『ギャルサー』出演キャストの現在とは？〇〇で話題のあの人も登場？

主人公の北島進之助（藤木直人）はジェロニモIII世に「イモコという少女を捜して欲しい」と頼まれ、渋谷へ向かうところからストーリーがはじまります。北島は訪れた街でカーボーイならではの投げ縄を振り回し、柳下ら商店街の人々は混乱させてしまいます。そんな中、進之助はサキら渋谷のギャルたちに出会い、さまざまな騒動と困難に立ち向かっていくという内容となっています。

進之助は「イモコ」とは、ギャルサー“エンゼルハート”のメンバーだと思っており、物語の中で、誰が「イモコ」なのかを探していくこととなります。

ストーリーが進んでいくと、登場するギャル達には「イモコ」と思われる手がかりを見つけることにーーーーそんなメンバーとイモコの関係は下記の通り。

ユリカ：彼女が持っていたはがきに「イモコ」と関係があるらしい鷲（実際は無関係）が描かれていた。
ナギサ：進之助が持っていた幼少期の写真を見たジェロニモが「もしかしてその優しい笑顔…」と驚き、進之助もイモコではないかと思った。
レミ：本名が「妹子」である。
サキ：本名「サキ子」を縦書きすると「芋子」に見え、手紙と筆跡も似ていた。

など、それぞれの女の子に「イモコ」かもしれないポイントがあったのです。

しかし結局、進之助の帽子の中に入っていた手紙をサキが見つけたことによって、ジェロニモIIIに届いた手紙が不治の病で亡くなった進之助の実母・渋谷（しぶたに）サチ子（縦書きすると芋子に見える）が9歳の時に書いた手紙でした。

その手紙を3歳の進之助が、植物学者であった彼女が当時研究していたエゾヨモギの種の入った瓶に入れて海に流し、その瓶が十数年後にハリケーンによってアリゾナのジェロニモの元に届いたことが真相でした。

つまり進之助自身が、手紙の送り主「イモコ」であったことになる。なお、進之助の帽子に縫い付けてあった手紙は彼の母親が進之助を孤児院に預ける際に孤児院宛に書いた手紙であったという真相に辿りつきます。

女性中心のキャスト陣ですが、主役は藤木直人さんです。
藤木直人さんは、北島進之助というカウボーイの役で、この作品が日テレ系ドラマでの初主演でした。主題歌となる「HEY! FRIENDS」もシングルとしてリリースし、オリコン10位にランクインしました。ドラマ『ギャルサー』の後の活躍としては、演技や音楽の世界ではもちろんのこと、トクバラエティー番組「おしゃれイズム」では長年にわたってレギュラーパーソナリティーを務められています。

戸田恵梨香さんが演じていたのはサキという、ギャルサー“エンゼルハート”のメンバーの一員でした。
並み居るキャストの中でも準主役と言える位置づけで、藤木演じるカウボーイと最初に出会い、二人のやり取りからストーリーが展開してました。
キャストの中では藤木に次ぐ露出度でしたので、W主演と言ってもいいほどです。
ドラマ『ギャルサー』後の活躍としては、藤木直人さん同様に順調で、多くのドラマや映画で主役を務めています。
代表的な主演作としては、「LIAR GAME」「SPEC」などがあり、どちらもドラマがシリーズ化して映画化にもなるという大ヒットを記録しましたね。
ギャルサーのキャストの中でも、安定感のある露出度で人気を保っている女優さんです。

新垣結衣さんが演じていたのはナギサという、ギャルサー“エンゼルハート”の中でも黒組のリーダー役でした。
全キャスト中、出演カット数の割には台詞の少ない役どころでした。
クールな役柄なため、短いツッコミなどが多く、あまり長台詞のなかった印象でしたが、前年のドラゴン桜といい、まだ当時の新垣結衣さんは主役クラスにはなりきれていない女優でした。
しかし、その後の活躍は目覚ましく、ギャルサーのキャスト中一番の出世頭と言えるでしょう。
翌年2007年ドラマ「パパとムスメの7日間」で主演したのを皮切りに、「らんま1/2」「空飛ぶ広報室」「掟上今日子の備忘録」「逃げるは恥だが役に立つ」など主役としての活躍を続けています。
「らんま1/2」は連ドラではなく、単発のスペシャルドラマでしたが、この役作りのためにロングヘアーをバッサリと切り、その後ロングヘアーを見なくなりましたので、今の新垣結衣さんのイメージを決定づけた作品と言っていいかもしれません。
このギャルサーのキャストで言うと、上記戸田恵梨香さんとは「コード・ブルー」で再共演を果たしています。

鈴木えみさんが演じていたのはレミという、ギャルサー“エンゼルハート”の総代表でした。
ドラマではカリスマ的な魅力でギャルサーを引っ張りながらも、ボケ担当のかわいらしい一面もある役どころでした。
鈴木えみは、元々モデルとしてデビューし、その後「ギャルサー」以外にも「ウォーターボーイズ2」や「嫌われ松子の一生」などドラマ出演、女優業もこなすようになります。・
ドラマ「ギャルサー」の設定では、3年後に結婚して男児を設けるということになっていましたが、鈴木えみさんは実生活においても2013年に入籍後、同年に女の子を出産されています。

矢口真里さんが演じていたのはユリカという、ギャルサー“エンゼルハート”のメンバーの一員でした。
18歳で卒業しなければならないエンゼルハートに、実際23歳でありながら16歳と偽って入った女の子役でした。
実際、ギャルサーのキャストの中ではやはり少し年上です。

「ギャルサー」以降の矢口真里さんのその後と言えば、ご存じのとおり不倫、離婚を経て一時はメディアへの露出はゼロとなりました。
その後復帰してからは、主にバラエティー番組を中心に活動されています。
「ギャルサー」キャストの中では最も露出が落ち込んだ一人と言えます。

岩佐真悠子さんが演じていたのはリカという、ギャルサー“エンゼルハート”のメンバーの一員でした。
岩佐真悠子さんは、「ギャルサー」以前からグラビアを中心にしながらも、女優業もこなされていました。
「ギャルサー」終了後もドラマや映画に出演し、女優業として2014年には映画『受難』での演技が評価され、第23回日本映画プロフェッショナル大賞新進女優賞を受賞されています。
こちらもギャルサーのキャストの中では異色ですね。現在舞台を中心に活動されているようです。