で最高に勝てるわけがねーだろうが!」
    と話す場面がありますが、その言葉から最高という定義を、ただ喧嘩が強いだけでなく、そして力だけで人に慕われるのではなく、その人の持つ人懐っこさや義理堅さ、情の深さで多くの仲間を惹きつけるのだとすると、クローズの春道も、ワーストの花もどちらも多くの仲間に囲まれ、人を惹きつける最高の男であり、どちらが最高かを決めるのは難しいと言えます。

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